■バイクで行きましょう、北海道へ|北海道ツーリングのススメ

 

09 バイク

北海道ツーリングのススメ

 

悩める人は幸せです

 さぁ北海道へ行くぞ!となった時に、「んじゃどのバイクで行こうかな?」と悩む人は少数派のはずです。

 大多数の人は、いつもの愛車でいつものように出かけるわけです。


 北海道という場所は、どんな車両でもツーリングを楽しむことができます。
 それこそ大型でも小型でも、オンロード車でもオフロード車でも実用車でも問題ありません。

 それぞれの車種に得意不得意があるのは当然ですが、まぁ長距離を一気に走りたいのにカブで行く人はいないでしょうし、オフロードをがんがん走りたいのにCBRで出かける人もいないでしょう。

 普段乗っている自分の愛車=自分のツーリングスタイルのはず。
 北海道でも自ずからそれに準じた走り方になることでしょう。

 で、それを踏まえた上でなのですが。

 北海道を「楽に」走れる車種というのは確かに存在します。

 それは脚の長い車種です。

 ここでの「脚」には意味が二つあって、一つは航続距離、一つはサスペンションストロークです。

 実はもう一つ「積載量」という要素もあるのですが、これはオーナーの努力で大抵なんとかなるのでここでは問題にしません。

航続距離

 航続距離(燃費*ガソリンタンク容量)が長いほうが便利なのは言うまでもありません。

 ガソリンスタンドに立ち寄る手間が減ることもありますが、何よりスタンドの存在自体危ぶまれる場所へも躊躇なく出かけられます。これは実に大きなメリットです。

 ホント近年、幹線道路を外れるとGSの数が寂しくなっている気がするんですよね。

 GSは給油以外にも整備だったりトイレ・水分補給だったり、活用する機会が多いので減って欲しくないのですけれど。

 北海道ツーリングの際、航続距離に自信のない車両はガソリン携行缶の持参をお忘れなく。

サスペンション

 サスペンションは意外かもしれません、でもこの影響も大きいんです。

 国道オンリーで走るならサスなんて関係ないんじゃぁ?と思ったりもしますが、寄り道わき道が北海道ツーリングの醍醐味。

 都市部と違って、メインルートを1本外れるとダートや砂利道も珍しくありません。
 増してや大荷物を積んでいるとなると、長いストロークで柔らかいサスペンションのありがたみをひしひしと感じるものです。

 そういえば「アメリカン車は大陸の広大な大地を走るために……」と聞きますが、寝かせたフォークにリジット気味のサスって長距離を走るのに本当に快適なんだろうか?とかよく考えます。
 まぁアメ車を所有したことが無いので見当もつかないんですけどね。


 さて、そんなこんなで「北海道の大地にはビッグタンクでサスの長いロングクルーザー!」という至極当たり前な結論が導き出されます。
 ここ最近、この手の新型車(「アドベンチャー」と呼ばれるジャンル)が続々発表・発売され、選択肢が増えてきたのは非常に嬉しいことです。

 でも本当をいうと、あまりに本格的過ぎるロングクルーザー・アドベンチャーだと、大きすぎたり重心が高かったりで取り回しに苦労することも多いと思うんですよね。

 特にオフ寄りの車両だと、つい色気を出して本気林道に踏み込んで酷い目に遭ったりとかも。
 オーナー諸氏は努々油断することなきようお気をつけください。

 いずれにせよ、自分の愛車の得意・不得意さえしっかり把握していれば慌てることはありません。
 最初に書いたとおり、北海道の大地はどんなバイクでも優しく受け止めてくれるはずですから。

 

■俺的追記■

 うちのVMAXとセローではどちらが?といえば、北海道にはセローが似合うのは間違いなし。
 でもVMAX(あるいは先代V-Maxや隼)じゃつまらないかというとそんなことはまったく無く……というのは過去のツーレポを読んでいただいている方ならご存知のとおりです。

 ホント、どんなバイクでも北海道は楽しめますよ。

 車種が変わると行く場所や走り方も変わるので新鮮でもあります。
 もしかすると毎年違う種類のバイクで行くのが一番贅沢な北海道ツーリングなのかもしれません。

 そして先のアドベンチャー系車両の場合、オフロード的寄り道枝道にはご注意を。

 北海道だとその「枝道」が何十キロ続いているか判りません。そしてどこかに抜けているかどうかも。
 ガレ道を散々走った・走らされた挙句「行き止まり!」ってことも、決して珍しくないんですよ。

 見知らぬ枝道は程々の所で引き返すのが無難でしょう。そしてどこへ入り込むにもGPS付きのマップをお忘れなく。
 

 





 

 ←PREV   NEXT→ 

 
戻る 表紙へ戻る