■総括
そんなわけで、まとめてみたりするわけです。
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■セローのトラブルについて
バイクに限らず、乗り物で移動している以上トラブルの危険性は常につきまとう。
なのである程度それを予想・準備してから出発するわけなのだけれど、避けられない時には避けられない。今回も俺的には結構念入りに整備して出かけたつもりだったのだ。
※もちろん前回も前々回も前々前回も(←あえてリンクせず)
それでも今回は「比較的恵まれた」トラブルだったと思う。
「北海道でエンコして何が恵まれただよ!」と思う人も多いだろうけれど、コレ、故障があと1時間遅れていたら人気の無い根付半島の先端、もう3時間後だったら知床峠の真ん中での立ち往生だったはずなのだ。
そしてもちろん、行きの高速道路の途中だったら北海道旅行自体を中止しなければならなかっただろう。
中標津という大きな街の近く、それも朝で世間が動いている時間帯だったのですんなり対処がとれ、時間を無駄にすることなく次の行動に移ることができた。これはむしろ僥倖と言っていいと思う。
それに空港の近くでレンタカー会社が連立しているこの場所でなかったら、果たして「ならここから先はレンタカーで…」という気になれたかどうかわからない。
いや、やはり出かける前にはご先祖様の仏壇に手を合わせておくものですな。
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■ロードサービスについて
何より入っておいて良かったのが2輪のロードサービス。
これが無かったらいったいどんなことになっていたのやら……ツーリングに出かける人は、自前のカードのロードサービスに二輪車が適用されているかどうか是非ご確認ください。
で、大切なのがその規約。
入っただけで安心してついつい読み飛ばしてしまう規約書だけれど、利用者にとって利益のある部分が多い。
本文に書いたとおり、このロードサービスに関して俺は「へー、50kmまでは無料なんだ…」程度の意識しかなかった。
結果的には同じだったとはいえ、「現地修理後なら自宅までの輸送もフォロー」「そうでないなら現地での宿泊や帰宅の足を…」的なサービスをあらかじめ知っていれば、より安心できたと思う。
現地での連絡・対応の際は、担当者にこちらの状況を正確に伝える事の他に、相手から情報を引きだす事も大切だ。
先の規約・サービスもそうだが、それ以外についても向こうはこの手のトラブルのプロなのでいろいろな情報を持っている。
修理先、持ち込み先、さらにその先の対応方法、聞けることは遠慮なく聞いてみると良い。
意外な情報を引き出せたりすることもあるはずなのだ。
※もちろん向こうからの「○○についてはいかがですか?」的な問いかけもあるのだけれど。
☆
■ベースキャンプ方式について
今回初めて試した「テント建てっ放しのベースキャンプ」方式。これはなかなかに良かった。
主目的だった「日中の荷物が軽くなる」はもちろんOK。小排気量のオフ車だと軽量で走り回れるありがたさは実に大きい。
「キャンプ場まで戻れば寝床がある」という安心感もある。なので夕飯や風呂もゆっくりと楽しめた。
宿と違ってチェックイン時間や夕飯への気遣いも必要なし。
準備がいらないので朝一番にさくっと出発できるというのも嬉しいところ。なんのかんの言いつつ、旅は朝が一番気持ちがいいものだ。
そしてこれは連泊に限らない話なのだけれど、キャンプでの飯をどうするか?というのは悩みどころではある。
キャンプ自体を楽しむのなら、自炊道具一式を持っていきテントサイトであれこれとやる。
だが今回俺はストーブの類は持参しなかった。「キャンプ場連泊は自由・便利に泊まるため!」と割り切ったからだ。
なので飯は全て外食(?)この場合困るのは食事と同時にビールを楽しめないことだ。
飯を作らないとテントサイトに居る時間が短くなるので、他の人とのコミュニケーションを楽しみたい場合にはちょっと寂しいかもしれない。
もちろん食事以外でも知らない人とのわいわいは出来るのだが、やはり飯と酒の占める割合は大きいのだ。
今回のように天候が今ひとつだったり、ツーリング時期から外れている時(=キャンパーが少ない時)は尚更だろう。
ともあれ、連泊するとどんな感じなのかは判ったので、北海道に限らず今後のツーリングで活用していこうと思う。
まぁ連泊できるような長いツーリングにはそう何度も出かけられないのだけれど。
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■北海道のドライブについて
思いもかけず経験できた(せざるを得なかった)のが、初めての北海道ドライブ(4輪)だ。
俺は四輪車も嫌いではない。というか結構好きだ。大幅に好きだ。それもう大好きだ。好き過ぎてその昔は夜のいろは坂でゲフンゲフン…
なのでドライブも充分に楽しめはしたのだけれど、やはり2輪と4輪では感じ方は大きく異なった。
借りた軽自動車は馬力の感覚がちょうどセローと同じくらいだったので同じように回れるのかな?と思っていたのだけれど。
いろいろ考えるとなかなか面白かったので、旅行での4輪と2輪の違いについてはいずれ別のコンテンツにまとめてみようかとも思っている。
今回の北海道に関して言うならばこんな感じ。
・1人でゆっくり回るなら軽でも充分、でも幹線道路では煽られるよん。
・複数人、もしくは山も元気に走りたいならやっぱ1.3~1.5クラス以上の方が楽しめるはず。
・夜の走行の安心感は万全。風呂で濡れた髪も乾く。あと濡れたタオルも乾く。
・でもまぁ旅している感は希薄。これは運転している本人も周りから見ている人も同じ。反してバイクツーリングには華がある、これも本人&周囲双方にとって。
■北海道ツーリングについて
そして今回で丁度10回目だった夏の北海道ツーリング。
実は出かける前、切りもいいし今年で一度区切りをつけようかと考えていた。
メジャーポイントはひととおり回った気がするし、食べるものも食べたし、いろいろな走り方・泊まり方もしてきたことだし。
例えば今年の計画を立てている最中も、このルートなら大よそどこで何がどうなるかなんとなく予想がついた気でいたのだ。
そこへ来てのこの思いがけない大トラブル。
なにかこう誰かから「北海道はそんなに簡単なものじゃねぇンだぜ!?」と諭された気がしていたりもする。
来年どうするかはまだまだ未定だけれど、これで終わりって訳にはどうやらいかなさそうですな(笑)
<了>
■ ご注意 ■
ツーリングレポート中の数値・金額・時間・時刻等の表記は、特に記載のない限りツーリング当時のものであり、現在とは異なる可能性があります。
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