北海道ツーリングはやっぱこうでないと!
■目指せ最先端
4:30起床、5:45出発。
何故こんなに早く出られたかと言うと…「晴れたから!」(喜)
予定よりかなり早く通り過ぎてくれた台風。コースもやや南よりで、昨夜は心配していたような豪雨にはならなかった。
そして明け方には綺麗な朝焼けが。起きて窓の外を覗き「うおー」と歓声を上げてしまったのは秘密である。
これまた早起きしてきたオーナー氏(やはり天気が心配だったそう)と「晴れましたねぇ」と挨拶。
セローのカバーを外して雨具畳んで・・・「さぁいくどー!」
#水はね対策に下半身には合羽を履きました
西の空が明るくなってくればもうこっちのものです
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道道14。台風の残り雲がぐんぐんと空を流れていく。さすがは風が強い。
びしょびしょだった路面はやがてドライへと変わった。水ハネが無くなったところで小休止、道端でチェーンに給脂する。
昨日までたっぷりと雨の中(&水溜り)を走ってきたのだ、早めにメンテしてやろう。
ちなみにチェーングリスのノズルは、いつぞやのように無くさないよう、缶にガムテープで貼ってきました(笑)
せっかくなのでちょい枝道に入ってみたり
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7時前、厚岸。
「朝飯には厚岸駅のカキ飯を!」とわざわざ寄ってみたのだ。
ところが駅で聞いてみると、弁当の販売は8時頃からだという。(ガイド等では7時半からになっていた)
それではと付近を散策。ついでに開いたばかりのGSで給油、ついでにレンチを借りてチェーンを少し引いてみる。
<余談>
チェーンは出がけにも見てやっていたのだけれど、距離走ったらまた少し伸びた様子。そろそろ交換時期なのだろう、スプロケと一緒に換えてやらないと・・・
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8時過ぎ、駅の売店で弁当の購入に成功する。
※実は駅前には別途弁当の販売所もある。だが今日は営業しないとのことだった。(お盆休みか?)
広場の石垣に腰掛けて弁当を食う。
どうせならもう少し景色の良いところへでも移動したほうが良いのだろうが、ゴミ(空き箱)の始末を考えるとここの方が都合が良いのだ。
牡蠣飯は旨かった。カキの濃い目の味付けが炊き込み飯に良くあっている。何より作りたてなのが良い。
ただ「カキ飯」と銘打っている割にカキが3個しか入っていないのが……まぁでもこの手のものはちょい物足りないくらいが丁度良いわけで(笑)
濃い味だからこれくらいの方が良いのかも
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道道123。時間の経過と共に空は本格的な「晴れですよ」になってきた。
大荷物を積んだ原付二種(ハンターカブか?)の後ろをゆっくり進む。「ああ、俺は林道の入り口探してる最中なんで気にしないでくださいな」
美味しそうな枝道が無数にある道道123、だがどこもかしこもロープで塞がれている。
台風のせいもあるのだろうけれど、「今年は熊が多い」の影響もあるのだろう。
#でも毎年言われてる気がするんだよな→熊が多い。
地図によればこの辺りに太い林道が3本あるはず…っと、これかな?
名前の看板がない林道の入り口。「ま、違っていたらUターンすればいいさ」と進入する。
入り口あたりの路面は良かったんですけどね
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おりゃっと入った林道、決して走りにくくはない明るい道だが、昨夜来の雨で路面はぐずぐずだ。
「おっとっと」と進む。砂が深いのも嫌だけど、この手のマディな路面ってのも苦手なんだよなぁ。(←腕です)
4kmほど進むと分かれ道に出た。
ところが両側ともロープで通行止め中。むー行き止まりか、仕方ない引き返えそう。
両側とも同じ感じに塞がれてました
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道道142まで戻って先へ。数キロでまたまた太い林道が現れた。
こちらは4輪も問題なく入れそうな立派な道だ。入り口には「リルラン線」という看板が。おお、これが真ん中の林道か。
うっひょーと走る。相変わらずの舗装路用空気圧にタイヤがハネるがペースさえ落とせば問題ない。
青くなった空からの木漏れ日が綺麗だ。
快走路でした
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ぽかんと二股に出る。このまま先へ進んでも良かったのだが、あえて先の道道へと戻るルートを選択する。
いや、今日はちょい先が長くてねぇ(笑)
丁字路ですね
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こちらの林道も幅が広く、林道というより未舗装の道路と言ったほうが適切なほど。
だが路面はてろてろ(?)なので、油断していると大怪我しそうだった。
ここが一番滑る路面でした
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道道142へと復帰したのが9時15分。林道でたっぷり1時間遊んだ事になる。
これで3本の林道のうち、1本は真ん中まで行ってUターン、2本目と3本目を使ってV字ターンしてきたことになる。うん、まぁ割と良い感じに回れたんではないでしょうか。
更に青空が広がってきたどー!
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火散布あたりだと思うのだけれど、調べてもなんという場所だかわからなかった。
これだけの奇岩・絶景だと何か名前付いてそうな気がするのだけれど・・・知ってる人いたら教えてプリーズ!
岩に穴開いてるわ周囲は浅瀬で丸く波たってるわ…
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雲も高く上がってます
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霧多布岬への入り口をスルーし、霧多布大橋の袂から砂浜に入ってみる。
ツーリングマップルによれば、ここが砂浜をバイクでも走れるという「なぎさのドライブウェイ」のはずなんだが・・・なんで誰もいないんだろ?
以前行った同じように海岸を走れる能登半島の「なぎさドライブウェイ」(「の」無し(笑))は結構な混雑で屋台まで出ていたというのに、こちらには猫の子一匹見当たらない。
それどころか砂浜にタイヤ跡1本さえついていないのだ。
ぱたぱたと走る。「おー、でもやっぱ砂の上走るのって面白いわ」
#そう、走れる砂の上はね…(次ページ述)
誰もいませんねぇ…
ま、晴れてりゃ大抵のことは気になりませんが
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道道142に復帰すると、そこは「北太平洋シーサイドライン」と呼ばれる道。ここがまた素晴らしく綺麗だった。
海からちょい離れると防風林の中を走る真っ直ぐな道。
海沿いに戻ると反対側には牧草の丘が広がっている。
振り返ると霧多布岬だけすっぽり霧に包まれているのが面白い。
美味しそうな枝道もありましたけどね
ついつい海岸で休憩とか
ばんえい競馬の練習用でしょうか?
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初田牛からはこれまた海からちょい離れ、根室本線と並行して走る本当に真っ直ぐな道。
ここは昨日まで同様自転車多数。頑張って走れよ~
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11時過ぎ、根室。
飯にはちょい早いので「根室車石」を見に行く。
車石とは玄武岩が車輪のように円く突き出た岩らしい。海岸線まで降りてほうほうと眺め、灯台の前でお約束の記念撮影をしてみたりする。
なぜか岩ではなく灯台の前で記念撮影
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ちょいと走って花咲漁港。
お盆だというのに漁港はちょい寂しげだった。まぁもしかするとお盆だからこそかもしれないが。
花咲魚港といえば目当てはもちろん蟹
幟の経っていた店に入り、席にどすんと腰を下ろし、おねぇさんに「オヤジ(←オヤジじゃない)蟹をもらおう」と頼む。
そして「選んでもらえますか?」の声に「あ、はいはい」と席を立つ。
店先から並んだ蟹は、大きなプラケースの中に入れられハサミと共に出てきた。よ~し、喰うど~
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花咲ガニは短いトゲがびっしりと生えていて、素手で取り扱うのはなかなかに難しい。
フンドシを外すと中には内子、ってことは雌なのか。カラを外して内側の味噌を舐め、足をハサミでバキバキと割る。
出てきた身はとても濃い味、そして微妙な塩味が絶妙のマッチングで……なんてのはあとで考えた事だ。
…しんと静まり返った店内。数人の客がいるが皆無言で皆下を向いている。
もちろん俺も無言のまま、下を向いて蟹の解体作業に没頭する。
これは裏側
足が1本落ちてる分をおマケしてもらいました(笑)
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時刻は丁度12時。更に東へと走り出す。
今日のコースの主目的、北海道…というか日本の本土最東端、納沙布岬はもうすぐ先だ。
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初めてきた納沙布岬。
岬にはお約束の碑が経っており、学生銀輪部隊が大勢で記念撮影の最中だった。
もちろん俺もお約束ショット。海に向かって「北方領土を返せぇ~」と叫ぶのもまたお約束だ。
到着しました
お約束ショット
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「あーこれで最東端も制覇したぞー」
岬は土産物屋がある程度で特にこれといたところはない。
※記念館的なものはある。
土産物屋をひやかしたところで出発する。
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納沙布から北周りで根室まで戻る。(来るときは南回りだった)そしてこのコースが意外に良かったのだった。
海沿いに広がる牧草地は、北の宗谷岬辺りにも良く似た景色。
相変わらず風は強いが天気は最高、ついついわき道へ入って記念撮影。
大丈夫か?今日の宿泊地はまだまだ遠いんだぞ・・・
<長くなったので続く>