ひやひや……
【画像/動画撮影:ふくろう氏】(俺が映ってる奴は全て)
2025年6月21日
■どう考えても無茶なんですが
それは今年の餃子オフの夜の部でのこと。
呑みながら「そういえば以前加波山の端上林道走ったけれど、あの先、一本杉のところから降りていく道(大塚真壁線)って複数台ならイケるんですかねー」とか言ってしまったのが運のつき(をい)
後日、ふくろう@イカ娘さんより、「行くって言いましたよね!ねっ!!」というお誘いを受ける。
かの地はオフ雑誌にも「素人は入っちゃなンねぇ」と書かれている場所。どう考えても俺にはオーバースペック(意味違)なのだけれど……「うむ、行くといったからには行くのだよ!」
★
当日朝は天気良し、ここ数日に比べれば気温も控えめと絶好の林道日より。
コンビニで朝飯を済ませ、さてと出発したのは7時過ぎだ。
昨日は猛烈に暑かったんですよ
場所を鑑み、もちろん今日は俺的フル装備だ。
ウエア上下にあるだけのプロテクターを突っ込んで、足元はもちろんガエルネED-PRO。ヘルメットをツアークロスにして、セローからは箱を外して小バッグに換装済み。
さぁ荒れた林道だろうが岩場だろうがどんとこい!(甘い)
集合場所への到着は9時前。トランポのふくろうさんと無事落ち合う。
トランポがあると、どんな事になってもとりあえず家まで送ってもらえるから安心だよね!(せやな)
お世話になります(何故着替え中を)
綺麗なセローと元気いっぱいの俺(今のうちに)
★
KTMと共に走り出す。
まずは瑞上林道。先の通りここは以前走ったことがある。
今日は路面もさほど荒れておらず、深い穴と崩れた路面にだけ気をつけていれば大丈夫だ。
「ああ、木漏れ日が綺麗だわ……」(平和)
無事に走り切って舗装路へ。
その先、尾根筋のパラグライダー発着場も前回同様見晴らしよし。今日は10機程が準備してました。
相変わらず景色良し
そこから僅か、カーブする道の正面に現れたのが、崖に刻まれたシングルトラック。
「ヒルクライム試します?」とふくろうさんに聞かれ、ぶんぶんとヘルメットを横に振る。
元気に駆け上がるふくろうさんを見送って……「あー、Uターンは手伝いますよー」
2ストの白煙と共に
(TOP画像を含め、今回は動画からの切り出し画像多数:ボケ多し)
急斜面での方向転換って大変ですよねー
道まで戻って先へと進み、目的地(の出発点)一本杉へと到着する。
ここから西へ降りていくのが県道218号(そう、これは県道)大塚真壁線だ。
一本杉到着
「車両通行不能は通行禁止にあらず」(一休)
★
「いいんですね?行きますよ?」と念を押され(をい)走り出す。
そしていきなり現れたのがこれ↓だ。
「凄いバンク角で越えていくんだな!」とか(をい)
岩場というか、岩。急斜面というか、崖。
投げ捨てたKTMを拾ったふくろうさんが避けたのを確認して、そろそろと岩の先端まで行ってみる。
岩の高さは1m半くらい。まっすぐ降りれば良いのだけれど、先の路面にも岩が転がっているので引っ掛かると大変な事になりそうだ。
「ま、あの辺りにフロント落とせばさほどのことは……」
「そう、"インド人を右に"ってなんだっけ?」とか考えながら、ふくろうさんに助けられて体を起こす。
派手にひっくり返ったけれど今日の俺は無敵のフルプロテクション!……のはずが、「あれ、右肩が痛いぞ?!」
岩にぶつけた(らしい)右肩の痛みが引いてこない、ズキズキする。
肩パッドががっちり入っているから大抵の事はモンダイナイはずなのだけれど、もしかして鎖骨やっちゃったかな?プロテクションが固すぎると折れるって聞いたことあるんだよな……(但しこれはオンロードのレースでの話)
ともあれ立ち上がって、「ああすいません、セローお願いできますかね」
しかし、なにもそんな「してやったり」な笑顔にならなくとも
★
そこから先は、それはもう!!な勢いで現れる岩場&段差の連続だった。
ごろんごろんと丸石が転がり、どかんと道が落ちこんだ先を大岩が塞ぐ。
ところどころエスケープ的なルートもありはするのだけれど、大抵狭くてセローのステップ(ワイドに交換済み)が引っ掛かる。
うーん、オフ車のステップの大きさにはこういう意味があるんだねぇ(多分ね)
土管セクション。コンクリ跡の先の真ん中にデカい土管が露出してる
右端にエスケープがあるけどステップが引っ掛かりました(そして肩が痛くて引っ張り出せない)
どこ通るんだこれ?
(ホント、どこ通ったんだっけ?)【忘】
下見は必須です。あと歩きでも転びます
ガレ場を越えても油断大敵
ここでも引っ掛かり&亀の子に
(そして肩が痛くて持ち上げられない)
誰がこんなトコ乗って越えられるんだよ!
だからイケねぇっての!
岩で滑り、岩から落ち、岩の間に引っ掛かる。「ああすいません、セローお願いできますかね」(繰)
ついでにあちこちドロドロに
「コ口す気かっ!」
(水と酸素補給中)
へとへとになっての休憩中に、下から上がってきたのがオフ車2台。
作った笑顔で手を振る。あー、やっぱウエアもバイクもフル装備だなー(そりゃそうだ)
もちろん、ガレ場はまだまだ続くのだ。
「うひ~、バッテリー新品にしておいて良かったわ~」(エンスト→セルの繰り返しなので)
尚、ここまでの画像は順不同。動画からの切り出し画像が時系列になっていないのでね。
だから何時スクリーンのボルトが吹っ飛んで、ナンバーがひん曲がったかわからないのよ
セクション通過(?)毎の休憩タイムが次第に長くなってきた頃、前から聞こえてきたのは四輪の排気音。
凄いな、こんなところ四輪通るんだ!
ジムニーはまだしも(?)この後大型四輪が続々と
ジムニーやらハイラックスやら8台ほどの大グループ。
デカいタイヤが恐ろしい角度でじわじわと岩を越えていく。時々イヤな音してるけど大丈夫なんだろうか?大丈夫なんだろうな。
4輪軍団が通り抜けるまでたっぷり20分休んで、さぁ!と元気も復活するはずが……「ああ、肩が痛い肩が痛い」
なんでもないところでも転ぶようになったのは、疲れとこの右肩の痛みから。
「もぅどうなってもいいや!」(GQuuuuuuX)
林道最終セクション通過。
「どうします?もう一本脇道試します?」の誘いにぶんぶんとヘルメットを横に振る。
林道を抜けて舗装路へ。ふへ~っ(まったくだ)
★
とにもかくにもコンビニへと駈け込んで、ペットボトル2本を一気飲み。
喉が渇ききっていたのは、汗をかいたというより疲れからかな?帰り用にもう一本買っておかねば。
セローもいろいろなところがアレな状態に
ガエルネバックルベース破壊(左右同じ個所破損)
なんでこんなところにべったりと泥が
時は丁度お昼。蕎麦を啜りながら、ちょい早いけど今日はこれで終わりにしましょうかとなる。
いや、ホントすいません。ふくろうさんは走り足りなかっただろうけど、俺はお腹いっぱいで吐きそうです!(イマージナリー)
★
トランポまで戻り、「んじゃまた今度!」とお別れを。
今日は一日ふくろうさんにおんぶにだっこ。さぞかし重かったでしょうが(メタファー)今後もよろしくね(はぁと)
ゆるゆるとセローで自宅へと帰る途中。
ずっと続く右肩の痛みは、普通にセローを走らせる分には問題なし。んでも時間の経過とともに痛みが増してきているような……「う~ん、折れてなきゃいいけどなぁ……」
帰宅後、セローにざっと水を掛けたら(肩が痛くて洗車は無理)念のため四輪で整形外科へ。
レントゲンを撮ってもらって、先生曰く「折れてはないですね、打撲ですね」
あー良かったぁ!面倒な事にならずに済んだわ~!(ホ)
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……というわけで、走りきった(と言えるのか?)県道218号大塚真壁線の下りルート。
上りの端上林道を「レベル2」とでもすれば、こちらはレベル10が3か所、レベル8が数か所、あとは全部レベル5、といった感じだろう。
転倒回数は覚えてないけど、SRクラス(放り出される)が1回(初回)と、Rクラス(頭が地面に着く)が数回かな?
※ちなみに一回転するとSSRに認定される。
予想通り、このコースは俺には完全にオーバースペックで、一人で行ったら帰って来られなくなる事間違いなし。
空荷のセロー225だったら?125ccだったら?とか考えないでもないけれど、多分同じだろなぁ(せやな)
ま、これから技術に体力にと頑張らねばなりませんな、あと根性!(←昭和)
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<今回の被害>
・スクリーンにガリ傷&取り付けボルト4個破損
・ガエルネブーツ樹脂部完全破壊
・日本酒キャップ紛失(両側)
・ナンバー曲がり
・LEDリフレクタランプ割れ
・何故か(畳んでおいたのに)右ミラーステーがぐにゃぐにゃに
・レバー/スイッチボックスがあちらへこちらへ
・車体傷多数
でも機能的な部分はまったく問題なし。帰り路での振動/直進安定性問題なし。いやー、セローって頑丈だなー
さぁ!夏の旅行前に直さなきゃ!
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■今日の走行距離:200kmくらいじゃね?(適当)
■今回の教訓:「おそらくあそこを下ってきたオフ車だ、面構えが違う」
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■ ご注意 ■
ツーリングレポート中の数値・金額・時間・時刻等の表記は、特に記載のない限りツーリング当時のものであり、現在とは異なる可能性があります。
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