■バイクで行きましょう、北海道へ|北海道ツーリングのススメ

 

05 ルート

05 ルート|北海道ツーリングのススメ

 

全ての道は……

 なんとなくテーマが決まり、フェリーも取れた(もしくは取れるに違いないと信じた)なら、いよいよ北海道で走るルートを決めましょう。

国道と道道

 バイクツーリングが他の旅と違うのは、目的地より、そこに行くまでのルートの方が重要で あり、むしろ主目的であるということです。
 何しろ、その為に北海道までわざわざバイクで出かけるわけですから。

 とはいえ、最初はどんなルートを選べば良いのか判らないでしょう。

 まずは、雑誌等で薦められている「北海道を走るならココ!」的なメジャールートを検討してください。
 多少なりとも知られた道であれば、走ってがっかりすることは北海道ではまずありません。

 移動に使うのは国道メインで良いと思います。

 「国道はつまらないんじゃぁ?」という心配はかの地ではまったく無用。都市部をちょい外れればどこでも北海道ならではのダイナミックな景色が楽しめます。

 道道(地方道)も国道並みに走りやすい場所が多いのですが、ガソリンスタンドやコンビニエンスストア、道の駅等々(別途記載)のことを考えると最初はやはり国道の方が安心ですね。

高速道路

 よほど厳しい日程でなければ高速道路は不要です。
※そして厳しい日程はできるだけ避けるべきです。

 昨今、北海道の高速道路もずいぶんと伸びて便利になっていますが、移動を楽しむのがバイクツーリング。
 高速道路は、悪天候時やトラブル発生時のエスケープ用としておきましょう。

 ともあれ「いつもの国道とは違った雰囲気を楽しみたい」のであれば乗ってみるのも一興ではあります。
 無料のルートも多いですしね。


距離

 1日の走行距離は、車種にもよりますが250~300kmというあたりでしょうか。

 平均50km/hで6時間走って300km。
 本土だと平均50km/hはなかなかに厳しいですが、北海道なら楽々のペースです。
 但し制限速度は本州とかわりませんのでご注意下さい。

 ルートを決める時に必須の地図。これには昭文社の「ツーリングマップル」を使っているライダーが大多数でしょう。

 このツーリングマップルの注意点としては、本州版と北海道版では縮尺が違うということ。

 見た目同じ長さ、あるいは1ページ分であっても、距離・面積が異なります。
 「なんだ、案外近いじゃん!」と安易に判断せず、しっかり距離を計算してください。

 まぁ実は先の「楽々ペース」の関係で、1ページ分を進む時間は本州と変わりなかったりもするのですけれどね。

地形

 さて、道道も含めると網の目のように広がる北海道の道路。ここを自由自在に走り回って……といきたいところですが、実際にルートを考えると意外に条件が限られることに気づくでしょう。

 原因は地形です。

 平地が広がる部分はともかく、山脈を越える部分の道が限られます。

 特に東西ルートでは顕著。例えばフェリーの着く苫小牧から道東へ行こうとすると、R274日勝峠か、R38狩勝峠のいずれかを通らざるを得ません。

 北海道の峠は本当にダイナミックです。悪天候であれば、もしくは小排気量であれば、考えているより困難な道程になるかもしれません。そして先のとおり、迂回路というものが存在しないわけです。

 まぁこの辺りをどう上手くルーティングするかもコース設定の面白さなんですけどね。

時間帯

 これは北海道に限りませんが、ツーリングは午前中メインが良いですね。

 朝の早いうちから走りはじめ、お昼を楽しんだら早めに宿周辺まで移動。あとはゆっくり周囲を探索というのが一番安心できます。

 そしてこれだと、途中での「あ、あそこにも寄ってみよう!」的な予定変更にも対応しやすいんです。

 ついつい走り続けがちになるツーリングですが、せっかくの北海道なのですからゆっくり楽しんで走りましょう。

■俺的追記■

……とか偉そうに書きましたが、俺が「ゆっくり探索」できていないのはご存知のとおり。
 そりゃセローで1日500km走ってたら観光してる暇なんてありませんって。

 でもこれ、鶏と卵の関係なんですよね。
 平均50km/hで10時間走り続けちゃうのが悪いのか、休憩とか景勝地観光とかに時間を使わないのが悪いのか。
 ホント、1日300kmに自主規制すると観光が捗りますよ(笑)




 

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