☆ ツーリング紀行 ☆
2005 北海道ツーリング記
 
 <その3>
 

<2005年8月12日>

さて、何処へいきましょう

 6:00am前起床
 日の出というにはちと上りすぎた朝日を見ながら歯を磨く。うむ、今日も朝からとんでもない快晴だぞ。


空に雲がありません

 だらだらと朝飯&だらだらと出発の準備。
 
 いろいろ考えた末、俺はここに連泊することにする。
 やはりテントを畳む必要がない&荷物が軽いというのは、どこへ出かけるにも便利なものだ。

 8:00過ぎ。

 皆と「んじゃまたどこかで」と別れたら、さて、俺も出かけるか。
 
 V-Maxに積んだバッグの中は、お風呂セットと汚れ物のみ。今日はどこかのコインランドリーで洗濯をしよう。
 
 特にあてもなく南へ向かう。
 予想通り、既に日差しは強い。道路標示によれば…北海道の午前中で30度かよっ!


暑くなってきました


 能取湖先。
 国道を走るのもつまらないので海岸沿いの道道へと入っていく。

 すると、何やらキャンプ施設の案内板があった。
 トイレにも行きたいし、ちょっと寄ってみるか。

 「レイクサイドパークのとろ」は綺麗な施設だった。
 中へ入るとトイレの隣になんとコインランドリー。ラッキー、ここで洗濯していこう。
 
 1時間ちょいかけて洗濯&乾燥が終了。この間にアイスクリームを試したのは言うまでも無い。

 ここのインフォメーションで知ったのだが、今年は猛暑の為あちこちで蚊や虻が大発生しているらしい。 
 昨夜のキムアネップでの蚊攻撃も同様なのだろう。こりゃぁ今夜用にもう一本虫除けスプレーを買わないといけないな。

 洗い物をしまいこんでさてと考える。
 天気は最高、テントを張ってあるから夜まで走っても大丈夫。よしそれならば…世界遺産登録記念に知床を回ってくるか。
 
 R244からR334、去年と同じルートで知床を目指す。
 とはいっても、面白そうな景色を見つける度に寄り道してしまうのだが。


牧草刈り取りシーズン真っ只中


 知床に近づくにつれ交通量も増えて…と思いきや、さほどの事は無くて一安心。
 たっぷりの道幅で追い越しも楽、空は快晴。みゅ~、ツーリングはやっ(略)

 昼飯はウトロにて。
 但し去年がアレだったので、町外れの土産物屋付属のレストランに入ってみる。
 チョイスはカニ飯、価格を考えると極めて妥当な質と量。
 


さて、おいくらでしょう?

 ウトロを過ぎれば知床横断道路まではあっという間である。

 2:00pm過ぎ、知床横断道路。

 空は見事な青空である。羅臼岳の頂上にだけ、ちょこんと帽子を被ったように白い雲が湧いている。
 く~、いい天気だねぇ…

 知床峠を頂上まで走る。
 交通量は少ない。ペースはあまりあげず、景色を楽しみながら走る。
 去年、薄曇でも気持ち良かった知床峠。今年みたいに晴れ上がると楽しさは「更に倍」である。
 うひひひひ、ツーリングはや(略)

  
バカっ晴れ(笑)


知床横断道路 2.5MB 1:00

 峠頂上の駐車場で一休み。
 ここはさすがに混雑気味、皆羅臼岳にカメラを向けている。そりゃまぁここまで晴れてればねぇ…

 羅臼側へと峠を降りていく。
 高速コーナーのウトロ側とちがってこちらはタイトコーナーが連続する。急ぐともったいないのでゆっくり降りるとしよう。


上から撮ってみました

 走っていて気づく。「あれ、寒くなってきてないか?」

 何故か峠を降りるにつれ、気温が下がってきている気がする。
 ひんやり感じる風に、慌ててジャケットのファスナーを上げる。
 峠の頂上より下の方が涼しいってのは変な現象だよな。

 びっしりの車に埋まった「熊の湯」の駐車場をスルーし、海沿いへと出、道の駅「知床・らうす」で水分補給。
 さすがにここまで降りると気温はまた上がってきた。

 R335をゆっくりと南下。
 これまた去年も通った道路だが、あちこちにバイパスが出来上がっており、走りやすくなっていた。
 でも本音を言えば、海沿いの細い道のままの方が俺は好きだったんだけれどねぇ。

 海の向こうには国後島、走りながらステップに立ち上がり「北方領土を返せぇ~」とか叫んでみたりする。

 「さぁて、そろそろキャンプ場へ戻るかぁ」と思ったのは標津町へ入ってから。
 そうか、標津町か。せっかくだから開陽台も覗いて行くか。

 この付近は、去年さんざん走ったので迷う事はない。
 
 道道774等の莫迦直線を楽しんで開陽台。あ、この辺りにはちょっと雲が出ているぞ。

  
莫迦直線は相変わらず         何故か開陽台だけにちょい雲が
 


お約束ショット

 お約束の画像撮影の後、標津町内のホクレンで給油。
 
 道東旗(緑色)は既に貰ってあるし…と思っていたら、店員さんが何やら違った色の旗を持ってきた。
 なんでもJA標津が作ったオリジナル旗(紫色)らしい。んじゃありがたくいただきます。
 
 R244を西へ。
 根北峠をうらうらうらぁ~と越え、R334へと繋がる道道827を突っ走る。

 朝も感じたことだが、この辺りは現在牧草刈り入れの真っ只中。
 丸く巻いた牧草を積んだトラックがそこここを行きかっている。
 雰囲気はいいのだけれど、後ろに付くと牧草の切れ端が激しく飛んでくる。あ~、ジャケットの中に入ると痒いぃ~

 4:00pm前後、斜里町から網走市あたり。

 この辺りは丘が多い。必然的に道もアップダウンを繰り返し、切通しの向こうへと消えていく。
 なんか見たことある雰囲気だよなぁ……あ、あれだ、「未知との遭遇」だ…
 

 ★
 
 信号待ちで横の道を見ていたら、妙な違和感を感じてしまう。
 「なんだろう?」とよくよく見ると…路肩の白樺が皆傾いて立っているのだ。
 原因はやはり風だろうか?今は穏やかなこの場所も、季節が変われば厳しい環境になるんだろうねぇ…


最初は重力異常地帯かと…

 女満別で風呂休憩。
 
 駅前の「湯元山水美肌の湯」はなんと入浴料370円だった。
 備品はないシンプルな温泉だが俺には必要にして充分、6:00pm過ぎまでまったりとくつろいでしまう。
 

 ★
 
 「よぉし、行くかぁ!」と走りだす。

 女満別から能取湖までの道道はこれまた丘の上を走る。
 周囲は牧草地で美瑛とかにも似た雰囲気、夕日も実に綺麗である。どこで画像を撮ろうかと悩んでいるうち…ええい、日が沈んでしまったぢゃないか。


沈んでしまいました

 周囲が薄暗くなった頃、キムアネップ手前へ。
 今日は一人だし、外で夕飯を食うとしよう。

 近場のレストランでホタテ&イクラ丼を頼む。
 正直あまり期待していなかったのだがさすがに本場、うむ、充分に旨いぞ。

 コンビニでお茶と虫除けスプレーを買い込みテントへと戻る。
 せっかく買ってきた虫除けスプレーだが、風が出てきたせいか、テントサイトから蚊の姿はすっかりと消えていた。まぁこれはこれでよし。
 

 ★
 風はあるが、日中の暑さは未だ残っている。
 今夜はテントの入り口をメッシュにして寝る事にしよう。

 う~む、それにしても今日も予想外に距離を走ってしまった。まぁこれだけ天気が良ければ仕方ないよね。




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