■ツーリングレポート番外編

 

番外編:バイクレンタルとZ125PROインプレ記

番外編:バイクレンタルとZ125PROインプレ記
感想をまとめておきましょう

 バイクレンタル   カワサキ Z125 PRO 

 


 

せっかくの経験ですから

 2024年の12月に「初めての沖縄」「初めてのバイクレンタル」「初めてのカワサキZ125」初めて尽くしのツーリングを経験することができた。

 せっかくの機会なので、レンタルバイクZ125PROについてレポートするとしよう。

 ツーリングレポートとしては番外になるけれど関連する事もあるだろうから。

<バイクレンタル>

旅先でバイクをレンタルするために

何処で借りるか

 バイクをレンタルする時にまず考えるのは「どこで借りよう?」だと思う。

 今の時代、WEBを検索すれば店の評判、扱っているバイクや料金はすぐに判るはず。
 なのでそれらは置いておくとしよう。

レンタルバイク店

 考えるべきは所在。「レンタルバイク店の場所が今回の旅で便利かどうか」だ。

 当然だが、レンタル予約したバイクは取りに行かなくてはならないし、返しに行かないといけないのだ。

※予約すべきなのは当然なのでこれもさておく。

 ツーリング中、全ての荷物をバイクに積んで走りまわるつもりであれば、店はどこにあっても大丈夫。
 あえて言うなら、到着した駅、空港等の近くだとより便利、くらいだ。

 だが、例えば宿泊地/ホテルに荷物を置き、身一つで走ろうというなら、宿泊地の近くの店でないと苦労するはずだ。
 後述する走行装備を抱え、店まで移動しないといけないわけだから。

 行動時間への影響もある。

 1日しか借りないのであれば(もしくは毎日違う店にするならば)ツーリングに使える時間は店のOPENからCLOSEまで。時間はかなり制限されてしまう。

 長い時間走りたければ、できるだけ同じ店で(また必要であれば)複数日借りるのが便利だろう。

 ただこの場合、宿泊地に駐車場を確保しておく必要がある。

<今回の俺の場合>
 なので那覇市内のホテルに連泊だった俺は、歩いて行ける場所にあるレンタル屋さんを選択した。
 あるいは「良さそうなレンタル屋さんの近くにあるホテルを選んだ」といえるかもしれない。

何を借りるか

 車種を何にするか?も重要……というか、これは楽しみになるはずだ。

 「どんなバイクを借りようか?」と考える事はとても楽しいもの。
 目的、距離、荷物によってベストの車種は異なると思うが、どうせなら普段乗らないジャンル/車種の方が面白いと思う。

 新しい発見もあるだろうし、自分が持っている車両の良さを再認識することにもなるだろうし。
 半面、慣れないジャンルのバイクの運転にはいつも以上の注意が必要だ。

 もう一つの注意点としては積載量だろうか。

 先に書いたように、全ての荷物を持って走るならそれなりの車格が必要だ。
 そしてレンタル車にキャリアの類は期待できない。乗せるにせよ背負うにせよ、それなりの工夫・準備が必要になるだろう。

 まぁ長距離前提の車両(ツアラー、アドベンチャー)であればパニア的なものが付いている可能性もあるのだけれど。

<今回の俺の場合>
 「これまで乗ったことの無いジャンル」という観点からZ125を選択。12インチホイールの車両はちょっとだけNSR50に乗ったことがあるだけだったのでね。
 結果的には大正解だった。

持参品

 ヘルメットは持って行った方が良いと思う。

 今どきのレンタル屋には(お気楽半ヘルだけではなく)きちんとしたヘルメットも用意されている。また「他人の被ったヘルメットはちょっと……」という部分に関しても(過去のコロナの影響もあり)対応してくれているはず。
 それでも、やっぱり自分のいつものヘルメットが一番安心できるものだから。

 グローブもまた同様
 これは荷物にならないので、気温と天候に対応すべく複数準備したいところだ。

 もちろん、他の安全装備も考えるべし。
 ウエア、そしてパッドの装備。レンタルバイクだから不要……ではなく、レンタルだからこそ安全に注意したいところだ。

 そしてこれらを含め、身一つのツーリングであっても持ち歩く物が出てくるはず。
 バックパックの類はほぼ必須だろう。

<今回の俺の場合>
 ヘルメット、グローブ(複数)を持参、バックパックはヘルメット持ち運び用としても使用、だった。
 バイクウエアはかさばるけれど、安全のためということでいつもの奴を。
 ジーンズもいつもの奴だったけれど、こちらはパッドだけを外せば街中観光でも違和感なしだった。

注意点

 「安全第一」これに尽きる。

 知らない土地で慣れないバイク。普段よりより注意して走る必要がある。

 万に一つでも事故に遭ったらとりかえしがつかないのだから。

 そして最後になってしまったけど、借りる時に保険(とその内容)の確認を忘れなく。

<今回の俺の場合>
 いつもの倍の神経を使って運転していたつもり。
 レンタルだし、沖縄だったからね。

総括

 「今どきのレンタルバイクは悪くない」が感想だ。

 借りたのが総走行距離たった3,000kmのバイクだったこともあるし、見た目がとても綺麗だったこともあり、楽しく走ることができた。
 巷の噂で聞くことのあるボロボロのスクーターだったらまた感想は違っていたと思う。

 もちろんツーリングは自分のバイクで走るのが一番だ。
 でもそれがかなわないならば、レンタルも一つの手段として検討して良いと思う。

 そしてツーリング以外にも、「次期購入車の検討に」というような使い方があるかもしれない。

<カワサキ Z125 PRO>

インプレッション

kawasaki z125 pro

外観・ポジション・装備

 見た目はとても可愛い
 可愛いと言っても玩具感は少なく、バイクとしてちゃんとしている感じだ。

 12インチタイヤでもちろん足べったりのお気楽ポジション。
 だけど跨った感じさほどの窮屈感は感じない、というか普通に乗れてしまった。

 ステップに載せた時の膝の曲がりがちょい急ではあるけれど、これはセローで慣れていること。

z125足つき
身長170cm(体重多め)が跨ると足つきはこんな感じ

 ハンドルがあとこぶし1つ上がってるとより楽に乗れると思うのだけれど……そうすると可愛いさが減っちゃうかな?

 そしてハンドルの切れ角は意外に少ない。Uターンで曲がれなくてびっくりする。
 これは恐ろしいほどハンドルの切れるセロー乗りの弊害かも。

 メーターにあるギアポジションインジケーターはやはり便利だ。

 そして(サイドスタンドを上げてクラッチを握っても)ギアをニュートラルにしないとエンジンがかからないのがちょい面倒。
 最初判らなくてあたふたした。

 キャリアの類は無粋。荷物は背負うべし。

走り

 街中ではほぼ問題なし

 さすがにゼロスタートだけは気を配る必要があるが、一旦走り出してしまえば一般四輪車をリードすることもできる。
 だからといってスタートで吹かすのはこれまた無粋だけどね。

 最高速的には100km/hは出そうだけれど、80くらいまでが実用域。60km/hが一番気持ち良い。

 12インチホイールの癖は特に感じなかった。
 普通に走れて普通に安定している。まぁ80km/hとかの時には気を遣う必要があるけれど。

 ブレーキ関連では特に気になる点は無し。

 足回りはもうちょっと固くてもいいかな?リアの底突きが早いような?
※俺の体重のせいかも


燃費・航続距離

 100km走っても燃料計がFULLのままで驚かされた。
 燃料計はある程度減った後から一気に下がっていくようだ。

 特に遠慮せず走ったつもりだけれど、トータルの燃費は50km/Lに近かった。

 7.4Lタンクだから、満タンで400km近く走れるのかな?!

車両固有の問題

 Z125がというより、借りたこの車両の問題ということで。

 クラッチのミートポイントが浅かった。レバー側で調整はしたけれど、レバーの遊びとクラッチの遊びは別物なんだよね。

 アイドリングがちょい不安定。インジェクションなんだけどな。

 流行りのくすみ色は俺好み。
 ホント、バイクに楽しく乗るのに「色」って意外に重要なんだよね。

総括

 「125ccなかなかやるな!」というのがトータルでの印象だった。

 もちろんロングツーリングに使うには厳しいだろう。
 半面、取り回しの軽さや万全の足つき、停止・発進の気楽さはとても便利で楽しい。

 だからトランポがあると良さそうだ。
 トランポに積んで運び、現地でトコトコ走りまわるのが一番面白いかもしれない。

 まぁ、これは多分一番贅沢なバイクの使い方だけれどね。

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