KADOYA NEW CONCEPTER POWERED-RJ
■一度まとめておきますか
そういえば長年着続けている俺の革ジャン、カドヤのニューコンセプター POWERED-RJ(多分初期型)
この革ジャンが最初に発売されたのは1986年だったはずだ。
※以前カドヤのWEBサイトで確認。現サイトには記載なし。
ややうろ覚えなのだけれど、俺が購入したのが確か1989年。
となると2019年で30年目となる。
革ジャンについてはこれまでも語っているしBLOGでもネタにしているのだけれど、用品コンテンツでは触れていなかった。
一度ここでまとめておくとしよう。俺が後々思い出すためにも(をい)
※なので内容につき一部BLOGと重複する部分のあることご容赦ください
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購入
カドヤの革ジャン、ニューコンセプター POWERED-RJ。
これを購入したときの事は今でもはっきりと覚えている。
1988年に公開されたアニメ映画「AKIRA」(原作:大友克洋)
映画公開後、これの原作漫画に出ていた革ジャン、所謂「金田ジャケット」が、カドヤからきちんとしたライディング用革ジャン「CYBER JAC」として発売されたのだ。
ハンドル名繋がりはさておき、AKIRAは当時から大好きだった漫画。単行本は全巻初版で自宅の本棚に収まっている。
カドヤはカドヤでこれまた憧れのメーカー。友人が貯金を全部突っ込んでカドヤの皮ツナギを作った時には羨ましい羨ましいと指を咥えて眺めていたものだ。
この2つが組んだとあれば見逃すことはできない。当時、初めての本格的革ジャンを探していた俺には、まさに渡りに船だった。
なけなしの貯金を抱えてカドヤショップへと走った俺。
当時はカドヤの支店が宇都宮にもあった。(今は栃木県では足利市にのみ)
ショップはオープンしてそれ程経っていなかったはず。ピカピカの店舗に革製品がズラズラ並んでいた記憶がある。
「AKIRAの革ジャンありますか?」と鼻息荒く店員さんに聞いた俺だが、運命とは皮肉なもので。
この皮ジャン、大人の事情(版権関係)で販売されていたのはごく短期間のみ。俺が出向いた時には既に絶版だったのだ。
当然在庫があるはずも無く、そうかと肩を落とす俺。
でもせっかく来たのだからと改めて店名を見渡していて目を惹いたのが、このPOWERED-RJだった。
ごくごくスタンダードな革ジャンで目立つ特徴は無し。あえて言うならちょいゴツめの印象。
だが「人気のモデルで評判良いんですよ」と勧められて試着すると、なぜかしっくりときた。
俺の思っていた通りというか、「そう、これが革ジャンだよな」というか。
「目当てのモデルの代わり」にしては結構なお値段だったけれど、即「これください」と口に出していましたとさ。
★
装備・使い勝手
何しろ'80年代の革ジャンなのでプロテクションの類はない。各部に当て皮が付いているくらい。 左上腕にはファスナー付きの小物入れ。
これは確かタバコ入れのはず、この辺りは非常に'80年代的といえる。
尤もこれがこのモデルのアイコンにもなっていて、後継モデルにも全て同じものが付いている。
胸にはベルクロのワッペン。
リングが付いていてキーホルダーにもなるが、正直実用性は無い。
今の電子タバコが入るサイズなのかは不明(非喫煙)
肩にファスナー式ベンチレーション、背中にも同様のベンチレーション。
但し機能は気休め程度。暑いときには前のファスナーを開ける方が手っ取り早い。
(背中は風が抜けるから効くと言えない事もないか)
背中下中央のフック(バックル)は、街中では留めて、乗車時には外しておくと前傾姿勢を取った時に背中が出ない……という能書きだけど、面倒なのでいつも外したままだ。
グローブだとなかなら開閉できない奥まった場所にある肩ファスナー
後ろ姿
冬用インナーベストが付属。取り外し可能。
俺は真冬に革ジャンで走る事はほぼないので活躍の機会は無かった。今もずっと外したままだ。
だが、実はこのインナーが長く着られた重要な要素だったりもする。
購入時、Mサイズで丁度良かった俺の体形はその後順調に拡大、10年後には結構な大きさとなってしまった。
普通ならこの革ジャンも着られなくなるところだけれど、インナー付きモデルだったのおかげで(外すと余裕が生まれるので)着続ける事ができたのだ。
まぁ「長年着ていて革が体形に合わせて伸びた」という要素も否定はしない。
※その後体型を多少戻したけれど、着たスタイルはあまり変わらないのが不思議なところで。
偽りなしのMサイズ
そしてその上のラベルはさすがにボロボロに
俺のは無印だが、肩・背中に「POWERED-RJ」の革ロゴ付きのモデルもあった。
「派手すぎるのはなぁ」と無印を選んだけれど、今考えるとロゴがあっても良かったかも。
まぁ正直当時は地味派手より、その分価格が上だったのが問題だったのだけれど。
首周りはボタン留めではなくベルクロ。
良い面は季節(&体形)によって径を変えられること。悪い面は経年劣化あり。
袖はゴム引き。良い面は汎用性が高く、面倒くさくない。悪い面は経年劣化あり。
カドヤの人気定番モデルとして名前を変えつつかなり長い期間販売され続けていたけれど、さすがに今では絶版だ。
それでも事実上の後継となる「PRJ-MONOLITH」というモデルは数年前まで売られていた。
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メンテナンス・耐久性
普段は風通しの良い場所に吊るしっぱなしで、特にメンテナンスの類は行っていない。雨で濡れたら拭くくらいのものだ。
自分でミンクオイルの類を塗ったのは、これまでの全期間でせいぜい2~3回だろう。
着て走っていて転んだ覚えは無し。なので本体の革に大きな傷の類はなし。
細かな擦り傷と、ところどころ色が変わってきた程度だ。
2005年にカドヤに修理に出した。
メニューは、袖口部分の交換と首回り内側のジャージ撤去。いくつか飛んでいたハトメの補修。
修理後新しい革になった袖が他からちょいと浮いてはいたがすぐに落ち着いた。
今はカドヤに「リフレザー」というクリーニングメニューがあるのでいずれ試してみようと思っている。
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今後
先述のとおり、2019年現在で(多分)購入後30年となった。
買い替えの予定は無い。まだまだ現役で使えるし、使う。
購入時はそれこそ清水の舞台から飛び降りるくらいの勇気を必要とした(金銭的な意味で)が、今はその判断をした当時の俺を褒めてやりたいと思う。
革ジャンは季節・気温への対応が難しいけれど、それを補って余りある「格好良さ」がある。
なので今後も楽しもう。但し気候の良い春秋時期限定で。
革ジャンを着ている画像、いざ探すとなかなか見つからないもので
(今年の餃子オフで。撮影:salmon氏)
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