■体験するとわかります
……というわけで、北海道ツーリングについて長々と書いてきたわけですが。
最後に、はじめに書いた「何故楽しいのか?」について、二輪と四輪、あるいはライダーとそれを見る側という面から書いてみましょうか。
★
2013年に初めて体験した(せざるをえなかった)4輪での北海道ドライブ、その感想についてはツーレポに書いたとおり。
ここで、どちらが便利とか楽とか好きとか嫌いとかというものを全部取っ払ってしまって見えてくる言葉があるわけです。
それが「華」です。
ホント、北海道のバイクツーリングって、ハタから見ていて華があるんですよ。
道の駅に入ってきたオートバイからライダーが降り、ヘルメットを脱ぐ姿を見て「あ~良いなぁ~」と思った理由は、その時の俺がエンコしたセローの代わりに軽自動車に乗っていたからだけではない気がします(笑)
これは、スタイルというか見た目の影響は大きいでしょう。
バイク=趣味=実用的ではない乗り物
大荷物=旅=非日常
北海道=広い大地=伸びる道路
転ぶ危険性=勇気・覚悟・技術
天候不良時の対応=苦労
……そんなイメージが組み合わされて、傍からはより魅力的な状況に写るに違いありません。
同じ「荷物満載で北海道を旅する」をやっていても、4輪ではいま一つピンときません。
その理由の多くは「長旅でも会社への出勤でも見た目が同じ」にあると思うんですよね。
もっと単純に「北海道=バイク」というイメージもあるでしょう。
そして「バイクに乗れて(そして一人で長距離を走れる体力・気力があって)いいなあという羨ましさ」もあるかもしれません。
もちろんハタからだけではなく、乗り手側からのアピールもあります。
例えば前に書いた「ホクレンの旗を立てる」という行為。
これ、ライダー自身の「俺は北海道を走っているんだ!」というモチベーションアップの意味と共に、周囲(同じライダー含む)へのアピールが無いといえば嘘になります。
そしてそんな「見た目を気にする」のは決して悪い事ではないはずです。
意識するしないに関わらず「見られている=マナー」に繋がるはずですから。
※まったく逆のパターンとして珍走というのもありますけどね。
ホント、夏の北海道という場所はバイク乗りにとって華のあるハレの場なんですよ。
★
さて、これにて「北海道ツーリングのススメ」は終了。
どうでしょう、「いつかは俺も北海道に!」って気になっていただけましたか?(笑)
★
■俺的追記■
「いつかはバイクで北海道ツーリング!」
それはライダーにとって不変の夢のように思います。
でも、いつまでも「夢」ではつまらないと思うんですね。
「いつかは」ではなく「いずれ必ず」、今年ではないけれど何年後かに。
このコンテンツがそんな具体的な計画のきっかけになれば幸いです。
ええ、かつての俺がそんな情報を欲していたように。
<了>
★
■章■
(C) 1998-2024 garage Ak!rA. All Rights Reserved.