☆ これまでの ☆
バイク紀行
その6
(2001/1~2001/12)
<2001年12月上旬>
【V-Max】
師走である。
公私共に忙しない日々が続く。やりたい事、やらなければならない事は山積みだというのにあまりにも時間が無さ過ぎる・・・のだが、ストレス解消を名目にバイクで走り回ってみたりもする。
V魔でどかどかと市内へと向かう。空気はさすがに冷たいが、冬の低い日差しもなかなかに心地良い。
特にあてもないいつもの散歩コース。本屋で新作の出ていたシリーズ物の文庫を購入し、バイク屋で展示されている隼用マフラーをしげしげと眺めてみる。
世間はそろそろボーナスシーズン、不景気とはいえ道路も店もなかなかの混み具合であった。
年末に向けこれからますます忙しなくなってくのであろう、さぁて、今年の締めに向けてもうひとがんばりするか。
<本日の走行距離=約60km><本日の教訓=日が傾くととたんに寒さが。>
<2001年11月下旬>
【隼】
寒い…寒いぞ…
ひと雨毎に冬に近づいている事をしみじみと実感する11月の下旬、今日も空は晴れ渡ってはいるものの空気は冷たい。「これからの季節は出かけるのが億劫になるんだよなぁ…」とぶつぶつ言いながら隼を暖機する。
特にあてもなく出発。
隼の前傾姿勢に冬ジャケットだと、後襟とヘルメットがぶつかり少々窮屈である。まぁこれも冬の風物詩(?)、5分も走れば慣れてしまうのだけれど。
ふらりと市内を一回り。世界情勢を鑑み(?)本屋でトム・クランシーのテロ小説を購入。何故かミスタードーナッツでオールドファッション片手に読書してみたりもする。
日の傾かないうちに帰宅。夜は更に気温が下がるだろう、そろそろバッテリーを自室に持ち込まねば・・・
<本日の走行距離=約80km><本日の教訓=フルフェイスだと視界が狭い>
<2001年11月中旬>
【V-Max】
昨日までの雨が嘘のように晴れ上がった11月の週末、プラグ周りを一新したV魔の調子をみてやりかたがた、久しぶり(?)に山を一回りしてくる事にする。
ばっちり充電したバッテリー(←まだ替えてないらしい…)のおかげでエンジンは一発始動。リアシートには念の為にと冬グローブを放り込んだバッグ。冬ジャケットを着込んで走り出す。
平地の紅葉は今が盛りである。
幹線道路をあえて外し、田舎の雑木林の中をゆるゆると走る。
シールドに反射する赤と黄と緑が美しい。今年も北の山では酸性雨が紅葉に影響を与えていると聞くが、どうやら平地ではさほど関係なさそうである。
林を抜けると水田地帯。刈り取りも終わり、寒々とした田圃の向うに日光連山が聳え立つ。フルフェイスの口元が薄く白く曇る。う~む、秋深し、だねぇ・・・
日光はすっかり冬の気配であった
広葉樹は葉を落とし、いろは坂では路肩に積もる枯葉が風にカサカサと舞う。
観光客の数も少なく、本来の落ち着いた雰囲気を取り戻しつつある中禅寺湖。いつもの場所へバイクを停め、流木に腰を降ろし、夢枕獏の小説を読む。至福至福。
湖を渡ってくる寒風をたっぷりと楽しんだら(?)とっとと出発。既に日光では初霜はおろか初雪の声も聞かれている、いつまでもぐずぐずしているわけにはいかないのだ。
本日、V魔の電気系はまったくのノープロブレム 低速トルクは確実に上がり、発進はもちろん、Uターンも楽々である。
さて、残るはバッテリー。いつ買い換えようか?
<本日の走行距離=約100マイル=約160km><本日の教訓=これから先は冬装備>
<2001年10月中旬>
【隼】
朝、目を覚ます…と、「うわっ寝過ごしたぁっ!」
紅葉シーズンの10月、プラグを新品にした隼は絶好調だし、今日は久しぶりの朝駆けに出かけるつもりだったのだ。
既に時刻は6時、慌てて革ツナギを着込み、暖機もそこそこに走り出す。
栃木県北部の峠では、先週あたりから紅葉渋滞が始まっている。今日行く日塩もみじラインも渋滞が酷かったらしい、混雑した峠などなんの意味もない、「朝駆け」というからには「渋滞が始まる前に帰ってくる」のが原則なのだ。
1時間ほどで峠へ到着。幸いな事に車は多少走っているものの、渋滞までには至っていないようだ。
下の駐車場で準備運動の後、走り出す。
最初はゆっくりと、中盤からはペースを上げて。
久しぶりの「タガを外した」走りが愉しい。薄曇の空から漏れてくる朝日も気持ち良く、最初はちょい寒かったツナギの下にじわりと汗が沸いてくるのが感じられる。
登って下ってまた登る。他にバイクの姿はない。観光の四輪車をかわしつつ、峠走りを堪能する。
とはいえ、せっかくの紅葉シーズンだ。時折途中の路側帯で、赤いモミジを愛でたりもする。
2時間ほど走って帰宅の途につく。う~む、満足満足。走りの方は「今一つ」だったが気持ち良く走れた。さて、来週はまたキャンプだぞ。
<本日の走行距離=約180km><本日の教訓=紅葉渋滞は勘弁だな>
<2001年9月下旬>
【隼】
9月の3連休といえば、毎年恒例、「地ビール&ワイン飲みまくり・勝沼ぶどう狩りツアー」の時期である。
この旅行、飲んで騒ぐのが目的なのでもちろん1泊、悪友&家族連れと一緒なので大抵は車で出かけるのだが、今年の天気予報は前日迄の雨が嘘のような見事な晴れマーク。をし、んでは今年はバイクで出かけるとするか。
当日早朝、あまりの寒さに目覚まし時計が鳴り出す前に目が覚める。
う~、なんだなんだこの寒さは!確かに昨夜TVで「明日朝は放射冷却で冷え込むでしょう」とは言っていたが、なにせまだ9月、毛布1枚被っていても寒い程とは思わなかったぞ。
急遽、トレーナー&革ジャンを引っ張り出す。グローブも3シーズン用をチョイス、今日は高速道路がメインだから防風効果重視でいこう。
1泊用の小荷物を括り付けた隼で家を出る。北関東自動車道から東北道へ。陽は既に上っているものの、空はちょいと暗め、いつ雨が落ちてきても不思議ではない空模様は低気圧が過ぎるのが遅れているのだろう。「まぁこれから次第に晴れてくるのだろうなぁ・・・」なんて事はさて置いて・・・寒い!寒いよぉ!
「重装備過ぎるか?」と思った上半身はちょうど良く、Gパン1枚の下半身から冷気が染み込んでくる。ステップの上でかたかたと震える足。フルカウルの隼でこの寒さだ、V-Maxで来ていたら、いったいどんな目に合っていたのだろう・・・
寒い寒いとペースを上げる。東北道が群馬県へ入るあたりで寒冷前線下を通過する。さぁっと吹き付ける霧雨の下を走ること20秒、1km程の幅の前線を一気に横断する。
東北道から首都高へ。 3連休初日の首都高はさすがに結構な混雑ぶりであった。川口線から箱崎経由C1内回り。まぁ混雑していても仕方の無いルートではあるのだが
じりじりと進む4輪車の間を縫い、先を急ぐ。新宿からは中央道。こちらも空いているとは言えない状態だが、車線が広いだけにすり抜けは楽である。
制限速度+αで走る隼は実に平和だ…というかまるで物足りない(笑)。2.0NSはおろか、2.5NSでも片手を離して走れるほどの安定感を持ったバイクだからあたりまえと言えばあたりまえ。暇つぶしに追い越すご家族連れファミリーカーをつらつらと眺める。
ワンボックスの後部座席からじっとこちらを見やる男の子、助手席の窓にへばりついている女の子、皆こちらが手を振ると急に元気になって手を振り返してくれる。
隼は今放送中の仮面ライダーなんとか…の乗るバイク(本物はホンダ製とのことだが)に似ているので子供への「受け」が良いとは聞いていたのだがこれほどとは思わなかった。ううむ、将来良いライダーに育ってくれると良いのだが。
中央道の渋滞(混雑)は続く。路肩を走るおバカな4輪車がいる。そしてそれに付いていくバイクが2台。「知らないぞぉ、今日は秋の交通安全運動週間の最初の週末なんだぞぉ…」と思って見ていると、案の定、1kmも走らないうちに路肩で待ち構える白と黒の集団においでおいでをされていた。自業自得とはいえ、ツーリングの途中で捕まると落ち込むだろうなぁ・・・
えんやらやぁと先へ進む。空には相変わらずどんより雲、山間部へと差し掛かるに連れ、うっすらと霧がかかり路面もところどころウエットになってくる。一応雨具の用意はしてあるが、この先はどうなっているのだろうか?
大月JC、河口湖方面への分岐を過ぎると一気に交通量が減る。そして最後の笹子トンネル。延々と続く暗闇をぬけるとそこは・・・うわぁい、快晴だぁっ!
山の向こう、甲府盆地は雲一つ無い素晴らしい天気であった。遥か彼方まで見渡せる澄んだ空気に、やや強めに吹く風もカラカラに乾いていて実に心地良い。
「うっひゃ~」とか「うひぃ~」とか意味不明の奇声を上げながら快走する。勝沼ICで高速を降り、ぶどう畑の連なる田舎道をゆっくり待ち合わせ場所へ向かう。
あ~、やっぱり晴れてるってのはいいねぇ、今夜の酒もきっと美味いぞぉ・・・
<本日の走行距離=約270km><本日の教訓=美味いが一番>
<2001年9月中旬>
【隼】
はっきりとしない天気が続く。秋といえば青い空に高い雲・・・のはずが、どんよりとした重い雲が空を覆っている。
ちょいと隼で小用に出かけた帰り道、暗い空からぽつぽつと落ちてくる雨。急いで帰るのも面白くないと、喫茶店で雨宿りと洒落込んで(?)みる。
雨は次第に強くなる。ざぁっと降る雨も、屋根の下から見る分には風情のあるものだ。
文庫本を片手に1時間ほどご休憩(笑)。雨が過ぎ、やっと薄日の射してきた空の下、ウエット路面に気をつけながら帰宅。どれ、せっかくだから洗車してやるとするか・・・
<本日の走行距離=約70km><本日の教訓=来週は晴れて欲しいなぁ>
<2001年9月上旬>
【隼】
せっかくの週末だが、大型の台風が近づいてきているらしい。天気予報によれば「夕方から雨になるでしょう」との事、ちょっと悩んだ挙句「ままよ」とばかりに隼をガレージから引っ張り出す。
さすがに峠には出かける気にはならず、市内のパーツ屋でウィンドウショッピング。
V-Maxのプラグとプラグキャップ、隼用のイリジウムプラグにトップブリッジのスぺーサーとカーボンパッド、ブレーキパッドにエアクリーナー。
買いたいものは山のようにあるのだが・・・ま、慌てない慌てない(←素直に金が無いと言うように)
(何も買わずに)散々見て回った後、コーヒーショップでくつろぎタイム。スケジュール表を片手にあれこれ秋の計画を立ててみたりもする。
台風が過ぎれば一気に涼しくなるのだろう、ツーリングにキャンプ、さて、この秋何回出かけられるだろうか?
<本日の走行距離=約80km><本日の教訓=そろそろ革ジャンを出しておかないと>
<2001年8月中旬>
【V-Max】
お盆の前あたりから妙に涼しい日が続く。「う~む、このまま秋になだれ込んでしまうのだろうか?」首を捻りながらV-Maxで北へと向かう。
日光は結構な混雑ぶりであった。家族連れの乗った車でいろは坂も大賑わい、他府県ナンバーの大型バスも多い。「はいはい、ごめんなさいよぉ」と横を抜ける。
戦場ヶ原を抜けて金精峠へ。「峠の向こう側」で飽きもせずに焼きとうもろこしにかぶりつく。あまりに美味かったので生の奴を5本程土産に購入、大型の朝取りとうもろこしが5本で500円ってのはなかなかお買い得だと思う。
帰りのいろは坂も大騒ぎ。往きにも見かけた他府県ナンバーの大型バスが、下りの急勾配&急カーブにおおわらわである。「はいはい、またまたごめんなさいよぉ」と脇を抜ける。
夕刻前帰宅。早速買ってきた生もろこしをたっぷりの塩水で茹で、食う。
「あ~、夏の味だねぇ・・・」
<本日の走行距離=約150マイル=約240km><本日の教訓=名残惜しいなぁ・・・夏>
<2001年8月上旬>
【V-Max】
「雨が降るでしょう。」の予報にキャンプをキャンセルしたとある休日。朝起きれば外は結構な晴れ模様、「気象庁の馬鹿野郎ぉ~」と叫びながらV-Maxを東へと走らせる。
目指すは太平洋。考えてみれば、今年の夏はまだ一度も海へ行っていなかったのだ。
残念な事に友人連中は皆お出かけ。男が一人で行く海というのは何か物悲しい気もするが(笑)ま、美味い魚でも食ってくる事にしよう。
笠間市から国道50号、国道6号を北上して海沿いへと出れば、そこはもう那珂湊。う~む、2時間もかからずに着いてしまった。那珂湊とか大洗(双方とも太平洋岸の港)って栃木からだと凄い遠いイメージがあったのだが、これではこの前行った金精峠の先(群馬県)とさほどかわらない移動時間である。
漁港の市場の回転寿司は、夏休みと言う事もあり家族連れで大賑わい。15分程待たされたが無事席が確保できた。
うむ、さすがは漁港の寿司屋。ネタの新鮮さと大きさは侮れない。中でも白魚の軍艦が秀逸、値段はさほど安くは無いが、これなら時々来る価値はあるかもしれないと思う。
腹が満ちたら、海岸に銀マットを敷いてのお昼寝タイム。水着のお姉さん観察が主目的である事は言うまでも無い。
極悪紫外線(笑)の餌食にならないうちに帰宅の途に着く。帰りもやはり2時間かからず。笠間市からひたちなか市まで開通したという北関東自動車道だが、当分の間出番はなさそうである。
<本日の走行距離=約140マイル=約224km><本日の教訓=海沿いで食う魚のなんと美味い事よ。>
<2001年8月上旬>
【V-Max】
久しぶりにV魔で出かけようとしたとある朝、出掛けに空気圧を見てやろうとする。
うむ、ちょっとバルブの位置が悪いな、少し前に動かして・・・うわあっ!・・・サイドスタンドが外れました。
ゆっくりとお倒れあそばされたMAXを慌てて引き起こす。傷は?傷は?
幸いにしてハンドルもマフラーも無傷。エンジンガードに少々傷がついたものの他の場所は無事であった。
うむ、付けてて良かったエンジンガード、これで元はとったな。
<本日の走行距離=約20マイル=約36km><本日の教訓=アドレナリンって偉大だな。>
<2001年7月中旬>
【隼】
徹夜仕事が続き、やっとの事でとった代休の気だるい朝、布団の中でふと思い付く。「そうだ、とうもろこしを食いに行こう・・・」
飛び起きて隼を引っ張り出す。
気象庁からの梅雨明け宣言はまだ出ていないものの、ここ数日の例に漏れず、今日も朝から太陽が照りつけている。ちょいと考え、ジャケットは丸めてリアシートに括り付け、Tシャツ1枚で走り出す。目指すはもちろん金精峠の向こう側、通称「とうもろこし街道」である。
いつもの道をまずは日光へ。平日の午前中という事で国道はがらがら、休日以外にバイクで走るのは久しぶりだが、いや、やはり走りやすい。
一気に日光まで駆けとおす。
これまたガラ空きのいろは坂をおりゃおりゃと駆け上がり、中禅寺湖畔から戦場が原へと登っていく。
さすがにこのあたりまでくると気温が下がる、だが寒いほどではない。Tシャツをはためかせる乾いた空気が実に気持ち良いのだ。
湯ノ湖を越え、金精峠へと入る。 ここも時折対向車がある程度で交通量は少ない。峠を駆け上がった頂上のトンネル、中へ突入すると・・・「さ、寒いぃ~」
さすがは標高2000M、日の光の射し込まない(&車が通らないので空気が流れない)トンネルの中は、陽光の照り付ける外に比べるとまるで冷蔵庫の中のようだ。Tシャツ1枚の上半身をカウルの中に押し込んで潜り抜ける。
群馬側に入ると路面が荒れてきた。昨年来た時よりかなり悪くなっている感じだ。湖の点在する景色は素晴らしいのだが、ちょっと気を抜くとタイヤが暴れて大慌てしてしまう。
「ま、Tシャツ姿だしゆっくり行きましょう・・・」と思っていたら、前に同じ隼の後ろ姿がちらりと見えた。横浜ナンバーの青ブサ、近づいて様子をうかがうと、あちらがちらりとバックミラーを覗き込んだのがわかる。
青ブサのペースが上がる。どれどれと後を追う。峠は高速セクションへ。ここまでの路面の状況を考えるとうかつに突っ込んでは危ないだろう、ちょっと退いて様子を伺う。
青ブサの走りはなかなかに俺好みだった。派手ではないがきっちりと「回って」いく。結構なペースだが道を知っているのだろうか?
ふと道を譲られ、前へ出る。今度は俺が引っ張る番だ。とはいえ、こちらはなにせTシャツ姿、しかも荒れた路面に相当ビビリが入っている(笑) 「邪魔になったらゴメんねぇ~」
都合5KMほどつるんで走る。「焼きとうもろこし」の幟がはためくあたりでウィンカーを出し減速する。手を挙げると青ブサのライダーもホーンと左手を返してくれた。うむうむ、気をつけて帰ってねぇ。
手近な出店で焼きとうもろこしにかぶりつく。美味い。甘い。焦げた醤油がたまらない。
帰りがけ、店のおばさん(おねぇさん?)に、「これ持っていきなね?」(群馬弁)と、プラムを5つほど頂く。遠慮なく頂戴し、戦場が原の駐車場でかぶりつく。太陽の下で頂くプラムはこれまた甘くて実にジューシー、う~ん、今日はなんか良い事続きだなぁ・・・
<本日の走行距離=約260km><本日の教訓=平日に出かけたかいはありました。>
<2001年7月上旬>
【隼】
7月後半の梅雨明けから栃木県の北部で予定されているいくつかのオフ会。「下見をしておかなければな…」と理由をつけて隼を北へと走らせる。
今日も薄曇はあるものの、なかなかに上天気である。まったく、梅雨の真っ只中だと言うのにこのところの天候はどうしたと言うのだろう?ま、平日に降って休日に晴れるというこの傾向は、バイク乗りにとっては実にありがたい事なのだが。
通る人も無い林道を抜け、鬼怒川で有名な藤原町へと出る頃には、強く吹き出した風に雲が吹き払われ、まるで真夏の様なぎらぎらとした太陽が照りつけ始める。どうやら今日は「上天気」どころの話ではなくなってしまいそうだ。
いつものとおり龍王峡のコンビニで一息入れた所で考え込む。このままUターンしても良いのだが、それではあまりにも芸が無い。空は晴天、どれ、ちょっと足を伸ばしてみるか。
国道を北へ、五十里湖へと走り出す。
藤原から福島へと向かうこの会津西街道を走るのは久しぶりだ。多少路面が荒れてはいるものの、常識的なペースで流す分にはまったく問題はない。交通量も少なめ、湖を廻り込むようなワィンディングを気持ち良く走る事ができる。
五十里湖を離れて福島県の三依へ。会津地方への通り道であるこのあたりは、結構な降雪地帯でもある。スキーへ行く時には、大抵この辺りから周囲が雪景色へと変わるのだが、冬の雪に限らず夏の緑もまた美しい。これから時々はこの辺まで足を伸ばす事にしよう。
三依のソバ屋での昼食は「大当たり」で大満足。膨れた腹を抱えてUターンする。
今度は尾頭トンネルを抜け塩原へと向かう。午後となり更に激しく照りつけてくる太陽、う~む、これでは真夏以上ではないか。
塩原からは裏道へと入り、1車線の林道をくねくね走り。途中、狸の子一匹通らない路肩でしばしぼ~っとしてみたりもする。
帰宅後、自室でTVを点ければ、今日の宇都宮の最高気温は36度との事。げ、そりゃぁ暑いはずだわ・・・
途中で脱いだ上着のせいで、手首から2の腕にかけては真っ赤に日焼け。う~む、こりゃぁ月曜日に仕事先で何か言われそうだなぁ・・・
<本日の走行距離=約240km><本日の教訓=夏用のTシャツをそろそろ準備しないと。>
<2001年6月下旬>
【V-Max】
ヤボ用を片付けに、四輪車で市内へと出かけたとある休日の朝。
ふと気づけば、梅雨真っ只中だというのに、空は薄い雲の間から日が射し込むなかなかの上天気だ。「いかんいかん…」と昼飯もそこそこに自宅へと取って返し、V-MAXをガレージから引っ張り出す。
さて、どこへ出かけるようか?いつもの北では芸が無いので、とりあえず田舎道を南へ向かう。
相変わらず行き先のあてはまったくない。気だるい気候のせいか今日はまったく飛ばす気にもならない。田舎道のことで「制限速度を厳守…」というわけには行かないが、*1.5程度のペースでのたのたと走る。
水田の間を走る農道を抜ける。田植えもすっかり終わり、青々とした稲の苗が整然と風に揺れている。こんな農道の交差点では、交差する左右の道路が遥か彼方まで見渡せるのだ。通る人もいない道路だが「停まれ」の標識に敬意を表し、左足の爪先をちょいと路面につけて一時停止の証とする。
珍しく工事中の交差点があった。路面は見事なダート、せっかくなのでほんのちょっとだけ後輪を流して遊んでみたりする。
行き当たりばったりで見つけた喫茶店で休憩。さすがに6月ともなるとホットコーヒーというわけにはいかないようだ。椎名誠のエッセイを肴にアイスコーヒーを堪能する。
ぐるりと周って日の傾かないうちに帰宅。ほんの100km程ではあったが、梅雨の合間の気晴らしとしてはなかなかに楽しめた散歩だった。
<本日の走行距離=60マイル=約96km><本日の教訓=週末に雨が降らないのは良い事だ。>
<2001年6月中旬>
【隼】
6月、気象庁からの梅雨入り宣言と共に、じめじめとしたはっきりしない天気が続く。
今日もせっかくの休日だが、雨こそ落ちてこないものの空には怪しい雲が広がっている。「どうしようかな?」と悩んだが、「降るのは夕方から」の予報を頼りに、市内へ隼で出かけてみる。
天候のせいか道路の混雑は少ない。市内の本屋でバイク雑誌を眺めるうち、むらむらと走り屋根性が沸きあがってくる。「ま、降ったらその時よ!」
裏道を飛ばして一路日光へ。季節柄観光バスは多いが自家用車の数はさほどではない。
いろは坂を駆け上るとみるみるうちに黒い雲が近づいてくる。「あ~、こりゃぁ上は雨なのかなぁ…」
明智平先のトンネル、こんな空模様の時にはここから先が雨…というパターンが一番多いのだが、とりあえず路面がドライでほっと一息をつく。
更に厚くなる雲に追われるように山を下り、往路より2割増しの速度で自宅へと向かう。後ろから迫ってくる雨雲、遠くからごろごろと聞こえてくるのは雷だろう。
小1時間で自宅へと到着する。ガレージのシャッターを開け、隼を中に入れ、ヘルメットを脱いでほっと一息ついたら…ガレージの屋根を大粒の雨がたたき始めた。おお、なんというタイミング、これも日頃の行いが良いせいだろう、それともご先祖様のお導きか?
<本日の走行距離=150km><本日の教訓=しばし我慢の日々が続きます。>
<2001年5月中旬>
【隼】
予定が潰れてしまった休日の午後、見たいTVもないし、買い置きの本もない。う~む、天気も良いし近所を周ってくるとするか。
ガレージで悩む。気だるい休日の午後の走り(爆)にはV-Maxのドロドロ感の方が似合うのだが、隼の爽快感も捨て難い。しばし熟考の末隼を選択・・・でもこれってかなりの贅沢?
いつもいつも日光では芸が無いので、矢板から栃木県民の森へと向かう。
5月の中旬にも関わらず今日の気温は25度オーバー、当然ベンチレーションの効いた夏ジャケット着用し、メッシュグローブが今年初の出番である。
矢板の市街地から細い林道を駆け上がる。交通量はゼロに等しい。まぁこの道は夏休みにでもならない限り混むような道ではないのだけれど。
そういえばこのワィンディングは久しぶりだ。ちょっとペースを上げてみる。
登って下ってフルブレーキングからフル加速。隼自体は相変わらず快調なのだが・・・う~む、なんか乗れてないな?俺。
いろは坂と違いコーナーの先がわからないので必要以上に減速しているからかもしれないのだが、今一つ走りがしっくりとこない。直線ではさほどのスピードでもないのに「心のビビリミッター」が作動してしまう。コーナーでも同様、頭では「まだイケるぅ~」と解っているのだが、体が「お~恐わ」と叫んでしまうのだ。
いかんなぁ、歳かなぁ・・・とぶつぶつ呟きながら県民の森へ到着、当然、高原の風を浴びながらのお昼寝である。
1時間ほどゆっくりしたら、日が傾かないうちに出発する。帰りの峠も気合を入れてみるが今一つビッとこない。ここのところのんびりツーリングが続いたし、サーキットもご無沙汰。近々一度自分に気合を入れてやる必要があるかもしれない。
<本日の走行距離=120km><本日の教訓=暑くなってきました・・・>
<2001年5月中旬>
【隼】
とある休日の朝、ふと窓から空を見上げると雲一つない素晴らしい青空である。いかんいかん、こんな日に家に篭っていてはいかんと、ガレージから隼を引っ張り出しエンジンを始動する。
いつもの道を北へと向かう。
田舎の1本道。2週間ほど前に通った時には何も無かった畑だが、今は赤紫色のレンゲソウが一面に咲いている。
水田にも水が入り田植えの準備。そうかそうか、そろそろそんな季節なんだねぇ・・・農作業車が道路に落としていく「泥」に気を付けなければいけないシーズンがやってきたようである。
快晴の日光中禅寺湖畔で休憩。
四輪だと入れず、時折釣り人が訪れるだけのこの秘密の場所は、絶好のお昼寝ポイントなのだ。
1時間ほどまったりとして帰宅の途につく。中禅寺湖の周辺は、まだ桜の花が残っているほどの低い気温だが、それが皮ジャンパー姿にはちょうど気持ち良く、ついついあちらこちらへ寄り道してしまう。
今日も隼のエンジンは良好だった。先週、オイル交換してから妙に調子が良いのだ。こりゃぁ「当たり」のオイルが見つかったかな?
<本日の走行距離=150km><本日の教訓=空いているのが一番>
<2001年4月下旬>
【隼】
誘われて、埼玉県の秋ケ瀬公園まで出かける事にする。
ここ数年参加させてもらっているこの集まりは、インターネットのいわゆる「オフ会」である。当初はいろいろと名目をつけて集まっていたのだが、最近では単に「屋外でBBQでもやって楽しもうの会」として定着しつつある。とはいえ、日頃なかなか会えない連中(&お初な方々)と大騒ぎするのは楽しいものだ。隼のリアシートにBBQ用食器と宇都宮餃子10人前を括り付けて自宅を出発する。
現地までの距離は約120KM。時間に余裕があるので高速は使わず、国道4号バイパスをゆっくりと南下する。
今日は気温こそ低いものの、薄い曇り空から時折うっすらと陽の光が射し込むなかなかの上天気、予報では雨も予想されていただけに一安心だ。(俺も含めて)遠方からバイクでの参加者にとって、雨は何よりの大敵なのだ。
小山市を過ぎた辺りで、やはりリアシートに荷物を積んだ初期型のCBR(250)と一緒になる。前になり後ろになりして走る事数キロ、信号待ちで並んだのを機に、CBRのライダーが「どこまで行くんですか?」と話し掛けてきた。
年齢は俺と同じくらいだろうか?その後も信号待ちの度に他愛もない話に興ずる。国道16号を右折する際、国道4号で東京まで行くというCBR氏に「気をつけて」と手を振る。うむ、いいねえ、こういうのも。
休日の午前中で道路が空いていた事もあり、予定より早く2時間足らずで現地へと到着、既に数人のメンバーが集まっていた。
顔見知りの連中とどもどもと挨拶、荷物を降ろす。今日の参加者は実に30人オーバーだ。仲間内の集まりではあるが、実際会った事のない人も多い。まぁネットのオフ会であれば珍しい事ではないのだけれど。
程なく宴(?)が開始される。 肉を焼き、野菜を焼く。飲物はさすがにノンアルコールビール。四輪参加組持参のフライパンで焼き上げた宇都宮餃子もなかなかの好評で一安心だ。
なんやかんやと大騒ぎし、夕刻解散、帰途に就く。
さすがに朝のようなわけには行かず、帰りの市街地は結構な渋滞、加えて昼頃から更に強まってきていた風に苦労させられる。フルカウルのバイクはやはり横風には強くない。吹きさらしの橋を渡るときなど何度となく冷やりとさせられてしまう。
ともあれ、陽の落ちる前に無事帰宅。強風の巻き上げる土埃の中を走ってきた隼のエアフィルターは掃除してやらないといけないだろう。丁度オイル交換の時期でもあるし、今度の休みにまとめて整備してやる事にしよう。
<本日の走行距離=250km><本日の教訓=横風も侮れないねェ>
<2001年4月中旬>
【隼】
うがぁっ・・・休日の朝、窓を開け、そのあまりの天気の良さに意味もなく吠えてみたりする。
それにしても素晴らしい青空だ。抜けるような春の空を、雲が一つゆっくりと流れていく。
こんな日に自室に篭っていてはバチが当たるに違いない。いそいそと着替え、ガレージから隼を引っ張り出す。
とりあえずバイクの鼻先を北へと向けて自宅を出る。そういえば今世紀(笑)に入ってまだ日光へは出かけていなかったのだ。さすがに道路に雪は残っていないだろうし
、ちょっと覗いてくるとしよう。
「いつものルート」で日光へと向かう。 4月の中旬ともなれば、さすがの栃木県北部も春爛漫といったところだ。日光街道(国道199)の桜も散りかけで、青葉の出ている木が多い。ま、それはそれでなかなかに綺麗で、いつになく制限速度を守って走ってしまう。
1時間ほどで日光市内へ。
さすがに交通量は少ない。ゴールデンウィークになると観光客で溢れかえるこのあたりも今は静かなものだ。
"神橋"のあたりからは気温がぐっと冷え込むのが肌で感じられる。お馴染のいろは坂周辺は残雪もなく、バイクで走るにもなんら問題はない。路肩に積もる「凍結時用の砂」に気を付けながら、ひさしぶりの峠道をゆっくりと登っていく。
高度が上がるにつれ更に下がっていく気温。 いろは坂の上、中禅寺湖畔の春はまだまだ先のようだ。いつもの駐車場にバイクを停め、湖畔を流れてくる風を受けながら、ホットの缶コーヒーを開ける。う~む、渋いぞ、俺(爆)
満足するまで浸って帰宅。下界に比べると確実に10度は低い日光の気温。ゴールデンウィークの頃はバイクで走ると凄い気持ち良いんだけど・・・混むんだよねぇ・・・
<本日の走行距離=170km><本日の教訓=日光の桜まではあと2週間?>
<2001年4月上旬>
【隼】
月が変わり4月となる。
ぽかぽか陽気と冷え込みが交互に訪れるまさに三寒四温、今日はちょっと暖かな良い日和だ。
ここのところ仕事で訪れている東京では既に散りかけている桜も、ここ北関東ではまだまだ7分咲き程度。桜見物にはちょうど良い咲き具合はず、どれ、近所の桜並木にでも出かけてみるとしよう。
真っ直ぐ行けば、エンジンの温まる前に着いてしまうほどの近さの場所。陽気も良いし、ちょいと遠回り、わざと曲がりくねった道を選んでふらふらと走る。
田舎道とはいえそこそこの交通量はあるので、飛ばせはしないが実に気持ちが良い。シールドの下から流れ込んでくる春の空気を存分に吸い込みながら走る。う~む、善哉善哉。
思った通り、桜は見頃であった。桜の木の下に寝転がり、文庫本を広げる。気の早い雲雀の声が耳に心地良い。ちょっと昼寝をしていくとしよう。
日が傾く前に帰宅。「酒に夜桜」というのも捨て難いが、「バイクに日中の桜」というのも良いものである。
<本日の走行距離=60km><本日の教訓=桜はいいねえ・・・>
<2001年3月下旬>
【隼】
誘われて、那須サーキットの走行会を見学に行く。
天気予報によれば夕方から雨模様との事。さんざん迷った挙げ句、先週磨いたばかりの隼を汚すのが忍びなく、四輪車を引っ張り出してサーキットへ向かう。
昼過ぎに現地へ到着し、午前中から走っている友人たちと落ち合って見学させてもらう。今日は某ショップ主催の走行会なのだが、走っている車種が実に千差万別である。
下は50CCから上は1300CCまで。一応クラス分けされているとはいうものの、狭いコース&そこそこの台数ということで結構な混雑ぶりだ。走った友人曰く「走る時間数を減らしても良いから、クラスをもっと増やして欲しい」との事。
隼と共にヨシムラのX1も走っていた。いかにも「ゆっくり」だったドカ軍団とは異なり、そこそこに良いペースで走っている。う~む、走るのが仕事(?)とはいえ転んだら大変だよなぁ。
GSXがいる。R1がいる。CB1300がいて、X4も走る。
見ている分には十分に楽しい。見物である事を良い事に、似非評論家と化してあれこれ勝手なことを話し合う。
夕刻、予報通りぽつぽつと雨が落ちてくる頃に終了。皆とでわでわと手を振り帰宅の途につく。
うむ、なかなか興味深い一日であった。大型車が那須を走るのは大変そうだが、見ている分には面白いものである。
<本日の走行距離=(四輪なので)0km><本日の教訓=バイクで行きたかったよなぁ>
<2001年3月中旬>
【隼】
ここ2、3日で急激に上がってきた気温。さすがは3月も中旬、そろそろ春らしさが増してこなければ嘘というものだ。どれ、せっかくの陽気だし、ひとっ走り出かけてみる事にしよう。
ちょっと悩んだ後、冬ジャケットを皮ジャンパーに変更し、ヘルメットもジェットを引っ張り出す。グローブも3シーズン用をチョイス、下半身はジーンズのみ。う~む、どうだろ?まだ寒いかな?
さほどのあても無く国道4号パイパスを南下する。
快晴の空の下、国道は週末だというのに交通量は少なく、快調なペースで走ることができる。但し少々風が強い。
空いているのを良い事に調子に乗ってスピードを上げると、突然の強風に煽られてびっくりする。とはいえ、剛性感絶大な隼だ、V-Maxに比べれば如何ほどのことでもないのだが。
100kmちょい走って埼玉のライコランドへ寄ってみる。 特に買わなければならないものはない(欲しいものは山ほどあるが)ので店内をぶらぶらとうろつきまわる。
店内は丁度冬物と春物の入れ替え時期だ、「2001年新作」とか「冬物処分」などというPOPが目立つ。掘り出し物が出てくる頃でもあるし、次のバーゲンの時にでも立ち寄ってみる事にしよう。
1時間ほど見学して帰路に就く。帰りはあえて4号線の旧道を使いゆっくりと走る。
信号が多くストップ&ゴーの続く街中の旧道だと、例のクラッチのタッチが気にかかる。さすがに最近ではエンストの回数は減ってきたというものの、相変わらずどうにも慣れる事ができない。う~む、ホントなんとかしたいよなあ、コレ。
往路より30分ほど余計に時間をかけて帰宅。 結局、風は強かったものの、気持ちの良い1日だった。これから更に暖かくなっていくのだろう。さて、そろそろツーリングの計画でも立て始めようか。
<本日の走行距離=250km><本日の教訓=いよいよシーズンインか?>
<2001年2月中旬>
【隼】
やっと道路の雪が溶けた2月の週末、隼のエンジンを始動し家を出る。さて、何処へ向かおうか?
あてもなくバイクを走らせる。1ヶ月ぶりの隼だが、エンジンはいたって快調。たっぷりのトルクに物を言わせて市内をぐるぐると走り回る。
バイクショップを冷やかし、本屋を覗く。パソコン屋でパーツを漁り、馴染みの喫茶店で軽い昼食。う~む、やっぱりバイクがあると充実するなあ…
日の暮れないうちにと早めに帰宅。とはいえ正月にあたり比べればずいぶん日が延びてきたような気もする。本格的な春までは…あと1ヶ月くらいかな?
<本日の走行距離=100km><本日の教訓=ジーンズ1枚だとまだ寒い>
<2001年1月下旬>
【隼、V-Max】
雪、雪、ここのところ毎週のように雪が降る。
当然バイクになど乗れるはずもない。空は晴れても道には雪が残っているので、せっかく磨き上げたバイクで走る気がしない。
普段偉そうに「バイクは乗ってナンボ」などと言っている俺だけど、こんなところで見栄っ張りがバレたりするんだよな(爆)
ま、凍った路面で転倒してもつまらないし、ガレージに篭って小細工にでも励む事にしよう・・・
<本日の走行距離=0km><本日の教訓=早く溶けないかな、雪>
<2001年1月上旬>
【隼、V-Max】
からりと晴れ上がったとある休日、どれ、バイクでも磨いてやるか。
V-Maxはこの前洗ったばかり。ほこりを落としてウエスで乾拭き。普段なかなか手の入らないハンドル周りをバラしてキコキコと磨く。レバー系にはグリスアップ。んむ、今日はこんなところだろう。
初日の出見物に使った隼もさほど汚れてはいない。カウルはざっと「ヴェガ」で洗い、あらためて固形ワックスをかけてやる。
チェーンにはクリーナーをかけた後グリスアップ。
そういえばこの前初めて知った(笑)のだが、チェーンクリーナーってホイルの汚れとりに使っても大丈夫(塗装に影響がない)なのだそうだ。なるほど、ウエスに付けて磨くと汚れが面白いように落ちる。こう言う小技って意外に知らなかったりするんだよな、俺。
ホイルの汚れが落ちると、バイクはぐっと綺麗に見えるものだ。
少し離れて隼を眺め、たっぷりと自己満足に浸る。うむうむ、美しいぞ(笑)。
近所のガソリンスタンドまでちょい走りして満タン給油。冬はどうしても乗る機会が減るから、タンクはいつも満タンにしておきたいものだ。
<本日の走行距離=2km><本日の教訓=綺麗にすると乗りたくなるなあ>
<2001年1月1日>
【隼】
3:00am、大晦日の酒もすっかりと抜けた。どれ、初日の出見物に出発しよう。
下はGパンにオーバーパンツ、上はフリースインナーに冬ジャケットの完全装備。もちろんネックウォーマーも標準装備である。
深夜と言う事で暖機もそこそこに出発。V-Maxと異なり、エンジンが温まっていなくともそこそこ走ってくれる隼がありがたい。
国道を一気に南下、コンビニと吉野家で腹を膨らませて東京湾岸のいつもの公園へと到着。天気予報が芳しくなかったせいか人出は少なめ、これなら落ち付いて日の出を眺められそうだ。
7:00am、日が昇る。
21世紀の初日の出にパンパンと拍手を打って頭を垂れる。「今年は良い年でありますように・・・」
帰りは強風の首都高を途中で諦め下道へ。
地元で墓参りを済ませ、そのまま神社で初詣。お賽銭をちょっと奮発。お御籤は「大吉」。お福銭を買ってゆっくりと帰宅。さあ、21世紀も走るぞぉ・・・
<本日の走行距離=250km><本日の教訓=寒いけど気持ちの良い元旦であった>
<2001年1月1日>
21世紀です。
とは言っても突然何かが変るわけじゃないんですが(笑)
昨年は公私共々いろいろとあった一年でした。良い事とそうでない事を比べると・・・マイナスの方が少し多かったかな?
まぁ「人生山あり谷あり」って言いますからね、自分自身に事故や怪我がなかっただけでも良しとしなければいけないんでしょう。
嫌な事は旧世紀(←凄い表現だな)と共にさっぱりと切り捨てて、新世紀を楽しく行きましょう。
今年はいい年になるといいな・・・というか、「いい年にするぞぉっ!」(笑)
<本日の走行距離=0マイル><本日の教訓=祝!21世紀!>
これまでのバイク紀行 |
その5 (2000/1~2000/12) |
その4 (1999/6~1999/12) |
その3 (1999/1~1999/5) |
その2 (1998/6~1998/12) |
その1 (1997/12~1998/5) |