☆ RGV250ガンマ ☆
レストア日記
◇その4◇ キャブレターを分解清掃。
サビ落しの目安もついたし、注文してあったサービスマニュアルも手元にきた。いよいよ分解整備のメイン「キャブレター清掃」に入る。
ガンマのエンジンは2ストV型2気筒、当然キャブレター(TM型)は各シリンダーバンクに1つずつついている。これを外すこと自体はそれほど難しくないのだが、何より・・・付属のケーブルやらパイプやらが多すぎる!
スロットルケーブルにチョークケーブル、アイドリング調整用ケーブル。燃料パイプにドレンパイプと網の目状態のキャブ周り(←誇張あり(笑))。サービスマニュアルと首っ引きで次々と外しながら、外したケーブル(パイプ)に名前を書いたビニールテープを巻きつけて行く。これをやっておかないと組み立ての時に泣きを見ることになるのだ(笑)
専用工具がないので外れなかったアイドリング調整ケーブル以外は全部外して、キャブレター本体を外す。
エンジン側のインテークマニホールドにはダンボールとガムテープで作った即席のカバーを取りつけてホコリを防止しておく。
外したキャブは外観をCRC-556で洗う。さて、んじゃバラしてみますか。
サービスマニュアルによると、部品の混在を防ぐ為に片側ずつ分解、清掃、組み立てを行うと良いらしい。早速片方の分解に入る。
スリングショットキャブのため、ダイアフラム等の余計な部品がないのがありがたい(2ストだからあたりまえか…)。スロットルバルブのカバーのネジ、フロート室のネジと順に外す。予想はしていたがネジはかなり硬く締まっている。その昔、RG250ガンマ(Vじゃなくてパラレルツインの方)のキャブをバラした時もここのネジが外れなくて苦労したよなあ・・・などど追憶に浸りながら(笑)インパクトレンチ用のデカいドライバーでえんやらやあと外す。ここは下手に小さなドライバーで外そうとすると一発でナメてしまうのだ。
フロート室が無事外れる。さぞかし腐ったガソリンでネバネバのべとべとに・・・と思っていたのだが、「あれ、綺麗じゃん?」
何故かフロート室は空、からからに乾いた中は隅の方に茶色のカスがわずかに残る程度だ。う~む、この日のために特大のキャブレタークリーナー買ってきておいたんだけど拍子抜けだな。
ともあれ、フロートやらメインジェットやらスロージェットやらよくわからないジェットやら(爆)を全部外してクリーナーで清掃する。さすがにジェット類を吹くと茶色の液体が飛び出てくる。穴という穴を満足するまで綺麗にしてやってから組み立て。フロートの高さを測り、誤差範囲内なのを確認(フロート底面+8mm±1mm) そうそう、部品が残らないように気をつけて…っと(笑)
もう片方のキャブも状態は似たようなもの。10年もののキャブとしては相当に綺麗な部類ではないだろうか?この分だとエンジン本体の程度もそこそこ良いかもしれない、今回はエンジン本体は分解しないつもりなのでこれは嬉しい誤算だ。
綺麗になったキャブをエンジンへ取りつける。ビニールテープの表記ととマニュアルを交互に確認しながたら取りつけ、うむ、OKだろう。
先ほどの即席カバーを今度はキャブに取りつけて今日の作業は終了だ。
組み立て完了