YAMAHA SEROW 225WE (4JG6)

☆ メンテナンス編 ☆

チューブ&チューブレス・タイヤ交換記

 
<2008年5月>

  言い訳できなくなりますが(笑)

 「2分山2分山ぁ~」と騒いでいたセローの前後タイヤ。この先いくつかツーリングも企画されているし、とっとと交換してしまおう。

 タイヤ脱着記で試したとおり、オフ車のタイヤなら自分で交換できるはず。
 通販で買えばタイヤも安い。どれ、一丁やってみるか。

 今回購入したタイヤは、BSのTRAIL WING TW301,302

 今まで使っていたD605に不満があったわけではない。単に「前後一緒に交換するなら一度違うメーカーのタイヤを…」というスケベ心からだけだ。

 ちなみにこのTW301,302というタイヤ、位置づけとしてはD605とまったく同じ「オンも走れるオフ寄りタイヤ」だ。
 ブロックパターンもD605に酷似(どちらが元かは不明(笑))、リアにセロー専用チューブレスが用意されている点もまったく同じである。
※というか、これ、もしかしてセロー純正タイヤの一種なのかな?V-Maxの純正タイヤにG525,526(BS)とF20,K525(D)があるのと同じなのだろうか?

 「どうせならオフ専用のタイヤに…」という点については最後まで悩んだ。
 決め手はリアのチューブレス
 なんのかんのといっても、出先でのパンク修理を考えるとやっぱチューブレスはありがたい。
※D603にチューブレスが用意されていればなぁ・・・

 やっぱいろいろありますねぇ

 作業開始。まずはフロントから。

 手順は基本的にタイヤ脱着記のとおり。

 フロントアップが面倒だった(その後にリアを交換しなければいけないし)ので、ジャッキ2丁がけで簡単に対応。
 作業中に地震がこないことを祈るとしよう。


結構安定してますけどね

 ホイールを作業台へ。

 空気抜いて、ムシ外して、両面ビード落として、リムプロテクタつけて、タイヤレバーでこじって、チューブ外して・・・はい取り外し完了。
 さすがに2回目の作業では経験値も上がっているようだ。

 新旧タイヤを比較してみる。
 「うん、やっぱりパターンそっくりだわ・・・」


細く見えるけど、もちろん同じサイズです

 ☆

 取り付けも特に問題なし。

 軽点ポイント(黄色い○印)とバルブ位置を合わせるのと、ビードクリームをたっぷり塗るのと、エアを遠慮なしに入れることを忘れずに作業。
 今回はビードも素直に上がって一安心。「よ~し、前輪作業完了っと」

 それではとリアへ。

 ジャッキアップその他はリア周りメンテナンス記のとおり。
 「あ~、フロントもそうだったけど、そろそろパッド換えてやろうかなぁ・・・今のパッドyamashidaだしなぁ・・・」

 ホイールを作業台へ。

 せっかくなので軽くスプロケの汚れを落とす。
 これくらいならまだ交換の必要はないよね?スプロケット(←誰に聞いているんだか)


まだイケるでしょう

 空気を抜いてムシを外すまではフロント同様。
 「でもこれ、なんでムシの根のところの色が違うんだろ?『チューブは黒、チューブレスは赤』とかの基準でもあるんだろうか?」

 首をひねりながら、さて、んじゃビードを落としますか……って

……「落ちねぇよっ!ビードがよっ!」

 フロントは手で落とすことができたビード。ところがリアはびくともしない。

 外へ持ち出し、(下に古いフロントタイヤを敷いて)上から踏んでみるが外れる気配なし。
 万力で挟んでつぶす方法もあるらしいのだが、うちの万力ではサイズ不足。
 ピンポイントに力を加えればいいらしいのだけれど…う~む。
 
 苦闘30分。

 見つけた方法がコレ。


で、椅子の上に座る、と。

 
 名づけて「椅子足落とし」(そのまんま)

 バクンと音を立てて落ちていくビードが気持ち良い。両面落として完了。ひ~、ここまでで大騒ぎだよ~(←ふっ、まだまだ甘いな)

 作業台へと戻り、タイヤをめくるのだが、これまた大騒ぎとなる。

 とにかくタイヤの耳が硬いのだ。
 力もいるし、タイヤレバーを噛みこんでしまうと外れない。リムプロテクタも同様。
 手順はチューブタイヤと同じでも、よりコツが必要なようだ。
 
 

俺メモ
・リムプロテクタをもう一つ買おう。
・できればタイヤレバーももう一本。
・「大きなクリップ」は使える。どこかで丈夫なものを見つけよう。
・作業台の幅が微妙、リアはホイールぎりぎり。

 台から落ちかけたホイールを支えようとして手をぶつけ、タイヤレバーで指をつぶしかける。
 「だから痛ぇってんだろよっ!」と叫びながら作業。
 タイヤを外すだけに、なんと1時間を要してしまった。

 取り付けがまたまた大騒ぎ。

 これまた手でハメるだけだったフロントと違い、リアはタイヤレバーできちんと行わないと入らない。
 もちろん、片面入れた後の作業はそれ以上。「あ~、ったっくなんでこんなに硬いんだよっ!」

 なんとかタイヤをはめ込んで一息つく。さて、ちゃんと上がるかな?ビードは。

 ・・・もちろん上がりませんでした・・・orz

 たっぷりのビードクリームにも関わらず、表裏それぞれ一箇所がどうしてもあがらない。
 仕方なく、ネットで見つけた方法、「円周上にタイダウンベルトを巻いて横方向へ力がかかるようにする」を試してみる。

 (画像?指が痛くて撮る余裕なんか無ぇよっ!)(←何怒ってるんだか)

 コンプレッサーにつないで再チャレンジ。
 と、唐突に・・・バンッ!

 それはもう、「何が破れたんだ!」とびっくりするほど大きな音を立ててビードが上がった。
 フロントの「にゅるっ」とあがる感じとはまったく別物、そして更にもう一回、バンッ!

 コンプレッサーを外し、一旦空気を抜く。
 圧がなくなってもリムとタイヤはぴったりと張り付いている。どうやらビードはきちんと上がったようだ。ふ~、良かった良かった。

 ムシをセットし、改めてエアを入れる。
 ホイールを車体にセットしてチェーン調整。
 近所を軽く一回りして異常のないことを確認。
 
 よし、これにて完了!……ふぅ……

 フロントはともかく、非常に苦労したリアタイヤ交換。
 次回も自分でやるかどうかは正直微妙。だってホイール持込ならショップで1000円ちょいでやってくれるんだもの。

 とりあえず今回わかったのは、「出先でリアタイヤ外すのは無理」って事ですな(笑)
 

 



Copyright 2008 Akira
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