■お高く感じるかもですが
雨具、合羽、レインウエア。これもいざ買おうとすると悩む品物に間違いありません。
ま、そもそもバイクと雨って相性良くないですからね。
☆
要・不要
/ 王道・定番・一般論 /
・必ず必要。バイクは雨が降ると濡れるもの。
/// 俺的本音 ///
ええ、わかってますよ、「コンテンツ作っといて最初が要不要ってのはなんなんだよ!」って思うのはね。
いえね、バイク雑誌やらメーカーサイトやらだと雨具は買う・持っているのが当然になってますが、実際のところ「俺合羽持ってないも~ん」なライダーは結構いるわけですよ。
「雨の時は走らない」「出先で降られたら諦めて濡れる」
そう決めちまう。そして一旦決めちまえばそれはそれで結構気楽らしいんですがね。
そういえば夏の夕立の土砂降りの中、びしょ濡れの革ウエアで走り続けるハーレーのお兄様方とか見かけることがありますが、あれもこんな決めなのか、それともまたちょっと違うポリシー的なもンなんですかねぇ。
かく言う俺も、オートバイに乗り始めてしばらくの間は合羽を持っていなかったりとか。
これも当時は「雨の時は乗らなかった」からですな。
完全に遊びで乗るバイクだから雨で出かける義理は無し。何より持ち歩くのが面倒でねぇ。
実際に雨具を買ったのはツーリング、それもお泊りな奴に出るようになってからですかね。
……ってなわけで、「はじめての」的には、購入は「お泊りツーリングに誘われたら」辺りをきっかけにすると良いんじゃねぇでしょうか。
それまでは、降ったら・降りそうだったら走らない。それでいいと思うんですよ。
あえてバイクで雨の中走っても楽しいことは何一つ無いからねぇ。
そうそう、忘れちゃいけねぇのは、雨具の使い方の一つに「防寒」ってのがあることだ。
合羽は風を通さない。だから体温が逃げにくい、暖かい。
冬はもちろん、真夏でも高地山越えとか明け方の冷え込みとか、「ああ、合羽持ってて助かった」ってしみじみ思うことがある。
買うか買わないかを悩んだ時には、ひとつこれも思い出してくださいな。
☆
専用品・汎用品
/ 王道・定番・一般論 /
・雨具はバイク専用に限る。
・一般的な雨合羽はバイクでは用をなさない。
/// 俺的本音 ///
んでまぁ、買うと決めたらどんなのにするかって話なんですが、これはもう王道のまま。「バイク専用品」の一択ですな。
とにかくバイクってのは走ると風を受けるわけだ。
それも並の風じゃない、時速60kmは風速16m/秒、100km/hなら27m/秒
こんなの台風直撃でもなかなかお目にかかれない風だからねえ。
加えてライディングフォームの影響もある。
手を前に出してちょい前傾するから、前からの風をまともに受ける。
胸のファスナーとか袖口とか首元とか、がっちりガードしなきゃいけないポイントが多い。
この辺り、普通の雨合羽だと一撃でアウトなんだよねぇ。
パンツはこれまたライディングフォームの影響で、裾がかなり長めでないと前輪がハネた水で足首がズブ濡れになる。
そして後でも書く尻の濡れは言うまでもなし。
だから雨具に関してはバイク専用品以外には目もくれなくて大丈夫ですぜ。
んで気をつけなきゃいけねぇのは、「二輪用」をうたっていても変なモノが売られていること。
「スクーター専用」とかは先の条件なんてお構いなしのが多い。下手するとポンチョ的形状でバタバタして、普通のオートバイでは危なくて使えなかったりもする。
そしてバーゲン品の類は玉石混交。「ちょい厚めの普通の合羽」なんかが平気で混ざっていたりする。
この手のは後で書く透湿性の関係で「パラパラ雨なのに中はびしょ濡れ」になったりするからねぇ。
ま、これらも出先の緊急用として割りきって使うならアリっちゃありではあるんだが、安物買いのなんとかになる可能性が大だ。
「はじめて」であればやっぱちゃんとしたメーカーの専用品買っておくのが無難でしょうなぁ。
俺的には、時々言ってますが「迷ったらゴールドウインの一番安いの買っとけ」なんですがね。
☆
機能・性能
/ 王道・定番・一般論 /
・バイク専用であれば機能はおおよそ問題なし。
・透湿性が高いと快適。
/// 俺的本音 ///
さて、んじゃ「バイク専用の雨具を買うぞ!」としたうえでの注意ポイントなんですがね。
一番はこれ「尻!」
雨の日のバイクってのはとにかく尻が濡れやすい。そして濡れるととても気持ち悪い。
シートに体重がかかっている&上半身から水が垂れてくるおかげで、土砂降りの中走ってて最初に「あれ?」と思うのは大抵尻なわけだ。
そしてじわじわ濡れてきて眉をしかめるハメになる。これに比べれば上半身の濡れなんてのは可愛いもんだ。
まぁ買ったパンツが濡れる濡れないは実際に履いて雨の中走らなきゃ判らねぇンですが、それでも「尻に縫い目がない」なんてのは購入のチェックポイントにしてもいいでしょうな。
パンツの他のポイントとしては履きやすさ。
急な雨に遭った時、とにかく下半身側は早く履きたいもの。その時裾はファスナーよりベルクロ留めの方が履きやすいし、ブーツやらなにやらふくらはぎ付近の太さに汎用性が出るのでお勧めだ。
ま、この点はクリアしてる製品の方が多いですがねぇ。
上半身の方でこの手のチェックポイントはあまりなし。前合わせが二重とか袖に絞りなんてのはバイク専用なら当然の話。
個別に「ウリ」のある雨具もありはしますが、まぁ正直オプション的な意味でしょうな。
んで素材的には、表番長である防水性能と、裏番長の透湿性。
雨具なんで防水性能が重要なのは当然の話。
後に書くリンク先で、俺の考える数値的なものを書いているんで参考にしてくださいな。
さくっと書くとすれば「バイク用なら最低10,000mm以上」「俺が買うのは20,000mm以上」ですかな。
透湿性も同じリンク先参照ということで。
そしてくれぐれも「完全防水!」なんてお題目に騙されないように。確かに水は通さないものの、ただのゴム引き透湿ゼロで、夏には中が(汗で)びしょ濡れになる奴があるからねえ。
購入するサイズはいつものとおりでOK。「ウエアの上から着る」ってのはメーカーで考慮してくれてるからね。
ちなみに「でもぶ厚い冬ウエアの場合は上に着るのに苦労するんじゃ?」とか思うかもだが、冬ウエアってのはそれ自体防水なのが大前提。雨具に頼っちゃいけないモノ。
だからねぇ。防水以外の冬ウエアは買っちゃダメですぜ。濡れるとマジ命に係わるからねえ。
あと考えとくのは畳んだ時のサイズかな。
最初に書いたとおり、雨具は持ち歩きが面倒くさい。だから気軽に持ち歩きできるサイズにパッキングできるかどうかってのは結構重要なわけですよ。
そして最後に書くのは「高い雨具にはにはそれなりの理由がある」
素材とか機能とか、あるいはデザインとか。
高い奴着ると確かに「あ、やっぱ違うわ」と思うもの。
弱点は畳んだ時のサイズくらいかねぇ?高いのは素材に厚みがある奴が多いのでこれは仕方のないところでしょうな。
財布に余裕のある方々は、ぜひ高い奴買って業界に貢献してくださいな。
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■章■
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01 : はじめてのバイク用ヘルメット
02 : はじめてのバイク用グローブ
03 : はじめてのバイク用ブーツ
04 : はじめてのバイク用プロテクタ
05 : はじめてのバイク用雨具・レインウエア
06 : はじめてのバイク用ウエア・ジャケット
07 : はじめてのバイク用ウエア・パンツ
08 : はじめてのバイク用バッグ(ライダー装着編)
09 : はじめてのバイク用バッグ(車載編)
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