YAMAHA SEROW 225WE (4JG6)

☆ メンテナンス編 ☆

リアサスペンションオーバーホール(してもらい)


 取り外し   試乗 


<2010年3月>取り外し

  こちらもやっつけましょう

 何時の間にか4万キロが(略)…というわけで、リアサスペンションをオーバーホールに出す。
 
 フロントサスペンション(フォーク)は以前オイル交換をした。
 その後の調子は良い。相応に距離は走っているものの、しばらくはこのままでも大丈夫そうだ。
#次回はこっちもOHかなぁ…

 反してリアサスはノーメンテ。

 購入時にロッドの状態を確認しシリコングリスを塗った程度で放りっぱなしである。
 去年の北海道ツーリングの後、バンプラバーも外れてしまった事だし、思い切ってOHしてもらう(←ショップへお願いする)としよう。
※分解が必要で、かつ圧縮ガスが封入されている純正リアサスのOHは素人(←俺)には不可能です。

 「してもらう」為に、まずはサスの取り外し。
 後輪は既に外れているので、シートとタンクを取り外す。


泥ってどこへでも入り込んでくるんですね

 リアサスペンションの取り付け箇所は、フレーム上部スイングアーム(というかリンク)に各1箇所だ。

 ガチガチに締められていた隼のリアを思い出してどきどきしていたのだけれど、両方とも取り付けトルクはさほどではなかった。
 錆は無かったし、がっちりラスペネを使ったのも効いているかも。


これは下部。それにしても泥って(略)

 上下ともナットを外してボルトを引き抜く。(←抜くというか、貫通ドライバーで叩いてズラした)
 これでフリーになったのだがサスが抜けてこない。なぜならサス本体が外れるスペースが無いからだ。
 そう、こんな時はスイングアームを下げて…ほぉら抜けました。
経験って大事だねぇ、うんうん。


それにし(略)

 外してから判ったのだが、下側の取り付け部にはゴムのカバーが付いていた。
 これがなかなか抜けなかった一因、でもまぁ、確かに泥除けとしては有効そうだ。

 外したリアサスの状態をチェック。

 確かに汚れてはいるものの、ロッドは比較的綺麗だった。これならショップに出しても再メッキ等は必要なさそうだ。
 そして、ロッドの下に残っていたのはバンプラバー
 あれ?んじゃこの前外れたのは何だったんだ?半分に千切れたのかな?(←そうみたいです)

 
半分残ってました

 軽く掃除して、ショップへ送る手配をする。
 
 今回お願いするのは浜松のバナナババナショックス。オフ車のサスだし、餅は餅屋に頼むべきでしょう。
 
 

<余談>
 
 うちのセロー(4JG6)のリアサスにはガスのサブタンク(リザーバ)が付いていない

 反して4JGシリーズの前期(と3RWの一部)にはサブタンク付きのモデルがある。

 OHしてもらうにあたり、オークション等でサブタンクつきのモデルを買い、そちらを出す事も考えた。
#サブタンクが無いモデルはOH時にガス注入口を付ける必要があり余分な工賃がかかる。というか、サブタンクが付いていると格好良いじゃん
 
 だが、メーカーであるヤマハが後期型になってわざわざサブタンなしにしたのには何か理由があるはずなのだ。

 車体との相性もあるだろうし、何よりヤフオクで変な品を掴んでしまうと余計な費用がかかる危険性もある。
 なので今回は比較的綺麗な現用品を使うことにした。

※いずれにせよ、高価な市販品に交換する気は最初からないのだよ、はっはっは(笑)
 

 ショップへオーダーしたセッティングはノーマルのまま。
 俺の体重だけを伝え、あとはその道のプロにお任せとする。

 さて、どうなって帰ってくるか楽しみだ。


 <2010年3月>試乗

  帰ってきましたよ

 某日、OHされたリアサスペンションが到着する。

 総費用は2万円ちょい。
 ガス封入口を新設したので少し高くなったが、これが純正でも準備されているサブタンク付きのモデルだと2万円以下でできるとのことだ。


ピカピカです

 外観はさすがに綺麗になった。もちろんバンプラバーは新品にコンバート。
 上記「ガス封入口」はこんな感じにも新設(溶接)されていた。


次回からは簡単ですね

 さぁて、んでは取り付けますか…というわけで、取り付け方法は取り外しの逆ということで略。
 その他足回りの戻し(組み付け)に関してはスイングアーム脱着+α記参照のこと…っと。
#あ~大変だった(笑)

 ところでこの手のサス(サブタンク無し)って「取り付け方向」はあるんだろうか?
 マニュアルでは特に方向は指定されていなかったのだが、やっぱり元と同じ方がいいんだろうな。
※「馴染み」的という意味で。


せっかくなのでステッカーも

  乗りましょう

 各部の取り付けをもう一度チェック、問題なし。
 それでは試乗に出かけるとしよう。

 セローに跨ってすぐ気づく。車高が今までより上がっているのだ。
 OHの影響なのか、それとも馴染めば落ち着くのだろうか。少し走ってからもう一度確認するとしよう。

 舗装路をゆっくりと走り出す。

 まずは走りながら前後のホイールをチェック。
 特にブレとかはなく一安心。前後のホイールベアリング交換(&及びホイール脱着)は上手くできたようだ。

 乗り心地も悪くない。直進安定性も多分問題なし。
 「多分」というのは、実は今日は風がとても強いのだ。

 風速は確実に10m以上。軽いセローは風に煽られ、あっちへふらふらこっちへふらふら。正直正確なインプレが出来る状態ではない。
 「ま、これだけふらついても不安感が無いって事は、足回りは大丈夫ってことだよな」(←ポジティブシンキング)

 数十キロ乗ってから再チェック。やはり最初に感じた足つきの変化(車高)は変わらなかった。

 これまでは両足がべったりと着き、若干膝が曲げられるくらいだった。
 それが、カカト下にごく僅かに隙間が感じられるくらいまで上がっている。

 無論、その気になれば両カカトとも着くのだが、その時膝にはまったく余裕が無い。
 ということは、シート部分で2~3センチは上がっているのではないだろうか?

 「む~、これは予想外の結果だな…」

 オーバーホールの影響か、それともサスセッティングを変えてくれたのだろうか?
 ※そういえばOH前後のサスの自由長測るの忘れたんだよな。同じはずなんだだけど。
 
 いずれにせよ、乗りにくくはなっていないので問題はない。(というか、実際このくらいの方がオフ走りでは良いかも)

 ※新品タイヤの影響(ハイトが高い)は…これまでも感じなかったしなぁ


 

 交差点での倒しこみがクイックに感じるのは、サスより新品タイヤの影響の方が大きいだろう。
 今日は街乗り用に指定エア圧ぴったり(林道用より高め)になっていることだし。

 ふむふむと走り、帰りは河原のダートを使ってみる。

 とぱぱぱと快音を響かせて走るセロー
 「あー、やっぱセローは未舗装路の方が気持ち良いわ…」

 オフロードでも気になるところは特に無し。

 言い換えれば「凄く良くなった!」というところも感じられない
 まぁこれまでのサス(&スイングアーム)状態も、特に「悪い」ところはなかったわけだから。

 走破性とかトラクションとかは、後日もう少しレベルの高い場所(どこだよ)でチェックするとしよう。
 
 ま、とりあえず今回のOHは無事成功って事ですな。


やっぱりセローにはダートが似合いますね




Copyright 2010 Akira
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