<2005年8月11日>
■目指せサロマ湖
5:00am起床
テントを出ると、空は厚い雲に覆われていた。
あれ?天気予報は「今日も晴れ」だったんだがなぁ…
身支度を済ませて6:00am、出発する。
泊まった「稚内森林公園キャンプ場」だが、噂によれば近場に絶景ポイントがあるらしい。
天気さえ良ければ、足元に宗谷湾、彼方にサハリンが見えるらしい。例によってそこまではダートのようだが行ってみる価値はあるだろう。
頂上の百年記念塔をぐるりと回りこむ。
噂によれば林道があるはずなのだが…舗装路の先のこの道の事かな?ごそごそとダートへ入り込んでいく。
道幅は狭く轍は深いが、MAXで走れない程ではない。えっちらおっちら上って下って…え~っと、何もないんですけど。
さほどの荒れではないんですが
結構な距離を走っても、先には何も見えてこない。
1.5kmくらいで海沿いへ出るはずなんだけどなぁ…
最もこの天候では、景色もあまり期待できないに違いない。今日の目的地も近くはないし、このあたりで諦めて引き返すとしましょうか。
ところがこのUターンが大変だった。
先の通り狭い道幅と深い轍、路面は土と砂利。切替しも思うようにはいかないのだ。
大汗かきながら10分かけてUターンに成功する。ふ~、朝一でダートへ入ると碌な事にはならないな…
#ちゃんと覚えておくように(謎)
★
うんうん言いながら来た道を戻り、山を降りる。
R238は昨日も通った宗谷岬への海岸線。
朝ということで、あちこちで昆布干しの作業が始まっていた。
昆布干してます 天気も良くなってきました
(宗谷丘陵は通らず)海岸線を使って宗谷岬をパス。左手がオホーツク海に変わると…「あ、晴れてきた」
雲の域を出たのか、空は昨日同様の青空へと変わる。うひー、ツーリングはやっぱこうで(略)
★
交通量の少ないR238をうひうひ言いながら走る。
この付近には湿原や川が多い。
国道を横断する猿払川沿いにはすばらしい緑が広がっている。どれ、ちょっとだけ寄り道していくか。
景色を楽しみながら、川の土手道を走る。
風が吹き、鳥が飛んでいく。音はV魔の排気音だけ、ああ、眠くなりそう…
猿払川沿いの土手
ぼーっとダートを走り、幹線道路へ。そこからR238へと戻るとそこは浜猿払。おお、そうだ、この脇道も試さなくては。
ツーリングマップルに、海沿いの1本道が書かれている。
特に印のない道だし行き止まりのようだが、海岸沿いの一本道に見える。これだけ海に近ければ、さぞかし見晴らしは良いことだろう。
浜猿払の交差点から、「これかな?」と思う道を入っていく。
ダートを覚悟していたのだが、そこは意外に立派な舗装路だった、そして…
★
最初は海岸沿いの普通の道だった。
左手がオホーツク海、右は原野(?)で、その向こうの国道を走る車が見え隠れする。
しかし、さらに先へと入っていくと、いつしか国道は見えなくなり、更に広がっていく原野。
そして延々と真っ直ぐに伸びる道路、うわ、なんなんだここはっ!
道は行き止まりになる気配がなく、数キロおきにクランク状に折れ曲がる。
人の気配は皆無だが、道路の脇は整地された牧草地らしい。
空を雲が流れていく。
エンジンを停めると風の渡っていく音が微かに聞こえるだけ。
あ~、なにかとても良い道を見つけてしまったような。
一面に黄色い花が咲いてました
「こりゃぁ動画を撮らないと…」とカメラを取り出し走り出した途端、路肩から何かが飛び出して道を横切り、牧草地を走っていった。
おお、鹿じゃないか。(それも2頭)
撮影を始めた途端出てくるとは、さすが判ってるねぇ
結局、道は行き止まりではなく、ゆっくりと曲がり、R238へと繋がっていた。
うむ、この道は凄い。
浜猿払から抜けていることだし、おろろんラインに対抗して「さるるんライン」と勝手に命名する。
★
ベニヤ原生花園の駐車場で一息ついたら、クッチャロ湖を回り込むように内陸へ。
これまたツーリングマップルによれば、この上の「クローバーの丘」というのがなかなかに良い景色らしいのだ。
細い山道を登ったところにあるクローバーの丘は、なるほど見晴らしが良かった。
クッチャロ湖を望む 反対側も素敵な景色
同じように登ってきたBMW氏と、湖を見ながらなんという事のない立ち話。風が気持ち良い。
傍の牧草地にその名の通りクローバーがたっぷりと生えていたので、ちょっとだけV-Maxを突っ込んでみたりする。
実は出られなくなるんじゃないかと心配で
★
R238を南下。
ウスタイベ岬で千畳岩を覗いた後、更にR238を走る。
11:00am、道の駅「マリーンアイランド岡島」
朝飯が早かったのでちょいと小腹が空いてきた。しかし、今日は3時のおやつに北勝水産でホタテバーガーを食べるつもりなのでがっちり昼飯を食べようとは思わない。さてどうしたものだろう。
駐車場にMAXを停め、そんなことを考えていたら、駐車場脇のプレハブ小屋に「毛がに てっぽう汁あります」の看板をみつける。
うむ、500円だし、軽くこれにしておくか。
中へ入り、おねぇさんに「親父、カニ汁をもらおう」と500円を差し出す。(←いや、親父じゃないし)
すると、なにやらスチロールの器にたっぷりと盛られる汁。そして乗せられるカニ足。付属で殻入れとハサミ。む、油断していたが結構量がありそうな…
足が丸1匹分入ってます
ともかく食べてみないと始まらない。「まぁあまり期待は…」ずずず…
…「まぁこれくらいの味は当然として、ダシのできったカニの肉などスカスカのはずで…」パキッ、ハフハフ…
……というわけで、500円で大変に満足してしまった。よし、これで3時まで腹をもたせることができるぞ。
※調子に乗って道の駅の中の売店でウニおにぎりを買ったらこれはアレだったのは内緒。
★
ちょい交通量が増えてきたR238、大きなカーブを曲がったところで、眼下に小さな入り江があるのに気が付いた。
よし、あそこで昼休みだ。
わき道(当然ダート)をごとごとと降りていく。
入り江への降り口の小さな広場には、地元ナンバーの乗用車が2台。
※これ以上は置けない広さ
ここは付近の人も散策にくるようなところなのだろうか?
「お昼ねマット」だけを抱えて海辺へ降りる。ひゃ~っ、水が綺麗だねぇ・・・
とんでもなく綺麗な海
腹筋中(嘘)
水はとても澄んでいた。
砂ではなく、小石で埋まった浜辺をざらざらと歩く。紫外線の照り返しが顔に痛い、帽子帽子っと。
適当な場所にマットを広げて昼寝と洒落込んでみる。
入り江の反対側で子供連れの家族が水遊びしているほかに人の影はない。すいません、ちょっと寝させてもらいますよ・・・
30分の休憩で頭をしゃっきりとさせる。
さぁ、お次はコムケ湖畔だ。
★
雲ひとつ無い青空
えんやらダートを走りきり、またまたR238へと戻ったら…さて、まだ時間も早いし、汗を流しておくとするか。
これまた去年同様「かみゆうべつ温泉 ちゅーりっぷの湯」に浸かってまったりタイム。
露天風呂で晴れ上がった空を見あげながら考える。「そういえば、今回はあまりの天気の良さに派手に画像を撮りまくっている。このペースじゃデジカメのメモリが持たないかも・・・」
ホカホカの体で街中のプリントショップへ。
ツーリング先でXDカードが手に入るってのは考えてみれば凄い事だよな…
★
去年、食べられずに悔しい思いをしたホタテバーガー300円。
んじゃいただきまーす。
やっと会えたね(笑)
うむ、旨い。
新鮮な帆立は生もいいが、こうして火を通すとまた違ったうまみが出る。
ゆっくりと食べながらバカ話をしていると、にょろさん、八!さんも到着。う~む、やはりみんなここに立ち寄るのだな。
自宅への土産手配、今日の夕食の買出しを済ませ、本日の宿「キムアネップ岬キャンプ場」を目指す。
昨年はちょっと覗くだけだったこのキャンプ場、サロマ湖へ沈む夕日は見られるかな?
更に増えた参加者の方々にどもどもと挨拶し、ヤブ蚊と戦いながらテントを設営。
夜は例によって大宴会となる。
影ではヤブ蚊との壮絶な戦いが 今年もつまんで見ました
さすがに蚊が減った深夜、就寝。
ああ、今日も結構な距離を走ってしまった。まぁ今日はここでオフ会があったから仕方ないよね。