スロットルワークも大切ですよ
■ 基本的なところではありますが
何度か書いているように、俺はバイクを選ぶのに燃費は考慮しない。
バイクはあくまでも趣味・遊びのもの。ガソリン代が無いのなら乗るのを我慢すれば良いだけだからだ。
だが、燃費そのものを気にしないかと言うとそんなことはない。
いつもの燃費が変化したとすれば、そこには必ず理由がある。
そしてそれを考える事で、現状の調子の判定や未来のトラブルを回避できるかもしれないからだ。
※「いつもの燃費」は「これから何キロ走れるか?」の基準にもなる。ま、VMAX的にはこれが一番重要なわけですな(笑)
…というわけで、購入して1年半ちょい・総走行距離17,500km時点でのVMAXの燃費についてまとめておこう。
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国内純正ECUの場合は、大雑把に言ってロングツーリング使用記に書いたとおりだ。
・高速道路を5速4000rpmキープで走る(ナラシ等):15km/L
・一般道を大人しく走る:14Km/L ・普通に走る:13Km/L ・山で振り回す:12km/L~ |
その他特筆すべきこととしては、
・中低速域(4000rpm以下)より、その上(5000~6000rpm)のほうが燃費が良い。:≒16Km/L
・ストップ&ゴーを繰り返すと極端に燃費が落ちる。:≒10Km/L |
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どこをどう走ってもほとんど燃費の変わらなかった先代V-Max(16km/L±0.5)*1に比べ、新型VMAXは状況に左右される幅が大きいと言える。
インジェクションなのに不思議…というか、そのあたりをFIがうまく(?)制御しているのだろう。
※*1:先代V-MaxもV-Boostを効かせっぱなしにすると12とかになったけど。
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■R-ECU編
マフラー・チャンバーを加工し、ECUをレーシングバージョンであるR-ECUに換え、パワーが40PSちょい上がった分燃費も悪く…ならないのが不思議なところで。
ECU変更後も街乗り、峠ではノーマルに比べ大きく変わったところはない。
若干悪くなったか?(ノーマル~0.5km/L以内)な感じだ。
高速道路の5000~6000rpmも同様だが、もしかするとこちらは若干良くなったかもしれない(ノーマル+0.5km/L以内)
で、ここからが本題。なんとその下の回転域の燃費が大幅に変わってしまったのだ。
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先に書いたとおり、ナラシ時の高速道路4000rpmキープでの燃費は15km/Lといったところ。
ところが先のツーリングの帰り道で意識して同様の回転域で走り続けたところ、なんと18km/L近い数値が出た。
・西宮名塩~土山:112km、6.6L=17.0km/L
・土山~浜名湖:150km、9.0L=16.7km/L ・浜名湖~富士川:123km、7.0L=17.6km/L ※この前後は混雑・渋滞・ペースアップ等で同条件にはならず。
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この区間、雨ということもあり、速度は110~120km/hをキープ。スロットルの開け閉めは極力行わずまったりと走った。
気温は15~20度という辺りだろう。
もちろん、満タン計測なので誤差はある。
VMAXで言うと、給油ノズルがカチンと止まる位置から本当の満タン(但し口いっぱいではない)まで0.5Lほど。給油量(満タン15L)からしても無視して良い量ではない。
だが今回は、毎回「どこまで入った・入れられたか」を確認してある。
誤差はせいぜい1~200cc、しかも長距離連続走行で測っているので誤差は更に小さくなる。ほぼ正確とみてよいと思う。
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燃費が良くなった原因はもちろんわからない。
だが、17km/Lが確実に期待できるのであれば、リザーブまで180km、ガス欠まで250km走れることになる。
これなら今よりは大分心臓に良い状態になることだろう。
以前に書いたとおり、ノーマルECUの4000rpm(と2000rpm)付近は、ECUが「何か」をやってるように思えてならない。
レースでは使用しないであろうこの領域。R-ECUではその「何か」が行われていないのだろうか?
いずれにせよ、「低回転だとレース用ECUの方が燃費が良い」という面白いこの状況。
これからの長距離ツーリングでは積極的に活用させてもらおうと思っている。
※でも、速度はもちろん、スロットルを開け閉めしちゃうと駄目だろうなぁ…楽しいんだけどなぁ、開け閉めって(笑)
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