■バイク用品・関連品レポート、インプレッション

 

ワークマンメッシュジャケット+α購入&実走行記

ワークマンメッシュジャケット+α購入&実走行記
WORKMAN RD101
CORDURA EURO(コーデュラユーロ)デュアル3Dメッシュジャケット

 購入   走行   走行2   2023バージョン   ロングツーリング NEW

 

 

garage Ak!rA

 

試してはみたものの

 「わーい、ワークマンからパッドの入る安価なメッシュジャケットが出たぞ!真夏のお気楽チョイ乗りにぴったりだぞ!」

 そう、このコンテンツはこう書いて終わるはずだったのだ。

 かねてからメッシュジャケット不要論を説いてきた俺。

 だがここ数年の夏の暑さは尋常ではなく、3シーズンパーカーでは熱中症も危ぶまれるほど。
 それではと棚の奥に眠っていたスケスケメッシュジャケットを復活させたのも過去コンテンツのとおり。

 ロングツーリングは別としての真夏のホントのちょい乗り。

 街中への買い物とか給油とか、Tシャツ1枚で出かけたいけれど大通りを通るしなぁ?な時に気軽に羽織れるパッド入りメッシュジャケットが1枚あると便利なのは間違いない。
 なので、先のワークマンのジャケットを見つけた時は大変に喜んだ!のだけれど……

「……まずはこちらをご覧ください」

サイズ表記3L
サイズ表記も皓々と

 「3Lだよ3L!生まれて初めて買ったサイズだよ!」

 どこのメーカーでも「JP L」でほぼぴったりの俺の体形。
 ごく一部のメーカー、もしくはスリム形状をうたうモデルではきつく感じる事もあるけれど、これまでの例をみるに、ワークマンの品であればいつものLサイズで丁度良いはずだった。

 ところがまぁ、店で試着して驚いた。着られはするもののピチピチだったのだ。

 ファスナーを上げると胸も腹も腕もパンパンに。「これ自転車用なんじゃ?」と疑うほど。
※自転車(ロードバイク)ウエアは空力を考慮しピチピチになるのが標準形。

 首をかしげながらLLにチェンジ。
 すると若干余裕はできるものの、バイク用として最も重要なパッドの入るスペースが無い。
※ウエアにはパッドは付属しておらずポケットのみ。

 肩や肘、ポケット位置のウエアの隙間はごく僅か。ここに厚いパッドを入れられるとは到底思えなかった。

 「なんだよこれ!サイズ感メチャメチャじゃないのかよ!」

 バイク用として売られ、パッド用ポケットが準備される以上、それ(パッドセット後)を含めてサイズ設計されるはず。だがこのモデルにはそれらがまったく感じられなかった。
 通常一番先に無くなるはずのLサイズがそこそこの数残っていたのはこれが理由だったのだろうか。

 「おかしいなぁ?このジャケット、バイク用として監修されてたんじゃなかったっけ?……」

……というわけで、その他いろいろあった上で(後述)3Lという名目だけは巨大なサイズを購入したわけなのだけれど。


 自宅にて、それではと手持ちのパッドをセットしようとして気づく。「入らん……」

 パッドポケットが小さすぎるのだ。

 俺的標準のコミネパッドは、肩も肘も入らず。
 他の手持ちパッド各種も試したが同様だった。先の隙間スペース(厚み)以前にポケットの大きさ自体が違うのでどうにもしようがない。入らないものは入らナイ!のだ。

肩パッド
コミネの肩パッドSK-636を無理やり曲げて突っ込んでみるとこんな感じに

肘パッド
こちらは突っ込むことすらできなかった肘SK-635

 上記画像のとおり、無理やりパッドを突っ込んでも機能しないし、そもそも内側のメッシュがビンビンに張ってしまい腕が入らない。

 バイク用として売られるジャケットでパッド付属でないのなら、世に出ているバイク用パッドのサイズに合わせてポケットを作るのが常識的だと思う。
 そして汎用性を考え、どんなパッドでも入るようやや大きめに作られるはずだとも思うのだ。

 「このジャケット、バイク用として監修されてたんじゃなかったっけ?」(再)

#「価格が価格だから」とも思ったのだけれど、ポケットのサイズで原価が上がるとは思えないし、デザインに影響するとも思えないんだよな。

 ぐぬぬと呻いてみたものの対策なし。

 結果的に、ラフアンドロードのメッシュパッドセットいつぞやの脊椎パッドと同シリーズ)を新規購入し、ポケットに合わせて切る羽目になった。(これがタイトルの+α分)

<余談>
 どうせ買い足すなら前世が甲殻類の俺的には固いコミネパッドの方が安心できる。そしてこちらもカットできないわけではない。でもメッシュジャケットだからやっぱ風の通る方が良いよねとメッシュパッドを選択した。
 いずれにせよ(カットするので)他との使いまわしはできなくなるわけだからね。

メッシュパッドセット
ラフアンドロード エアスルーパッドセット、RR10034
「レース競技専用品」とあって首をかしげるのもいつぞや同様

パッド比較
先のコミネパッドとの比較
但し見た目のサイズより硬さとか厚みの影響の方が大きい

カット前後
実物合わせでカットした後(各右)

脊椎パッド
脊椎パッドのカット量はこれくらい

 うんうん呻きながら切り取って、なんとかジャケットのポケットに収めることができた。

 というわけでこのジャケット、本体価格は4K円弱だけれど(手持ちの有無と関係なしに)プラス、パッド代2K~4K円が必要と考えた方が良さそうだ。

……とまぁ、いろいろ首をひねる部分があったのだけれど、これだけ書いておけば来シーズンに改訂版が出るのは間違いなし(をい)

 名目だけ大きなサイズは既に品薄にもなっているので、興味ある方は来年まで待つことをお勧めします。(半分洒落で半分マジ)

 ともあれ、この手のお手軽ジャケットで「パッドは別」と割り切った売り方は俺は好きだ。

 形ばかりで実質使えない・使わないモノを付属して価格が上がるよりは、すっぱり切って安価にしてくれる方がありがたい。
 安全に直結するプロテクタにはこだわりもあるし、「専用部分は専用メーカーに」というのはオートバイのサスペンションやらブレーキやらでも同じわけだから。

取り外したもの
「だからこンなのも付けなくていいのに……」とフードと小物入れを取り外す
(小物入れは後で使うかも)

 トップ画像のとおり、ジャケットのデザインは悪くない。派手ではないがそこが良い。
 先述のとおりこれでロングツーリングに行くわけではないのだ。

 耐久性やらなにやらもあまり気にならず。価格的にそこまで求めるべきではないし、繰り返すけれどこれはあくまでもご近所散歩用なので。

※このジャケットはファスナーで袖を取り外し半袖にすることができる。つまり考えられている強度もそれくらいなのだろう。

 さて、ワークマンには(公式通販サイトで購入しての)近隣店舗受け取り、または店舗在庫の検索・取り置きという素敵システムがある。
https://workman.jp/shop/default.aspx

 今回の3Lサイズの調達も、近隣店舗&WEBでは見つからなかったので上記取り置きでお願いした。
 とても便利なシステムなので今後も重宝させてもらおうと思っている。
※と、フォロー(コラ)

 実際に着て走るとどんな印象になるかは今後検証という事で。
 そう、暑くないとメッシュジャケットのテストにならないのだけれど、あまり暑くなられるとそれはそれで困るんだよねぇ。

<続く>

走ってみました

<続き>

 某日、それではと実際に使ってみることに。

 比較的気温が高い日ではあったのだけれど、梅雨中なので最高気温は30度を下回る。熱波下のテストにはならないが、湿度は高いから参考にはなるだろう。

 そしてせっかくの機会なので、ジャケットの他にパンツブーツもワークマンで揃えてみた。

フルワークマン
「良い子のみんな!私がワークマンだ!」
(ブーツの先端が汚れてる)

フルワークマン2
バックビュー

 あらためて袖を通してみると、袖丈はやはり長い(3Lだから)
 ついでにジャケット裾も長い(3Lだから)
 でもまぁ、バイクで走るうえではさほどの影響はないだろう。

 ジャケットの中に着ているのはカドヤのヘビーオンス黒Tシャツのみ。
 「透けるかな?」の心配は無用のよう、これなら白いシャツでも大丈夫そうだ。

 セローでパタパタと走り出す。
 先のとおり気温はさほどではない。それだけに風が当たるのが良く判る。

 そして当たるのは良いのだけれど、背中から抜けていく感じが少ない。これは入れてある脊椎パッドのせいなのだろうか?
 前ファスナーを開ければさすがに風は通って行くのだけれど、無防備になったのどぼとけに虫が当たるととても痛いものだ。

 走っていて気になったのは肩パッドの位置

 ライディングポジションをとるとパッドが前に出て、後ろ・背中側がまったくカバーされていない感じになる。これが大変に心配なのだ。
 パッドポケット拡大の際には是非後ろ側を広くしてください(誰に頼んでいるんだか)

  そしてこれはジャケットのせいではないけれど、肩と肘のメッシュパッドがやはり薄めに感じてこれまた不安になる(前世甲殻類)
 「やっぱりプラスチックパッド(をカットして)入れようかな……」

……と、近所を80km程走って帰宅。

 いくつか気になるところはあるけれど、価格と使用目的を考えると十分に合格点。
 もちろんパーカーより涼しいのは間違いなし、今年の夏のちょい乗りでは活躍してくれるはずだ。

走ってみましたの2

 そして季節は真夏に……にはちと早いのだけれど。
 気温35度下で走る機会があったので感想を書いておこう。

 あチぃあチぃ騒ぎながら走った印象は、全体的には前回と変わらず。
 一番気になったのはやはり背中で、肩甲骨の内側に熱気が溜まる感じになった。

 パッドに更なる穴をあけようかとも思ったのだけれど、そもそも脊椎をカバーするためのパッドなわけだし、これが原因で熱中症になることもないだろうととりあえずは放置とした。
 ここはこの先何度か使ってみてから再考ということで。

 この日のような炎天下だと、腕に陽が当たらない分、Tシャツより快適と言えるかもしれない。
 半袖だと手首と二の腕にくっきりと境目の日焼けができてしまうしね。 

 そして今回気づいたのが、ジャケット本体が柔らかい(&入れてるパッドも柔らかい)ので、出先で脱いでも小さくまるめられるということだ。

 セローの常設ボックスにもなんなく収まる。
 3シーズンパーカーでもボックスには入るのだけれど、余裕が大分違う。街中買い物の際には重宝することだろう。

 あとは、夏専用だけに洗濯等々の件。
 まだ洗ってはいないのだけれど、ざぶざぶやるとどうなるか、今後検証だ。

……というわけで、予想通り便利に使えている。

 それにしても今年(2022年)は7月頭から(というか6月後半から)最高気温35度越え連続の異常気象。
 はてさて、本格的な夏にはいったいどうなってしまうのやら……

モデルチェンジされました

 時は流れ2023年。

 (案の定)「ワークマンのメッシュジャケットがモデルチェンジしたぞー!」との噂を聞きつけ、どれどれと実店舗まで見に行ってみる。

 運良く在庫のあった実物を前にあれこれ検討。「うーむ、なるほどねぇ……」

 基本的な部分というかコンセプトは変わっていない。だがいろいろ変更された部分も多そうだ。

 ★

 まずは、前回大騒ぎしたサイズ感

 試着してみたのだけれど、正直よく判らなかった(をい)
 印象的には若干拡張された気がしないでもないような?相変わらず小さめ・キツめではあるのだけれど、Lサイズも前回のようにピチピチパンパンには感じなかった。
 今年のモデルを買うのであれば、俺は(3Lではなく)LLを選ぶだろう。

 ラベル等々に記載はなかったけれど調整された可能性はある。ただ、最近俺自身が若干サイズダウンした影響があるかもしれない。
 いずれにせよ、購入の前には必ず実物の試着をお勧めします。

 お次はこれまた前回の課題、バイク乗りとしては最も気になる(はずの)パッド
 これまではパッドポケットのみだったが、今モデルには実際にパッドが入った。

 肩と肘に入るのは同じパッドだろうか?形状は、俺が別に買ったラフアンドロードのエアスルーパッドの肩部によく似ている。

 ただ、材質的には正直ペラペラやや貧弱で、ライダーとしてはこれに頼りきるのは非常に心もとないもの。
 取説にも「バイク専用ではありません」とあり、「とりあえず入れてみました」的な印象は拭えない。
 もしかして前モデルで「ポケットがあるのにパッドが入っていないのはおかしい!」的なクレームでもあったのだろうか(邪推)

 というわけで、俺的にはバイク用に入れ替えること間違いなし。そして入れ替える前提なら、以前書いたように「余計なものは最初から付けない」方がありがたいのだ。

 買い替え・入れ替え時に問題になる(した)パッド&ポケットの大きさ

 さすがに(ジャケットを買わないのに)取り出すわけにはいかないのでざっと外側から測ってみただけなのだけれど、やはりちょい小さめの感じ。
 前モデルから変わったかどうかは判らないが、市販品との交換には同様の調整が必要になりそうだった。

 あとは些末なところかな。

 相変わらず意味のないフードが付いてるし、結構変わったカラー・デザインは好き好きということで。
 付属していた小物入れは無くなって、半袖化もできなくなったけれど、俺的にこれらは正解と思う。

 価格は前モデル同様。

 恐ろしく安価なのに変わりなし。
 いろいろ書きはしたけれど、気軽に購入できてありがたいのは間違いない。

 「でもまぁ、バイクで使うならパッドだけは変えてくださいな!

※購入しないので画像は撮らず、というか店内は撮影禁止だったような。

使ってしまいました

 2023年、夏。
 「暑い!暑いぞ!」

 最高気温35度以上が続く日々。そんな中(よせばいいのに)セローでお泊りツーリングに出かける事に。
 「うん、いつものパーカーだと暑さでシぬな、これは」

 なので、チョイ乗りにしか使わない宣言をしていたワークマンメッシュジャケット(&メッシュパンツ)を着込んで出かけたわけなのだけれど。

ワークマンメッシュジャケット 2022
禁忌としていたんですけどね

 猛暑の中、林道・高原・盆地をつなげて2日間走った感想は以下のとおり。

・確かにパーカーよりは冷えてくれる。
・その分温度変化には弱い。
・風が激しく抜けるので疲れやすい、高速道路での使用は推奨できず。
・意外にメッシュを通して日差しが当たる(肌が焼ける)もちろんTシャツ1枚よりはマシ。
・襟が厚手&立っているので首筋への日焼けが防げるのは〇
・生地が柔らかいので出先での脱ぎ着は楽、収納も楽。
・やはりパッド取り付け部への心配は大きい。(特に肩)

 ちょい乗りの際に「あチぃあチぃ騒ぎながら」と書いたけれど、ロングツーリングではさすがにそれでは済まず。

 「風が激しく抜ける」のはあくまでも走っている時のみ。街中信号待ちではこれまでのジャケットとさほど変わりは無い。
#むしろ腕の日焼けが気になる。

 フルメッシュジャケットとはいえ31~32度くらいまでがロングで許容できる気温だろう。それ以上は我慢というか苦行となる。

※公になる気温というのは「風の通る日陰の温度」
 バイクの場合はそれに直射日光とかアスファルトからの照り返しとかエンジンの熱気とかが加わるわけで。(そしてヘルメットを被っているわけで)

……というわけで、「やっぱロングツーリング向けではないかもな」な感想となった。

 今後の北海道ツーリング等々では、これまでどおりパーカー(もしくはVMAXで使っているエアスルージャケット様のもの)を使う事になるだろう。

 さて、それにしてもここ数年に増しての夏のこの暑さ。これが続くようならば(メッシュジャケット云々とは別に)ロングツーリングには何らかの対策を考えないといけないかも。
 それこそ水冷ジャケットとかね。


 

 

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