その3
2004/8/11
いや、疲れていたとはいえ、21時に寝るとさすがに早く目が覚めますな(笑)
テントの外に雨の気配は無い。空を雲が流れているものの見晴らしは良い。
昨日はあまり気にしなかったけど、やっぱり凄い景色だねぇ。
地平線ですなぁ
昨日の雨のせいだろう、テント内に敷いたマットの下や荷物の下、圧力のかかったところが濡れている。
どうやら下から染みてきたらしい、手入れをしてやっていないせいもあるが、そろそろこのテントも買い替え時かな?
貴重品とお風呂セット、それにお洗濯セット(汚れ物一式)を持ってテントを出る。
せっかく昨日雨の中で設営したのだ。今日もここに連泊してやるぞ。
テント入り口をメッシュにし、泥棒避けに鍵(小さな錠前)をかける。ま、気休め気休めっと。
フライシートは下を少しあけ、風が入るようにしておく。さて、これで中が乾いてくれれば良いのだが。
テントサイトから駐車場まで、これまたえんやこらと階段を下り、1晩おとなしく待っていたV-Maxの元へ戻る。
荷物を積み込み出発。いや~、さすがにテント用品積んでないと車体が軽いわ(笑)
昨日感動した真・莫迦直線で、もう一度記念撮影をする。
他にも記念撮影しているバイクが数台、そういえばここ、雑誌で見たことあるな。
人がいないときに撮りました(笑)
これまた莫迦直線の続く農道を南下する。
しかしこの辺りの直線道路は一体どうした事なんだろう?
きっと道を作る時に、地図上に適当に定規で線を引いて「いいよ、適当に真っ直ぐ作っておけば」とかなんとかやったに違いない、うん、そうに違いない。
さて、今日の目的はといえば、一応のところ湖見物である。
空荷だし、付近(?)の湖と、その周りの峠を走り回るのだ。
しかしその前に…景色の良いところをぷらぷらと回っていくとしよう。
緑の牧草の中を抜ける莫迦直線を走る。
路肩には多数のモンシロチョウ、しかしなんでこいつらはわざわざ俺に向かって飛んでくるんだよ、避けられねぇじゃねぇかよっ!
シールドについた燐粉を気にしながら、開陽台同様360度の景色が楽しめるという多和平へ寄ってみる。
う~む、ここも景色がいいな。併設のキャンプ場もきれいで便利そう。
有料(300円?)ではあるが、泊まるなら階段を登らねばならない開陽台よりお勧めかもしれない。
多和平も良さそうでしょ
10分の休憩の後、牛に見送られて丘を下る。
最初の湖、摩周湖へ向けてまたまた一気走り。
速度は相変わらずメーター55~時には75、いいのかなぁ?こんなペースで…(後略)
国道243、県道52経由で摩周湖に到着。
どうやら駐車場は有料のようだ。
別に観光するわけじゃなし、どうしようかな?と悩んだが、ここでケチっても仕方が無いので素直にバイクを乗り入れる。
「バイクは100円で~す」と近寄ってくる係りのおねぇさんがなかなか可愛い。くそぉ、そんな餌でこの俺様が…(餌?)
買った駐車券は、この上の硫黄山でも使えるらしい。「で、硫黄山って何だっけ?」と首を捻りながら展望台へ。
をを、「霧の摩周湖」の名に恥じない見事な霧ですなぁ…俺が来たんだから晴れてもいいはずなんだけどな(謎)
ふむふむと取って返し、屈斜路湖へと向かう途中、「硫黄山」の標識に気づく。
う~む、なるほど、ここがそうなのね。
駐車場に乗り入れ、「これが使えるんだよね?」と券を差し出す。「大丈夫で~す」と受け取るおねぇさんがやっぱり可愛い。くそぉ、そんな餌でこの俺様が…(だから餌って?)
記念撮影
屈斜路湖の周りをぐるりと回る県道52から国道243のコースは、肝心の湖が森に遮られて良く見ることが出来ない。
それではと和琴半島に乗り入れ、バイクを停める。
ああ、ここも静かでいいなぁ…。
駐車場の隣、和琴キャンプ場の近くには温泉もあるようだ。この次はここに泊まっても…(←この次が多すぎ)
屈斜路湖を出発。空は薄雲がかかるが雨の気配はない。
さぁ、それでは今日の峠のメイン、美幌峠を登るとするかっ!
V-Maxをフルタイムブーストモードに切り替え、一気に峠を駆け上がる。
5~8000rpm、速度はメーター55~75。
ぐはぁ、気持ちいい…
北海道にはなんでまぁこんなに気持ちいい高速のワィンディングが沢山あるんだろう。
四輪車も多少は走っているが、道が広いので追い越すのに苦労はない。
一気に登った頂上からは、今来た屈斜路湖が見下ろせる。曇っていてこれだから、晴れてたら凄い景色だろうねぇ…
峠頂上から見下ろす屈斜路湖
うむ、これはイケる。
北海道のとうもろこしがみんな「あんなの」ではないことが判りホッとする。
峠の反対側から登ってきたライダーと立ち話。
路面状況はOKだが、下りきったあたりにお巡りさんがいたとの事。うむ、では気をつけて行くとしましょうか。
うっひゃ~、と下る反対側はこれまた気持ちの良いワィンディング、ついつい忠告を忘れそうになる(笑)
下りきったところにはなるほどパトカーが1台、但し速度取締りではなくパトロールのようである。
パトカーの後についてゆっくりと走る。
あ~峠も堪能したし、休憩にするかぁ…
国道243沿い、美幌市街へ入る手前の「美幌温泉峠の湯」に立ち寄り温泉に浸かる。
ほかほかに温まった体で休憩部屋に入りメールチェック。おお、毎度おなじみにょろさんが明日そんなところへ…
昼食は美幌町でラーメン。
出掛けに料金を払いながら「このあたりにコインランドリーはないですか?」と聞いてみる。そろそろ洗濯が必要な頃合なのだ。
店員のお兄さんによれば「町にはないけどキャンプ場にならある」との事。
どれどれと教えられた近隣のキャンプ場へ出向くものの…う~む、管理棟もないし、どこにあるんだ?コインランドリー
とりあえずとテントサイトへ登っていき、管理人を探してみる。
テントサイトの片隅でで草刈中の管理人氏を捕まえ、話をする。と、一言…「ないよ」 え~、そんなぁ…
慌てる俺に管理人氏がにやりと笑う。
「洗濯機ならあるから使っていけば?洗剤もあるし」 え~、いいんですかっ!
お言葉に甘えて、1台ぽつんと置いてある洗濯機を使わせていただく。
管理人と「何処から来た」「何処へ行く」等おきまりの雑談、そして…「で、あのバイクはなんしーしーなんだい?」
う~む、見事な展開だな…
洗濯の時間を使い、テントサイト横のテーブルに地図を広げて明日以降のルートチェック。
とりあえずあれとこれと…やっぱり心配なのは天気だな。
ルートチェック中
洗濯終了。
脱水の終わった洗濯物をしまいこむ。あとはテントサイトで乾かそう。
管理人氏にお礼を言う。
ついでに「この辺りにコインランドリーってあまりないんですか?」と聞いてみる。
「無いねぇ、北海道じゃ必要ないからね。札幌とか函館あたりに行かないと無いんじゃない?」との北海道弁。
う~む、北海道とはそういうところなのか…
V-Max、エンジン始動。
キャンプ場を離れ、国道334を東へ走る。網走市の南端あたりはこれまた莫迦直線。
「だ~か~ら~、先が見えない直線なんか作るなよぉ~、それから県道に1115号とか4桁の番号つけるのやめようよぉ・・・」(本当は嬉しいくせに)
そしてまた莫迦直線
国道244に乗り換えて、開陽台近辺まで戻る。
走るルートが少しだけ昨日と被ったのがちょっと悔しい(笑)
さて、夕食は(懲りずに)ツーリングマップルお勧めの回転すし屋にしようと、またまた中標津市内へ向かう。
昨日も走った市内の道。
何気に一本隣の通りへと入ると…「コインランドリー」の大きな看板が前を塞ぐ。
管理人のおっちゃ~ん、ちゃんとあるじゃねぇかよぉっ~!(笑)
乾燥機に洗濯物を放り込み、がこんがこんと乾燥させる。
う~む、なら最初からここでも…いや、人との出会いがあっただけでも意味があったというものさ。
カラカラに乾いた洗濯物をしまいこんで回転すし屋へGO!
ツーリングマップルに記載されているせいか、駐車場にはバイクも多数。
結構な混雑具合の店内。席へ座ってさてと茶を飲んでいたら「バイク乗りの方にサービスです」とサーモンの握りが出てきた。
おいおい、本当にいいの?150円皿でしょコレ。
これでうれしくなってしまう辺りが俺の単純なところ。
寿司はネタが大きく、6皿+茶碗蒸しで腹がいっぱいになってしまう。
ホントはネタがちょい大味だとか、酢の効き具合がもう少しとかいろいろあるけれど、ここは勝ちという事にしておきましょう(1勝1敗1分)
う~い、食った食ったと開陽台のテントサイトへ戻る。
日付のせいか天気のせいか、昨日に比べてテントは大幅に増え、結構な混雑状況になっていた。
うむ、早めにいい場所に張っておいてよかったな。
少し開けておいたのは正解だったらしく、Myテントはカラカラに乾いていた。
転がり込んで荷物を整理して、さぁ、明日は晴れるかなぁ?はいいのだけれど…
…を~い、そこの関西人グループ、これだけテントが密集してんだから、もう少し考えて話しろよ…