■買ってしまいました
防水のライディングシューズを購入する。
ご存じのとおり(?)防水シューズは既にある。今冬も使用しているシンプソンのSPB-201だ。
これはまだ買って7年目。基本冬しか使わないし本来なら買い替えの必要など無いのだけれど、なんとなく気になる点が出てきている。
当初から気になっていた「ガワが大きいのでシフトポジションが今一つ」はまぁ仕方ないとして、
・防水目的で買ったのにツーリング先で浸水
・靴底が薄くて(最近更に薄くなった気がして)出先で歩くと結構疲れる
・このところ風が通るようになってきていないか?
・そのせいか酷寒の中では靴底から冷えてきて
「ええい!ぐずぐず言うくらいなら買い替えてしまええっ!」
(素直に新しいのが欲しくなったと言いましょう)
★
さて、冬メインのブーツ買い替えにあたっての要求は先のコンテンツの時とそう変わってはいない。再掲すると、
・ハイカット・ミドルサイズ
・フラットソール。
・防水
・サイズ調整幅が大
・基本冬用だけど夏も履く&価格
今回重視すべきは防水だろう。それ以外はカドヤのブラックアンクルでも充分フォローできるのだから。
うんうん悩んで候補は2つ。
ガエルネのタフギア40と、タイチのコンバットシューズだ。
ガエルネはED-PROを使っていて感じた信頼性の高いメーカーだ。
タフギア40なら調整バンド(金具)もED-PROと同じで安心だし、ソールもブロックパターン。セロー&オフロードで使っても違和感は無いだろう。
防水をうたっていないのが残念なところだが、実際的には(ブラックアンクル同様)よほどの雨でなければ問題ないはずだ。(そしてそんな時にはブーツカバーがある)
対するコンバットシューズ。そういえばこれまでタイチのシューズは買った事が無い。
タイチにはオンロードシューズのイメージがあるのだけれど、このコンバットシューズはその名のとおりオフ寄りのモデル。
靴底もビブラム貼り(但しパターンはブロックではない)だし、最近流行りのBOAシステム(後述)でもある。
BOAのようなワイヤー式は調整幅が大きくていろいろ便利なはず。これはスキーブーツでも感じた事だ。(最近行ってないなあ、スキー……)
「うん、今回はタイチにしてみよう」
決定的にはやはり防水機能。防水ならドロドロになっても水洗いできるしねぇ。
※ま、防水でなくても洗っちゃうんだけどさ。
★
そうと決まればさくさく購入。
サイズは俺的標準の26cmで問題なしだった。
靴のサイズ感はメーカーによって大きく違うものだけれど、どうやらタイチはスタンダード的のようだ。
「また緑系かよ!」と言われそうだけれど、他のブーツが全部黒だし、偶には色付きも良いんじゃないかと選んでみた。カモ(カモフラージュ:迷彩色)も面白そうだったのだけれどね。
DRYMASTERの文字もくっきりと
噂のBOAシステムの操作は、
・ダイヤルを外へ引っ張ってロックを外し、ワイヤーを手で伸ばして緩めて足を入れる
・ダイヤルを押してロックし、回してワイヤーを格納して足を固定する
……となる。
スキーブーツ同様キチキチと締まるのが面白い。調整幅はやはり大きいようでこちらも一安心だ。
「BOAって何の略?」と調べたら開発した会社名なんだそうで
バイク専用品だけに、ダイヤルもワイヤーもグローブを付けたままでの操作が可能。
耐久性が心配になるところだけれど、スキーブーツの例を見るにワイヤーは問題ないだろう。
#プラスチック製のダイヤルだけはちょっと心配
先のとおり、ソールはビブラム。だが珍しいパターンだった。
ヌタヌタ林道でのグリップはブロックパターンには敵わない(だろう)けれど、その分舗装路ではがっちりグリップしてくれそうだ。
俺的好みのフラットソールではないけれど、カカトの段差は最小限
ブーツのハイト・高さはブラックアンクルと同じくらい。
冬に気になる裾からの風がどうかは実走してみてからという事で。
3種比較
実際に履いた感じはなかなかに良好。内装も良く、靴底も厚くて歩きやすそうだった。
さて、では実践テストに出るとしますかね。
<続く>
★
■走ってみましたよ
<続き>
某日、テスト走行に出発する。バイクはツーリングセロー250。
ちなみに今冬重宝しているにワークマンの冬パンツに合わせるとこんな感じになった。
モデルに関する(略)
パタパタと走る。
ペダル類の操作性は特に問題なし。
ただ、靴の断面形状がハの字(ブーツ本体より靴底の方がやや広い)なので、シフトアップしにくいと感じる人がいるかもしれない。
上から見ると判ります(黒い部分)
ブーツをちょい内側に向けるなり傾けるなりしないと空振りする……ほどの事も無いのだけれど、オンロード車にオンロードブーツでしか乗ったことの無い人等は気になるかも。
もちろんオフ車・オフブーツ経験者ならまったく問題なしだ。
今日は日差しが強いわりに気温は低め、風も比較的強いのだけれど、裾からの走行風進入はなし。もちろんブーツ内で風を感じる事もなし。
これなら真冬でもそう寒く感じることはなさそうだ。
バイクを降りて歩いても特に感じる部分は無い。
新品だけど固い感じもしないし、靴底の厚さからくる安心感もある。ツーリング先で歩きまわっても平気だろう。
舗装路・未舗装路それぞれでのグリップも大丈夫。
信号待ちでの足つきも、ダートでのちょっとストップでも気になる点はなかった。
★
半日200km程走って帰宅。
よし、快適だし特に問題なし。今後雨対策と寒さ対策に活躍してくれそうだ……とか言ってるうちに暖かくなってきちゃったけどね。
この日は渡良瀬遊水地のヨシ焼きを観に
乾燥していて天気も良くて、いや、派手に燃えていました
★
■VMAXで長距離テスト
……というわけでVMAXでも走ってみる。
2日間で700km程走った感想は、「何も・問題は・なし」(再)
海沿いでも山でも楽しく走る事ができた。
セローに比べペダル類が大きいVMAX1700だと、先の八の字形状も意識する必要はまったくなかった。
この時の気温は、この時期としては結構高め。
防水である以上(そして厚手である以上)夏場の蒸れは避けがたいと思うのだけれど、これは了承済み。
それに足先が多少暑くとも、濡れることに比べれば100倍マシなのだから。
距離を走ると傷が増えるのは仕方なし。
色付きだから目立ちやすいかな?んでもまぁ、これも味の一つと言えるわけですよ。
これからも増えていくでしょう→傷
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■半日雨中走行
で、このゴールデンウイーク。佐渡島ツーリングへ出かけ、実際に雨の中を走って(走らされて)きたわけですが。
肝心の防水機能やいかに!と言えば、もちろん「何も・問題は・なし」(再2)
走行後も靴下は快適なままだった。
唯一、上の方(ふくらはぎの下辺り)に湿りがあったのだけれど、これは走行中というよりは雨具の脱ぎ履きの時にいろいろあったせいだろう。
そしてその「雨具の脱ぎ履ぎ」についてなのだけれど。
★
合羽の下を履かなければならないのは大抵慌てている時だから、さくっと履けるのが一番だ。
もちろん、ブーツを履いたままで。
これはブラックアンクルでもシンプソンでも問題なし。さすがにED-PROでは無理だけれど。
そして、これがこのコンバットシューズではできなかったのだ。
ブーツを履いたまま雨具を履こうとする時問題になるのは、大抵はガワの大きさとか足首の曲がり具合とか。だがこの部分は大丈夫。
ダメだったのは靴底だ。
とにかくソールが雨具の内装に引っかかる。引っかかると動かない。手を使ってごそごそやっても引っ掛かりが取れない。無理すると破れること間違いなし。
結果、雨の中片足立ち姿でおっとっと……を繰り返した。ビブラムのハイグリップがここでは不便な方に働いたようだった。
おっとっとを学習した後は、ブーツを脱いで素足で行うように。
そう、BOAシステムはブーツから足を出すのも入れるのもさほど苦ではないからね。
……とまぁ、不便と書いてはみたものの、雨具の脱ぎ履きは本来こうすべきなのだ。
ブーツ履いたままだと雨具の内装が汚れるからねぇ。
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