☆ ツーリング紀行 ☆
伊豆行って来い記

<1>

マスツーリングの唯一の弱点は、途中好き勝手に画像を撮れないこと…ですかね?(笑)
 


<2010年11月>

さくさくと話はすすみ

 「寒くなると北はねぇ」 「北はねぇ」
 「暖かいところじゃないとねぇ」 「暖かくないとねぇ」
 「行くなら伊豆辺りですかねぇ」 「伊豆ですかねぇ」
 「行きますか」 「行きましょう」

 そんな話を(酔っ払ってテーブルに突っ伏しながら)こたろーさんとしたのが10月の岡山
 そして程なくお泊り伊豆ツーリングの話を頂いた。「ええ、そりゃもちろん行きますとも!」

 土曜日朝8時、VMAXエンジン始動。
 気温やや低め、天候良好。今日明日は天気の心配まったくなしの完全晴天予報だ。

 そういえば岡山ミーティングの時には、何故か1ヶ月も前から「雨降ったらどうしよう?」の思いが拭えなかった。
 そして当日は案の定の雨。だが今回は、2・3日前までの天気予報が良くなかった(土曜は雨予報)にも関わらず「なんとかなるさー」と気にもならなかった。
 そしてそして直前に「明日は晴天ですぅ~」へと変わった天気予報。うーむ、最近の俺は天下御免の晴れ男に加え予知能力も身に付いてきたのだろうか。

 北関東道から東北道はいつものルート。

 良い天気とはいえ11月も既に下旬、当然だが下は革パン、上は冬ジャケの冬装備となる。
 真冬はまだまだ先だが、「暑けりゃ脱げばいいが寒いのは我慢できないの法則」は今シーズンも健在なのだ。

 復活させたハンドガードも快適だった。
 操作性重視でグローブだけは3シーズン用、それでもまったく寒くない。「あ~、風があたらない影響ってのはホント大きいよな…」

 土曜日だけに高速道路の交通量は少なくない。
 3車線道路でご家族ご一同様の乗ったミニバンをブリブリと追い越していく。いや、時間に余裕はあるのだけれど(…とこの時は思ってた)ちょい飛ばした時のR-ECUの燃費を確認しておきたくてねぇ。
※1.5KS~2.1KSで走ると13km/h前後…っと。(メモメモ)

 蓮田SAでさくっと給油して首都高へ。「うわー、やっぱ混んでるなぁ…」

 黄色と赤に彩られた電光掲示板に顔をしかめながら川口線。C2へ入ってぐりぐり抜けて、山手トンネルで「暑い~」とジャケットのファスナーを開け、渋谷線へ出て「寒い~」と締めるのは岡山行きの時と同様だ。

 そしてまぁ東名高速の混んでること混んでること。
 ずらりと並ぶ4輪の間をえいこらと抜けて行く。「時間には余裕あるはずだったんだけどなぁ、下手すると間に合わないぞこりゃ」

 休憩しようか?と考えていた海老名SAは給油のみで出発。更に続く渋滞の中を進んでいく。
 
 その先、PAの入り口手前ではお巡りさんによる路肩走行取締りが絶賛開催中。
 「いやだからさ、路肩走ってたら捕まるってこの前も…」(←何故か岡山行きの時と同じ車種のBMWが捕まっていた)

 さて、急いでいるとは言うものの、空はみごとな快晴だ。
 御殿場の手前辺りから前にうっすらと雪を被った富士山がど~んと見えてくる。
 「凄いなぁ、こんなに急いでなけりゃ写真撮っていくんだけどな~」(←どうやってだよ)(←いや、オープンカー運転しながら富士山撮影している人がいたもんだからさ)

 そういえば御殿場から目的地の沼津までってどれくらいだっけ?と地図を…「うわっ!地図忘れてる!」
 …って言うか、ダミータンク上に何も乗って無い事に200km走るまで気づかないってのはどうよ。

 さほどの距離でもないし、1泊だしと気軽に出てきてしまった今回のツーリング。「この分だと他にも忘れてるものありそうだよな…」(←そうそう)

 沼津ICを降り、集合場所へと付いたのは待ち合わせの10分前だった。
 
 当然のように到着済みの面々にどもどもと挨拶。
 今日のメンバーは全員VMAX。そして現住所は大阪、名古屋、浜松、東京、栃木と見事にバラバラだ。ま、伊豆って日本のヘソだからねぇ…(そうなのか?)

 「んじゃ混む前に飯にしましょう!」と沼津港へと向かう。
 
 地元じゃないのに何故か道に詳しいM氏を先頭に裏道を行く5台のVMAX。
 この辺りは新年会がらみで何度か走っているのだけれど、こんな道があるとは知らなかった。これから活用させてもらうとしましょうか。

 お昼は沼津港の有名な食堂、「丸天」へと入る。
 土曜日のお昼なのでちょい待たされたが、それも近所の土産物屋を見て回るのに丁度良い時間だったりする。

 巨大なカキアゲで有名なこの店、その他の料理も「量ありますよ~」とのこと。どれどれと頼むと…うわ~い。
 
 俺の頼んだ「マグロ三昧定食」もかなりのもの、だが結果的にこれが一番「一般的サイズ」だった。
 「上刺身盛り合わせ定食」の量、そして「キンメ定食」の大きさといったら…「あ~、比較に煙草の箱でも置いておくんだったなぁ~」
※その量を2人前食べきった人(名は秘す)がいたのにも驚いたけどね(笑)


量伝わるかなぁ…


こっちは伝わりますね(笑)

 げふ~と店を出る。
 さて、それじゃぁ西伊豆の海岸を楽しみながら南下するとしましょうか。

 ★

 国道414から県道17。
 混雑する市内を抜けると交通量も減る……と思っていたのだけれどさほどでもない。並ぶ4輪の後についてとぽとぽと走る。

 何年か前に伊豆を襲った台風の爪あとはまだまだ残っているようだ。海沿いの道はそこここで工事が行われており、ところどころでは相互通行中。これも混雑の一因になっているのだろう。
 
 さらに南下したところでやっと四輪が姿を消す。よし、これでペースアップ!と思いきや、ひょっこりと10台ほどのバイクの列に追いついてしまう。
 安全運転で走る前グループ。俺1台ならじわじわと追い越すところだがこちらもマスツー、追い越しを遠慮した先頭のこたろー氏の判断は正解だったと思う。

 ★

 「伊豆の西海岸を走るなら是非寄りましょう!」と言っておいたのは、新年会の帰りによく寄っていた高台の駐車場だ。

 見晴らしの良い場所だけにバイク・車は多い。先のグループも入っていく。
 やれやれとバイクを停め見やると…前のグループは女性ばかりだった。なるほど、そりゃぁ安全運転にもなりますわな。
※せっかくなので写真撮影を頼み頼まれしてみたり(笑)

 この高台の駐車場、今日のように天気が良いと駿河湾の向こうにどかんと富士山が見える。
 絶景絶景、さてここからは、せっかくだから内陸入ってワィンディングへも行きましょうかね。


天気は最高


でもうちのカメラの望遠はいまひとつ

 ★

 出発。前がクリアになる。それっとペースを上げて走る。

 県道17号のこの辺りはアップダウンは激しいが枝道がない。だから余計な心配をせず走れるのが実にありがたい。

 土肥から山を上り、入ったのが旧西伊豆スカイライン
 ペースは更に上がる。時折先頭を入れ替えて走る。

 しかしまぁ前に出たM氏の速いこと速いこと。これまた通行量がない&枝道が無いので確かにペースは上げられるのだけれど。そして…
 「うひひひ、でも後ろから追いかけるのは凄ぇ楽ぅ~(特に知らない道ではねぇ…)

 分岐でふぅと一息ついて小休止。お~、下に海が見えるなぁ…


走った走った…

 仁科峠を下って国道136へ。
 この仁科峠も大規模工事中だった。昔ながらのヘアピンは今後減ってしまうかも。

 VMAXのお約束、早めの給油を行う頃には日は西へと傾いていた。

 「日本一の夕日」の幟がはためく国道をゆっくりと走る。
 確かに金色に輝く夕日と海は素晴らしく綺麗だった。

 海が金色から赤へ。そして周囲がじんわりと暗くなり、東の空に月が輝き始める頃、今夜の宿「BBROAD」さんへ到着となる。
 
 オーナー氏にどもどもとご挨拶、今宵はお世話になりますよ。


をを、今日は満月か。どうりで血が騒ぐわけだ…(意味不明)

 ガレージへ5台のVMAXをしまいこみ、さてというところで到着したのはなんと先の高台で出会った女性グループだった。
 こういうサプライズがあるからツーリングってのは面白いよねぇ(笑)

 荷物をざっくり片付けたあとは近隣の露天風呂へ。

 ここで気づいた追加の忘れ物はシャンプー。
 「ボディソープはあるけどシャンプーが無いぃ~」と裸踊りをしていたら、隣でM氏が「シャンプーはあるけどボディソープが無いぃ~」と踊っていた。
 おお、それでは互いに仲良く半分こということで…

 夜は買出しの飯と共にビール&ハイボール。(ビールは10Lのビールサーバを用意して頂いた)

 例によって大騒ぎの大宴会。他の宿泊者と共に深夜まで盛り上がってしまう。
 
 アルコール類を全部やっつけた夜半過ぎ、ふかふかのベッドへ滑り込んで幸せ気分。
 あ~楽しい1日だった。明日も晴れるようだから楽しめるぞぉ…

<本日の走行距離=約360km><本日の教訓=共通の話題があると初対面でも話がはずみます>
 
 NEXT→ 




 ツーリング紀行へ戻る