■ 以前から換たいなと思ってました
というわけで、ウインカーの変更(交換)に着手する。
新型MAXのお披露目時に「ウインカーとミラーは出来合いのものなので交換してください」と言われたのが理由……ということはもちろんない。
純正の三角形(雫型?)っぽいウインカーが今いち好みではなかったのだ。
#旧MAXのまん丸というのもアレだけど
それに純正のフロントウインカーは、V魔の最大の特徴であるエアーインテークのまん前にある。なんとかここから移設したかった。
もちろん、「個性を出したかった」のも大きな理由の一つではある。
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ウインカーを丸ごと交換するのであればLEDにしたい。
#というか、純正でLEDでなかったのが不思議。これは新型V魔7不思議の一つ。あ、あとの6つは後日にでも(笑)
旧V-Maxのように消費電力を気にする必要はないが、「どうせなら」という思いがある。
LEDになると「W球を入れてポジション灯に」というわけにいかなくなるが、これはまぁ良し。
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こだわりたいのは色。レンズカラーは絶対に黄色(アンバー)だ。
これまた純粋な個人の好みだが、クリアウインカーにはご遠慮願いたい。
そして、あたりまえの事だが保安基準に適合すること。
ウインカー本体としても取り付け方法としてもだ。
保安基準に関しては、うろ覚えの知識では危険なので調べてみる。
今のウインカーに関する基準はざっとこんな感じ。
・ 表示部の面積が7平方センチメートル以上
・ ウインカーの中心間の距離が150mm以上 ・ 左右対称に装着されていること ・ ウインカーの中心の高さが2.3m以下 ・ 灯火色が橙色 ・ 周囲360度からいずれかのウインカーを確認できる ・ 毎分60回~120回の点滅 |
まぁ常識的なところだろう。ウインカーの大きさ(表示部のサイズ)にだけ気をつければ特に問題はなさそうだ。
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さて、実は新型VMAXのウインカー交換作業は一筋縄ではいかない。
ウインカーの取り付け部(ステーの根元)が特殊な形状(卵形の穴)なのだ。
従って、純正穴に市販ウインカーをポン付けというわけにはいかない。
特にフロントは問題で、フォークに取り付けようとするとφ52というとんでもない太さのインナーが邪魔をする。
市販ウインカーステーでこれに対応できるのはたった1種類しかないのだ。(しかもステンレス製のみ(≠黒色))
というわけで、綺麗に取りつけるには相応の工夫が必要となるだろう。
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それではと作業開始。
まずはフロント側からだ。
前回予習のとおり、ヘッドライトを外して配線を出す。
ウインカー配線はきちんとフォークに沿わせて留められている。もったいないけどタイラップを切って取り外そう。
純正ウインカーを、フォークに留めているボルト、三叉に固定しているボルト、の2本を外して取り外す。
もちろん外したものは全てきちんと磨いてしまっておく。
指先の2つのボルトが固定用(左ウインカー部)
外れました
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今回取り付けるウインカーはこんな↓商品。
メーカー名はあえて秘す(笑)
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レンズサイズは基準値+αの小ぶりで、しゅっとした(笑)ストレート形状。
レンズはアンバーで軸には防振ゴム、そしてもちろんLED。
内部LEDの個数も多く、相応に明るいはず。と、前にあげた条件を一通りクリアしている品物だ。
問題は(画像ではわかりにくいけど)「質感」がいま一つなところ。
価格がそれなりな割に、外観のプラスチッキー感がちょいと気になる。
やっぱちゃんと実物見てから買わないと駄目だな、反省反省…
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いろいろ考えて、取り付け場所は「ヘッドライト上部横」とする。
先のフォーククランプを×とし、既存ボルトを利用して取り付けるなら、ここか「ヘッドライト下部横」しかない。
実際にウインカーを当てて様子を見た結果、上を選択した。
※そういえば、某川田氏が同じ位置に純正ウインカーを移設してたなぁ…
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取り付け用のステーとしてはこんなものを買ってみた。
POSH製の8mmボルト用ウインカーステーだ。
よく見るパーツですね
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本来は汎用ウインカーステー取り付け用のもの、別途ステーを買ってこれに接続して使うのだ。
だが今回は流用というか改造して使う。
ステー取り付け用の軸穴(?)の内径は5.8~5.9mm、これを6mmのドリルで揉んでやる。
簡単にサイズ拡大できますよ
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本来は車体への取り付け用であるM8穴の方にウインカーを留める。
純正ボルト(M6-20mm)にステー分の長さ(20mm)を足したM6-40mmのボルトでヘッドライト横へ留めて……ほうら綺麗に収まった。
最初は自分でステーを作るつもりだったけど、ショップでこのパーツ見てピンときた俺偉い(笑)
測ったようにきれいに収まりました
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ちなみにこの「ヘッドライト横」のボルトは、内部でいろいろなパーツに接続されているっぽい。
なので作業する際には、
・ヘッドライトは車体から外さず作業する。
・片側ずつ作業し、両方いっぺんに外さない。
等に気をつける必要がある。
最後にハンドルを左右に切って、ウインカーがどこにも当たらないことを確認…って、「うひゃ~、結構ぎりぎりだったんだ…」
隙間は確実に1cm未満です
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配線はテールランプの作業時同様、純正に増設する形式にする。
純正のウインカーコネクタが入手できるならこんなに面倒な事はしなくて済むのだけれど。
#どこかで安く売ってませんかねぇ?純正コネクタ(の互換品)。デイトナの1個630円(驚)のじゃなくて。
具体的な作業はこんな↓感じ。
・純正配線を剥いて、延長線を巻きつける。
・ハンダで接続。これは導通というより断線防止用。
・絶縁テープをしっかり巻いて、上から純正カバーを被せてやる。
・引っ張られての断線防止に、+-をまとめてタイラップで留める。
仕上がりはこんな風に(これはリア側)
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いやその面倒臭い事といったら…。
でもここで手を抜くと、忘れた頃「原因がよくわからないトラブル」に悩まされることになるんだよね。(経験則)
それにこんな事に手間をかけられるのも自分で作業するから。
普通のショップじゃ絶対ここまでやってはくれないし。
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ちなみに純正の配線は
・コネクタ黒=右ウインカー、コネクタ灰=左ウインカー
・線は黒=グランド、他色=プラス
・前後同じ
となっていた。
延長して混みいってしまった配線だが、整理したらかなりすっきり収まった。
純正配線がきっちりしてるとこういうときにも楽で良い。
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次はリア
フェンダー外しはこれまたテール周り変更時と同様の作業。
さて、純正と同じ位置にウインカーを付けようとすると、先に書いた卵型の穴がネックになる。
これですね
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ここをのカバーも自分で作るつもりでいたのだけれど、こんな商品↓を見つけたので思わず購入してしまいました。
あえてメーカー名は(略)
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MT-01用(R1、R6あたりもか?)のウインカー移設ステー。このヤマハ独自の卵穴を綺麗に塞いでくれる優れものだ。
難点はやはり価格。どうかWEBで探してその価格に驚いてください(笑)
でもまぁフロントが綺麗に付いたからリアも綺麗にしたいしねぇ…
このパーツは穴を挟むように2枚取り付けるのだが、黒・白(アルミ地)が1セットなので好きな方を表(見える側)にできる。
今回は「にょっきり部」に敬意を払ってアルミ地とした。
※1箇所で2枚使うので4枚でリア左右分となる。ちなみにV魔のフロント側には(留め具の形状を考えると)使用できない(と思う)
こうやって穴を挟んで
ウインカーを留めます
(上と反対側ですが)
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ウインカーの取り付け、配線はフロント同様に。
…と簡単に書いてるけど、「あ~、面倒臭えぇ~っ!」(再)
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そして最後にウインカーリレーを交換する。
LEDにすると使用するワット数が激減するので、ノーマルのリレーのままだとハイフラッシュになってしまうのだ。
この為「ワット数」ではなく、純粋に「時間」で点滅回数を決定するICリレーに交換する必要がある。
※BBSでいろいろご教示頂いたヒガシヤマさん、masashiさん、ありがとうございました(謝)
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純正リレーの取り付け位置は右サイドカバー内部。
規格は10W*2(前後?)の85回/分タイプだった。
#それにしても純正のウインカーが10Wって小さいよなぁ…普通は23Wとかだもんなぁ…それとも今はこのくらいが主流なんだろうか?
右サイドカバー内のここにあります
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今回はPOSH製のICリレーをチョイス。
1W~100W対応で、点滅回数は純正同様の85回/分だ。
市販のICリレーは何種類か売られているので、純正のコネクタ形状を確認のうえ、ボルトオンできるものを選ぶと良いだろう。
※VMAXは2線式(3線式コネクタで、中2線のみ有効)
純正同様、車体側のゴムへ固定できるツメがあればなお良し。
最も安全なのは、ワイズギア製ICリレーを部品として単品購入することだ。(今回は時間的理由によりパス)
POSHのは完全ボルトオンでつきました
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指差し確認の後、動作確認。
右ウインカー、左ウインカー、ハザード、全て問題なし。
#実はハザードはちょっと心配していた(笑)
ライトユニットを取り付けて、リアフェンダーを戻して、サイドカバーをセットしたら作業終了だ。
「どれどれと…」
「うん、なかなか良いんじゃないでしょうか。」
#画像撮るために深夜3時間も走り回っちまったぜぃ!
腰高な感じになるのを心配していたのだけれど杞憂だったよう。そしてエアインテークがどかんと見えるのはやっぱり良い。
ただウインカーの点滅回数が、純正と同じ(85/min)はずなのにちょっと早く感じるんだけど……ま、下品なほどじゃないからいいか(笑)