■YAMAHA V-Max1200 (VMX12) tips編

 

<Tips編>
今更聞けないV-Maxのあれこれ
&こんなMaxは買ってはいけない

V-Max tips

 今更聞けないV-Maxのあれこれ   こんなMaxは買ってはいけない 

 

 

garage Ak!rA

 

 

今更聞けないV-Maxのあれこれ

 中古のV-Max1200購入する、それも個人売買・ネットオークションで買う方が増えてきたせいか、取扱説明書に記載してあるごく基本的な事でも知らないオーナーが多いようです。

 ベテランMAX乗りにとっては「なにを今更…」って事でも、意外に知られていなかったりするんですよ。

<超基本編>

■Q■ ガソリンの給油口はドコにあるの?

■A■
 V-Maxのガソリンタンクはシートの下にあります。(普通のバイクのタンクの位置にはエアクリーナーが入っています)
 従ってガソリンの給油口は、シートの背もたれ部の下になります。

 タンデムグリップの下付近、左右に丸いレバーが隠れています。やさしく手探りして見つけてください。
 このレバーを両方共前に倒すことでシート背もたれが前に倒れ、給油口が顔を覗かせます。

 給油口を開ける(外す)には鍵が必要になります。
 また、給油口を閉める(取り付ける)時には、三角の印の付いた部分を上(前)に向けてキャップを取り付けて下さい。

V-Max1200給油口
給油キャップ

■Q■ 入れるガソリンはレギュラー?それともハイオク?

■A■
 迷っているのなら「レギュラー」を入れましょう。

 ノーマル車でハイオク指定のV-Max1200は私の知る限りありません。
(改造車の場合はその限りではありません)
 また、アルコール系燃料(GAIAX等)は相性が悪いようですので避けましょう。燃料メーカー自らそう指定しているはずです。

■Q■ ハンドルロックはどうやってかけるの?

■A■
 ハンドルロックは、メインキーとは別に三ツ又部の左側にあります。
 銀色のカバーで隠れていますので、指でズラして鍵穴を出して下さい。

 ハンドルロックは、ハンドルを「右に」いっぱいまで切ったときにしかかかりません。普通のバイクとは逆なので注意してください。

 ちなみにハンドルロックを外した際、鍵をここに刺したままハンドルを戻すと、鍵がぽっきりと折れますのでご注意を。(実践者多数)

V-Max1200ハンドルロック
ハンドルロック

■Q■ 背もたれ(シート)ってこれだけしかあかないの??

■A■
 背もたれは2段階にあけることができます。

 普通にレバーで倒したあと、更に前に倒すことができます。
 最初は難しいかもしれませんが、背もたれが取り付けられている部分(下記画像の白いパーツにある溝)をじっくり見て、動かし方を考えてください。

V-Max1200背もたれを倒す1
普通に背もたれを倒した場合

V-Max1200背もたれを倒す2
もう一段倒した場合

■Q■ シートはどうやって外すの?

■A■
 まず、給油時と同じように背もたれを倒し・開けます。(もしくはもう一段前に倒した方が作業はしやすくなります)
 シート左右外側、サイドカバー上部に付いているプラスネジを外します。
 シート左右内側、一見バネが付いているように見える六角ボルトを外します(バネではないので外しても飛び出すようなことはありません)
 これでシートが外れます。

V-Max1200シートボルト
シート取り付けボルト位置

■Q■ バッテリーはどこにあるの?

■A■
 まずシートを外します。
 シート下前部にある銀色の電気部品、その下付近にバッテリが隠れています。

 バッテリーを見る・取り出すため為にはいろいろなコネクタを外す必要があります。
 これらを戻す際に間違えたり忘れたりすると大きなトラブルに繋がります。自信の無い方はバイク屋さんにお願いしましょう。

V-Max1200バッテリー位置
バッテリー位置

※充電等々が心配な方はこちらのコンテンツも参考にしてください。
バッテリー小技記

日常編

■Q■ キーを捻ると「ウィーン、カチカチカチ(コココ)……」という音がします

■A■
 正常です。

 最初の「ウィーン」がV-BOOSTのチェック音、その後の「カチカチカチ(コココ)」が燃料ポンプの動作音です。
(尚、国内仕様にはV-BOOSTは付いていませんのでウィーン音はしません)

 長く乗らなかった場合ほどカチカチ音が長く鳴ります。
 エンジンを掛ける場合には、これらの音が鳴らなくなってから(燃料ポンプの予備動作が終了してから)セルを回すように心がけましょう。

■Q■ 燃費が悪いんですけれど

■A■
 本当に燃費が悪いのなら別ですが、計算方法を間違っていませんか?

 カナダやアメリカ仕様等、スピードメーターがマイル単位で表示されている車両は、距離計もマイルでカウントされています。
 1マイル=約1.6kmに換算してください。

V-Max1200メーター
黒文字:マイル(mph)、緑文字:メートル(km/h)

 一般的なノーマル車の燃費は、乗り方や環境に左右されますが14~16km/L (9~10マイル/L) のようです。
 極端に悪い場合には何か原因があるに違いありません。

■Q■ 走っていて、時々オイル警告灯(赤色)が点いてしまいます

■A■
 急発進・急加速時や、V-BOOST作動時に一時的に付くのは正常です。
 エンジンオイルが片寄りしてしまうのが原因のようです。

V-Max1200パイロットランプ
赤色のオイル警告灯

 もちろんトラブルである可能性もあります。頻繁に点く・点きっぱなしになるようでしたらまずオイル量を確認しましょう。
 それでも直らなかったらバイク屋さんにGOです。

■Q■ ハンドルがブレるんですが

■A■
 ある程度は仕方ないでしょう、そういう要素を持ったバイクであることは間違いありません。

 但し、タイヤが減っているとブレは大きくなります。
 そしてタイヤは、市販品より純正品(純正相当品)の方がブレが少ないようです。

 ハンドルのブレにはステアリング周りやフレームも関連しますのでバイク屋さんにご相談下さい。

※関連コンテンツ
ステムベアリング交換記

■Q■ ヘッドライトが暗いんですけど

■A■
 製造された年式的に仕方のないところです。そういうものだと我慢しましょう。

 どうしてもという方は「ヘッドライトブースターキット」や「高効率バルブ」を試してみてください。

 HIDやLEDバルブの導入は、V-Maxのライトケースの形状・レンズカット的に難しいものがあります。これらに交換の場合にはライト丸ごとの方が障害は少ないでしょう。

※関連コンテンツ
ヘッドランプブースター装着記

V-Max1200ライトケース
ライトケース内のスペース

■Q■ 走っているとフレームがしなる気がします

■A■
 そういうバイクです。これも乗り味だと考え、我慢しましょう。

■Q■ V-BOOSTの加速感が感じられません

■A■
 V-BOOSTは6,000rpmから効きますが、それは「スロットルを開け続けている場合」だけです。

 6,000rpmになったからといってスロットルを戻してしまっては効果は感じられません。
 (場所を選んだ上で)思い切りスロットルを開け続けてチェックしてください。

 V-BOOSTが作動した場合、それが体感できないという事はおそらくないでしょう。

 ちなみに国内仕様のV-Max1200にはV-BOOSTは付いていません。

■Q■ 夏の渋滞で時々エンジンが停まってしまいます

■A■
 ある程度は仕方が無いようです。
 水温計の針がレッドゾーン直前まで上がった時、きちんとラジエターファンが回っているかどうかだけ確認してください。

 エンジンが停まってしまったら、すぐ再始動はせず冷えるまで日影で休むのが無難な対応です。

 高温に強いエンジンオイルを入れることで改善される場合もあるようです。
 但し、ビックラジエターへの交換やオイルクーラーは、渋滞時の対応としてはあまり意味がありませんのでご注意を。
※容量だけ増やしても風が当たらなければ冷えません。

 軽メンテ編

■Q■ オイル交換時の注意点は?

■A■
 特にありませんが、オイルフィルターは93年以前仕様(前期型)と以降(後期型)で使うフィルターが違うので注意してください。

 前期型は昔ながらのインナーフィルタータイプ。
 後期型は現代的なカートリッジタイプです。

 オイル量は基本的に3.5Lですが、フィルターを交換するかしないかで増減します。
 交換時には4Lを用意しておきましょう。

 オイルの種類は(二輪用であれば)お好みで良いと思いますが、個人的にV-Max1200には固めの鉱物油が合うように思います。

■Q■ エアクリーナーを掃除したいのだけれどどこにあるの?

■A■
 ダミータンク左側下にキーシリンダーがあります。ここにキーを差込み回す事でダミータンクが外れます。
 エアクリーナーボックスはこの下にあります。

vmaxタンクカバーキー
タンクカバーのキーシリンダー

 ボックスは、金色のネジ6本と黒いネジ2本を外せば上半分が取れ、エアクリーナが顔を出します。
※ボックス上部にあるY字形の部品は外す必要はありません。

 純正クリーナーは乾式ですので、清掃はエアガンで行ってください。
 でも、見た目「汚れてるなぁ」と思ったのなら新品に交換したほうが良いでしょう。

※市販品の洗えるエアフィルターに交換するという手もあります
K&Nエアフィルター洗浄記

■Q■ アイドリングの回転数を調整したいのだけれど

■A■
 V-Maxに跨って左側、キャブの間にある「下から上に向けて刺さっている大きめのスクリュー(ネジ)」がアイドリング調整ネジです。

 締めこむとアイドリングが上がり、緩めると下がります。
 アイドリングの標準の回転数は1,000rpmです。

 注意しなければならないのは、同じような位置に「外から内側へ向けて刺さっているマイナスの溝が刻まれたネジ」がある事です。
 これはキャブ同調用のネジですのでうかつに触れてはいけません。

※関連コンテンツ
キャブレター同調記

■Q■ タイヤは何時交換すればいいの?

■A■
 明確に溝がなくなれば(スリップサインが現れれば)もちろん交換ですが、片減り段減りの症状があれば早めに交換した方が良いでしょう。タイヤの減りはハンドルのブレにも影響します。

 感覚的には、リアタイヤの場合は見た目四角に感じてきたら、フロントタイヤの場合は薄く感じてきたら交換時期でしょうか。

 タイヤは乗っていなくても劣化しますので、例え溝は残っていても2年程度で交換した方が無用のトラブルを避ける事ができるでしょう。

 トラブル編

■Q■ セルを回すとガラガラ音がするんですけれど

■A■
 スタータークラッチがお亡くなりになりかけています。すぐバイク屋さんへ行ってください。
 いずれ、セルは回ってもエンジンがかからなくなってしまう事でしょう。

 バッテリーを強化(充電・新品)すると一時的に改善されますが、スタータークラッチが減っている(壊れかけている)事に変わりはありません。ツーリング先でトラブルにならないよう早めの修理をお勧めします。

※関連コンテンツ
スタータークラッチ修理(?)記

■Q■ 減速時に左側から「ゴー」っという音が聞こえます

■A■
 シャフトドライブをねじ切ってしまったかもしれません。

 もしそうであれば、残念ですが修理には多額の費用がかかります。
 交換パーツ的にもバイク屋さんにお願いするしかないでしょう。

 ただ私の場合、一度ドライブシャフト周りを分解してグリスアップして組みなおしたら綺麗に現象が消えてしまいました。ご参考までに。

※関連コンテンツ
ドライブシャフト点検記

■Q■ バッテリーがすぐ上がってしまいます

■A■
 頻繁に走っていない場合、バッテリー上がりはある程度仕方ありません。
 日頃から点検・充電を心がけてください。

 屋外保管で週一程度乗るだけの場合、バッテリーの寿命は約2年と考えた方が良さそうです。
※ガレージ保管の私は3年以上使える事が多いのですが。

 あまりにも弱く感じる場合は、どこからかの漏電(ショート)も考えられます。
 この場合、原因の究明には電気系を1つ1つチェックするしかないので、対応には非常に手間がかかります。

■Q■ 雨の日、エンジンに元気がないんですが

■A■
 濡れた事により、漏電してしまったのかもしれません。

 夜、プラグキャップあたりで青い火花が見えるようなことはないでしょうか。もしくはプラグキャップに触るとバチッと感じることはないでしょうか?
 このような場合、プラグキャップ&ケーブルの交換をお勧めします。

 また、プラグホールにある水抜き穴が塞がっていないかも日ごろからチェックしてあげてください。

※関連コンテンツ
なんちゃってノロジー製作記

 

こんなMaxは買ってはいけない

 長期間販売され、現在でも多数の中古車が流通しているV-Max1200。

 年式・走行距離は様々で、程度も車両によって千差万別。
 購入する前に注意しなければいけない点は数多くあります。

■■ 外観

■■
 見た目が綺麗なのはあたりまえ。
 売ろうというのに洗車もしないようなショップ(オーナー)からは買ってはいけない。

 但し、ダミーインテーク部のアルミ錆は持病なのであきらめる事。

■■ 仕様確認

■■
 国内・海外、年式や仕様の確認は絶対必要。
 それが判らない……というか、そんな事さえ調べようとしないショップ(オーナー)からは買ってはいけない。

■■ 仕様と実車の違い

■■
 妙に新しい、もしくは仕様の違う純正部品が付いている場合は事故車の疑いあり。
※例:'91式なのにフォークがΦ43である

 交換した理由を答えない(答えられない)ようなショップ(オーナー)からは買ってはいけない。

■■ 極端な改造車は避ける

■■
 最初の車検時に慌てぬよう、車検対応である(車検対応パーツがある)ことを確認。
 ノーマルマフラーの付属しない爆音マフラー仕様などは買ってはいけない。

■■ 消耗品チェック

■■
 車検証に総走行距離が記載されるようになる前から販売されていたV-Max1200は、メーターの数値はあてにならない、走行距離はブレーキやタイヤの減り具合で判定すべし。
 距離計と状態が極端に違うようなら買ってはいけない。

■■ エンジン部チェック

■■
 オイル漏れ跡等を確認。
 指につく程のオイル漏れを放置するようなショップ(オーナー)からは買ってはいけない。

 但しシリンダーヘッド部のオイル染みは持病。よほどでなければ心配不要。

■■ 転倒歴チェック

■■
 ステアリングヘッド周りに再ペイント跡(もしくは塗装のヒビ)があれば、フレームが歪んでいる(いた)可能性あり。そんな車両は買ってはいけない。

 マフラーサイレンサーの端に傷があるのは立ちゴケの証拠だが、あまり神経質になる必要はない。

■■ 必ず試乗

■■
 中古車を試乗させてもくれないようなショップ(オーナー)からは買ってはいけない。

■■ エンジン始動

■■
 長期保管でのバッテリーあがりによる始動不良(セルが回らない)は仕方なし。
 バッテリーを新品に交換すればよし。

 但し、始動時にスタータークラッチから異音が出るようであれば買ってはいけない。

■■ アイドリング

■■
 エンジンが温まってもアイドリングがバラついているようなら買ってはいけない。

 但し、キャブレターの同調作業により改善される可能性もあるので、対応してくれるか問い合わせてみる事。

■■ 試乗中

■■
 車体のブレを確認。一番良く判るのは減速時に手放ししてみること(←注意危険)

 尚、ブレの原因が持病なのかフレームの歪みなのかに関わらず、自分で「これは我慢できない」と思ったら買ってはいけない。

 また、エンジンブレーキ時にシャフト部(車体後部)から異音がするようなら買ってはいけない。

■■ 試乗後

■■
 再度オイルの漏れを確認。この時指につく程漏れているようなら買ってはいけない。




 

 

 

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