■バイクで行きましょう、北海道へ|北海道ツーリングのススメ

 

04 フェリー予約

北海道ツーリングのススメ

 

チケット争奪戦

 唐突に「フェリー」という言葉が出てきたのですが、実はこれが実際の北海道ツーリングを左右する大きなポイントだったりするわけです。


 本州から北海道へバイクで行くには、どうしてもフェリーを使わないとなりません。

 厳密に言うと飛行機でも行けないことはないんですが、あまり一般的とはいえないでしょう。
 確かに「人は飛行機で・バイクは船で」もしくは「バイクは現地レンタル」と割り切れば、必要な期間が短くて済むのですけどね。

 個人的には昔存在した、バイクトレイン・モトトレイン(←貨物貨車にバイクを積んで列車で行く北海道、というのがあったんです)が復活してくれれば最高なのですけれど。

 北海道への船便が出るのは、舞鶴、敦賀、新潟、秋田、名古屋、大洗、仙台などから。
※青森、大間は短距離・別格なので外してあります

 到着するのは、小樽もしくは苫小牧・苫小牧東。

 詳しい航路は「日本長距離フェリー協会」を参照・検索してください。


予約

 さて、これらのフェリー、一部を除き予約が必要となります。

 そして悲しいことに、先に書いたとおり普通の社会人にとっての盆休み・夏休みというのは非常に限られた期間になります。

 大勢の社会人ライダーが同じようなスケジュールで北海道へ渡ろうとします。

 しかも皆、便利な場所に着くフェリーを取りたい、そしてできるだけ長く現地にいられる便にしたいと思っています。何しろ朝着く便と夕方着く便では行動期間が丸1日違いますから。

 結果、フェリーの予約は争奪戦になります。
 一般的な休みにぴったりの便を取るのは至難の業になります。

 昔に比べて北海道への航路が減ったせいもあるのでしょう、良い便はホントあっという間になくなります。
 ええ、一番便利な便なんて、最近(コロナ禍期間を除く)は発売開始直後3分で売り切れていますから。

 ともあれ、この争奪戦に勝たないと北海道への望みが薄くなってしまいますので頑張りましょう。

 最終手段は「青森まで自走してそこからフェリー」(これは便数が多いのでお盆でも乗れないことはまずない……と聞いています)ですが、関東以西からだとなかなかに大変ですよね。

 今はほとんどの船会社がWEBから予約できるようになっていて手続き自体は簡単なもの。
 でもWEBからより、電話予約あるいは直接窓口販売の方がチケットが手に入りやすいなんて噂もありますよ。


部屋

 フェリーでは部屋のグレードも重要になります。

 一番下は(フェリーにもよりますが)大部屋にザコ寝の2等室。
 その上は二段ベッド、個室……と徐々にお値段が上がっていきます。

 個人的には二段ベッド以上の部屋をお勧めします。

 ツーリング前(もしくは後)はゆっくり過ごしたいもの。空いている時期なら2等でも快適ですが、トップシーズン・混雑時期の大部屋はざわざわしていて落ち着きません。

 尤も、近年各社のフェリー船が続々と新しくなり、これまでの二等・大部屋は大分減りました。
 また2020年春からのコロナ禍の影響で、大部屋の定員自体が大分少なくなった気がします。

 結果的に個室風のベッドが増え、使う側として嬉しくはあるのですが、その分乗客数・予約可能数が減り、予約の激化、価格の上昇にも繋がっていると思うんですよね。


キャンセル待ち

 フェリーの予約開始は2ヶ月前からの会社が多いようです。8月の休みに合わせ、6月中旬の予約開始日をお忘れなく。
新日本海フェリーの予約は2020年から「3か月前から」に変更になりました。

 また希望の日が満員であっても、キャンセル待ちは必ず入れておきましょう。
 「とりあえず抑えておこう」と予約した人が、数日後に本命の予約を手に入れキャンセルする場合があります。

 そしてぎりぎりではありますが、乗船日の1週間前辺りも狙い目です。
 これ以降はキャンセル料が発生しますので「頑張ったけどやっぱり行けそうにないや……」な人が予約を手放す時期ですから。

 そうそう、後でまた述べますが、フェリーの旅ってのはそれ自体がなかなかに良いものですよ。

 

■俺的追記■

 俺が毎年苦労しているのは過去blogやらTwitterやらでボヤいていたとおりです。

 ホント、予約が始まる時に休みのスケジュールが確定していればこの苦労も減るんですけどねぇ……零細企業はなかなかねぇ……
 





 

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