<2005年8月14日>
■とりあえずは小樽を目指して
6:00am起床
実は5時には目が覚めていたのだが、「どうせガソリンスタンド開いていないし」と二度寝してしまったのだ。
それにしてもさすがはファミリーキャンプ場、昨日までのツアラー向けの場所(?)とは異なり、夜半まで大騒ぎだったようである。
「ようである」というのは、俺には「科学の耳栓」という秘密兵器があるので特に気にならなかったからだ。
ご家族連れで大賑わい
今日も朝から子供が走り回っている。
隣のテントは朝から大声で朝飯の相談中。
「キャンプ場の評価は、場所や設備より、隣のキャンパーの質に大きく左右される」
(野宿見聞録:民明書房刊)
子供を尻目にゆっくりとテントを撤収。
周りが騒がしいと、バイクのアイドリングに気を使わなくて済むのだけはありがたい。
さて、今日の天候はといえば、「曇り時々晴れ」といった感じだろうか?
昨日までのような晴天ではないが、その分暑さも控えめになりそうだ。
7:00am過ぎ。市内のセイコーマートで朝食代わりのパンとコーヒー。
もはや俺の定番と化したのは、セイコーマートオリジナルのコーヒー「グランディア・ブラック」
これが安くて旨いのだ。これ、なんとか本州でも手に入らないかなぁ…
オープンしたばかりのホクレンで、ガス欠寸前のMAXに給油。俺もトイレを借りてすっきりさっぱり。
さぁ、とりあえず小樽まで走るかぁ…
一旦富良野まで南下してから、R38を西へと向かう。
このルートも去年も走破済み。尤もあの時この辺りは大雨だったのだが。
ゆっくりと走ったつもりなのに、滝川まではあっという間だった。
あれ?こんなに近かったかな?去年はへとへとになってここで昼飯を食った記憶があるのだが。
そこから先はR451。
去年怖くて仕方が無かった里見峠も、今日のようにそこそこ天気が良いと楽しくて仕方が無い。
しばらくはおとなしく走っていたのだが、途中で黄色い(YZF)R1と一緒になったのを機に我慢しきれず加速開始。
う~、フロントの切れ込みがちょい気にはなるが気持ち良いぞぉ~
R1にぶっちぎられた(当然です)後、川沿いの路肩でお茶休憩。
ふぅ、喉がカラカラだぁ…(いったいどんなペースで走ったんだか…)
変なところで休んでますか?
峠を越え、田園地帯に入ると、昨日同様トンボの攻撃を受けまくる。
これだけぶつかってきていると、なんとなくダミーインテークとかライトの隙間にも挟まってしまっている予感。
帰ったらしっかり洗ってやらなければ。
※そのとおり、たっぷりと挟まってました
浜益で海岸線(日本海)へと出る。
初日と同じGSで給油。
海岸沿いのR231を北へ走っていくのは今朝小樽へ着いたライダー達だろうか?気をつけていくんだよぉ。
俺はそのR231を南下する。
右手に海を見ながらまったりと走行。
日曜日にこの暑さがあいまって、途中にいくつかある海水浴場はどこも大賑わいである。
北海道で海水浴というのは、いったいどのくらいの期間できるものなのだろうか?
石狩川を渡り、市街地へ。
増えた交通量に辟易しながら小樽の市内へ。
あ~、やっぱり市内はすごい混雑だなぁ…
繁華街を華麗にスルーし、昼飯を食おうと鱗友市場へと向かう。
日曜なので市場は閉まっていたが、食堂は開いていてホっとする。
チラシ丼をゆっくりとやっつけて外へ出ると…あれ?なんか天気が悪くなってきたな。
特に西側に黒い雲が広がっている。
丁度これから小樽の西、積丹半島を回ろうと思っていたのだが。
とりあえずはとR5に戻り、積丹へと向かう。
道路はこれまた結構な混雑で渋滞中。
すり抜けできないことはないが、そうまでして急ぐ必要もない。まぁまったりと行きましょう。
余市から浜中。
まだ貰っていない道南のホクレン旗(黄色)をGETすべく、ホクレンに入って給油。
やれやれこれでコンプリートと思ったら「すいません、旗、もう無いんですよ」と店員さん。え~っ!そんなぁ…
どうやら日曜日の混雑で予定数がハケてしまったらしい。
この付近、近くに他のホクレンはなく、今日泊まる小樽近くのホクレンは今日は休み。これは縁が無かったって事なのかねぇ…
店員さんには「ああ、仕方ありませんね」とにこやかに答えたものの、悔しいので近くの漁港で小休止をとる。
くそぉ…今年はコンプリートならずか…
いじけて石を投げる漁港脇には自衛隊の船舶が複数停泊中。
このあたりになにか施設でもあるのだろうか?
投げる石を探すのに苦労しました(嘘) 自衛隊艇
やれやれと休んでいたら、更に厚くなった雲から「パラッ」と落ちてくる雨粒。
をいをい、この上雨かよ。
や~めた、積丹半島は次回のお楽しみにして今日は戻るとしよう。
★
それっとUターンして小樽方面へと戻る。
R5の渋滞を回避する為、途中からは道道956へ。
小樽に近づくと天候はやや持ち直す。
せっかくなので天狗山(スキー場?)の頂上まで上り、眼下に広がる小樽港を楽しんでみたりする。
見下ろす小樽港
そのまま道道1へと乗り換え、札幌方面へ南下。
天気も良くないし、札幌まで行くつもりは毛頭無いが、地図で見るとこの道道1がなかなか面白そうに思えたので遊んでいくのだ。
途中のループ橋は見事な360度、くるりと回って朝里峠。
路面に細溝が刻まれてはいるが、タイトコーナーの連続するなかなか面白いワィンディングロード。
たっぷり360度
峠頂上のトンネルを抜けたところでバイクを停める。
ここまで結構楽しめたが、この先に見える雲は黒い。この辺りが丁度良いところかな。
またまたUターン、来た道を戻る。
真っ直ぐ帰るのも芸が無いのであちこち脇道を覗きながら走っていたら、なんとスキーのジャンプ台を見つけてしまった。
う~ん、こういう施設がさりげなくあるあたりが北海道だねぇ…
「望洋シャンツェ」というところだそうです
4:00pm、小樽市内のホテルへ到着。
そう、今年も昨年同様、北海道での最終日はホテルでゆっくり休むのだ。
※ちなみにホテルも去年と同じ。屋根下駐車場、寿司屋街・運河への利便性、そして何より宿泊料が…
部屋で荷物を整理。
シャワーを浴び、缶ビールを一本引っ掛けたら…っととっと、また寝てしまうところだった。ふっ、去年の轍は踏まないぜ。
★
6:00pm前、徒歩で街中へ。
去年行こう思っていた「ポセイドン」だが、どうやら日中のみの営業らしいので今回もパス。
夕飯はちょい街外れの寿司屋に入る。オーダーは握りと小樽ビール。
うむ、旨い。というか旨くて当然である。なにしろまずかったら暴れる値段だからねぇ…
★
食後の運動を兼ねて、ぶらぶらと小樽運河付近を歩き回る。
3~4軒あるガラス館を渡り歩く。
ほろ酔い気分でガラス品の店を歩くのは非常な注意を必要とする。
ウエストバックを手で押さえて慎重に慎重に。
某店で面白いショットグラスと言うか「ぐい飲み」を見つけ購入。今回のツーリングのスーベニールはこのガラス器となった。
この辺りも歩いて楽しい場所です
お馴染み運河のレンガ倉庫は、なにやらジャズフェスティバルの真っ最中だった。
去年に増した大勢の人出。
運河にかかる端の上にはステージが組まれ、バンドの生演奏の真っ最中。
小樽ビールの出店のベンチに座り込み、ジャズを聞きながらビールをちびちびと舐めてみる。
ジャズフェスティバル中 去年よりはちょっと早い時間です
オリジナルビールもなかなかイケますよ
あ~、今日も呑んだ食った歩いた。
でも…これで北海道とはおさらばなんだよなぁ…
今日の移動はほんの少しのはずだったのに、またまた普通に走ってしまった。まぁ今日が最終日だから仕方ないよね。