☆ RGV250ガンマ ☆
レストア日記
◇その13◇ 伏兵!リアホイール!
何気に空回ししようと思ったら、妙な抵抗を感じるリアホイール。はて、なんでだろ?
「カラーでも逆に組んじゃったかなあ・・・」 とりあえずもう一度ホイールを外す。マニュアルを見ながらカラーの位置と向きを確認。といっても付いてるカラーってホイールの左右に一つずつだから間違えようがないんだよなあ・・・
どうやらカラーの組み方は合っている様子、「そうするとチェーンかブレーキの引きずりか・・・」もう一度ホイールを組むが、ブレーキパッドとチェーンは装着しないでおく。これで純粋にホイール関連の負荷しかかかっていないはずだ。
シャフトをさし込み、ナットをセット。このナットを締め込む前に、試しにホイールを回してみる。「あ、軽く回るわ・・・」カラカラと何事もなかったかのように回りつづけるホイール。「やっぱりどっか引き摺っているのかぁ・・・」そうかそうかと首を振りながらナットを締めこんでいく。ここの締め付けトルクは850(~1100)kg・cmと強大だ。「あとでちゃんとトルクレンチ使わないとな」と思っていたら・・・「あれ、止まった」
さっきまで快調に回りつづけていたホイールの回転が突然停まる。手で回そうとするとかなりの抵抗、「あれ、こりゃぁ最初と同じだ・・・」
当然、未だブレーキもチェーンも装着していない。ナットを締め込んだだけ(それも規定トルク以下)の状態だ。ホイール単体でナットを締め込むと重くなるって事は・・・「え゛~!もしかしてベアリングかぁっ?」
確かに今回、ベアリングにはまったく手を加えていない。ただ、ホイールを外した時にベアリングがスムーズに回る事はちゃんと確認していたつもりだ。念のため、タイヤ交換の際にバイク屋のお兄さんに「ベアリングってこれくらい動けば大丈夫だよねえ・・・」とも確認してあるし・・・
悩んでいても仕方がない。もう一度ホイールを外してベアリングをチェック。う~む、ちゃんとひっかかりもなくスムーズに動くぞぉ・・・
マニュアルによると、ガンマのリアホイールのベアリングは3箇所。ホイール本体の左右に1箇所ずつとスプロケットのハブ部に1箇所だ。
マニュアル片手にスプロケットを外して、3つのベアリングをそれぞれチェック、「お~、スプロケのハブってホイールに固定されてないんだぁ・・・」「あ、これがハブダンパーって奴ね・・・」今まで知らなかった場所までバラしてスゴい勉強にはなる。だが・・・「肝心のベアリングはなんともないぞぉ・・・!」
確認作業と平行して、パソコン通信NIFTY-SERVEのバイクフォーラム(FBIKE)で質問する。 「これこれ、こういう現象なんですけど・・・」
たちどころに返事が返ってくるのがフォーラムの有難さ、「カラーの向きをもう一度確認しては?」「ベアリングは本当に大丈夫?」「ブレーキの引き摺りでは?」「カラーの退縮では?」「スイングアームは歪んでないか?」「チェーン引きは左右合ってる?」「ナットの締めすぎかも?」等々、ベテランライダーからレストア経験者、はてはプロフェッショナルの方からも返事を頂いて恐縮の至り、いや、皆さんありがとうございました。
頂いた情報をもとに再々々々々のホイール組みなおし。
ショップへ出向いてパーツリストを見せてもらっての部品の組み方チェックも異常なし。各部品にも異常は見当たらず。締め付けトルクは規定以下、「あ~、なのになんで回りにくいんだぁ・・・!」
回らないわけではない。そこそこの力を加えればそこそこは回るのだ。
しかし、チェーン駆動車のホイール抵抗がシャフトドライブ車(V-Max)のそれより大きいというのはどうにも納得できない事だ。
おかしい、どこかおかしい・・・だがここで詰まっていては先に進めないのだ、う~む・・・