☆ ツーリング紀行 ☆
第2回 新型VMAXオーナーズミーティング参加
&山梨散策記



それはもう盛況でした


<2009年8月29日>

やっぱり行かなきゃ嘘でしょう

 朝7時過ぎに自宅を発。国道4号バイパスを南下する。

 明日は以前も参加した新型VMAXのオーナーズミーティングがある。
 場所は前回同様富士スピードウエイ(FSW)
 
 当然のように参加表明したところへ、お馴染み56号さんから「前泊して酒飲みませんか?」という誘いがあった。
 魚心あれば水心(←使用法違)迷うことなく「是非に」と返答する。
 宿泊場所はFSWからだと富士山の反対側になる河口湖畔。せっかくだから早めに行って周囲の散策と洒落込んでみよう。

 宇都宮上三川ICから北関東自動車道へIN。あーETCって便利だわ(笑)
 
 北関東自動車道から東北道。
 天気はすこぶる良い。ウエアのベンチレーションを全部開けて走る。
 今日の夜から天気が崩れるかもしれないとのことだが、さて、明日のイベントの時はどうだろうか。

 佐野藤岡ICで高速を降りる。

 栃木県から富士山周辺へ行くには、東北道(もしくは国道4号バイパス)→首都高(もしくは外環道+環8)→東名高速というルートが一般的だ。(前回もそうだった)
 ただこのルート、ETCで行くとなると割引率が低い。「首都高」とか「大都市近郊」とかにモロに引っかかってしまうからだ。

 それではと考えたのが、東北道→国道50号→北関東道(群馬側)→関越→圏央道→中央道というルート。
 これなら佐野藤岡まで500円、そしてその先は1000円ぽっきりで富士周辺まで行けるのだ。
#距離と時間は多少かかるけど。
##遠い(長い)のに安いって不思議だよな。

 国道50号は仕事でも散々使った道。さくさく走って太田市で群馬側の北関東道へ…の前に給油を済ます。
 もしかすると今後使う回数が多くなるかもしれないこのルート、今のうちに給油ポイントをいろいろ調べておかなくては。
#特にGSが24時間営業かどうかとか。
 
 高崎JCまで走って関越道。交通量少なめな3車線を快適に走る。
<俺メモ:給油は上里SAまで引っ張っても大丈夫>
 

 新型VMAXだと、高速道路は5000rpm前後で走るのが一番楽しい。

 速度で言うと1.5KS(KousokuSeigen:意訳)
 風圧はそこそこ。スロットルに直結されたように感じるリアタイヤがブリブリと路面を蹴っていく。いやぁこれは楽しいわ。
 但しあまり馴染みのない場所だから、追い越す車だけには気を配って…
#地味なセダンとかおっさんの2人乗りとかルームミラーが2個あるとかリアトレイに変なものが乗ってるとか…

 鶴ヶ島JCで圏央道へと乗り換える。
 ここは初めて走る道。2車線でそれほど「広い」という気はしないが、見晴らしは悪くないので気持ちよく走れる。

 途中からはトンネルが多数、そうだよな、ここ山脈貫いて通ってるんだものな。
#帰りにはこれがありがたくてねぇ…

 ここまでは快適に走れたのだが、さすがに中央道との合流点が近づくと渋滞が始まった。
 「はいはいすいませんね」とすりぬけを敢行。大変だよなぁ、四輪車運転のお父さん達は。

 八王子JCで中央道へと合流。うーん、さすがにこちらはそれなりに混んでるぞ…
 それでもペースは関越と変わらない。1.5KSをキープし、すっと追いついてふわっと追い越す、を心がける。
 追い越される側に不安をもたれない様な運転を…っと。
北海道ツーリングの往路では、逆の立場で怖い思いさせられたしな…

 ふと気づく、ガソリンが残り少ない。
 太田での給油からの走行距離は130kmを越えている。高速道路だから燃費は良いはずだが、いつリザーブになってもおかしくない距離数だ。
 「次のGSはどこだっけ?」

 高速道路の走行中に地図をめくるわけにはいかないので先へ急ぐ。
 前方に同じ新型VMAXを発見し追い越す。追い越し際に手を挙げて挨拶。「明日の参加者の方かな?」

 とりあえずはと藤野PAに停まって地図を確認。「なんだ、談合坂まですぐじゃん」
 何度も走っている中央道だけど、未だにICとSA・PAの位置関係がよくわからないんだよな、俺。

 そのまま走って談合坂SA。忘れないうちにと満タン給油。燃費は15Km/Lといったところでリザーブにはまだ多少の余裕あり。
<俺メモ:いずれにしても中央道では談合坂で給油する事>


ああ、良い天気だこと…

 さてとSA内部へ。トイレを済ませて出てきたら、「どうもどうも」と声をかけられた
 なんと今日のお泊り会の参加者でもあるT氏、どうやら先のVMAXはT氏だったようだ。

 立ち話の後、んじゃま待ち合わせの場所で15時にお会いしましょうとお別れする。何しろまだ午前中の早い時間ですからねぇ…
#新型V魔が2台並んだ二輪駐車場では、複数のナンシーによる批評会が絶賛開催中だった。

 ナンシーを横目にコーヒーを飲みながらさてと考える。
 時間はあるし、どこまで走っても料金は一緒だし、なら勝沼辺りで遊んでいこうかな?

 勝沼ICで一般道へ。
 ふらふら走って着いた「ぶどうの丘」は、以前書いた事もある勝沼ワインが買える場所だ。
 
 駐車場の隅へバイクを停め、よっこいせとヘルメットを脱いだ途端、隣接されたぶどう売店の親父さんに「見てもいい?乗らないから」と声をかけられた。「ああ、どうぞどうぞ」(って言うか、勝手に乗ったらただじゃおかんぞ(笑))


気温も上がってきました

 「なんしーしー?」「どこの?」「俺も昔は…」の泣き声を観察して満足至極する。

 ぶどうの丘本館へと入り、地下のワインセラーで品定め。
 「あー、前買った美味しいの、どこの蔵のだったかなぁ…」(←最近物忘れが"更に"激しくて)


運転じゃなきゃ試飲できるんですけどね

 手ごろなワインを5本買い、4本を自宅へと送る。残った1本は今夜試飲するとしよう。
 
 ぶどうの丘を出発。思いついて近くのぶどう屋(農家)を探してみる。
 「確か国道脇で名前が…」あ、あったあったありました。

 数年前まで毎年のように来ていたぶどう屋さん。親父さんは畑に出ているとのことで息子さん(?)が相手をしてくれた。
 「あれ、新しいVMAXですよね」「おお、ご存知ですか」
 バイク話をしながら葡萄と桃を試食させてもらう。以前はシーズンにあわせ9月中旬に来ていたのだが、今年は出来が早く、今が食べごろだとのこと。

 「巨峰」を2kgお願いし、自宅へと送る手配をする。
 「あ、すいません、お土産頂いても積む場所が…」(謝)

 「あそこが美味しいですよ」と教えられた店での昼飯はもちろんほうとう
 
 アツアツの味噌煮込みを腹に入れると汗が吹き出た。あーもうここから先はTシャツ1枚で走るぞー。
 
 出発前、西の空には凄い入道雲。こりゃぁどこかで降ってくるかも。


濃い味なのに飽きないのが不思議


進む方向とは違いますが

 R137「御坂みち」を南下、バイパスは快適で両脇には出店が多数。
 そういえば去年はこのあたりでとうもろこしを喰ったんだよな。

 峠越えは迷わず旧道をチョイスする。

 北側の上りは交通量も少なく、路肩には夏草がぼうぼうと茂っている。
 狭くてタイトなワィンディング。2速と3速を使いゆっくりと上る。 
 
 頂上のトンネルを「狭いよ~」と駆け抜け、峠の茶屋前で休憩だ。(昼飯を食べたばかりなので道端休憩のみ)


中にはお客さんが一杯で


下には河口湖が

 下り側はちょい広いかな?こちらには交通量もそこそこにある。茶屋へ寄る人はこちらの道を使うのだろう。

 降りるとそこはもう河口湖。湖畔の駐車場で風に吹かれてみる。あー気持ち良い…


雲が少し出てきた…かな?

 更に南下して、富士スバルラインへと向かう。
 先のT氏、56号氏との待ち合わせは、スバルライン終点(5合目)のレストハウスなのだ。

 見上げる富士山は霧に包まれている。むぅ、ここから先、天気はあまりよくなさそうだな。
 
 心配をしながらゲートへと進む。そして結構な交通量があってびっくりする。
 こんな時期のこんな時間に富士山に登ろうとする人がなんでこんなに沢山いるのだろう?(←お前もだ)

 四輪に囲まれながらスバルラインを走る。

 ここも初めて来た場所なのだが(なにせ通行料金が往復1600円と天文学的)富士の原生林を抜けて行く気持ちの良い道だった。
 高度が上がるにつれ見晴らしも良くなる…はずだが、今日は霧に包まれているので視界不良。
 同時に気温が一気に下がる。不精してTシャツ1枚のままだった上半身が寒い。

 天気と気温に気をとられて忘れていたこと、それはガソリン
 「うわ~、もう100km以上走ってるぅ~」

 「スバルラインって何キロあるんだっけ?」「どう考えても途中にGSはないよな」
 むむむと考えながら山を登る。ま、最悪帰りはエンジン切って下ってくればいいさ(←をい)

 終点までは30km弱あった。
 
 終点である5合目駐車場の2km手前あたりから渋滞が始まっていてびっくりする。渋滞と言うか「駐車場待ち」の行列だ。
 係りの方に聞くと「バイクはどうぞ」とのことなので先へ行かせていただく。
 いやしかし2km手前から駐車場待ちって、いったいどれだけの人が…(略)

 なるほど5合目は大混雑だった。
 レストハウスの周囲はカラフルなウエアに身を包んだ登山客で大賑わい。朝の新宿駅もかくやという有様である。
 しかしいったいどれだけの人が(略)


大混雑の画像を撮りわすれました…

 待ち合わせの10分前だったが、56号氏、T氏、それにヤマハのMK氏は既に到着済みだった。
 どもどもと挨拶。今夜はどうかお手柔らかに(?)お願いいたします。

 あれこれ雑談の後、「んじゃあとはゆっくりと宿で」となる。

 霧で真っ白の5合目から、3台の新型V魔と1台のウォーリアーが下っていく。

 ガソリンが心配な俺は5速固定のだらだら下り(さすがにエンジンは切らなかった(笑))
 「あー、トラクションかけられないカーブって怖ぇー」

 市街地へと降りたところで給油。案の定新型VMAXはGSのお兄さんに大人気だった。

 旅館到着、56号氏の尽力で屋内駐車場をキープ。

 部屋入って着替えて風呂入って…ヤマハからもうひとかたMO氏が参戦。
 
 「さぁ飲むぞー」
 
 56号氏サッポロクラシック、T氏のチューハイ、俺の勝沼ワイン
 深夜まであれこれのVMAX話はオフレコ部分も多いのだけれど、今後、そこここでネタにさせていただくとしましょうか。
 尤もその夜一番盛り上がった話は、オヤジギャグと盆栽先生ネタだけどな!(笑)

<2009年8月30日>

イベント参戦です

 翌日、8時起床。

 ぼさぼさ頭で飯を食う。あー何故旅館の朝だと3杯飯が食えるのだろう?
 
 空には薄く雲が広がるが雨は降っていない。よし、今日はこのまま持ってくれよ。

 宿から富士スピードウエイまではゆったり走って1時間程。
 
 ゲートインしてパドックへ。おお、前回同様派手なテントですなぁ


こちらはメインゲート(入り口にあらず)


受付はこちら

 受付を済ませ、ピットに案内され、おしぼりを頂き、ミラーを外してもらい、個人ハンガーにジャケットを掛ける。
 これまた前回同様のVIP待遇
 
 知り合いを見かけてはどもどもと挨拶。「HP見てます」な方も幾人か。いやありがたい話ですな。

 2回目となるオーナーズミーティング。スケジュールの説明も進行も、前回よりスムーズな気がする。
 こりゃぁ前回帰りに書いたアンケートが効いたかな?(←傲慢)

 今回は、ワイズギア以外のカスタムショップの広報的な車両(もちろん個人所有ですが)も数台見受けられた。

 目立っていたのはSP忠男のマフラー。「中太いなぁ、これ、停めておくととか入っちゃいませんかねぇ?」
 見かけの迫力と異なり、音がジェントルで驚かされた。
 
 これまた新作のアクラボヴィッチも(あのアクラボにしては)小さな音量。
 うん、皆判ってるじゃないですか、この車両の方向性が。


SP忠男は太いというより穴が大きいです


アクラヴォヴィッチは比較的普通(笑)

 ふうと落ち着いたところで昼食となる。

 今回は前回のような通常メニューの選択ではなく、参加者向けのスペシャルメニュー(&スペシャル席)が用意されていた。
 
 列に並んで取り分けてもらう。「あ、サラダに(秘)は入れないでくださいな」
 ええ、もう大人だから好き嫌いにはわがまま言わせていただきますとも!


朝ごはんを食べ過ぎたので、盛りは控えめにしていただきました

 食事時間を使って簡単なレセプションが執り行われる。
 スペシャル席は大賑わい、今日の参加者は60名オーバーで、二十数名だった前回の3倍に近いとのこと。


そりゃまぁピットのなかも一杯になるわけですな

 腹が膨れたら、次は柏氏のスクール
 前回参加できずに悔やんだだけに、今回はなんとしても受講するのだ。

 受講者は十数名。自前のバイクに乗り込んで、会場となった駐車場にてたっぷり1時間の講習開始。
 
 う~ん、判ってはいたのだけれど、見るとやるとは大違いだった。
 メニューは前回見学した時とほぼ同様、みっちりしごかれましたとさ。
 
#そりゃぁもう左手が筋肉痛になるほどに(笑)
##やっぱふらつくなぁ…。あとフルロック右ターンはやっぱ難しいわ。アイドルスタートは勉強になった。
###なんかあちこちにこの時の画像が出そう。ヘルメット姿ならいいけど、素顔出てたら言っちゃだめだよ→常連各位(笑)


端にいると指示が聞こえないくらいの盛況


明日へ向かって走れ!
(撮影:masa氏)

 「クラッチって大切だよな」と呟きながら、次なる走行会のブリーフィングへと向かう。

 そしてブリーフィング時に発覚する。なんと今回の走行会は「革のウエア推奨」になっていたらしいのだ。
 
 事前に知らされてなかった俺の格好はといえば、前回同様Gパン(パッド入り)+プロテクタ付きジャケット
 「くっそー、申し込んだ時なんで言ってくれなかったんだよ!」

 実は出かける直前まで、革を着ていくかどうか悩んでいたのだ。
 最終的に「一泊する&今一な天気予報」を考慮してツーリングモードにしたのだが、せめて革ツナギを持参するべきだったようだ。
blogにも書いたけど、革ツナギがブカブカになっているのも一因で…

 ともあれ、Gパン・ジャケット共に規格以上のパッドが入っているという事で、特例的に特攻野郎Aチーム1組(サーキット走行自信ありクラス)で走れることになる。
 ああ良かった。でも周りが皆レーサーあがりだったらどうしよう…(blog再)

 ピットレーンへ集合。
 前回と異なり今回は1チーム5~6名の構成だが、服装を遠慮して最後尾に付いてみる。

 走行直前にさぁっと霧雨、だが幸い路面を濡らすまでには至らなかった。


「830」は「8月30日」って事でしょうね

 ゆっくりとコースイン。
 FSWはとにかく広い。インストラクタの方から離されると、コースの何処をどう走ったらいいか判らなくなるほど広い。

 最後尾なのでインストの方の走りが見えにくい。
 前回の走行を思い出しながら、それなりのコース取りをしてみる。

 ギアは3~4速(もちろん直線では5速)
 あー、やっぱブレーキにアタリがついたせいか前回より乗りやすいわ。
#俺が慣れたってのもあるだろうな。

 諸般の事情によりペースは前回よりゆったりめ。いや、インストラクタのペースは前回同様だったのだけれど。
 そんなわけで、後日送られてくる(はず)の走行写真にはあまり期待をしないように(笑)

 前回同様、20分の走行を2回行う。
 天気も悪くなかったし、もう少し走りたかったのが正直なところ。前回はこれでお腹一杯だったんだけど、人間は次第に贅沢になっていく生き物なんですな(笑)

 走行終了後に軽いミーティング。その後は本コース上にて記念撮影。
 
 これは貴重ですよ。FSW本コース上に歩いて入る機会なんてそう多くはないからねぇ。

 雲が流れ、空にはうっすらと青空が出る。善哉善哉。


今回、キャンギャルのおねぇさんは浴衣姿


うはははは

 17:30、解散。

 お世話になった方々にどもどもと挨拶し、ヤマハの方から「お疲れさま」と声をかけられて恐縮する。
 さぁて、渋滞覚悟で行きと同じコースで帰るとしましょうか。

 山中湖あたりで日が暮れて、路面が濡れてきたので合羽着用。
 ぱらぱらと降ってきたのは中央道に乗ってから。
 談合坂でSAの混雑に閉口しながら、タンタン麺&シュークリームの夕食&たっぷりの休憩。
 圏央道に入ったところで土砂降りとなり、トンネルの中だけほっとする。
 関越道は土砂降りに加えて猛烈な風、それでも平気で走れるのはさすがVMAX。
 北関東道→50号→北関東道と乗り継いで、自宅への到着は23時となる。

 うひー疲れた疲れた。
 土砂降りの中を走るのはハードウエア的(=VMAX)には無問題だけれど、ソフトウエア的(=俺)には大仕事だわ(笑)

 ともあれ、天気予報の割には晴れ男の面目躍如と言っても良い結果になったオーナーズミーティング。
 次回はどうやら来年らしい。「ちょっと違った形式に…」という話もあって、今から参加が楽しみだ。

<2日間の走行距離=多分700kmくらい(だよな…)><両日の教訓=高速道路ではフルフェイスの方が楽だな、やっぱり>




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