■履いたら1日そのままで
次はパンツ(ズボンと言うと笑われる……というか通じない?)について。
「選び方はウエアとほぼ同じなんじゃ?」と思いがちですが、パンツならではの部分も多いんですよ。
そして繰り返しになりますが、バイク用ウエアとしての最重要項目、プロテクションについてはプロテクタのコンテンツを参照ということでお願いいたします。
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専用品か汎用品か
/ 王道・定番・一般論 /
・転ぶと破れる。丈夫で安全なものを。
・どんな季節でもバイク専用パンツが一番便利。
/// 俺的本音 ///
まぁね、バイク専用パンツでも良いっちゃ良いんですよ。機能的に間違いないのは事実なんでね。
ところでライディングパンツを選ぶにあたって、忘れちゃいけない重要な事が一つある。
それがこれ、「出先で脱ぐことができない」
そう、ジャケットは気軽に脱げるけれどパンツは無理、出かけたら丸1日履き続ける。これが選択を難しくしているんだよねぇ。
ツーリングの途中、ちょいと停まって「少し散歩しよう」とか「おしゃれ喫茶へ入ろう」なんてことがままあるわけだ。
そしてそんな時、あんまりゴツい奴履いてると躊躇することになる。
これね、一見たいしたことなさそうな要素なンだが、実際の街乗り・ツーリングでは大変に気になるところなんだよねぇ。
なので俺はどちらかといえば汎用派。普通のパンツにプロテクタ装着派なわけですよ。
この後に書くとおり冬以外はほぼGパン。これだとどこへ行っても何をしても大丈夫。
まぁ最近のライディングパンツにはカジュアルな奴も出ているんで、いろいろ探すのも面白いでしょうな。
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夏のパンツ
/ 王道・定番・一般論 /
・暑くても短パンは禁止。
・夏の走行にはメッシュパンツを履いて。
/// 俺的本音 ///
いえね、ホント、ここ数年の夏の暑さといったら……(略)
なので俺も(とうとう)ワークマンのメッシュパンツを買ってちょい乗りに利用してるわけですがね。
もちろん膝にパッドを入れて
んでも一番長く、メインで使うのはやっぱりGパン・ジーンズ・デニムパンツなわけですよ。
お馴染みのコミネジーンズももちろんパッド入りで
先に書いた通り、これならどこに行って・入っても大丈夫。歩きまわるのも問題なし。
お泊りツーリングの夜に呑みに出るのにだって使える。まぁ数日かけるロングツーリングでは宿用を別に持っていきますが。
そしてGパンのもう一つのメリットがこれ、「がんがん洗える」
夏のライディングってのは結構な汗をかく。尻とか太もも裏とかが湿ってくる。それを次回乗るまで放っておくのはどうにも気持ち悪い。
帰ってきたらがんがん洗ってカラカラに干してばりばり使う、これを繰り返したいんですわ。
それを考えると、「夏でも涼しく使えます」的なお題目があってもパンチングメッシュ革パンツなんてのにはなかなか手を出す気になれないんだよねぇ。そう、いくら見た目が格好良くてもね。
……ってなわけで「はじめての」的には、夏・3シーズンは手持ちのGパン+外付けプロテクタってのが一番手軽でしょうな。
膝にパッドポケットが付いている奴ならなお良し。
そうそう、バイク用Gパンをうたっているものには「ケブラー糸を使ってるから頑丈!」なんてお題目のもありますが過度な期待はしないように。
ええ、王道にもある通り、どんなGパンでも転んでズザザザになりゃ穴は開くものなんでね。
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冬のパンツ
/ 王道・定番・一般論 /
・冬のバイクはとにかく冷える、専用の冬パンツでしっかり防寒を。
/// 俺的本音 ///
「冬のバイクは寒い」ってのはジャケットと同様。でもパンツ選びだともう一つ考えなきゃいけないことがある。
それが「パンツ単体か、オーバーパンツか」って事なんだよねぇ。
先に書いた「パンツは出先で脱げない」これには一つ例外がある。
それがオーバーパンツ。普通のパンツの上に被せて履くタイプの奴。
これはもう年代物のオーバーパンツ
これがねぇ、暖かいんだ。
下半身を二重にカバーするって事に加え、生地がぶ厚く「防風・防寒」に特化している。
だから冬場のライディングの快適さを考えればこれが一番なのは間違いなし。
でもね、その特化がゆえに見た目とかデザインとかには期待ができない。
ぶっちゃけ、オーバーパンツは格好良くない。履いたまま歩くとかお店に入るのはちょい避けたい。
だから「バイクを降りたら脱ぐ」のが前提になる。そしてね、この脱ぎ履きも面倒くさいんだオーバーパンツは。
防寒用だからファスナーの類が少なくて手間・時間がかかる(上の画像の奴は珍しいフルファスナータイプ)
ぶ厚いから脱いだあとしまう・置くのにも場所をとるんだよねぇ。
さて、反して直穿きの冬パンツなら上のような面倒くささは無し。すっきりデザインのモデルも多い。
直穿きのラフアンドロードとワークマンの冬パン、他にゴールドウインのもあり
ただこっちは気温の許容範囲が狭い。
極端に寒かったり、あるいは意外に暑かったりすると快適度がそがれる場合もある。
下にタイツを履くことで調整はできるけれど、タイツってのはパンツ以上に途中での脱ぎ履きが難しいからねぇ。
出発の朝に寒いからと分厚いタイツ履いて出たら日中大汗に……なんてこともあるわけですよ。
とまぁホント、いろいろ考えはじめるときりがないんですわ、冬のパンツ選びってのは。
んで「はじめての」的なお勧めとなると、「冬にも走るならオーバーパンツ1つ買っとけ」ですかね。
真冬はオーバーパンツ。それ以外はGパン+雨具の下で防風。あとはタイツで微調整。
そしてオーバーパンツを買うなら遠慮なしに一番暖かい奴を買ってくださいな。
使い勝手とかスタイルとかを犠牲にして使うんだから、中途半端じゃもったいないからねぇ。
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革パンツ
/ 王道・定番・一般論 /
・バイクにはやっぱり革が似合う(再)
・オンロードバイク乗りならぜひ購入を(再)
/// 俺的本音 ///
革パン、格好いいけど使いどころが難しいんだよねぇ。
俺も1本持っているものの使える期間は革ジャン以下。初冬オンリーになってるわけでね。
これまた大分貫禄(皺・汚れ)がつきました
ジャケットのコンテンツでも書いたとおり、革にはあんまり防寒って機能は無い。
防風だけだから、ちょい寒い時期にはこれまたタイツで調整することになる。
夏に使うと汗びしょにってのはまぁ当然の話ですな。
そしてスタイル的にも上級者向き、特に上下を革で揃えようとするとね。
あwせdrftgyふじこちゃん的体形の妙齢女性の革ジャン革パン姿が最高なのは当然として、それ以外の層にはなかなか敷居が高い気がする。
俺が革パン履く時も、上半身はファブリック冬ジャケの場合がほとんど。いや、マジ素人には革ジャン革パンの組み合わせは難しいンだって!
それでも、オンロードバイク乗りであれば1本持っていたいのも本音なところ。
どこかで「これは!」ってのに出会ったら手に入れとくといいかもですな。
そして革パンとは別に「チャップス」ってのがあることも覚えておいてくださいな。
そうそう、革パンはプロテクタ無しの奴が多いんで、そこは上手くやってください。
画像のとおり、俺は二―シンパッドを中に装着するようにしてますよ。
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全体として
……とまぁ、好き勝手書いてきて(略)
「ライディングパンツってのはジャケットほど意識されていねぇよなぁ」ってのが本音なわけですよ。わざわざ買う程のものじゃないって意味でね。
それはある意味正解なわけなンだが、結構汚れるってのは忘れちゃいけないポイントだ。
夏用で書いた汗はもちろん、走ってるとホコリやらゴミやらいろいろとぶつかってくるものやら。
手持ちのおしゃれパンツなんかで乗るのは実にもったいないんだよねぇ。
だから手軽なので良いんで「バイクに乗るときにはこれを履く」を1本買う・決めとくと良い。
これはブーツのトコで書いたのと同じこと。シートに置いた尻の滑り具合がいつも同じ、とか機能的な部分でもメリットがあるんでね。
んで最後にまたまたお約束。
「どんなパンツでもプロテクション・プロテクタを忘れずしっかり付けてくださいな!」
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※参考