☆ ツーリング紀行 ☆
奥日光散策記


久しぶりの日光はやっぱ楽しかったです。
 


<2008年4月>

ツーレポというよりメンテ後日談みたいなものではありますが

 「今日は晴れ、絶対晴れ、晴れったら晴れ!」……そんな天気予報にそそのかされ、MAXのエンジンをかけてみる。
 目指すは日光。今年初の日光詣でである。

 ここしばらくのメンテナンス、「ステムベアリング交換」やら「タイヤ交換」やらでハンドルのフレが消えたV-Max。
 これが乗りやすい。それはもう、ものすごく乗りやすい。

 (今年初めてとはいえ)いつものルートをいつものペースで走ったのだが、疲れ方(というか力の入り方)が段違いに楽なのだ。

 交差点では何もせずに「ふっ」とハンドルが切れていくし、高速域での暴れも皆無

 さすがに1.8KS(KousokuSeigen:意訳)あたりからフロントが頼りなくなっていくが、これはまぁ仕方が無い。ステアリングダンパーを締めこんでやれば良い話だ。
#というか、これがステダンの本来の使い方だよな。

 「凄ぇよ凄ぇよ!」と喚きながら着いた久しぶりの日光いろは坂。
 この時期にしては交通量が少ない。心配していた路肩の砂も大丈夫そうだ。

 ゆらゆら走る登りの第二いろは坂。
 冬の間に痛んだ舗装が新しくされており、路面に例の「水はけ向上名目の細い溝」が刻まれている場所もできていた。
 これ、嫌う人もいるけど、俺は何故かあまり気にならないんだよな…
#ま、ペースがペースだからねぇ。

 青い空をバックに、雪を被った男体山が聳え立つ。
 軽いハンドリングを楽しむうち、次第にペースが上がっていく。

 ハンドリングに加えて、今日はエンジンも快調。何故かフルタイムブーストモードで立ち上がるのが妙に楽しいのだ。

 3~4000rpmくらいでゆっくりとカーブを曲がり、出口でずばっとスロットルを開けてやる。
 高まる排気音と共に、ちょい尻を持ち上げてMAXが加速をはじめていく。
 これがまた楽しい楽しい。ついついオーバーペースになってしまいがちだが……あんまり調子に乗るなよ、俺。


 

 あまりに気持ちが良いので、数日前に開通したばかりの金精峠を見に行く事にする。

 中禅寺湖畔から戦場ヶ原まで上がると、気温が急に下がってくる。
 「うー、首周りだけでも何か巻いておくんだったか…」(←この前「バンダナを…」とか言ってなかったか?)

 到着した金精峠は、まだまだ雪の中だった。
 
 白く輝く山々を眺め、路肩に積もる残雪をほうと見物する。
 満足したところでUターン。いや、だってとにかく寒くて寒くて……


山が綺麗でねぇ


残雪1mくらい?
 
 ☆

 戦場ヶ原でコーヒー休憩。
 といっても、バイクのシートの上で缶コーヒーを飲むだけだけれど(笑)

 こんなに天気が良いのにバイクの数は少なめ。やはり気温のせいだろうか?もう少し暖かくなると混みはじめるんだろうな。

 ぐるっと回って下りの第一いろは。

 相変わらずフロントの動きは良く、下りのタイトターンもくるくると決まる……のだが、ここで一つだけ難点を発見する。
 フルブレーキング時にタイヤが暴れるのだ。

 下りの直線で加速、ヘアピン手前でブレーキング。
 この時に、フロントタイヤが軽く鳴きながらバタつく
 イメージで言うと、どばばばばっ、ぐっくぃー、ぎゅー、きゅっきゅっきゅ、ばろろろー…という感じ(←何だそりゃ?)

 決してオーバーペースではないし、強引にブレーキをかけているつもりも無い。
 同じようなペースでもBT45Vでは発生しなかったから、やはり純正タイヤの素性なのだろう。
 まぁ、荒れてる路面の影響もあるのかもしれないのだけれど。(下りは補修されていなかった→路面)

 「んでもまぁ、絶対グリップはもういらないしな」とつぶやきながら日光市街まで降りていく。
 
 ここまで来るとさっきの寒さはどこへやら。んむ、それなら調子に乗って霧降高原でも回ってきますか。

 これまたお久しぶりの旧霧降高原有料道路も交通量は激少、なんらストレスなしに走り回ることが出来た。

 いろは坂よりちょいRの大きい霧降高原。先のフルタイムブーストモードが更に気持ち良くなってくる。

 V-Maxとしては結構なペースで走る。
 もちろん隼に比べればアレでしかないのだが、こんなのはもう絶対速度ではなく、「楽しんだもの勝ち」なのだよ…

 到着した大笹牧場でのアイスクリームはもはや定番。
 革ジャンのジッパーをフルオープンにしてベンチに座りこむ。「ああ、暑い暑い…」(←変わり身早いな)

 下りはゆっくり県道を降りて(旧霧降高原有料道路も今は県道だけど)今市(日光)市。 あとはまったり帰るだけ。

 走りに任せて抜いてしまった昼飯を思い出す。「そうだ、帰りがけにあそこのラーメン屋へ…」

 うーむ、それにしてもこの足回りは悪くない
 絶対速度はともかく、楽しめることは間違いない。
 今回はとにかく、隼並みの「いろは坂下りでの両手放し腕組み走行」ができたのが嬉しかった(笑)

 こんなに感触が良いと、ついつい「フロントをもうちょっと固めて」とか「リアの車高を上げて」とか欲張りしたくなってくるんだよな……

#ヤマハ純正G10はやっぱちょい柔らかめかも?→フロントフォークオイル


あー、こうしてみるとやっぱ格好いいな、V-Maxって。


<本日の走行距離=約120マイル≒約192km><本日の教訓=欲かくとろくな事無いのは承知済み>




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