毎回同じ事やってます。
今年もお盆が来たねェ・・・などとのんびり構えているうちに、V-Maxの車検が切れてしまった(爆)(#これで3回連続だぞ、おい)
ちょっと調べてみると、なんと国土交通省陸運事務局はお盆も営業(サービス?)しているではないか。よしよし、それでこそ政教分離の原則(意味不明)、早速ユーザー車検を予約する。
V-Maxのユーザー車検はこれでもう3回目。書類の準備も手続きも慣れたし、バイクにも特に問題点はない。「毎回同じ事書いても仕方ないし、今回はHPにレポートを作る必要はないな・・・」などと思っていたのだが・・・
多少は慣れた・・・はず?
車検当日、仮ナンバーを付け、皿が2枚しか入っていないスーパートラップ(ユーザー車検体験記2参照)をパスパス言わせながら陸運事務局へと向かう。
空は曇天、湿気は高いが気温がさほど高くないのがありがたい。
受付で書類を確認、事務所で印紙を購入し、再度受付で確認してもらえば事務処理は終了、うむうむ、手馴れたもんですな。
検査場へと向かう。お盆で業者が休みだからだろう、検査待ちの車両はゼロ。検査官も手持ち不沙汰気味である。
ウィンカー、ホーン、ブレーキランプはもちろん問題無し。各部の取りつけも問題無し、全長、ハンドル幅はノーマルのまま、極めて順調に検査が進む。
自動計測器にかけての検査へと移る。 スピードメーター、OK。前後ブレーキ、OK、さて、最期はヘッドライトの光軸テストである。
今回は光軸を自分なりにチェックしてあるので気が楽だ。前回の車検後に、検査に合格したライトだとガレージ内のどの辺りを照らすのか…を確認しておいたので、今回もそれに合わせてきてあるのだ。
例のうねうね検査機が出てきて検査開始、機械右端にある表示版をちらりと覗くと上下、前後ともなかなかに良い数字が出ている。「よしよし、これはOKだな」と思っていたのだが・・・
何故でしょう?
掲示板に大きく×印が表示される。「ん???」
検査官の方がぽつりと「あ~、光量が足らんなぁ・・・」と漏らす。光量?つまりライトが暗いって事かぁ?
確かにV-Maxのライトは明るいとは言えない。しかし、計測の時にはエンジンの回転を上げているし、バッテリーは昨夜充電したばかり。今日は気温もさほど高くはない。前回の車検時に比べてライトが暗くなる要素などないのだが?
とりあえず検査ラインを抜け出して、駐車場の片隅で考え込む。「う~む、光量ねぇ・・・」
ライトが暗いとなれば、電圧が原因なのは間違いがない。充電してあるはずのバッテリーが原因なら、これはもう寿命って事で交換するしかないだろう。もっともこの場合には、近隣にV魔の新品バッテリーを在庫しているショップがあるとは思えないので(#以前探した事がある)今日の検査には間に合いそうにない。
念の為、ヘッドライトバルブを外してチェックするが、黒ずみや汚れは見られない。なにしろ交換してまだ3ヶ月だし、劣化しているようには思えないのだが。
他に原因は・・・テスターがないので判断はできないが、どこかで無駄に電気を食っているか、抵抗があるのだろう。仕方ない、一つ一つ潰していくとするか。
バッテリーからの充電用ライン(バッテリー小技記参照)、ヘッドライトスイッチへの配線をノーマル状態へ戻し再度検査、「×」
バッテリー端子、ヘッドライト内端子を外して磨き、組みなおした後再検査「×」
ライトを心持ち上目にして再検査、「×」
他に検査車両の(ほとんど)いない事を幸いに、都合5回ほど再検査するが全て「×」、う~む、こりゃぁやっぱりバッテリーかなぁ・・・
検査機の脇の表示板には、実は光量も表示されている。
表示上の合格は「150」(単位がカンデラなのかルクスなのかケルビンなのかは不明)との事、ただ、時折来る他の車両の検査を覗いていると「135」程度でもOKになっているようだ。俺の場合はといえば、数値は110前後、こりゃぁ先は長いぞぉ・・・
できる事は全部やる!
あっと言う間に車検午前の部は終了、昼休みを利用してバッテリー周りを見てやる事にする。
まずはパーツショップへと出向き、「バッテリー強化剤」を購入する。あくまでもその場しのぎの対応にすぎないのだが、それと割りきれば結構効果的なのは過去に確認済みなのだ。
強化剤を入れる為バッテリーを外し、ついでに周辺の電気配線を全部バラして組みなおす。ボディアースの部分も忘れずにっと。
できる事は全てやって午後の部へ。「これでどぉだぁっ」と再検査を受けるが・・・
結果はやはり「×」
う~む、ダメだったかぁ・・・ 但し数値は120前後まで上がった。顔見知りになってしまった検査官は「あと少しなんだけどねぇ・・・」と苦笑い。「あ~、でも配線関係でできる事は全部やったしなぁ・・・」バッテリーにも原因はあるようなのだが、あとできる事といえば・・・
ライトを外して、内側から反射板とレンズを磨き上げる。それはもうピカピカに磨き上げる。
とはいえ内部に埃が付いている様子はない。磨きに使ったティッシュペーパーにつく汚れもごくわずか。「こりゃぁ今日はダメかなぁ・・・」
これで最期にしようと検査ラインに並ぶ。「ヘッドライトの再検査」ボタンを押して検査場へ。ライトを点けると・・・おおっ、もしかしてさっきよりちょっと明るくないかっ?
検査開始、数値が上がる。エンジンの回転を上げると共に、数値は120を超え130へ。ぐわ~、もう少しだ、がんばれぇ~。(#誰に言ってるんだか…)
ままよとばかりに、回転を禁断の7000rpmまで上げる。
じりじりと上がった数値は、検査完了の直前に「136」を表示する。掲示板には・・・「○」だ、合格である!
「ひぃぃぃぃぃ~」ダミータンクに突っ伏してうれし泣き(爆)
苦笑いする検査官に見送られて検査ラインを抜ける。後の処理はとんとん拍子に進み、10分後にはナンバープレートの角に「8」のステッカーを貼り終えていた。 |