■一番の重要部品
というわけで、最初にあげるのはヘルメット。
バイク・オートバイに乗るには絶対必要なものであり、かつ、いざ買うとなるとどんなものが良いのか?買うべきなのか?と一番悩む用品でもあります。
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サイズ感・フィット感
/ 王道・定番・一般論 /
・ヘルメットは必ず試着する。
・頭にぴったり合うものを選ぶ。
・フィッティングサービスのあるショップで選ぶと良い。
/// 俺的本音 ///
でまぁ、確かにヘルメットを買う・使う上で、このサイズ・フィット感というか被り心地ってやつは非常に重要なわけですよ。
あ、TOPページのとおり俺的本音では口調がアレになりますがご勘弁くださいな。
「ヘルメットで一番重要なのは安全性じゃないか!」って話はこの後でするとして、俺が一番バカらしいと思ってるのは「30分も被っていると頭のどこかが痛みだすヘルメット」
どんなに気に入った・高級なヘルメットでも、被っていて不快になっちゃぁ意味が無い。
そんなヘルメットだとバイクに乗ることすら嫌になるからねぇ。
だから試しに被るのは当然として、すぐ「これ気に入った!買う!」とやっちゃぁいけない。
しばらく待ってみて、どこかが痛くならないか確認する必要があるわけですよ。
頬は押され過ぎていないか、耳はぴたりと収まったか、コミカメがじんじんしてきたりしないか。
どこか「あれ?」と思うところがあったら、もう5分被ってみて様子を伺うべきですな。
サイズ的には、昔は「迷ったら小さめを選べ」とか言われたんですが、先の件もあるし、このご時世ならちょい大きめでも悪くはなし。被って頭を左右に振っても動かない(中でズレない)って条件でね。
そして女性の場合は髪の始末とかいろいろ考える必要があるようで。ま、これについては俺は何もアドバイスできないんですが。
いずれにせよ王道のとおり、初めてのヘルメットは絶対に実店舗で試着して買わなきゃダメですぜ。
そして快適なヘルメットを選ぶためには、先のフィッティングサービスってのも悪い選択じゃない。その道のプロが教えてくれるわけだから失敗は無い。
ただこのサービス、大抵ヘルメットメーカー主導なんですわ。だから自ずとそのメーカーの商品から選ぶ事になる。ここは良し悪しあるところでしょうな。
そう、ヘルメットってのはサイズだけじゃなく、中の「型」で被り心地が結構違う。
「自分の頭に合うメーカー、合わないメーカー」ってのが出てくる可能性がある。
だから初めてのヘルメット選びなら、ともかくいろいろなメーカーの製品を被ってみるべきで……ってのは次の項目で。
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価格・メーカー
/ 王道・定番・一般論 /
・費用をケチるな。ヘルメットの値段は中の頭の値段と同じ。
・初心者は外国製には手を出すなかれ。
・迷ったらAraiかSHOEIを買えば間違いなし。
/// 俺的本音 ///
でまぁ、アライかショウエイなら間違いなしってのに異論は無し。世界的な二大メーカーでバリエーションも多数、安全性に問題が無いのは言うまでもなし。
ただねぇ、これらのメーカーのヘルメットだと、4~5万円からするんですわ。(2022年現在)
懐の温かいおっさん・おばさんには日本経済の為にも高いヘルメットをばんばん買って欲しいんですが、若年層が初めてのヘルメットに数万円ってのは確かに敷居が高い。
だから二大メーカーに限らず、ZENITH(ゼニス=ワイズギア=ヤマハ)やOGK KABUTO(カブト)、その他バイク雑誌で聞いた事のあるメーカーも候補に入れてくださいな。後述する安全性も規格で判断できるんでね。
念のためですが、ホームセンターの棚で売られているような奴が対象外ってのは当然の話ですな。
需要があるから売ってるんだろうし、TPOをわきまえて使う分には否定はしないんですが、「ちゃんとしたバイク」に乗るのであれば「ちゃんとしたヘルメット」を選んでくださいな。
んで、いろいろなメーカーのヘルメットを試すと、高い奴の良さがわかってくる。
先に書いた「自分の頭と型の相性」とか、内装の造りとか質感とか。
「さすがに高いだけのことはある」って事になる。まぁ実際に走るともっと判るものなんですが。
そんな先人の経験から先の2大メーカーが推奨されるようになったんでしょうな。
そして「初心者は外国製に手を出すべきじゃない」ってのもこの辺りが関連してくる。
安全性の話を別にしても、モンゴロイドとコーカソイドじゃ頭の基本形が違うからねぇ。
まぁ人によっては問題なし!って場合もあるから、やっぱ最初はいろいろなメーカーの品を被ってみるべきなんですよ。
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種類・バイクのタイプとの関連
/ 王道・定番・一般論 /
・オンロード車ならフルフェイスが一番。
・オフロード車ならオフ用のものを。
・街乗りメインなら視界の広いジェット・オープンフェイス型。
・半キャップは原付スクーターのみで。
/// 俺的本音 ///
正直な話、俺はなんでもアリだと思ってるんですよ。
どんなタイプのバイクにどんな種類のヘルメットを被ってもまったく問題なし。
SS車にあえてオフメットってのも格好いいし、オフ車にフルフェイスでも笑われることはなし。
もちろん、ヘルメットに種類があるのは理由があるからなんで、機能的にアレになる部分はあり。
大きなツバ付きのオフメットで高速走って横向くと頭持っていかれるとか、フルフェイスで一生懸命オフロード走ると息苦しく感じるとかね。
自分の走り方・好みがはっきりしない時期に買うなら、ジェット・オープンフェイス型がお勧めですな。
汎用性が高くて、どんなバイク・シチュエーションで使っても違和感なし。
視界も広いし、後に別のヘルメットを買っても併用できるんでね。
王道には上げてないンですが「システムヘルメット」ってのもありますな。
見た目はフルフェイスだけれど、顎ごとがばっと上に開けることができるのでジェットのような開放感がある。
まぁこれ、フルフェイスとジェットの良いところ取りではあるものの、ガワがデカくなりがちだとか、メーカーが限られるだとか、何より高価だとか初心者にはちょい手を出しにくい品物ではあります。
そしてどのタイプにせよ、選ぶべきはシールド付き。
シールドなしのオープンフェイスにゴーグルつけて……なんてのにあこがれる人がいるかもですが、最初はシールド付きにしときましょう。こっちの方が圧倒的に便利・安全なのは間違いねぇですから。
でまぁ、最初に「なんでもアリ」とか書いておきながら、俺的に「半キャップは全ての場合において論外」なわけですよ。
一般論で可としていた原付でも不可なわけですよ。
安全性についてはこれまた後述ですが、俺は半キャップ被っている人がいるとそれだけで「あ、そんな意識の人なんだ」って見ちまうんですよねぇ。
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耐久性・安全性・交換時期
/ 王道・定番・一般論 /
・JIS規格必須、SNELL(スネル)規格推奨。
・発泡スチロールが劣化するので3年で交換を。
・それ以前でも強い衝撃を与えたら交換を。
/// 俺的本音 ///
いや、3年で買い替えはしないですね。下手すりゃ10年使うもの。(自己責任)
「強い衝撃」ってのも判断が難しいところ。まぁ手に持っていて落とした、バイクのシートから滑ったなんてのは対象外にして良いでしょう、2階のベランダからアスファルトの路面に落としたともなれば話は別ですがね。
走っていて転倒したとしても、アスファルトで擦れて外側がガリガリにでもならなけりゃ使うかな?まぁこれも自己責任ですがね。
そうそう、余談気味になんですが、何度かあちこちで書いている通り、俺はサーキットでも一般道でも転んで顎を打った事がないんですよ。
全部横側、耳の周囲、コミカメ付近。
この辺りが一般的に言われることの多い「ジェット・オープンフェイスは顎のガードが無いから危険」ってのをリアルに感じていない原因なんでしょうな。そしてまた「横にガードのない半キャップなんかじゃ簡単にシぬぞ」と思う根拠でもあるわけでして。
#これも「どこに線を引くか」って話。
ともあれ、バイク用であれば何かしら付いてるであろう規格は高い方が安心なのは間違いなし。
今国内で「オートバイ用」として売られているヘルメットにはほぼ100%JIS規格(PSCかも?)が付いているとは思うんですが、王道のとおりできればスネル規格通ってる方が安心できる。
この点でもアライ・ショウエイってのは強いですな。
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デザイン・カラー
/ 王道・定番・一般論 /
・自分が気に入ったものを。
・バイクのカラー、デザインに合わせるとなお良し。
/// 俺的本音 ///
これはもう「好きな色・柄を買え」これだけかな。
「白いバイクには白いヘルメット!」も良いんですが、合わせなきゃいけない義理は無し。
この手のことはファッションと同じで、センス次第でどうにでもなるからねぇ。(縁なし)
最近はいろいろな柄のヘルメットが売られているし、ショップで眺めて「あ、これ格好いい!」って思った奴が一番なのはバイク選びと同じですな。
好きなプロライダーがいるなら、そのレプリカモデルとかも悪くない。
んでもその場合、やっぱバイクもそのライダーと同じメーカーにしたいところ。まぁプロライダーは複数のメーカーを渡り歩くものなんで気にしないって手もありますがね。
とまぁ、全部踏まえたうえで最初に買うなら単色モデルがお勧めですかね。シンプルなモデルは後々ステッカーチューンもできるからねぇ。
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機能・ギミック
/ 王道・定番・一般論 /
・暑さ対策のベンチレーション機能が付いたものを。
・曇り止めシールド(ノンフォギー・ピンロック)は便利。
・基本はクリアシールド。スモークだとトンネルや夜間見えにくい。
・インナー、アウターサングラス機能も良い。
/// 俺的本音 ///
もうね、とにかくここ数年の夏の暑さって奴は尋常じゃないわけですよ。
なので風を通す・涼しくなるベンチレーション機能は必須、それも数多いほどいいんですが、だからといって「これだけで万全!」ってわけにもいかないわけで。
夏にヘルメット被ると暑いってのは仕方のないと諦めて「ベンチが付いていた方が多少は楽」程度に考えていた方がいいでしょうな。
ノンフォギー、曇り止めシールドなんてのも大変に便利だ。冬場はこれが無いと目の前真っ白なんてことがままあるからねぇ。
んでも、大抵後付けシステムなんで初めからじゃなく、ちょい慣れた後に追加する方が良いかもですな。
取り扱いにコツもいるし、土砂降りの中走るとかえって見にくくなったりもするんでね。
最初のヘルメットならシールドはやっぱりクリア・透明のものがお勧めですな、付属してるノーマルシールドは大抵コレだと思うんですが。
#アライは純正が大抵セミスモーク名義だけど実際はクリアと変わりなし。
スモークシールドは見た目格好はいいんですが、王道のとおり暗いと見えにくい。突然のトンネルとかで慌てちゃ危ないからねえ。
どうしても目元を隠したいなら薄めのミラーシールドあたりにしときましょうか。高いけど。取り扱い難しい(傷が付きやすい)けど。
そして最近(でもないか)流行りのインナー・アウターサングラスならこんな心配はなし。
インナータイプだとヘルメットがデカくなりがちだとか、アウタータイプだと見た目がとかいろいろありますが、まぁ好きなのを選んで大丈夫です。
そうそう、つい忘れがちなんですが必ず「シールドの外し方」ってのを店員さんに教わっておいてくださいな。
もちろん取扱説明書には書いてあるけど大抵わかりにくい。コツというか力加減が必要なことも多いんでね。
出先で汚れたシールドを洗おうとして慌てる人、思っているより沢山いるもんです。
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その他
さて、一通り語り終わって、ここからはその他余談的な事なんですがね。
とあるネット動画の企画で、芸能人がバイクを買うなんてのがあって。
車種は原付二種のカブ的な奴。バイクを買ったその足でヘルメットも買いに行くのは良いとして、購入した店はバイク用品屋じゃなくデザイン・ペイント屋、選んだのがオリジナル柄の半キャップ。
そしてこれを見た俺が「有名人が半キャップのヘルメットを選ぶなんて!」と憤ったかと言うと、実はそうでもない。
まず、これは「芸能人の企画」なんですよ。
芸能人ってのは顔を売らなくちゃいけなくて、目立たなきゃいけない。人と同じじゃ目立たない。
だからバイク用品店でじゃなく、デザインショップで一品物を選ぶってのも充分に理解できるわけです。
半キャップもしかり。文字通り「顔を売る」って面でフルフェイスが不利なのは間違いなし。だからこの時も「そう、カブ系なら許せるかもねぇ……」と思っただけなんですがね。
唯一心配だったのは、これ見た人の中に「そうか、あれが普通なんだ!」って凄く単純に考える人がいないかどうか。
「あの芸能人が選ぶくらいだからカブ系には半キャップなんだ、フルフェイスなんてダセえんだ」と思わないかどうか。
先のとおり、俺的には半キャップはどんなバイクでもNGですが、カブ的なモノにならOKにしている人も多いでしょう。それは「線の引き方の違い」なので問題なし。
でも、だからといって「それ以外は普通じゃない」と考えて欲しくない。
「これはあくまでも企画だから」ってのがどのくらい伝わってるかが心配だったわけですよ。
ま、正直なところ、芸能人には「芸能人だからこそ」ちゃんとした装備・ヘルメットで乗って欲しいんですけどね。
そして芸能人でも、本気でバイクに乗っている人は皆ちゃんとしたヘルメットを被ってますねどねぇ。