■ 寒い時期ですしね
「気に入らないのなら、流用してしまえ、ホトトギス」(←もはや何がなにやら)シリーズ第4弾。ハンドガードを取り付ける。
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隼を買った時「おや?」と思い、セローに乗るようになって「ほほぅ」と思った事がある。
それは「冬でも風が当らなければそんなに寒くない」という事だ。
特にはっきりと判るのが指先。
隼のようなフルカウルだと、ネイキッド(旧V魔)に比べ指先が少しだけ楽になる。
そしてセローのようにハンドガード(ナックルガード・ブッシュガード)が付いていると、真冬のツーリングでも指先が凍えてしまう事がないのだ。
※もちろん、セローは走るペースが…という要素はあるけれど。
冬場のちょい乗りに出かけると、体はともかく指先が冷えて困る。
かといってぶ厚いグローブでは操作性に難あり。
グリップヒーターの類も同じく操作系の関係で避けたいところ。
ならせめて、ハンドガードだけでも風除けとして付けてみてはどうだろうか?
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実は、「(旧)V-Maxに付けようか?」と思っていた頃があった。
今を去ること十数年前、東京の某所でオフ車用のナックルガードを付けたホンダのX11を見たのだが、これが意外に格好良かったのだ。
ガードの大きさから考えて「寒さ対策」というよりは「ストリート的な格好良さ」を目指して付けられていたようだが、「オンロード車にハンドガードもアリ」というのに新鮮な驚きを感じたのを覚えている。
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さて、「アリ」とは思うものの、正直「新型VMAXにベストマッチ!」というパーツではないのも事実である。
そこそこの実用性があり、さほど違和感を感じずに済む商品は見つかるだろうか。
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市販のハンドガードはオフ車に付けられる事を前提にしている品物が多い。
従って、VMAXのようなオン車に付けようとすると問題点も多い。
・材質はどうか?高速道路での風圧に耐えられるか?
・質感はどうか?他のパーツに比べ極端に安っぽくないか?
・操作性はどうか?オン車の長いレバーがきちんと収まるか?
・整備性はどうか?不要な時外せるか?
・そしてそもそも取り付けられるか?
特に最後の項目はやっかいだ。
VMAXのハンドルはいわゆるテーパーハンドルなので中央部が太い。(中央と先端とでは太さが異なる)
なのでここに何かをつける事は不可能。
そしてブレーキマスタもクラッチマスタも大きく、通常の太さの部分に余計なクランプを噛ませる余裕は少ないのだ。
#しかもうちのVMAXには、その「僅かな余裕」に既にETCを取り付けてある。
ハンドルバーにステーをつけるタイプは取り付けられない可能性が高いだろう。
<余談>
丁度時期を同じくして、某社から新型VMAX専用のハンドガードが発売された。 もちろんこれを買えばなんの問題も無く付くし、性能的にも問題ない(はず) だが……俺的には、それの形がどうにも気に入らなかったのだ。 #もったいないよなぁ。せっかく専用品として発売するんだったら、何故もっとVMAXらしい割り切ったケレン味のあるデザインにしなかったのか…
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ぶつぶつ言いながら(?)あれこれ探してみつけたのがこれ。ACERBISのDual Road Handguards。
「アチェ」か「アチュ」かはさておき(笑)
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アチェルビスといえばオフ車用パーツで有名だが、これは「ロードハンドガード」とあるとおりオン・オフ兼用のもの。
まぁ実際はモタード用といったところだろう。これならVMAXの長いレバーも収まりそうだ。
品質も純然たるオフ用に比べれば大分良い。(そしてACERBISのロゴも小さい(笑))
取り付けはハンドルのバーエンド部に。これならハンドルバーに余裕がなくても大丈夫。
サイズ的にも問題なし
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最終的に購入を決めたポイントは、カバー部のみを取り外せるという点。
夏にはカバーを外して中央のバーのみにできる。
そしてこれはこれで、カスタムとして面白いデザインのようにも思えたのだ。
問題は、結構幅を取る(ハンドル幅が広くなる)ように見えること。
車検時はもとより、普段のすり抜け時にどうか気になるところだ。
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「仮留め」と書いたのには訳がある。
このハンドガード、本来はハンドルバーの先端に付属のパーツを差し込み、専用のボルトで締めこんで留めるのだ。(市販のバーエンドの取り付けと同じような方法)
だが、新型VMAXの純正ハンドルバーの先端は中空ではない。ネジ穴が切られており、ここにバーエンド(バランサー)が取り付けられている。
とりあえずは純正バーエンド(バランサー)を外し、それを留めていたネジを使って取り付け、様子を見てみよう。
状況確認。うむ、配置的な問題は無い。
但し、純正(バーエンド取り付け用)ボルトはM6、ハンドガードの穴は8mm用。
締め込めばそれなりにガタはなくなるが、結構な風圧がかかるパーツをこの仕様のままで使うわけにはいかない。そうすると…う~む…
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■ とりあえず走りました
え~、「ハンドル交換(失敗)記」はもうお読みいただけましたでしょうか?
…というわけで、「とりあえず取り付けた」ハンドガードのインプレを。
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まず重要なのは、とにもかくにも外観。
決して「付けて格好良くなる」パーツではないので見た目は重要だ。
さてどうでしょう?
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ハンドルの外側が広くなったデザインは悪くない。
ハンドガードというと、
□~□ とか <~> のような感じのものが多いのだが、やはり
>~< の方が良いと思う。
#↑文字化けじゃありません(笑)
ガードも大きすぎず小さすぎず○
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そして実用性。
「やっぱ高速だぜぃ!」と奮発して高速道路上でチェックする。
ところがまぁ、今日に限って気温が10度以上もある。従って肝心の「防寒」に対する評価は後回し。
思いがけず良かったのが「防風性」だ。
比較的小さなガードだが、高速道路では結構効く。
取り付け角度にもよるが、「コブシの上部に少し風が当るかな?」くらいの感じだ。
そしてこれが物凄く楽だったのだ。
ネイキッド車で1.5KS(KousokuSeigen:意訳)以上で巡航したことにある人ならお判りの通り、手にかかる風圧は結構大きい。
走行中、レバーを操作しようと手を開くと、一気に風が当たり後ろに持っていかれそうになることさえある。
結果、走っている最中はしっかりとハンドルを握っている必要がある。
ところがハンドガードを付けたら、この「しっかり」が必要なくなった。
もちろん風が当らないわけではない。(巻き込みが結構ある)
だが、それは手を握っていようが広げていようが同じなので、気楽にグリップを握っていられるのだ。
これが本当に楽。疲労度がかなり減る。
今回は往復200km程だったが、より長距離を走る時の影響は大きいと思う
冬場の防寒を目的に付けたハンドガードだが、高速の長距離移動にも有効というのは意外な発見だった。
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高速走行中、本体のブレはそこそこある。
結構しっかり作ってある(はず)とはいえ、バーエンドの1箇所でしか固定していないのだから仕方の無いところだ。
だが、見ていて不安になるほどではないし、「まぁこんなもの」だと思う。
#速度リミッターが効く以上の速度ではわかりません、あしからず(笑)
ハンドル幅への影響はやはり大きい。
結構頑張った(?)にも関わらず、純正ハンドル+純正バーエンドに比べ左右30mm以上幅が広くなった。
このままだと車検で引っかかるのは間違いなしだ。
#ガードの形状から、ハンドル末端ではなくレバー先付近が一番幅広になる。
これがすり抜け時に気にかかる。
今まで余裕しゃくしゃくで入っていけたスペースに躊躇するようになった。
ミラーを交換した時に感じたとおり、この手の事は精神的なものの影響が大きいのだけれど、こればかりは今後も慣れそうに無い。せめて純正の幅に抑えたいところなのだけれど。
もう一つ精神的な部分で言うと、安心感が増した。
手が「何かに包まれている」という印象が強い。
セローでは感じなかったから、手(グリップ)の外側にバーがある影響だろう。
#セローはレバー基部にガードが付いている
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というわけで、ハンドガードそのものについては概ね好印象。
未チェックの「防寒」を別にしても、付けて正解だったと思う。
さて、となると残る問題はやはりハンドル側ですな(笑)
■ 純正ハンドルに取り付けます
ハンドルを純正に戻した後、もう一度ハンドガードの取り付け方法を検討する。
前に書いたとおり、ハンドガードの取り付け穴が8mmであるのに対し、純正ハンドルのバーエンド用ネジ穴はM6だ。
そして更にハンドルの穴は、ハンドル先端からちょい飛び出た形状になっている。
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バー自体の外径22mmに対し、飛び出た中央部は13mm前後だろうか。
細いこの部分を相手にM6ネジだけで取り付けると、やはりガタ(&耐久性)が心配になる。
うんうん考えて最終的に決定した方法がこちら。
まず、8mmの取り付け穴にはスペーサーを入れる。
内径6mm、外径8mm弱、長さ20mmのステンレスのスペーサーは、キャリア作製時に使用したものと(長さは異なるが)同じものだ。
ハンドルとハンドガードとの間には、内径15mm前後、外径20mm前後、厚さ3mmの大型ステンレスワッシャを2枚挟み込む。
これで広い面圧がかけられる。しかも緩み止めにもなって一石二鳥。
こんな奴です
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念のため、M6ボルトは長さ50mm(純正+10mm)のものに交換した。だがこれは純正のままでもよかったかもしれない。
#長くて締めるのが面倒くさい(笑)
これで取り付けはかなりしっかりとできた。
専用ステーを使った時と同様といっても良いと思う。
更に幅広になっちゃいましたけどね
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とりあえず、今後はこの仕様で乗る予定。
ちなみにこれらのステー類でかかった費用は数百円足らず。
「あー、なら最初からこの仕様にしておけば・・・」
#勉強代勉強代…
実用車っぽいですか?(笑)