いや、いろんな意味でお腹一杯でした(笑)
<2008年6月>
■今年も参加させていただきました
土曜日朝。空はほどほどに晴れている。
何時の間にか入梅していた6月上旬の北関東。「土曜日は曇り、もしかすると時々雨かも?へっへっへ」の予報が出ていたにしてはまずまずの天気といえるかもしてれない。
今日はお泊りで福島へツーリング。
昨年も参加させてもらったこのイベント、例によって現地集合・現地解散なのだが、これまた昨年同様「林道通って行く人手を上げて!」をやったら同行希望者が現れた。
んじゃま、去年同様まったりと(?)いくとしましょうかねぇ。
☆
自宅から10分の集合場所に集まったのは総勢4台。
うちのおんぼろセローの他は、WRが2台と新品シェルパ。
「ふん、いいんだもんね!オフ車はボロでもちゃんと走ればいいんだもんねっ!」
まぁ定価が違いますから(笑)
☆
まずはいつもの河原から。
昨日までの雨でできた水溜りを避けながら、足慣らしにまったりと流す。
今日のメンツは、あえて言うなら「ベテラン」「初心者」「ライバル(謎)」
今回はベテラン氏に最後尾を守ってもらえるので安心して先導することができる。うむ、これはオンもオフも同じなんだな。
初心者氏は、本当の本当に「今日始めて未舗装路を走る」らしい。
いろいろな意味で楽しみだ。後で感想を聞いてみることにしよう。
「ライバル」氏は・・・ふん、マシンが違うわマシンが。(←素直に羨ましいと言いましょう)
☆
見通しの良い河原の土手を一直線に走る。
長く伸びた夏草を掻き分けて走っていると、雲が掛かっていた空からうっすらとではあるが太陽の日差しが差しこみはじめた。
よぉし、それでこそ晴れ男のツーリングだ。
流したり、スピード上げたり、停まったり飛んだり(?)の20km。
そのまま一気に山中へと入っていく。
一本目の林道は毎度お馴染みいつものコース。
河原同様水溜りが多いが、走りにくいことはない。
「初」氏がいるのでちょいとまったりペースで走る。
「あー風が気持ちいいねぇ…」
んじゃ行きましょうかねぇ
☆
枝道を覗きに行き、結構なガレ具合に慌ててみたり、「ベ」氏の川渡りを見せてもらったり。
この時期の山は本当に気持ちが良い。木漏れ日に目を細めながら川沿いの道をほこほこと進む。
ほぅ、なるほどなるほど・・・
☆
今日は時間に余裕があるので、更にもう一本の枝道に入り、峠の頂上まで上ってみる。
ちょいと開けた場所にある広場には・・・なぜかお馴染みにょろさんの姿が(笑)
どうやら我慢しきれず(←何を?)走りに来ていたらしい。
「他に行くところないのかYO!」とドツきあいながらしばし休憩。
奇跡の合流
☆
水溜りのミズスマシを眺め、林道工事のおじさんに挨拶し、ズボンを登ってきつつあった小さなヒルを弾き飛ばす。(←どこで付いたんだろ?)
それっと出発。
本線へと戻り、林道の終点でにょろさんとはお別れ。んじゃま、また宇都宮で。
舗装の峠をえいやと走り、国道へ。
会津西街道を北上するのは去年と一緒のルートだ。
水に沈む森とか
「渡れるよね?これ」
えいやとセローを突っ込んでみる。
特に滑る事もなく無事通過する事ができた。だけど・・・「えーん、下半身がびしょびしょだぁ」
#ま、合羽穿いてるから平気だけど。
その先、砂地の道は湖の中へと消えていた。
川の水量により沈む位置が違うのだろう、付近の木々も根元が洗われ不思議な景色を見せている。
「へぇ、上の国道は散々走っているけどこんな景色があるとは知らなかったな。ま、オフ車じゃないと降りては来られないけど」
手前の黄色い帯が前回の浸水地点かな?
☆
帰りの「川渡り」では、きゃいきゃい騒ぎながら動画撮影を試してみる。
M字開脚という技も覚えました
☆
昼はこれまたいつもの蕎麦屋で。
盛り蕎麦と山菜テンプラもいつものとおり。新鮮なワサビが健在で一安心だった。
お約束カット
(盛り蕎麦だけに→)もりもりと食べながら今後のルートを検討する。
去年の帰りに使った西会津の林道群は現在通行不能の箇所が多いらしい。(工事とか土砂崩れとか残雪とか)
「ならまぁ、この先も去年と同じルートでいいんじゃない?」ということになった。
#目的地も同じだしね。
☆
国道を北上。
走り出して15分。ふと空を見上げると、そこそこ晴れていた空に何時の間にやら黒い雲が広がっていた。
あれれと思ううち…ポツ…
ヤバいヤバいと急停止。急いで雨具を身に付ける。
この雲の様子では「通り雨」というわけにはいかなそうだ。
再び走り出して2分とたたないうちにざぁっと本格的な雨になる。
うむ、雨は嫌なものだが、こうもどんぴしゃりのタイミングで合羽を着込めるとちょっと嬉しくもある。「着た途端に晴れた」って事も結構多いものだし(笑)
だらだらと国道を北上するうち、雲は次第に東へと流れていった。
1時間弱で元のうす曇り状態へ。路面もドライに変わる。
「よぉし、移動区間で降るくらいは許してやるか」(←上から目線)
☆
猪苗代湖手前。2本目の一渡戸四ツ屋林道へと突入する。
ここでも動画撮影を開始。
「ベ」氏も動画カメラを持参。しかも自作ヘルメットマウントだ。
いいなぁ、ヘルメットマウント。ブレも少なそうだし俺も考えてみようか?
#スイッチが手探り、モニタが見えない、このあたりをどうクリアするかが…ぶつぶつ
前になったり後ろになったり。追い越したり追い越されたり。
1本目よりちょいペースを上げて走る。
「イヤッホー!、やっぱ新しいタイヤはいいぜっ!」
水溜りも多かったですけどね
☆
ぶはっと息を吐いて舗装路へ出る。
温泉街を抜け、猪苗代からぐるっと磐梯山を回り込む。
今宵の宿は某ペンション。さぁ、飯食って呑むぞぉ…
#夕食のローストビーフを食べ過ぎて動けなくなったのは秘密(←幾つだお前は)
☆
翌日朝。
窓の外の空は明るく晴れ渡っている。
あれ?今日は午後から雨って予報じゃなかったっけ?さすが晴れ男のツーリングは違うねぇ。(←昨日雨降らなかったか?)
朝風呂の後、朝飯をたっぷりと腹へ詰め込み出発となる。
国道を離れ、猪苗代湖畔の未舗装農道?をちょっとだけ流す。
吹き寄せる風が気持ち良い。林道同様、今の時期の湖ってのもいいものだねぇ。
「キャンプ場」の看板を見つけ、せっかくなので湖畔を水辺まで降りてみる。
砂地にバイクを停めしばし休憩。湖面を渡ってくる風には、水上バイクの排気音が混じる。
うん、こんなところまで降りられるのもオフ車ならではですな。
猪苗代湖と磐梯山
☆
猪苗代湖西岸で湖畔を離れ、山岳部へ。
今日はこの先、林道を繋ぎながら走り、福島県の白河市辺りへ降りていこうと言う算段である。
「道がみつから無ぇ!」「蜂が胸元にぃ!」と大騒ぎしながら到着したのが黒沢林道の入り口だ。
それっと突っ込んでいく。
道幅はそこそこあるが路面は荒れ気味、「今日一本目だし注意しないとな…」と思っていたら、先の開けた場所に1台の四輪車が停まっていた。
並ぶと「この先、布引高原へ出られますか?」と聞かれる。
え?ええ、私達もそこへ行く予定ですが、この先10km以上こんな感じの路面ですよ?(多分…)
☆
むむむと考え始めたドライバーを残し、先へと進む。
砂と岩、雨で掘られた溝。
うう、ホント、新品タイヤにしておいてよかったな・・・
そりゃまぁ、ピントが合うはずもなく
その分スピード感は出ますけど(笑)
☆
岩場の路面で軽くジャンブ。ドロドロヘアピンを1速でゆっくり抜けてシフトアップ…というところで、突然ギアがニュートラルに入ってしまう。
当然失速、やばいやばいとシフトペダルをかき上げるが、どうにも2速に入らない。
1速には落ちるのだが、いくらあげてもニュートラルのままなのだ。
「ヤバ!、クラッチか?それともドッグでも曲げたかな?」
セローを路肩に停め、クラッチを全握りして試すが状況変わらず。
「くそー、ここから1速オンリーじゃ帰れないぞ・・・」とペダルを見下ろすと、シフトリンクに挟まった一つの小石。
そぉっと外して放り投げる。ギアはもちろん元通り。
「うがっ、こんなこともあるのかよっ!」
遅れを取り戻すべくペースを上げる。分かれ道で待っていてくれたメンバーと無事合流。いやぁ、人間慌てるとダメだねぇ
☆
先ほど同様、何故かこんな道に入り込んでいる四輪車とすれ違ったり、追い越したりしながら前へと進む。
ジムニーやプラドはまだ判るが、エルグランドが対向してきたときには驚いた。
えー、その車格だと左右のドアが枝葉で擦れてがりがりになる気がするんですがどうでしょう?
☆
わいわいやりながら走っていたら、唐突に見晴らしの良い高台へと出た。
ぶわっと広がる台地には数十本の巨大風車が音を立てて回っている。
おお、ここが布引高原ですか。
風車がぐるんぐるんと
畑もなかなかにそれ風(?)で
☆
凄い凄いと見てまわる。
雰囲気は北海道の浜益か宗谷丘陵あたりのよう。(もちろん規模は小さいけれど)
丘を登って下って、風車見上げて花畑で撮影会。
今日は薄曇りだけど、きっかり晴れたらもっと凄いんだろうな。ここは後でもう一度来るとしよう。
泥だらけのオフ車と花ってのもオツでしょ?
☆
その先、県道へと降りる道は立派な舗装路だった。
そうか、さっきの4輪達は道を間違って林道へ入っていったに違いない。
#もしくは地図上、林道が太く書かれていた、とか。
昼飯はラーメン。何気に入った店だったがなかなかに旨かった。
タンメンもなかなかだったとの事。よし、ここもまた使うとしよう。
☆
二岐温泉まで降りて西部林道へ突入。そこは・・・「うわーい」
道はガレガレのごろんごろん。やー、タイヤを新品にしてきて(略)
うひゃうひゃ言いながら走る。
息が切れ、腕があがりかけてきた頃、ぽこんと舗装路へと出る。とそこは羽鳥湖スキー場の入り口だった。
冬はよく来るこの辺り。そうか、こんな感じに繋がっていたのか。
閑散とした夏のスキー場
☆
他に人影の無いがらんとしたスキー場の駐車場で、お茶を飲みながらわいわいやる。
さて、一息ついたら西部林道の後半戦へと突入しますかね。
ところがここがまぁ、またガレガレのごろごろで・・・
道は更に細くなった。
左右から覆いかぶさる夏草を掻き分け、ごろ石を乗り越え、水溜りへ突っ込みながら先へと進む。
甲子林道との合流地点で待っていてくれた「ベ」氏曰く「熊が出たー」
なんでも道路わきを黒い獣がのそのそ歩いていたらしい。おー怖わ、やっぱこの辺りは一人じゃ走れなさそうですな。
そりゃまぁこんな感じですからね
☆
山を降りると、唐突に牧場の脇へと出た。
おお、これまたこんなところに出てくるとは。
ゆっくり国道まで降りて、予定通り福島の白河市街へ。
給油を済ませ、一息ついたところで今日は解散となる。
いやいやお疲れ様でした。
やっぱ大勢で走ると楽しいねぇ、それに一人じゃ行きにくいところへもがんがん入っていけるし(笑)
是非また遊んでくださいまし(謝)
☆
高速を使って帰る「初」氏を見送り、念のためオイルを交換してから帰るという「ベ」氏に挨拶し、「ラ」氏に「次は負けねぇからなっ!」と捨て台詞を残し別れる(笑)
一人走る国道4号。
セローじゃ高速に乗るメリットは少ないし、まぁトラックにばんばん煽られながら帰るとしましょうか。
☆
<総括>
やー、それにしても楽しい2日間だった。
特に帰りのルートは面白かった。
白河付近なら多少は土地勘もあるし、ちょい距離はあるけど日帰りできない程ではない。
林道以外の観光スポットもあるし、良い林道ツーリングのポイントをまた一つ教えてもらったようだ。
テールランプ連動LEDリフレクタもなかなか好評のようでした(笑)
☆
#さすがに2日間で付いた泥と汚れはかなりのもの。いつものコイン洗車場では2回分の洗車が必要になりましたとさ。
<2日間の走行距離=約480km><本日の教訓=初めてのルートへは複数台でGO!>