☆ ツーリング紀行 ☆
2008 北海道 "迷走" ツーリング記

<3>


<2008年8月12日>

行きつ戻りつ

 4:30起床。
 昨日ほどではないにしろ、朝のキムアネップは良い感じに晴れている。うむ、善哉善哉。

 今日はちょいと風が強い。おかげでテントはカラカラに乾いていた。
 ありがたいありがたい、濡れたテントは後のメンテが面倒なんだよな。

 今日はそのテントを撤収する。テント跡に何も残っていないことを確認、発つ鳥跡を濁さず(漢字自信なし)


空は今日も青く

 出発は6時。
 うーむ、やっぱテント片付けていると時間食うな。

 セイコーマートでの朝飯はグランディアブラック&…ちょっと気分を変えて十勝小豆あんぱん
 これはこれでまた旨い。しかしまぁ、セイコマのパンってなんでこう皆旨いんだろ?
 

 さて、今日の目的地は、最初の予定では2日目に回るはずだった屈斜路湖付近
 時間はたっぷりあるので、阿寒湖あたりでアイヌ土産の店を見て回るのも楽しみにしているのだ。

 常呂から道道7・308を南下。

 とぽとぽ走るセローは今日も快調…ではあるのだが、少しだけ気になる症状が出る。
 

<現象>
  ・僅かなエンジンのボコつき。失火か?
<状況>
  ・6速でのみ発生。1~5速では発生しない(もしくは気づかない)
  ・70km/h±5km/hのみで発生。
  ・上記状況で走行中、負荷がかかると(上り坂、向かい風等)発生する。平地の定速走行時には発生しない。
  ・単なるトルク不足ではなさそう。

 まぁきちんと速度(と必要トルク)にあったシフトチェンジを行っていれば問題なしなので気にしない。
 きちんとした原因究明は自宅へ戻ってからということで。
※後日調べたら「らしいもの」がいましたとさ…(これは別コンテンツにて)

 天気は相変わらず良い。

 吹く風に空を白い雲がびゅんびゅんと飛んでいく。気温も昨日までほど低くはなくぽかぽか陽気。
 「あー、どっかで道草食ってくかぁ…」

 
道草の1


道草の2

 畑のあぜ道で休んでいて、南に見える山が気になってくる。山頂というか、山麓が真っ白な雲で埋まっているのだ。
 「あれ、美幌峠かなぁ?なら屈斜路湖はあの向こう側なんだよなぁ」


怪しい雲が…

 もちろんそれは美幌峠でしたとさ。

 峠のふもとは綺麗な青空、それが登るにつれに包まれていく。
 むむむと上りきった頂上のレストハウス(まだ営業時間前)は真っ白な霧の中だった。


周囲は真っ白です

 峠の先、眼下に広がるはずの屈斜路湖は、うっすらと判別できる程度。
 「やべぇ、コース設定間違ったかな?昨日なら晴れていたはずなんだけど。」(←でも昨日の激晴れスーパー林道も走れなかったかもよ?)

 屈斜路湖側から登ってくるライダーは、皆雨具をつけている。
 レストハウスの駐車場で何人かに話を聞くと「雨ではなく霧。合羽は寒いので着た」とのこと。
 「そうか、なら大丈夫かな?」
 

 美幌峠を下っていく。

 なるほど路面は乾いている。隼やV-Maxでも走ったこの峠、大きなアールのカーブには広い幅のおかげで思い切り突っ込んでいくことができる。
 うは、セローでも結構楽しいや。
 
 屈斜路湖まで降りてきょろきょろと見渡す。この辺りにダートの入り口が…ありました。
 湖北岸を半周する「屈斜路湖畔林道」。どれどれと入っていく。


明るい林道です

 最初は林間のコース。幅は狭いが路面は比較的走りやすい。
 「あ、ここ気持ち良いかも」

 空は次第に霧が流れ、ちらりと青空が覗くようにもなった。
 結構走ってくる対向車に挨拶しながら先へと進む。

 見晴らしの良さそうなところでバイクを停める。
 湖畔へでも降りようかとバイクを降りたら、途端にアブの大群に囲まれた。「うひー、今年も多いって聞いてはいたけど凄いな」(←なら気をつけろよ…【後述】)

 本日1本目の林道、荷物が元に戻っている(テント込みで重い)セローだが、初日ほどは気にならなかった。
 ちょい積み方を変えたのが効いたのかも。やっぱり荷造りってのは大切なんだねぇ…

 


騒ぎながら走破完了

 道道102へと抜け、R391を南下。

 一旦ちょい晴れた空だが、また雲が厚くなってきたようだ。
 シールドにつく霧の粒を拭きながら前へ進む。

 池の湯林道入り口は看板もあり、比較的わかりやすかった。

 湖畔まで戻るこの林道は、先の湖畔林道より更にフラットで走りやすい。これならきっと乗用車でも問題なく走れるだろう。


しっかりと標識あり


フラット路面

 この林道、明るい森の中を抜けて行くのだが、面白そうな支線がいくつもある。
 セローの排気音にまぎれて、鳥の鳴き声が聞こえてくる。
 そして漂う硫黄臭は、温泉でも湧き出しているのだろうか?
 「ふむ、なかなか気持ち良い場所だな、もう少し天気が良ければ時間とって遊んでいくんだけど」
 
 それでも、「キンムトー沼」という看板を見つけたので寄ってみる。
 ちょい入ったところにある広場から歩いていくようだ。

 結構な山の中だし、「一人ぼっちで歩くの嫌だな」と思っていたのだが、広場には本土ナンバーの四輪車が一台。
 うん、他に客がいるなら行ってみよう。
 
 ヘルメットを脱ぎ、これまた飛び交うアブに閉口しながらバイクを降りる。
 
 ところが沼への道を歩き始めた途端、向こうから1組のカップルが現れた。
 にこやかに挨拶してすれ違うも、「おいおい、んじゃここから先俺一人かよ!


「湯沼」とも言うみたいです


こんな遊歩道(?)ですから

 「熊出没注意」の看板を睨みながら進む。
 
 動物避けに下手な口笛を吹きながら歩く。「こりゃ洒落でもなんでもなく熊避けの鈴が要るぞ」

 到着した沼は、まぁ沼だった(←なんじゃそりゃ?)
 早々に引き返す。もちろんひときわ高く口笛を吹きながら。
 
 飛び交うアブに閉口しながらヘルメットを被る。さて行くか。

 本線へ戻る。
 どうやらまた天気が良くなってきたようだ、森全体がひときわ明るくなった感じがする。

 ふんふんふ~んと上機嫌になり、それから数百メートルも走っただろうか?
 
 「あれ?なんか黒いの来たな…」と思う間もあればこそ、突然、首筋に激痛が走る。
 
 「い、い、痛え痛え痛え痛え痛えっ痛えっ!痛えっ!!痛えっ!!!

 痛い、それはもうとても痛い。
 首筋に畳針を刺されたのではないか?と思うほど痛い。
 
 左手で首筋を押さえ(虫だったらこれ以上中に入らないように)右手でブレーキング、そのままエンストさせる。
 クラッチを握っていないのでリアが滑るが、足つき万全のセローなら問題なし。

 バイクを降り、「ぐあああ!」と叫びながら開けた場所まで走る。木のある場所でこれ以上何かが落ちてくるのはもう御免だ。
 
 広場でヘルメットを外し、上着を脱ぎ、シャツを脱ぐ。
 
 手鏡でそぉっと確認するが、刺された首筋にはまださほど目立った腫れはない。小さくポツンと赤くなっている程度。
 だが痛い、とにかく痛い、しかもなにかちくちくする。
 「虫の針とかが刺さったままなんじゃぁ…」とこわごわ確認、だがどうやらそれは大丈夫そうだ。

 痛む首を押さえながら、「『林道では首にタオルを巻きましょう』っての忘れてたよな…」と立ち尽くす。

 心臓の鼓動が落ち着いたところでシャツやジャケットを念入りに確認、だが「刺した奴」は見つからなかった。

 もう一度確認しながら服を着る。
 こりゃぁデカいアブかな?アブに刺されると痛いって言うしなぁ…

 痛い痛いと林道を走る。

 首筋は少しずつ腫れてきた気配がする。
 今回虫刺され用の薬は持ってきていない、どこかに薬屋があったら買っていこうか。

 そう思いつつ、拓けた草原を見つけて記念撮影してみたりする。


なんでこんなところに?と思うほど突然草原が

 R243へと出て南下、予定通り阿寒湖方面へと向かう。
 雲はまたまた厚くなってきたようだ。

 10:30am、国道脇のGSで給油。

 見ていると、対向してくるバイクは皆雨具を身につけている。しかもバイクも濡れている感じがする。
 空は南ほど雲が厚い。う~むと考えているうち、とうとうここにも……ポツリ…
 「あー、ヤメヤメ、北へ戻るぞぉ!」

 それっとUターン
 北上するR243は屈斜路湖の西側を抜けていく。
 
 ところどころウエットに変り始めていた路面だが、屈斜路湖畔から美幌峠を上り始める頃には綺麗に乾き、空には青空さえ広がってきた。 
 「でしょでしょ、こっちは晴れなんでしょ?美幌峠の北側は!」


美幌峠から見る屈斜路湖側はこんな感じですが


峠を越えるとこのとおり

 「晴れた晴れた~」(心の中で)スキップしながら走る。
 「阿寒湖には行けなかったけど、ま、結果的に屈斜路湖をきれいに一周できたからよしとするか」(←ポジティブシンキング)

 さて、これからどうしようか?
 そういえば、さっき来る途中気になった林道があるんだよな。
 
 美幌峠下から西へと入っていく枝道。見た目走りやすそうな林道だ。
 地図にはこの辺りに「美幌林道」というのがあるのだが、この道の事だろうか?


入り口の表示は全然違いますが

 とりあえず入ってみる。
 
 道は踏み固められており実に走りやすい。晴れた空からの木漏れ日も綺麗。「う~ん、いいんじゃない?」(何が?)

 ところがこの林道、めったやたらに分かれ道がある。それも本線&枝道ではなく、同じような太さで綺麗な交差点になっていたりするのだ。


道は綺麗なんです


やたら分岐がありますけど

 標識はあるのだが、地図に該当する地名がないので意味不明。これはもう勘で判断するしか方法がない。
 
 「10万円7万円5万円、運命の別れ道、か…」(年齢踏み絵)

 分かれ道は、とりあえず広いほうへ。同じなら北方向へ。北が無いなら西方向へ。と走る。
 
 路面は良くなったり悪くなったり開けたり廃道っぽくなってどきどきしたりとくるくる変化する。

 十数キロは走っただろうか?唐突に舗装の道へと出てしまった。

 「いったいどこなんだ?ここは」

 今来た林道に向かって「美幌峠林道」の標識がある。「美幌林道」と「美幌峠林道」って同じなのか違うのか?うーむ…


真ん中の看板に「美幌峠林道」ってあるんですけどね

 「行くのは北」と、とりあえず右方向へと向かったところで気づく。「こっち、じゃん…」
 
 待て待て、北へ降りる道(美幌峠)から左(西)の枝道に入り、ぶつかったT字を右に行くとなんで南なんだ?磁気異常地帯かここはっ!(いやどちらにしても磁気とは関係ないし)
 
 その右は牧場で行き止まり、仕方なくUターン。
 仕方なくついでに「ここはどこだぁっ」とやってみる。


関係者ではないので入れません


ここはどこだぁっ!

 「ココア明治のファミリーナ」(年齢踏み絵)

 舗装の道はうねうねと続く。
 標識や橋が現れるたびに確認するが、相変わらず地図上に合致する場所が見つからない。

 こんなところで遭難したりして…「そ~ぉなんですよ川崎さん!」(年齢踏み絵)

 「♪A地点から~」と歌いながら走っていたら、唐突に太い道へと出た。
 「ありゃ?美幌峠じゃんここ」

 先ほど走っていた美幌峠に間違いない。ちょいと下ると、入っていった林道の入り口があった。
 「なんだよ、1時間使ってぐるり戻ってきたのかよ!」

 後に調べると「美幌牧場」付近の林道をぐるぐる回っていたらしい。どうやら「美幌林道」とはまったく別の道だったようだ。

 「キタキツネにつままれたかな?」と北へ走る。ま、いいか、天気は相変わらず良いし。


これは後で場所を調べようと撮っておいた橋の銘版
それにしても、オンネルポコマップ"左の川"って…

 先ほど同様(朝の逆ルートとも言う)R243を北上する。

 覆面パトカーに捕まっているレンタカー(のナンバーが付いていた)の車の横をナムナムと通り過ぎ、北見市街へと入る。

 時刻は丁度お昼。何年か前に通ったとき気になった回転すし屋があったので入ってみる。

 回転寿司では新鮮さ(?)に欠ける気もするのだが贅沢は言っていられない。
 とにかく今日は昨日の昼飯の失敗を繰り返すわけにはいかないのだ!
※結果的に、特記すべき点はないが合格点の昼飯になった。

 うーい、満腹満腹、それにしても刺された首が痛いな。(←薬買えよ)

 R39を西へ。
 ここも「速度注意」な道路だ。まぁセローだとさほど気にする必要はないのだけれど。
 
 るべしべ辺りでセイコーマートを見つけ、止まる。
 
 ここまでは晴天だったのだが、西に見える空がこれまた怪しい。
 あの分厚い雲では間違いなく雨が降っている…さてどうしようか?

 セイコーマートオリジナルのゆでとうきび(←旨いんだこれも)をもごもごやりながらぼんやりとそんなことを考えていたら、「もしかしてホームページやってる方じゃないですか?」と声をかけられた。
 
 岐阜から来られたVMax氏。
 セローのミラーに引っ掛けられたヘルメットのロゴを見て気づいたとのことだ。
 
 「え?ええ、まぁそのような者ですが」と愛想笑い。 
 いや、出先で声をかけられるのは珍しくないんですが、セローに乗ってる時には初めてですよ。

 あれやこれやのVmax話。
 お近づきの印にナンシーバッヂを進呈する。いや、洒落ですよ洒落。
 
 GSに寄るかどうか悩んでいるV-Max氏に「MAXは悩んだら給油ですよ」と告げたら、さて、俺も出発しよう。

 西に広がっていた雨雲は、話をしているうちに少し流れてくれたようだ。
 
 おんねゆ温泉まで来てさてと考える。
 ここまでは悪くない天気だったが、さすがにこの先層雲峡まで行くと雨だろう。
 急ぐ旅じゃなし、ちょっと早いけど今日はこの辺りに泊まってもいいんじゃなかろうか。

 すぐ近くの「ツツジ公園キャンプ場」を覗きに行く。
 
 綺麗な芝生のサイトにテントが数張り、バイクも2,3台。よし、今夜はここに決めたっと。
 
 遠慮なくサイト中央にテント設営。
 荷物を下ろしたら、んじゃ時間も早いし、近くの林道でも散策に行きますかね。


一等地に建てました

 地図を見ながらホテル裏のそれらしい場所へと入っていったら、大きなゲートに前を塞がれた。
 「ん~、向こうになんか標識が見えるんだけどな、閉鎖されてちゃ仕方ないか」
 
 林道はもう一本あるはず?と旧道(?)を進む。と、「あれ?18号林道ってこっちか」

 入ろうと思っていた18号林道。きっちり看板が出ていた。
 先のホテル裏はどうやら別の道、地図の「北海道縮尺」を見誤っていたようだ。


ここかと思ったんですけどね


こっちが正解でした

 「んっしゃぁ行くぜぃ!」と気負って走る。
・・・と、また大きなゲートで前を塞がれた。「え~、ここも閉鎖ぁ~?」

 だが良く見るとゲートには「これは鹿用だから開けたら閉じてね(はぁと)」の文字。もちろん鍵などかかっていない。
 そうか、これが噂に聞く鹿害ゲートか。んでは遠慮なく行かせて頂きましょう。


…だそうです


では遠慮なく
(もちろんこの後閉めました)

 18号林道。
 峠の下は川沿いの明るい道。だがところどころで工事がされており、いきなりガレ場があったりするので注意必要。


いきなり岩が転がってたりしますからね

 急な坂を駆け上がっていくと雰囲気が変ってくる。
 
 周りはフキ(?)の群生地帯へ。その中を走る林道は細くなり、ワダチの砂利はこれでもかと深くなる。
 「あー走りにくいぃ~」
 がたがたごとごと峠を上がる。景色は悪くないのだが、純粋に走りを楽しめるような道ではないようだ。
 
 


これはまぁ、比較的走りやすい場所ですが

 熊とかに出てこられると困るので、見通しの悪いヘアピンではクラクションを鳴らす。
 するととあるコーナーで、出口に座っていたキタキツネが驚いて飛び上がり走り始めた。
 
 だが、片側は山で片側は崖、道なりにしか走れない。
 
 後ろから「キツネ逃げてー」と追いかける。(←ヤメましょう)
 そうだよな、こういうことやってるから化かされるんだろうな…
 

 峠の頂上でT字路へと出る。
 18号林道はここで終了、ここから先は下りのシケレベツ林道になる。

 こちらは踏み固められた走りやすい道、道幅もそこそこにあって安心できる。
 ただ斜度が大きいので、ブレーキングだけには注意が必要だ。
※T字路先の林道も同じような感じだった。探索してみたかったな。


頂上到着


そしてこちらがシケレベツ

 10km弱走って山を降りると、開けた草地に出た。
 草地とは行っても、人の丈ほど野草が生えている。湿地というか広場というかそんな感じの場所である。

 その中を真っ直ぐ伸びた道。
 「ふんふんふーん」とぱたぱた走っていたら、突然左手のヤブがガサガサガサッ!
 「うわーっ!」
 
 草薮から大きな雌鹿が飛び出して来て俺と併走し始めた。
 
 左手を伸ばせば背中に触れられる距離である。
 そしてそこからぐわっと右に幅寄せを・・・「うわーっ!(*2)」

 思わずクラクションを鳴らす。
 ポヘーっというセローのしょぼいクラクション、だがそれを聞いた鹿は左へ急ターン、ハイサイドを起こしてひっくりかえった。


 むくりと起き上がった鹿が、何事もなかったかのように草薮の中に消えていくのをバックミラーで確認する。
 「あー、驚いた。死ぬかと思った…」
 
 しかしあの鹿、俺に気づかなかったのだろうか?
 って言うか、草食動物の目って、広範囲に見えるように横についているんじゃなかったっけ?
 
 「こりゃぁあれかな、一昨日鹿の親子を驚かせた報いかな。」


この300mくらい向こうでの出来事でした

 喉から顔を出ていた心臓を飲み下し、R39へと向かう。
 やれやれ、とんだ「散策」になるところだったぜい。
※そもそも20kmの林道を「散策」と呼べるかどうか疑問だけど。
 

 さぁてそれじゃぁ風呂にするか。このすぐ先に「塩別つるつる」という温泉があるはずだ。

 5分とかからず到着したつるつる温泉、ここが思いがけず良かった。

 風呂は広く、また露天風呂の雰囲気が実に良い。
 給湯口(?)の前に陣取って「成分は?」『単純硫黄泉です』「効能は?」『神経痛、リウマチに効きます』とかをやってみる(年齢踏み絵)

 ほかほかに温まって風呂を出る。
 他に行くのも面倒だし、夕飯もここで食べていくとしよう。

 ほぼ宿泊客専用と思われる食堂で「豚丼」を頼む。
 正直あまり期待していなかったのだが、これが旨かった。そしてたっぷりと量がある。
 途中、食べきれないか?とまで思った程だ。風呂といい食事といい、ここは結構お奨めの場所かも。


 ビール(もちろんサッポロクラシック)を買ってテントへ戻るのはもはや定番。
 
 いつの間にか増えていたテント。「騒ぐ奴近くにいるなよ」と祈りながらビールをやっつけ、明日のコースを確認する。

 さて、明日はとうとう(実質的な)最終日。林道何本いけるかな?
 

 
<本日の走行距離=354km><給油回数=2回><教訓:ぐるぐる回ってたわりに楽しめた1日でした>

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