☆ ツーリング紀行 ☆
思いつき東北ツーリング記
 


雪とバイクってのも乙なものでしょ?


<2006年5月>

毎年恒例ではありますが

 「さて、今年のゴールデンウィークはどうしようか…」

 2006年のゴールデンウイーク。
 仕事の休みは暦どおり、5/3~5/7

 前2日休みを取って9連休にできないこともないこともないこともないこともないのだが、諸般の事情により自主的に却下とする。
 「そうか5連休か。全日走ると休み明けに疲れが残るし、今年は軽く2泊3日くらいにしておこうかな?」

 ……とかなんとかまったり考えていたのが4月の初旬。

 ところがその後、あれやこれやの雑用に追われているうち、あっという間にGWへ突入となる。
 「ヤベぇ、何も前準備してないぞ…」

 宿はもちろん、コースも予定も何も考えてはいない。さぁどうしよう?

 これから遠い場所へ出かける(予定を立てる)のは面倒だ。
 昨年(2005年)出かけた能登半島をリベンジするという考えも頭を過ぎったのだが、いかんせんちょいと距離がある。
 伊豆箱根はこの前行ったし、GWは猛混雑のはず。
 房総半島は…ちょっとごめんなさい。
 上高地乗鞍方面には惹かれものがあるのだが、実はGW明けに別途ツーリングで訪問予定。
 となれば…「北か?」

 これまで、東北方面ツーリングの機会は少なかった。
 ちゃんとした距離を走ったのは1度きり。それももうかれこれ8年前である。
 
 初日以外は人にひっぱってもらったので道もあまり覚えていない。
 この時期だとまだまだ寒いのは間違いないが、(キャンプではなく)宿をとればさほど心配することはないだろう。2泊であればそれほどの出費にはならないに違いない。
 
 よし、なら今年は北だ。
 テーマは海と魚と温泉だろうか?ま、これは走りながらでも考えよう。

<2006年5月3日>

まさに行き当たりばったり

 朝8時、快晴。
 隼で家を出る。

 荷物は着替えの入った小バッグとお風呂セットのみ。
 この程度の荷物ならリアシートに充分乗せられる。例の自作リアキャリアは今回は残念ながら出番なしである。
 


隼プチツーリング仕様


 矢板ICから東北道へと乗り込んでいく。
 
 「まだそれほどではないはず・・・」と軽く考えていたGW渋滞。しかし、それはそんな生易しいものではなかった。

 本線への合流地点から既に混雑が始まっている。
 その本線は「停まってしまう」程ほどではないものの断続的なノロノロ状態。ううむ、侮りがたしGW。これ、どこまで続いているんだろう?

 中央線よりをふらふらとすり抜けて走る。
 バイクだからまだ平気だが、4輪では到底この状況を走る気にはなれない。いや、世間のお父さん達ご苦労さまです。

 那須塩原ICを過ぎると、若干ではあるが混雑は解消してきた。を~し、ちょっとペースをあげようかな。
 
 前がクリアになったのを確認して、タコメーターの針をパワーバンド手前まで回してやる。
 相変わらず高速では無敵の隼、ここまでの混雑で溜まったカーボンを吹き飛ばすように走る。
 
 風が気持ち良い。電光掲示板の表示によれば気温は11度冬装備のウエアには丁度良い気温でもある。

 そういえば今日の隼だが、お泊りツーリングという事でハンドルを上げてきているのだ

 スクリーンぎりぎりまでバーハンのポジションを上げたのだが、これがなかなかに好感触。
 上半身に当たる風圧は増えるが、それ以上に腰と腕への負担が減っている。
 峠走りまくり用としてはちょい高過ぎだろうが、今日のようにまったり走るには丁度良い感じである。

 ぼーっと走り、東北道北方面でのお気に入りPA、安積PAへと入る。
 ここで朝飯にトン汁定食。納豆付きの丼飯が結構イケる。

 納豆をかき混ぜながらあれこれ考える。何しろまだ行き先を決めていないのだ。

 そういえばと思い出したのが、この前と~るさん(@川崎)から「草津白根ルート走って、雪の回廊を見てきたんだもんね」と自慢された事。
 
 「雪の回廊」といえば有名なのは八幡平アスピーテラインだが、さすがにあそこまで行く気力はない
 ならば・・・「蔵王エコーラインあたりはどうなんだろ?」

 蔵王はスキーに(4輪で)何度か行っている。
 多少は土地勘もあるし距離も丁度良い。
 「よし、とりあえずの目的地は蔵王だな・・・」

 東北道を吹っ飛んで走る。
 
 現れる回数がじわりじわりと増えてきた渋滞をかいくぐり、白石ICで高速を降りる。
 「ふぅん、ここまで200kmちょいしかないんだ、意外に近いんだな・・・」
#その割に3時間以上もかかっているけど…

 朝の栃木県同様、ここ宮城県も天気は素晴らしく良い。
 ほとんど「晴天」と言っていいだろう。真っ青な空の下に白く雪を抱いた山が広がっている。
 「よぉし、一気にあそこまでも登るぞぉ…」

 ・・・と思う間もなく(こんなのばっかだな・・・)またもや始まる渋滞

 エコーライン手前の県道(以下K)12は大混雑、路肩も狭くすり抜けもままならない。「まさかずっとこのままって事はないよな・・・」

 渋滞の一般道をアイドリング+αの回転数で走っていて気になったのが、隼のエンジンのぎくしゃく感である。
 
 アイドリングはばっちり安定しているのに、走り出すと妙にガクガクする。
 スロットルに敏感すぎるというか、綺麗に燃えていないと言うかそんな感じ。
 以前発生した「スロットルガバ開け時の詰まり感」とは完全に別物で、3000rpmも出ていれば実にスムーズに回ってくれるのだ。

 原因はやはりスロットルバルブの汚れなのだろうか?後でチェックしてやらなくては。
 
 発生した時の排気音から「ボボボーボ・ボーボボ現象」と勝手に命名する。 

 幸いな事に、R457との交差点である大鳥居をくぐると混雑は減ってくれた。
 
 ここから先は道もワィンディングロードへと変わる。数台の車の群れを抜けると前方クリアでペースも上げられる。
 回転数が上がり「ボーボボ現象」も解消。お~し、ずっとこれくらいのペースで走れると気持ち良いんだがなぁ・・・


やっと混雑解消・・・かな?

 ヘアピンを曲がる度、高度が上がる。
 
 気づくと周囲は雪景色。道路は綺麗に乾いているが、路肩にはメートル単位で雪が積もっている。
 目指していた「雪の回廊」とまではいかないが、なかなか見事な景色である。

 観光にペースを落とす車両が多いせいかまた始まった混雑だったが、蔵王頂上への分岐(蔵王ハイライン)を過ぎるとこれも解消された。
 下りに入ったエコーラインはまさに貸しきり状態となる。
 北(西?)側のせいかこちらの方が雪が多い。見物しながらゆっくりと下る。


駐車場にて


まだ滑れそうだなぁ・・・





 蔵王坊平の先ではてと考える。
 ここまで来て蔵王温泉へ寄らないわけには行かないだろう。んじゃK53から回っていくか。

 道は若干細くなるが、隼なら何の心配もいらない峠道。
 登って下って、あひゃひゃと奇声を上げながら蔵王温泉へ。
 
 スキーシーズンとはちょい違う雰囲気に戸惑いながらも、街中にある公共の「下湯温泉」へ無事到着だ。

 ちゃりんと200円を集金箱に放り込んで中へと入る。
 丁度親子連れが出るところで他に客はない。ありゃ、貸切りか?時間のせいかもしれないが珍しいこともあるもんだなぁ…

 蔵王特有の強酸性のお湯にゆっくりと漬かる。
 もう一つの「上湯温泉」に比べるとピリピリ度はやや控えめ。スキーで来て、初めてここの温泉に入ったときには擦り傷にお湯が沁みて痛かったっけなぁ・・・
#何故スキーで擦り傷ができるのかは謎


いつの間にか、外には「足湯」ができてました


貸切りで~す

 蔵王の温泉の凄いところの一つは、その後体がまったく冷えないというところである。

 温泉街を外れ、少し下ったところで遅い昼食を取っている最中も、体はぽかぽかと暖かい。
 温まった体に冷たい盛り蕎麦が実に美味。

 西蔵王ライン。

 相変わらずの好天にニヤけながら隼を走らせる。
 料金所のおやぢさんに「気をつけてなぁ」と見送られたら・・・さて、どうしようか。

 時刻は午後3時。んじゃそろそろ今夜の宿を探してみるか。

 深く考えず、ツーリングマップルに載っている仙台のYHにTELすると、あっさり「空いてますよ」と告げられた。
 ふ~む、なんかあっけないな。まぁ距離も丁度いいし、今夜はここに世話になるか。

 仙台市内まではR286一本。
 途中笹谷峠が通行止めで1区間だけ高速に乗らされたりとか、仙台市街手前で妙に渋滞が続いたりとかはあったが、無事YHへと到着する。

 手続きを済ませて荷物を降ろしたら…「飯がてら、仙台城でも見に行くか・・・」

 ゆっくりと市内&仙台城を見学。
 日が暮れた後、何故か全国チェーン(?)の定食屋「半田屋」で夕飯を取る。500円で腹がいっぱいになる半田屋ってやっぱり偉大だねぇ…

 YHへ戻り、隼に念入りに施錠。
 ヒノキ風呂にゆっくりと漬かったら・・・あ~、今日は早めに寝るぞぉ・・・

#あ、牛タン食べるの忘れた…

<本日の走行距離=約400km><本日の教訓=やっぱり渋滞はありますなぁ>

<2006年5月4日>

これまた行き当たりばったり

 朝7:30、YHを出発する。

 R45でコンビニ休憩。朝飯のコーヒーとパンをやっつけながら今日の予定を考えてみる。

 昨日はず~っと山だった。なら今日はず~っと海というのはどうだろう?

 それがいいそれがいいと太平洋を目指して東へと走る。

 今日も空は快晴。そして昨日に増して上がりそうな気温。
 朝だというのにジャケットのジッパーを下げてもさほど寒く無いのが凄い。


 

 R45からK58へと入り、まずは小手調べとばかりに七ケ浜町を一周する。
 菖蒲田浜はサーフィンのメッカらしい、休憩を兼ねて路肩でしばしぼーっとする。

 
海へ出ました

 一周したらR45へと戻る。塩釜市を過ぎればすぐ日本三景の一つ、「松島」付近である。
 
 ゴールデンウイークだし、さぞかし混雑・・・と思っていたのだが、車の数は決して多くない。
 ふ~む、なら「松島パノラマライン」なんてところへ寄り道しても大丈夫そうだな。

 R45と並行して、沿岸からぐわっと高度を上げるパノラマライン。
 距離はさほどでもないが、ワインデイングとしてはなかなか楽しい道だった。
 頂上の駐車場から松島見物としゃれ込んでみる。


頂上付近から


桜もまだ見られます

 「ああ松島や松島や・・・」とかなんとか適当な事を言いながらパノラマラインを降り、R45に合流すると、先ほどとはうってかわって物凄い渋滞が始まっていた。
 なんだなんだこの混雑は。いきなりどうしたんだ?

 事故などではなさそう。どうやら時間の経過と共に観光客の数が急増したようである。

 ともかく車をすり抜けて先へと進む。
 
 「今日は海沿い」と決めたので途中からK27へ。
 これは松島を反対側から眺められる「裏松島(東松島?)」と言うらしい。こちらは混雑もなさそうだし、とりあえず岬の先端まで行って見るとしよう。

 入り組んだ入り江沿いをぐるぐると回る。
 あ~、やっぱり空いている道はいいなぁ・・・

 一周して戻ってくると「大高森」というところに車が数台停まっているのに気がついた。
 なにやら展望台があるらしい、どれ、ちょっと登ってみるか・・・


メジャーポイントみたいです

 ところがこれが(俺には)大仕事だった。

 最初こそ山歩き風のゆっくりとした傾斜だったのだが、次第に斜度がきつくなる。

 肺と心臓と足腰がぶつぶつ文句を言い始める。

 それでも後から登ってくる小学生に追い越されると悔しいので休まずに登る。

 「・・・いや、これは、結構、大変、な、仕事、な、わけ、で・・・」

 最後の階段を気合だけで駆け上がり頂上到着。

 ああ、確かに景色は良いけれど・・・まずは肺に酸素を取り入れないと・・・


確かに絶景ではありました

 登った苦労分の観光を済ませ、山を降りる。
 隼に跨った後、ステップに乗せる足がしばらく小刻みに震えていたのは秘密である。
 

 R40→K247→K240
 
 石巻市で海沿いの道は工場地帯へと入る。
 その中にぽつんと立った市場(土産物屋)の食堂で昼飯を取る。
 
 海へ出たからには当然のように魚を食う。刺身定食がなかなかに旨い。

 茶をすすりながら考える。それにしても今日はまだ100kmくらいしか走っていない。
 寄り道しながらの下道走りは、やはりそう距離を走れるものではないんだねぇ・・・(除く北海道)
 

 K2。牡鹿半島のこれまた海岸べりを走る快適ルート。
 
 ここも混雑は無い。時折前に車が詰まるが苦労なく追い越しができる。うん、ここも気持ち良い道だな。

 高台のルートを走行中、視界の端に変なものが映った。
 なんだ?と停まると、海の中に橋が見える。
 この手の変なものを見つけたら、とりあえず近くまで行ってみるのが俺のツーリングである。
 手近な脇道から海岸べりまで降りてみるが、通行止めの標識の向こう側で今ひとつはっきりとしない。どうやら潮干狩り場の沖らしいのだが・・・これ、一体何に使うのだろう?


何でしょう?


結局よくわかりませんでした


■後日調査■:ありがとう!ヨジレンジャー!

謎の橋:
仙台放送 ヨジテレビ
http://www.ox-tv.co.jp/yoji/index.shtml
http://www.ox-tv.co.jp/yoji/yoji-9/ranger040528.html

なんでもヨジレンジャー 
2004年5月28日放送 
出動!海に浮かぶ橋 
名取市・フクタさんのFAX
ヨジレンジャーに解決してほしい謎があります!石巻の万石浦に「不思議な橋」があるんです。 どう見てもふつうの橋、ブリッジなんですが、不思議なのは橋のある場所! なんと海のまんなかに建っているんです!一体なんのための橋? どこからどこへ行くためのものなんでしょう? 
 

不思議な橋発見。これは近くで見てみなければ!厳正なる抽選の結果、なんでもレッドが調査へ向かうことに。 ゴムボートにカメラを載せて、レッツゴーレッド!…む?潮がひいてきました。 すると歩いて橋へ行けるじゃありませんか!実はここ、潮干狩り場。この謎の橋は、干潮時に干潟と干潟を行き来するためのものだったんです。 潮干狩りに関しての詳細はこちらをどうぞ。 数々の謎を解明してきたヨジレンジャーとはきょうでお別れ。ありがとうヨジレンジャー!あなたたちの勇姿、決して忘れません! 

 

 首をひねりながらも牡鹿半島先端まで快走。ここからぐるっと回って今度はK220のコバルトラインとなる。

 このコバルトラインが素晴らしい道だった。

 路面はちょい荒れ気味でうねりも大きい。カーブの見通しも悪い。
 しかし、それを補ってあまりある景色とワィンディングの「雰囲気」なのである。

 うひゃひゃと吹っ飛んで走る。

 知らない道なので「全開」でも「フルバンク」でもない。
 しかし、そこそこにトラクションがかかるコーナーリングが実に楽しい。
 右手に広がる海と島も見事。尤もあまり注目していると酷い目にあってしまいそうだ。


コバルトライン途中にて

 (休憩は入れたが)あっという間にコバルトラインを走りきる。
 う~ん、ここは楽しいな。近場にあったら間違いなく通ってしまうだろう。

 久しぶりに使えたタイヤサイドに満足しながらまったり走り。
 女川からR398、北上川を渡り、堤防沿いの右手に葦原が見えたら休憩だ。
 
 そういえばこのあたりの景色はTVで見たことがある。「鉄腕DASH」の「ソーラーカーダン吉」だったかな?


ガードレールの向こう側には芦原が

 R398からR45。
 
 R45は混雑したりきれいに空いたり。
 大阪ナンバーのゼファーと後ろ前になったり、「カッコインテグラ」に煽られたりしながら前に進む。
 

 午後4:30、気仙沼。
 
 さて、今日の宿はどうしよう?昨日がYHだったから今日はビジネスホテルでもいいか。

 これまた適当にTELした気仙沼市内のビジネスホテルだったが、一発で予約OKだった。

 チェックインには時間があるのでまずは風呂。
 ツーリングマップルにあった温泉マークの場所はちょっと失敗。
 値段が高い割に湯船が小さい。尤もここは仮眠もできるようだから「仮眠&宿泊施設」として使うのが正解なのだろう。

 夕飯は当然、気仙沼市場で。
 
 2Fのレストランは高いので、1Fの土産物屋の片隅の食堂へと入る。
 オーダーはマグロのヅケ丼。もちろん美味。


いっただっきま~す

 夕暮れの中、ビジホへと戻る。
 
 例によって念入りに施錠した隼のシートをぽんぽんと叩いてホテル内部へ。

 ベッドにひっくり返ってビールを2本空けたら・・・あ~、今日も早く寝てしまおう・・・

<本日の走行距離=約300km><本日の教訓=やっぱ潮風って気持ち良いねぇ>

<2006年5月5日>

今日は帰るだけ

 朝8:00、ホテルを出発。

 今日は朝から薄雲が出ている。
 決して悪い天気ではないのだが、ここ2日間の素晴らしい快晴に比べると見劣りするのは否めない。
 「ま、今日は実質帰るだけだしな・・・」

 ともあれ、まずは朝飯。
 「早朝=市場の法則」により、またまた気仙沼市場を訪問する。
 今日のオーダーは海鮮丼。う~む、いいんだろうか?朝からこんな贅沢をして・・・

 適当に買い込んだ土産物を隼に積み込んで出発する。

  東北道へ乗り込む予定の一関ICまではR284一本。
 まったり走っていたら、道路を見事に二分する大木に出会った。

 隼を停めてしげしげと眺める。

 新しく道路を作るのに、わざわざこの木を避けて作った風である。
 「割山のケヤキ」と銘うたれているあたり、有名な木なのだろうか。
 
 「こりゃぁアレだな、切ろうとした人が次々と謎の死をとか・・・」


いわくありげな風景でしょ?

■後日調査■:「謎の死」じゃなかったです(汗)

割山のケヤキ:

岩手日日ニュース
http://www.iwanichi.co.jp/index.htm
http://www.iwanichi.co.jp/iwanichi01/news/ichi_hira_fuzi/3gatu/news-ichi_hira_fuzi_03.htm

2006/3/3
<「割山のケヤキ」保存へ~川崎・国道284号砂子田工区>

 「割山のケヤキ」は残った。千厩地方振興局土木部は一関市川崎町薄衣地内で国道284号改良工事を実施しているが、設計変更して伐採予定だったケヤキの大木を保存。樹齢約二百四十年を誇るケヤキは、千厩川側に車道を最大で約五メートルずらし、上下線を分離して三日月型の緑地帯の中に確保。地域の歴史を見続けてきた大木が次代へと生き延びた。同土木部では「住民の要望もあり、残せるものは残したい」と話している。砂子田工区は集中的に工事費を投入し、交通の難所が一気に解消される運び。今月末に開通する。

 改良工事区間にあるケヤキは「割山のケヤキ」との名で親しまれている。旧川崎村教委が十六年六月に建立した標柱には、推定樹齢二百四十年、根元周四・五八メートル、目通周四・三メートルと記入している。悲しい民話の舞台となっている千厩川「色の御前滝」と一体となった景観を形成している。

 「割山のケヤキ」は当初、伐採される計画だった。旧川崎村が十四年五月に「ランドマーク(道しるべ)として地域住民や道路利用者からも沿道のシンボルとして親しまれている」として存続を同振興局に要望。

 これを受け、同土木部では設計を見直し、現道分の用地を有効活用し、新たな用地買収をしないでケヤキ保存スペースを確保。道路を最大で約五メートル千厩川側にずらして、難題を解決した。ケヤキが生えている部分を延長約百八十メートルの三日月型の緑地帯として整備し、ケヤキそのものを保存する。この部分は上下車線を分離して通行させる。

 クロスロード整備事業の一環で進めている砂子田工区は、十二年度から改良工事に着手。改良工事区間は、同町薄衣字塞ノ神地内から同町薄衣字砂子田地内までの延長千六百二十メートル。

 道路設計は全幅員が十二・五メートルで、車道が幅員三・五メートルの二車線、北側(山側)に幅員二・五メートルの歩道が整備されている。今年度は四億三千八百九十万円で総事業費は十九億三千五百三十六万円に達している。

 同土木部の菅原佐部長は「地域の憩いの木として親しまれ、保存の要望があった。伐採するのは一瞬だが、長く生き続けてきた大木だけに残せるものは残し、今後も末永く住民に親しんでもらいたい」と話している。

 砂子田工区が完成すると、同土木部管内の国道284号未整備区間は同市千厩町清田地内、同市室根町折壁地内の二カ所となる。同清田地内の改良工事は十八年度に着工する。

【写真】一関市川崎町地内で進む国道284号砂子田工区改良工事で保存された「割山のケヤキ」

 

 予定通り、一関ICから東北道。
 
 「まさかまだ無いだろう」と思っていた帰省ラッシュだが、そこそこ始まっているのがGWの侮りがたいところである。

 飛ばところは飛ばし、おとなしくするところはおとなしく。
 南へ戻る程に気温は上がり、栃木県へ入ったあたりで道路標識の表示が20度を超えた。
 うへぇ、そりゃ冬ジャケットまともに着込んでたら汗も出るわなぁ…

 軽い昼飯を挟んでの自宅到着は13:00。
 
 荷物を片付けたその後は・・・よ~し、まだ時間も早いし、洗車でもしてやるかぁ!

<本日の走行距離=約410km><本日の教訓=帰省ラッシュ始まるの早すぎ>

総括

 思いつきだけで出かけた東北ツーリングだったが、思いのほか楽しめた。
 まぁ、もう少し空いている時期ならもっと楽しめるのだろうけれど。

 隼のハンドル調整は成功。
 高速でも一般道でも疲れが軽減された。峠道でも流して走る程度なら関係ないし、ダートでのコントロール幅も広がった気がする。
 ただダートでは・・・最低地上高だけはどうしようもないんだよなぁ・・・

 「ボーボボ現象」については、スロットルバルブ周りを一通り掃除して様子を見るつもりである。

<3日間の総走行距離=約1010km><本日の教訓=これならもう少し北まで出かけても大丈夫そう>
 
 




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