☆ ツーリング紀行 ☆
ぶらり尾瀬(付近)ツーリング記


<2005年5月下旬>

特にあてがあるわけじゃなく

 今日は静岡のエコパでスズキミーティングがある。
 んじゃ早起きできたらでかけるか……と思って早起きできたためしは無く、ベッドから起き上がったのは当然のように9時過ぎである。

 「想定の範囲内」という言葉を思い浮かべながら外を覗く。
 空は見事な五月晴れ、窓を開けると涼やかな風がそよそよと吹いてくる。

 気温は寒くなく暑くなく。
 降水確率は当然のように0%。
 ううむ(静岡は無理としても)この天候で出かけなければバイク乗りじゃないな。

 それっと隼で出発する。

 今年初めて着る3シーズンジャケットは風を受けるとちょいと寒い。ベンチレーションは全部閉めておくとしよう。
 ヘルメットはGOTH。
 ツーリング用のジェットはV-Maxとともに未だ富山にある。フルフェイスは風切り音が小さいからスピードの乗りすぎに要注意だ。

 さて、走り出したは良いものの、目的地を決めていない

 今年はちょい乗りに出かけた回数が少なく、近場の峠巡礼もできていないから、いつもどおり「栃木県北部周遊」でも良いのだが…これだけ良い天気だしなぁ…

 そういえばと、以前キンヤさんやichigiさんから、赤城山&妙義山の話を聞いたのを思い出す。
 なにやら面白い道があるらしい。今の時間からだとちょい厳しいかもしれないが、とりあえず「そっち方面」へ向かってみるか。
 
 隼のノーズを南へ向けて走る。

 この前の箱根でも感じたのだが、隼は相変わらず調子が良い。
 例によって低回転(2500rpm前後)では多少ぎくしゃく感があるが、それ以外は実に乗りやすい。
 
 バーハン化して、ラジポンマスタ入れて、駆動系の消耗品を一新
 これらの効果が出ているのだろうか?もしかすると単に「いい感じに馬力が落ちてきている=乗りやすく」かもしれないのだが(笑)

 調子に乗ってイイペースで走る国道。
 ウエストバックに留めていた帽子がバタついてるな…と思う間もあればこそ、見事に吹っ飛んでいってしまった。
 「うわぁ!前の第三京浜の二の舞かよっ!」(←買ったばかりのレア物帽子を飛ばした経験あり)

 慌ててUターン。
 後続の4輪に踏まれることもなく転がっていた帽子の確保に成功する。
 今度はきっちりとバッグの中へと帽子をしまいながら考える。「これは…今日は赤城へは行くなって事なのかな…?」
 
 即予定変更できるのがソロツーリングのいいところ。(←いいかげんとも言う)
 とりあえずバイクの向きを北へと変える。
 単純に日光じゃつまらないが…そういえば金精峠はもう通れるよな?

 今市市。
 HPのツーリングガイドに「裏道」と書いたところには立派な橋が完成し、バイパスとして機能するようになっていた。
 ううむ、そろそろツーリングガイドもまた見直ししてやらないといけないな。

 いろは坂で足慣らし。
 
 ギア比を落としたせいか、外回り(2車線の外側を使ったコーナーリング=Rが大きく取れる)だと3速でもイケるようになった。
 3速オートマモードで走れるのは実に楽だ。峠で横着しても仕方が無いが楽なものは楽、あ~、緑が綺麗だねぇ…

 戦場ヶ原。真っ青な空の下、どどーんと聳える男体山を回り込む。
 
 湯の湖から金精峠。
 頂上までの登りの路面はちょいとバンピー。ちょいとペースを上げるとリアが跳ねまくる。
 
 バーハン化でフロント加重が減ったからか、それともサスがヘタってきたのか。
 走行距離もそろそろ30000kmだしオーリンズとか入れてやりたいけどねぇ…V-Maxの修理費がねぇ…

 例によって頂上のトンネルを「寒いぃ~」と駆け抜け、路肩に雪の残る群馬側を駆け下りる。
 ふぅ、この辺で小休止としましょうか。

 国道を離れ、久しぶりに丸沼の湖畔に下りてみる。
 木漏れ日と湖の青が美しい。あ~、癒されるぅ…

 
天気良いなぁ

 たっぷりと森林浴を楽しんだ後、ふらふらと出発。

 峠を降り、とうもろこし街道を抜けたところの標識で悩む。「↑沼田 →尾瀬」
 ど~ち~ら~に~…よし、尾瀬から水上だ。

 ガラ空きの国道401を吹っ飛んで走る。

 空は相変わらず青く、白い雲が一つぽかりと浮かんでいる。

 周囲は見事な新緑である。
 黄に近い緑から濃緑まで、パッチワークのように広がる広葉樹の森。
 う~ん、綺麗だなぁ。これ、タイル化すればうちのHPの背景にもイケるかな?


さて、どうでしょう?

 13時ちょい前、国道脇に「十割手打ち蕎麦」の看板を見つけ、駐車場へ。
 
 頼んだ天ぷら盛り蕎麦は、蕎麦はもちろんだが天ぷらもなかなかに旨かった。
 山ウド、セリ、タラのメ、そしてマイタケ。その他諸々の山菜の天ぷらは取りたてなのか揚げたてのせいなのか香りが強い。
 慌てるつもりはなかったのだが一気に食い尽くしてしまう。
 何気に入った店で旨いものに出会うと、なんかとても得した気分になるものだ。

 代金を支払いがてら、店のおねぇさんに「水上へ抜ける道は通れますか?」と聞いてみる。
 しかし「まだ通行止め(冬季閉鎖)ですよ」とのこと。この辺りの春は遅いんだねぇ…

 まぁ特に目的があるわけではない。いけるトコまで行って見ようと走り出す。
 
 国道401から県道63
 道はぐんと狭くなり、川沿いを曲がりくねりながら高度を上げていく。

 そういえば、一昨年この道をにょろさんと走ったのは9月だった。
 初秋もいいけど、新緑の春ってのもこれまた良いものだねぇ…


川は雪解け増量中

 情報どおり、鳩待峠から先は通行止めであった。
 鳩待峠駐車場(尾瀬への登山者用)のおじさんに愛想笑いをしながらUターン、来た道をゆっくりと戻って…さぁどうするかな。

 国道401まで戻り、北へと向きを変える。
 このまま帰ってもつまらない、久しぶりに大清水まで回ってみるか。

 こちらも県道同様林の中のワィンディングロード。青い空をちらちら見ながら走ると実に気持ちが良い。
 国道とは名ばかりで、突然道幅が狭くなったりするのは400番代国道の宿命だろう。


こちらも増量中

 行き当たりの大清水駐車場は結構な混雑だった。
 
 乗用車もそうだが、バスも数台。
 そうか、この大型バスであの道を登ってきたのか。運転手さんお疲れ様です。

 トイレを借りて、休憩がてら土産物屋を冷やかす。
 「山人」Tシャツに心惹かれている自分がいるが、今日は荷物の積み場がない。我慢我慢っと。

 Uターンして、来た道を戻る。
 
 片品村のコンビニで3時のおやつにガリガリ君(ソーダ)を齧る。
 金精峠で群馬ナンバーのインプレッサと追いかけっこ。
 戦場ヶ原で「シュワンツポーズ」をとりながら周囲を見学。
 猿を蹴散らしながらいろは坂を下る。

 あ~、今日は充実した休日だったなぁ・・・
 




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