＜２００２年５月３日＞

爆走！ハイエース 　ハイエースは走りつづける。 　九州自動車道を一気に北上し、おりゃぁっと関門海峡を越えていく。 　山口で中国自動車道に別れを告げ、馴染みとなった山陽自動車道へと乗り入れる。 　深夜、空は晴れ上がり、見事な半月が夜空を飾る。 　ＡＭしか入らないレンタカーのラジオを、地域が変わる毎に番組をサーチさせながらハイエースを走らせる。 　ルームミラーに映り込むＶ－Ｍａｘのヘッドライトが、丁度小首を傾げたような表情を創る。 　「待ってろよぉ、きちんと直してもらうからなぁ～」 　昨日からの気疲れもあるのだろう、時折襲ってくる猛烈な眠気には逆らわず、ＳＡ、ＰＡで車を停めて仮眠を取る。 　２輪と違って屋根＆シートのついた４輪はこういう時に実に便利だ。 　広島を過ぎ、岡山を過ぎる。 　東の空から朝日が昇る。 　その眩しさに目を細め、サングラスを掛ける。 　ウィンドウを全開にし、乾いた空気を思い切り吸い込む。 　よ～し、もう少し頑張るかぁ！ 　延々と走った山陽自動車道が、中国自動車道から名神高速道路へと変わったのは、太陽もきっちりと昇った7:00amであった。 　大阪府へ入った途端、交通量が爆発的に増加する。 　それはそうだろう。何しろ今日は５月の３日、ゴールデンウィーク後半の初日、しかも天気は（皮肉な事に）快晴である。 　この陽気でご家族連れに「混むから出かけるな！」というのはあまりにも酷というものであろう。 　ぴたりと車の動きが止まる。渋滞である。 　大阪弁のＡＭ放送によれば、今いる名神高速は、京都まできっちりと車が繋がっているとの事だ。 　慌てない慌てない。オートマなのをいい事に、ライディングブーツを脱ぎ、靴下１枚でマタ～リマタリと運転する。 　高速道路上に掲げられた電光掲示板の表示は「渋滞中・速度落とせ」 　いや、落とすも何もこれ以上落とすと止まっちゃうんですが。 　ゆっくり進む高速道路。 　来る時は気づかなかったが、高速道路側壁のそこここには、オイルの跡、擦った跡、黒い焼け焦げに白い消火剤の跡と、なかなかにディンジャラスな光景が広がっている。 　「う～ん、ブラックレイン」 　故松田勇作に思いを馳せながらハイエースは進む。 　正午、養老ＳＡあたりでようやく渋滞は無くなった。 　ビーパスさんへ連絡し、予定通り14:00前後に到着することを伝える。「あわてないでゆっくりくればいいからね～」の声にこれまた感涙。
名古屋到着 　名神から東名高速へと乗り換え、名古屋ＩＣで市街地へと降りる。 　電話で教えられたとおりに走り、ビーバスのえいこさんとの合流に無事成功だ。 　実は、えいこさんとは初対面ではない。 　３年程前のＶ－Ｍａｘメーリングリストの第一回全国大会で、隣のテントで寝た仲（←誤解のある表現）なのだ。 　「どもどもども」「あらあらあら」と挨拶を交わし、お店へと移動する。 　なんでも今日は久しぶりのお店主催のツーリングだったとの事で、店内は常連さん達で賑わっていた。 　お店の性格を反映してか、今日来ている常連さんにもＶ魔乗りが多い…というかほとんどがＶ魔乗りである。 　話をするとＶ－Ｍａｘのメーリングリストで見かけた（と言ってもＴＥＸＴでだが）事のある方も多数。 　「おお、それではあなたが…」と盛り上がる。 　常連さんたちにもお手伝いいただき、ハイエースからＶ－Ｍａｘを降ろす。 　まずはリアフェンダーにビーバスステッカーをペタリ。なにしろこれを貼らないと修理には入れないとの事なのだ【嘘】 　常連さん達のマシンの修理が入っているので、うちのＭＡＸの修理スケジュールは全てお店にお任せする。 　「でも間違いなく休み中に栃木へ帰れるようにしますから」とのご主人の言葉に一安心だ。	これが噂のビーバスステッカー
名古屋巡り 　結局、名古屋には２泊３日の滞在となる。 　名物味噌カツを喰らい、テレビ塔から名古屋ドームを眺める。 　大須でパソコン屋をひやかし、ブラジル料理に齧り付く。 　健康ランドのサウナで大汗を流し、コインランドリーで溜まった洗濯物もきれいさっぱり。 　さっぱりしていないのは７日間伸ばし放題の無精ひげだけである。（←髭剃りを買い忘れた） 　修理の方も、プロフェッショナルの仕事ぶりをじっくりと観察させて頂く。 　あたりまえの事なのかもしれないが、作業の手際はさすがである。 　外すべき物の選択、チェックする個所の確認が実にスムーズに進む。 　Ｖ－Ｍａｘを数多く取り扱っているから…という面もあるのだろうが、やはりプロはさすがだよなぁと感心させられる。 　＃しかしそうでないプロのなんと多いことよ… 　一つ一つの部品の取り扱いも実に丁寧。 　抜いたコネクタには接点復活剤を使い、外したボルトはクリーニングしてから取り付ける。 　俺のような技術のない素人メンテの時にもこの部分だけは真似できる、心に刻んでおこう。 　最近滑りが気になるクラッチの話をすると、クラッチ板の交換だけなら特殊工具やエアツールなしでも大丈夫との事、おし、後日チャレンジしてみるか。 　他にもご主人からいくつか愛用のケミカルを教えていただいたので、これから試してみるつもり。おいおいＨＰでも紹介していく予定である。 ←ＢＡＣＫ　ＮＥＸＴ→	味噌カツ美味かったです（使用後） テレビ塔から眺める名古屋市街

＜本日の走行距離＝（４輪で）約９５０ＫＭ＞＜本日の教訓＝４輪でも1000ｋｍ近く走ると疲れるなぁ・・・＞