2日目:四国上陸!
狭い寝場所ではさすがに熟睡は難しい、朝5時に目が覚める。
丁度日の出の時間、太平洋に登る朝日を拝む。どうやら今日も晴天のようだ。
午前中いっぱいは船の上、甲板で潮風を浴びながら、とびうおの飛び交う海を楽しむ。
13:30下船、船内で知り合った人たちと再会を誓いながら別れる。荷物を積みなおし、ヘルメットの顎紐を締める。さあ、いよいよ四国上陸だ!
快晴の徳島フェリー埠頭、大勢のバイクに混じって走り出す。
北へ向かうバイクの群れ、西へ向かうバイクの群れ、さて、俺は・・・・・・そうだ!まず昼飯を食おう!(爆)
地図で探した近くの市場へ向かうが残念な事にほとんどの店が休み、ゴールデンウィーク中の土曜日だ、まあ、仕方あるまい。
V-Maxには腹いっぱいガソリンを食わせてやり、徳島市内で食堂を探す。ここで食うものといったら・・・「本場讃岐うどん」しかないでしょう!
R55沿いのうどん専門店へ飛び込む。いろいろ迷ったけど「うどんかやくセット720円」に決定、本場の讃岐うどん、どれ、この舌で試してみるとしよう。
程なく届けられたシンプルなうどんの具はあさつきと揚げ玉、そして油揚げにナルト、早速軽く七味を振って食べる。その味は・・・「うっ!美味いっ!」
薄く見える出汁だが、鰹でとったと思われるコクがすばらしい、更にうどんも"しこしこ"したそのコシが最高!「こっこれは・・・」
かやくご飯と一緒に一気に食い尽くす、無論汁の一滴も残さない。「美味い、美味すぎるぅ!」
恐るべし!四国のうどん!
四国にいる間は最低1日1食のうどんを心に決める。
腹が膨れ、ようやく落ち付く。ふと見ると外は通り雨。明るい空にさあっと降る淡い雨が美しい、さて、この雨が止んだら出発するとしよう。
R55を南下、街中を離れると一般車の交通量は一気に減る。それに反比例して目立ってくるのが荷物を満載したバイク達だ。
久しぶり、ホント久しぶりにピースサインを出す。
きちんと帰ってくるピースが嬉しい、「そうだよなあ、バイクだもんなあ」ツーリングに出て最も嬉しい瞬間の一つかもしれない。
道は次第に海岸線へと変わる。
四国の特徴だろうか?海岸近くまで山脈が張り出しているため海岸沿いを走っているのに山と海が交互に現れる。トンネルの数も多い。千葉あたりの海岸線とはずいぶん違う地形のようだ。
そして、四国といえば「御遍路さん」
国道脇の歩道を歩く白い姿も目につき始める。最近は若い人の四拾八箇所巡りも多いと聞いていたが、なるほど、どうみても20代の女性やらアベックやらの姿も見える。中には自転車で編み笠被って走っている人もいるし、面白いなあ。巡礼というより、流行のヒッチハイクのようだ。
R55は室戸市へ入り、土佐浜街道と言われているあたりへ差し掛かる。
もともと交通量は少ないのだが、前を走っていた軽トラックがわき道へ入って前が開けると・・・「おおっスゲェ~」
前方数キロに渡って見渡せる海岸沿いのワインディングロード、しかも自分以外には誰一人として走っていないのだ!
「うおおおおおお・・・」意味も無く絶叫しながら走る。前も後ろも人っ子一人いない絶景の国道を独り占めだ。
すごいぞ四国!侮りがたし四国!
※後で調べたらこの辺りは特に「速度取り締まり注意」箇所だった(爆)
夕刻、室戸岬へ到着、岬の先に沈んで行く夕日を眺めた後は、今日の宿泊場所「ライダーズイン室戸」へ向かう。
「ライダーズイン」とは四国の自治体が特にバイク乗りの為に作った宿泊所だ。
「バイク乗りの為に」というだけあって、各部屋(?)の前には屋根付きの駐車場(各部屋3台位はOK)はあるし、シュラフやらマットやらはレンタルできるし、なにより安い!
※1部屋に泊まる人数により増減。一人あたりの宿泊料は
1人泊:3,000円 2人泊:2,500円 3、4人泊:2,000円
四国に数カ所あるこの施設、「ツーリングの起点として便利な場所」に「安く」「安全」に泊まれる所からツアラーの人気を得ているのだが、こういうものをいわゆる「お役所」が作ったって言うんだから凄いよなあ。
偉いぞ四国!たいしたもんだ四国!
ライダーズインではいつものメンバーと落ち合う。
何を隠そうこのゴールデンウィーク、何故か四国へ行く仲間が多くてここで落ち合う事にしてあったのだ。しかし皆関東地方からだってのに、わざわざ室戸岬に現地集合しようって言うのだから好き物だよなあ。(←変わり者との噂もある)
近くの食堂で刺身(鯨肉も!)を堪能した後、夜は例によって大宴会、四国最初の夜は酔いと共に深まっていくのであった。
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