■ツーリングレポート VMAX1700 長野

 

メルヘン街道・ビーナスライン、信州ツーリング記、の1

メルヘン街道・ビーナスライン、信州ツーリング記、の1
上ったり下ったり

 

 

garage Ak!rA

 

<2023年7月15日>

せっかくの三連休ですから

 「俺はVMAXで走りたいんだぁっ!」(再)

 2023年の7月の3連休。諸般の事情でお泊りツーリングには出られな……くもないかな?
 いろいろ世知辛い状況(?)だけれど、一泊だけならなんとかなりそうな。

 それではと計画を練る。

 以前さくっと回っただけの北東北も良いのだけれど天気予報が今一つ。というか大雨の予報さえ出ている状況。
 そんな北と比べると南は良好な雰囲気。うん、なら信州を回ってこようか、南じゃなく西になっちゃうけどさ。

 長野県の中央部(?)に出かけたのは2017年が最後、VMAXオーナーズミーティングの最終回の時だ。
 あとはその前年、そしてその前は隼で、雪積る中を走ったり乗鞍スカイラインの最後を見届けたり。いずれにせよ久しぶりなのは間違いない。

 この辺りの楽しみといえば、やはりビーナスラインに代表される高地のワィンディングロード。晴れた山ってのはとにかく気持ち良いからねぇ。

 「そう、だから雨なんか降ったらただじゃおかねぇぞ!」

……とかなんとか言っていた当日早朝、起きたら外は見事な雨模様だった、はっはっは。
#おかしいよなぁ、天下御免の晴れ男なんだけどなぁ……

 ともあれ、雨の中を走って楽しい事はないので出発を後らせることに。
 こういう自由度が高いのもソロツーリングの良さの一つだ(ポジティブシンキング)

 予定から3時間遅らせての出発は9時。

 雨は完全にはあがっていないが、パラパラな雰囲気で早朝よりは大分良い。
 もちろん路面はフルウエット。ま、午後からは天気が良くなるらしいから。(と、ごそごそ雨具を着込む)

朝の気温
気温は26度だけど雨なので蒸してます

VMAX発進
んでは行きますか

 出発前に、VMAXにはみんな大好きFUEL1。

 1本60L対応でVMAXは15Lタンク。だから少しずつ入れるので長距離走る時に使うのが効率的なのだ。それに帰ってきたらそろそろオイル交換時期にもなるからね。
※FUEL1を使うと(特に夏は)オイルがシャバシャバになりやすいので早めに交換したい

 発進。R4をインター方面へ。
 パラパラ雨は継続だ。時々ヘルメットを左右に振って雨粒を流す。そして時々リアタイヤも派手に左右に振り回る。
 「良い子のみんな!雨の日の車線変更では白線に要注意だぞ!」
#トラクションコントロールだのBモードだの面倒臭ぇものはVMAXには付いて無ぇんだよ!

 北関東道へIN。
 東北道を経由して北関東道の群馬側に入ると雨は上がってくれた。路面も次第に乾いてくる。
 これから向かう西の空はそこそこ明るい。よし、頼むぞ、もう降ってくれるなよ。

 関越道から長野道。
 慌てず走って10:45am、横川SAへIN。やれやれと雨具を脱ぐ。

 覗いた雨雲レーダーによれば、「5分後に軽く降るけれど30分で止む、その後は大丈夫」
 よしよし、なら長めに休憩していくか。

 パンとコーヒーを買い、冷房の効いたSA内でゆっくりと過ごす。
 「おお、本当に5分後に降りはじめて30分後に止んだわ!」(科学の勝利)

横川SA
空もちょい明るくなりました

パン&コーヒー
パン屋にドリップコーヒーが無くて残念

 「十分に発達した科学は魔法と区別がつかない!」とかなんとかつぶやきながらVMAXの元へ。

 気温は朝に比べて大幅に上がっている。雨上がりの路面が一気に乾いていく。
 ふむ、これなら水ハネ防止の雨具の下は履かなくても大丈夫かな?ブーツも防水だしさ。

※ツーリング初日だからパンツを濡らす危険は減らすべきなんだけど、暑くて履きたくなかったんだよねぇ。

 忘れず給油してから出発。

 長野道から中部横断自動車道長野側(無料)へ。
 ずずずいと走り(?)八千穂高原ICで高速を降りる。

 本当はもうちょい手前で高速を降り、北側からあちこち回る予定だった。

 だが出発が遅れたし、空には相変わらずの厚い雲。
 だからメインの高原ワィンディング類(?)は明日に回すことにして、今日は南の方から走ることにしたのだ。
 こういうさくっとルート変更できるのもソロツーリングのメリットだ(ポジティブシンキング)

 R299、メルヘン街道を西へと走る。ここ、走ったことあったっけ?(さて)

 道は次第に山の中へ。雨は完全に上がって路面はドライ。
 そして驚いたことに、このメルヘン街道はガラガラに空いていた。

 前にも後ろにも車がいない。時折軽トラが現れるがすぐ脇道へ入っていく。

 なんといっても今日は3連休の初日、高速道路はそこそこ混んでいた。
 なのにこの閑散とした道路状況はなんだろう?国道だし結構なメジャールートのはずなのだけれど。

 ともあれ、ガラ空きのワインディングでVMAXを振り回す。

 いやぁ楽しい楽しい。
 路面は良くはないけど悪くも無し。知らない道だからベタ寝かせはしない(できない)けれど、たっぷりマージンをとった速度+高めのギアで進入して、出口でスロットル開けてタイヤを潰してのトラクション走りが実に面白い。

 混雑しているとか、ましてやウエット路面だったら印象は大きく異なっただろう。
 いや、これは良い時に来られたぞ。

 「いやっほぅ!」と叫びながら(比喩)途中で本線を外れてみる。
 そしてこちらも森林の中をくねくねと駆け上がっていく素敵ルート、にしても「ホント、なんでこんなに空いているんだろう?」

 メルヘンライン本線に合流するとレストハウスがあった。
 見晴しの良い駐車場で小休止。やー、楽しくてここまで一気に走っちまったぜぃ!(なので画像無し)

レストハウスP
走った走った

 気づくと風が強くなっている。高度があがったせいか気温もぐっと下がってくる。
 そしてそれが気持ち良い。今頃、下界は恐ろしい暑さになっていることだろう。

 出発。
 その先の「麦草峠」頂上の看板の下には獲得標高を稼ぎたい(をい)自転車部隊がわらわらと集まっていた。
 そうか、ここは麦草峠だったか。なら一度は通ってるはずだよな?(多分ね)

麦草峠看板
2100m越え。自転車部隊は皆ここでUターン

 その先、道は一気に下る。

 これまたガラガラに空いているので快適に降りていく。
 「ああ、風が更に強くなってきたわ、んでもセローに比べてるとVMAXはあおられても全然平気なんだな、なにせ300kgオーバーだからねぇ」(油断大敵)

茅野市看板
「ちの」って読むんだ、へー(素)

林間ルート
下りになったので画像を撮る余裕が生まれました

 山を下り(それでも高度はある)道の駅ビーナスライン蓼科へ付いたのが13:30という辺り。

 やー、走った走った、思いもかけず楽しめた。んじゃ軽く昼飯にしとこうかな。
#途中買い食いしてるのでさほど腹は減っていない

道の駅ビーナスライン蓼科
ここまで来るとバイクも多数

 おしゃれ売店でのおしゃれホットドッグは価格相応、だがついでにと値段も見ずに頼んだアイスコーヒーが銀座価格で撃沈する。まぁ美味しかったからいいか。

ホットドッグ
おいしゅうございました

 14:30、白樺湖南岸回りで、ツーリングマップルに「ミニレマン湖」とあった池のほとりへ。
 観光地らしく四輪は駐車代1000円、でも二輪は無料、ありがたいありがたい。

 この辺りは周囲にいろいろな施設があり、さすがに人も多いのだけれど、驚くほどの混雑ではなかった。
 3連休の初日ではあるけれど、天気予報が今一つ&昨日が大雨だったからだろうか。

白樺湖北側
二輪車専用駐車場がありがたい

池
左手白樺湖、右手遊園地

 ここまで空はずっと暑い雲で覆われていたが、やっと太陽が時折顔をのぞかせるようになった。これなら明日は予報通りの好天気になるだろう。

 時刻は15時前と言う辺り。
 すぐ近くにビーナスラインが走っているけれど、これから回るには時間が足りない(というかもったいない)し、近場で面白そうな道を探してみようか。

白樺湖を望む
丘の上から白樺湖を望む

 大門峠は大きくくねる素敵ロードだが、さすがにガラガラというわけにはいかなかった。

 「美しの池」という名前に惹かれ寄ってみた小さな池の縁で、せっかくなのでと自撮ってみる。

自撮り
まったく需要の無い画像ですが記念なので

 県道155でスキー場まで上り、オフシーズンのスキー場の物悲しさに浸ってみる。

 この付近もワィンディングが楽しい、そしてセローで面白そうな枝林道もちらりほらり。

ブランシュ高山
ブランシュ高山スキーリゾート

 16時前、女神湖。

 お久しぶりの女神像にご挨拶してまったり休憩。

 うん、今日の早朝は酷い天候だったけど、そのわりにたっぷり楽しめた1日だったわ。

女神湖女神像
お久しぶりですああ女神様

女神湖畔
走った走った

 ぐるり女神湖を一周し、忘れず本日最後の給油。
 今宵の宿は女神湖近郊のおしゃれペンションだ。

 「いいじゃん!おっさんが一人おしゃれペンションに泊まったっていいじゃん!」

今日の走行距離:300km 給油回数:2回
今回の教訓:思いもかけず楽しめました(はぁと)

今日のルート(高速から先)

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