いろいろ読み違いました
<2022年GW>
■離島シリーズ化?
♪佐渡へ佐渡へと草木もなびく~♪
佐渡島へ行くことにする。
俺の2022年のゴールデンウィークは満額の10連休。全部遊ぶわけにはいかないが、うち数日をツーリングに充てるのには何の問題もない(はず)
幸いにしてコロナ禍もひと段落。マンボウ等の規制も解消したところでもあるし。
「んじゃどこへ出かけるか?」と考えて思いついたのが新潟県の佐渡島だ。
※「佐渡島」と「佐渡ヶ島」の表記はどちらでも良いらしい。
昨年暮れに出かけた伊豆大島ツーリング、イベント多数のおかげもあって大変に楽しかった。(というよりありすぎたわ!)
やはり知らない場所、それも離島をめぐるツーリングは面白い。では調子に乗ってもう一つ、ゴールデンウイークに島ツーリングと洒落こんでみようではないか。
★
さて、その佐渡島。
渡るフェリー、佐渡汽船の看板は、北海道ツーリングに出かける時新潟で目にしている。
新潟港から島までの乗船時間は2時間ちょいと短いもの。また伊豆大島行きと違いちゃんとした(?)大型フェリーなので(GW中とはいえ)人間&バイクの予約にはさほど困らなかった。
逆に困ったのが現地での宿泊だ。観光地だからもちろん旅館の類は多いのだけれど、皆結構なお値段がする。
十年前なら「ええい、ならキャンプにしてしまえぇ!」なのだけれど、さすがに今ではちょい避けたいところ。
荷物が大幅に増えるし、キャンプ泊にするならそれが目的のツーリングにしたいしね。
※そして結果的にだけれど正解だった。キャンプにしてたらシんでたな、俺。
あれこれ騒ぎながら各所の予約完了。結局宿は釣り&ダイバー向けの安民宿をチョイス。
スケジュールは3泊4日で立てたけれど、フェリー乗り場まで半日かかるので実質現地2日プラスというあたり。
心配な天気予報はこの時期だけにコロコロと変わった。だがどうやら全日晴れとはいかない様子。
でもまぁ、なんとかなるでしょ。(甘い)
★
<2022年4月30日>
■うきうき出発したものの
出発当日、5時起床。
自宅トイレから覗く空は青く、温度計は11度を指していた。あれ?ずいぶん低いな。先日まであんなに暖かかったのにな。(せやな)
パソコンでもう一度確認したが天気予報は相変わらずだった。
行き帰りを含めた4日間のうち確実に1日は降られそう。でもまぁこれは覚悟済みっと。
いそいそと着替え、昨日までに準備完了のセローのもとへ。
覗いたガレージの温度計は……ご、5度?ま、鉄板に接してるから派手に出るんでしょ(既視感)
今見直すと5度切ってますね
左側にはツアーシェルケースが付いてます
★
「そうするとGパン1枚じゃ寒いかな?」と思いながらも出発したのが5時半を回った辺り。
服装は上記のとおり下はGパンのみ。上はアンダー・インナー・ウインドブレーカー・パーカー。グローブは3シーズンの中で、薄もケースの中に入れてある。
完全なる春仕様での出発は、先日の伊豆ツーリングがとにかく暑かったからねぇ(甘い)
コンビニで朝飯がてら再チェック。
ふうむ、やはり冷えるな。まぁ朝一だから仕方がないか。下半身に雨具を履いて、首周りにもネックガードを着けるとしよう。
空は青いんだけどねぇ
★
高速道路へIN。
先日のツーリング同様、行き帰りには高速の二輪車定率割引に申し込んである。今日も遠慮なく長距離使ってやるのだ。
東北道を北上する。交通量は意外に少ない。まぁGWといってもまだ序盤だから。
セローのいつものペース、100km/hプラスでほこほこと走る。
空は青く風も無い。ツーリングには快適な日和り……のはずが。
那須辺りで電光掲示板に気温6度の表示が出ているのに気づいてしまう。
「うわー、寒ぅ!やっぱこの背中ゾクゾクは気のせいじゃなかったのか!」(気づけ)
那須高原SAへ緊急停車。
上にも雨具を着込み、グローブを雨用として持ってきたネオプレーンに交換する。
駐車場で見やれば他のライダーも皆着込んでいる。隣のMT-09のお姉さんに至っては電熱グローブをセット中だった。まぁ朝一だから仕方ない仕方ない(再)
★
東北道継続、なのだけれど。
太陽が高くなってきたのにまったく気温が上がらない。先の追加で多少はマシになったものの道はこれから峠越え。その先は福島県から新潟県と気温が上がる要素無しだ。
「ヤバい、完全に読み違えたわ。これ、完璧に冬ジャケ・冬パンツ・冬グローブの気候だぞ!」(遅い)
ガタガタ震えながら(マジ)安積PAに入り、中から温めようと朝うどん定食をかっ食らう。
空は青いんだけどねぇ(再)
出発前、どうにも我慢できずグローブの上からレインカバーを装着する。
本当の緊急用(突然の大雨とか)としてケースの底に忍ばせておいたものだけれど、まぁ今も緊急事態みたいなものだから。
よもやこれを使うハメになろうとわ
その後も気温表示は6~7度を行ったり来たり。
予想通り、磐越道に乗り換え道が西向きになってもこの状況は変わらなかった。
「ああ、磐梯山が白いわ……」(逃避)
★
10時過ぎ、太陽は頭上まで来たけれど気温変わらず。
そしてポっとリザーブランプが点灯した。あれ?まだ230kmしか走ってないぞ?
寒さに気を取られ、セローの高速道路での燃費が悪いのをすっかりと忘れていた。
頭の中で電卓を叩く。うん、でもまぁ高速を降りるまでは持ちそうだな。
新潟中央ICで一般道へ。
即給油。燃費は33.5km/Lと極悪だった。ホントこれ、原因見つけないといけないよなぁ。
新潟市内。
北海道行きとは異なるルートで海沿いへ向かうのは新鮮で面白いのだけれど……
「なんとかならんかこの寒さは!」(継続中)
★
佐渡汽船フェリー埠頭着は10:40という辺り。
出航は12時半なのでまだまだ早い。バイクは俺が2台目だった。
到着
「空は青いけど寒ぃンだよ!」な自撮り
ネット予約なので受付はすぐに完了する。発行されたチケットをウエストバッグにしまい込む。
さて、乗船までには時間があるし、いろいろ見学させてもらいますかね。
※と、屋内に入りやっと寒さから解放されてホっとする。
時間が早いせいで待合室も土産物屋もさほどの混雑はなかった。
初めての佐渡汽船ターミナルをぐるぐると見て回る。
コロナ禍ではあるが食べ物屋系も営業中。コーヒーと甘いものを買って椅子に座ってゆっくりと過ごす。「ああ暖かい暖かい……」
コンパクトだけど必要充分な施設でした
★
12時前乗船。
最終的にバイクは30台くらいになった。「思ってたより多いな、まぁゴールデンウイークだしな」
この後もう少し増えました
バイクを最初に乗せてくれたので、大部屋2等船室のスペースは選び放題……は良かったのだけれど、今日は四輪も多いらしくじわじわと人が増え、最初にキープしたスペースを侵食される。
ぐぬぬ、コロナ禍だから乗船者数制限してると思ったのに。
それでも片隅のスペースで1時間ほど仮眠をとってすっきりする。あとは船内をぶらり見学。大型だけど短距離フェリーだから設備は最小限という感じだった。
フェリーの中央ロビー
なるほどなるほど
それ行けやれ行け
(雲が出てきた)
★
15時下船。やぁやって来たよ佐渡島。
後ろが乗ってきたフェリー
周囲がバタバタしていて俺入り画像は撮れませんでした
★
カタカナの「エ」、アルファベットの「S」、雷マーク「?」に例えられる特徴的な形を持つ。地形は3つに大別でき、北に大佐渡山地(おおさどさんち)、南に小佐渡山地(こさどさんち)[注 2]、この2つの間に穀倉地帯の国仲平野(くになかへいや)が広がる。大佐渡山地の方が標高が高く、金北山も大佐渡山地側にある。小佐渡山地側の最高標高は大地山(645m)である。
※wikipediaより
……な佐渡島。
到着した両津港は島の中央東側。予約した宿は西側なので移動には1時間ほどかかりそうだ。
既に3時過ぎだし、雲も出てきたのでどこかへ寄っていくのもアレなのだけれど……「せっかくだからトキ見にいくか!」
ここからそう遠くない「佐渡市トキの森公園」は、伊豆大島ツーリングでもいろいろ教えてくれたと~るさん(離島マニア兼ダイバーでお馴染み)から「ここは外せない」と勧められた場所なのだ。
★
GoogleMAP様に従い公園到着。
駐車場にセローを停め、入場料を払う前にコロナ禍ならではのアンケート用紙に記載して手指を消毒する。
到着
パンフレットやらなにやら
どれどれと見て回る。
公園内の施設は資料館と繁殖場。
トキにはニッポニアニッポン的白いイメージがあったのだけれど、赤いのや黒い種類もあるそうだ。(というか実際に居た)
資料館には綺麗なはく製&模型が
もちろん実物も
こちらの施設ではガラス越しに間近に見られたり
資料館は立派なもの、そして働くおじちゃんおばちゃん(多分地元の方)は皆元気。
「こっちにトキが来てるよ!早く写真撮りな!」的なアドバイスも多数。
★
たっぷりと楽しんで、「なるほど、ここは外さなくて正解だったわ」と出発!……したのだけれど。
「ええい!気温が上がらんわ!」
日本海とはいえ島だからそんなには寒くないと聞いていた佐渡島。だが相変わらず走っていると背中がぞくぞくする。
雨具とグローブカバーを外してしまった影響もあるだろう。Gパン1枚になった太股がスースーして仕方ない。
寒いし、トキセンターにはなんやかんやで1時間近く居てしまったし、さっさと宿へ向かうべきなのだけれど……「せっかくだから大佐渡スカイラインを周って行くか!」(貧乏性)
★
大佐渡の南側を東西に走る観光道路、大佐渡スカイライン(正確には山頂から西側がスカイラインらしい)
ここからだと若干遠回りになるけれど、メジャースポットで景色が良いとの噂だ。
またまたGoogleMAP様に導かれながら進んで行く。
西・南側から入って行くと、山の下の方は林間コース、その上はコンクリートに溝が刻まれたカタガタ路面。
途中にスキー場があるくらいだから積雪対策なのだろう。斜度も地元の日塩道路並みにあって、路面がこれだと大型二輪は走りにくいに違いない。もちろんセローでなら(快適ではないが)問題なし。
急な上り&ガタガタで
ごとごとと登っていく。
半分ほど上がった辺り、パーキング的になっている白雲台。
「あー、景色はさすがだな、午後遅くだし雲出てるからアレだけどさ」
景色良し!
パーキングの上に開いたゲートがあり、その先が本来のスカイラインのよう。さすがにこちらはガタガタ路面ではなかった。
たぱたぱと登っていく。
高度は上がるが見晴らしの良い場所が見つからない。なので枝道にセローを突っ込んで記念撮影。こういうことがさくっとできるのもオフ車の特権だ。
すぐ先は断崖絶壁ですけどね
「最高地点942M」の看板を過ぎた先に小さなパーキング。ここがオフィシャルの見晴らし台だろう。
今も車とバイクが2、3台。ふむ、確かに見晴らしはいいけどバイク入れては画像撮れないな、先の場所で写しておいて正解だったわ。
見晴らし台にも物理的には登れるけど倫理的に(略)
パノラママップ
★
時刻は既に17時過ぎ。ここから西に向かう道は下りになる。
こちら側の斜度も結構なもの。途中の路肩には雪の塊が鎮座し、その脇にはフキノトウが顔を出す。
うん、確実に春は来ているのだねぇ……「ならなんとかならんかこの寒さは!」(繰)
ああ冷える冷える、日が落ちると更に冷えるんだろうなぁと山を降りていく。
海沿いへと出る手前、途中にあったのが有名な「佐渡金山」当然ここも後で訪れないと。
山を降りきるとこれまた観光スポットの「佐渡奉行所跡」
そしてこれを過ぎたところに営業中のガソリンスタンドを発見する。ここもチェックポイント、地方のGSは営業している時間・曜日があてにならないからね。
その先、途中いろいろ寄った・迷ったのだけれど、なんとか宿へ到着したのが18時前と言う辺り。
かじかんだ指をさすりながら部屋へと入る。
うっはー、冷えた冷えた。何は無くともまず風呂に入らないと!
★
■今日の走行距離:330kmくらい 給油回数:1回
■今日の教訓:寒い寒い寒い……
★
今日のルート(佐渡島のみ)
★
■ ご注意 ■
ツーリングレポート中の数値・金額・時間・時刻等の表記は、特に記載のない限りツーリング当時のものであり、現在とは異なる可能性があります。
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