■ツーリングレポート SEROW250 東京

 

強行!年末伊豆大島ツーリング記、の1

強行!年末伊豆大島ツーリング記、の1
寒いなんて言っていられません

 

 

garage Ak!rA

 

<2021年12月>

冬真っただ中ではありますが

♪バイクがあればー、ああ躓かないわー、走っていけるー、この東京砂漠ー♪

 伊豆大島へ行くことにする。

 実は伊豆大島ツーリングは過去に何度か計画しているのだ。だが島へ渡る手段である東海汽船の便がどうにもとれなかった。

 乗船券はともかく、問題はバイクの輸送。
 フェリーではなく二輪車が受託手荷物扱いとなる大型客船のため、乗せられるバイクの台数が限られている。休みに合うスケジュールはいつも満席だったのだ。

 何時なら・どうすれば取れるのか?がまったくわからず、ある意味北海道行きフェリーの予約以上に難しく感じていた。まぁ単にタイミングの問題かもしれないのだけれど。

※東海汽船のWEBサイトにはバイク輸送の予約状況も載ってはいるのだけれど、リアルタイムではないので実際に電話してみないとわからない。

 ちょい変則的になった今年の俺の年末年始休暇スケジュール。

 それではと連絡してみると初めてバイク予約に空きがあった。乗船券も問題なし。どれどれと調べると現地宿にも余裕あり。
 「よし!なら一泊二日(船内泊もあるので実質2.5日)で出かけるぞ!」

 それにしても、年末だというのに全てスムーズに予約できたのは(落ち着いてきたとはいえ)これもコロナ禍の影響なのだろうか。

 さて、出かけられるとなればバイクはセローで確定(東海汽船の船に載せられるのは250ccまで)として、迷った・困ったのが装備・着ていくものだ。

 12月の末とはいえ伊豆大島はそこそこ暖かいと聞く。だが自宅のある北関東は冬真っただ中。
 しかもよりによって「その頃には今季最大の寒波が訪れるでしょう!」な予報が出ている。

 どちらかに合わせるとどちらかに無理が出る。重ね着で対応するとしても現地で脱ぐと荷物が増える。
 「うーん、昔も1月に伊豆半島ツーリングとか行ったけど、あの時はさっさと宿に入ってあとは大騒ぎするだけだったからなあ……」

 ともあれ、手持ちのカード(装備)はそこそこ揃っている。当日までに上手い組み合わせを考えるとしよう。

 後の心配は天気。真冬のツーリングだから雨なら中止もやむを得ない。だがこればかりは自分ではどうしようもないわけで。
 「んでもま、晴れるでしょ」(根拠のない自信)

<2021年12月25日>

Riding for Christmas

 夕刻16時前、セロー発進。

セロー出発
西日を浴びながら

 心配した天気予報は「基本晴れだよ!」で問題なし。だが「基本だよ!あくまでも基本だよ!」と念押しされているのが気にかかるところだ。(せやな)
 そして予想通り結構な寒波がやってきている。日中の今はともかく、帰り道(深夜)にはかなり冷えこむことだろう。

 今のところ気温は10度をちょいと下回るくらいで比較的暖かい。
 散々悩んだ服装は、上半身は冬アンダー+極厚インナー+ウインドブレーカー+冬ジャケ。
 下はワークマンパンツのみ。ブーツは厚いシンプソン、グローブはネオプレーン。

 もちろんこの他にタイツやらオーバーパンツやら替えのグローブやらがリア箱の中に納まっている。ちょい心配な下半身は走り出してから判断するつもりだ。

 夕日の新4号国道をひたひたと走る。

 東京の芝浦ふ頭から船が出るのは22時。「バイクの受付は20~21時です」の連絡を受けてはいるけれど、時間はたっぷりとある。バイクもセローだし全部一般道で行くのだよ。

 予想通り日暮れと共に気温がぐっと下がってきた。都内に入れば収まるだろうけれど、そこまではこの先じわじわ寒くなっていくに違いない。

 驚いた事に、寒さを心配した下半身は何の問題もなかった。
 風は当たるが冷える感じはしない。「あれ?タイツ履いてたっけ?」と勘違いするほどの保温力、「やー凄ぇなワークマンパンツ

 栃木県を抜けちょっとだけ茨城県、そして利根川を越え埼玉県へと入ると混雑が増えた。
 赤いテールランプに囲まれながらゆるゆると走り、越谷で給油する。

 まだ100km程しか走っていないし、セローの航続距離に心配はない。だが何しろ年末だし明日は日曜だし、どんな状況か判らない島での給油に頼りきるのは危険な気がしたのだ。
※ここで給油しておけば最悪東京へ戻るまでガスは持つはず(節約すればね)

 「最近のセルフ給油機はベラベラしゃべり過ぎなんだよ!」と憤りながら(?)すき屋へと入り、夕飯のカレーを食べながらルートチェック。まぁいずれにせよこの先はGoogleMAP様にお任せになるのだけれど。
#東京の一般道なんてドコ走っていいか見当もつかんわ!

 東京都へとIN。「お、やっぱちょっと気温が上がった気がするわ」
 Google様にあちこち引っ張りまわされながら竹芝埠頭へと到着したのが19:30……は良いのだけれど。「どこだよ乗り場はよ!」

 乗船ターミナルの場所がまったくわからない。道路標識にも掲示はなく、それらしい建物も見当たらない。周囲はお洒落なホテルとレストランのみだ。

東京迷子
「東京っちゃおっかねぇトコだ……」

 東海汽船のアクセスページもGoogle様も「この辺りだよん」としか教えてくれない。
 ぐるぐる回っていると交番があった。仕方ないここで聞くかとセローを停めると、その先に「竹芝客船ターミナル」の文字。「ここかよ!もっとデカい看板出しといてくれよ!」

<余談>
 フェリーではなく客船なので車で来る人をあまり考慮していないのかもしれない。また現在周囲が工事中なのでその影響があるのかも。
 ともあれ、あとでこの辺りの注意・手順的なものをまとめときましょ。

<後日追記>
 このツーレポの最後に付けました。
 

 セローを交番前に停めてターミナルへ。

 インフォメーションで聞くと受託手荷物の受付はもう始まっているのだそう。
 窓口を変えて予約を確認。「んじゃバイクを持ってきてください、歩道なので押してでお願いします」との由。

 セローへ戻ってゆるゆる押して移動する。「あー、軽いは正義だねぇ」

竹芝旅客ターミナル
まぁこういう場所を通るわけなので
(そうか、もう門松か)

 輸送費を現金払いして、引換券を受け取って。
 リア箱から荷物を引っ張り出して、代わりに脱いだ冬ジャケを放り込む。
 バッグとヘルメットを持ち上げて、「んじゃ後はよろしくお願いします」

受託手荷物受付
また向こうでな

 ほどなく始まった受付で乗船券を購入しあれこれ記入する。あとは乗船を待つのみだ。

 広くて綺麗な待合ロビーだけれど、今のところ人はまばら。
 まぁ時間が時間だし、単に伊豆大島に渡るなら(この大型客船ではなく)速いジェット船の方が便利なはずだから。

乗船券等
手続き完了

受付ロビー
時間と共に多少は人が増えました

キャンプ場案内
伊豆諸島のキャンプ場が全面休止なのは冬だから……と思ったら7月からずっとのよう

 コロナのせいか年末のせいか、ロビーにあるレストランは休業中。小さなコンビニが開いていたのでアイスを買ってモゴモゴやる。

 そういえば手荷物受付の近くに座っていたのだけれど、自転車は数台あったがバイクは無し。もしかして今日オートバイで渡るのは俺一人なのかな?

 21:40、乗船。

 船内はガラガラだった。さほどの時間でないしと席は一番安い2等和室にしたのだけれど、10人部屋に俺+もう一人のみ。対角線の席なので貸し切りみたいなものだった。

二等和室
幅は狭いけど長さがあるので窮屈では無し

 船内を見学。予約の時和室より高くて不思議に思った「二等椅子席」はこういうポジションだった。なるほどなるほど。

二等椅子席
フルリクライニング的な

 船内にレストランはあるが風呂は無し。自販機は飲み物アルコールの他はカップ麺+パン・おつまみ的なもの。北海道行きに比べて設備がコンパクトなのは当然だろう。

 定刻22時出航。デッキに出て東京の夜景を見学する。

東京夜景
キレイダナー

東京夜景2
レインボーブリッジの向こうに見えるフジテレビが派手派手なのはクリスマス仕様?

 一通り見て回って落ち着いたら、早朝着に備えてとっとと寝ることに。

 さて、現地はどんな感じなのやら。

今日の走行距離:130kmくらい 給油回数:1回
今日の教訓:バタバタしたけどとりあえずは順調、と。

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■ ご注意 ■
 ツーリングレポート中の数値・金額・時間・時刻等の表記は、特に記載のない限りツーリング当時のものであり、現在とは異なる可能性があります。




 

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