雨でも走るよ!
<2022年5月1日>
■連発亀
早朝、タンタンという雨粒が屋根を叩く音で目が覚める。ううむ、やはり降ってしまったか、昨夜の天気予報でも明日は確実に雨って言ってたしな。
★
現地ほぼ2日の今回のツーリング。予定では今日が佐渡島の北側、大佐渡。明日は南の小佐渡を周る予定でいた。
だがこの雨では走って楽しい事は少なそう、さてどうしようか。
正直、丸1日宿でゴロゴロして過ごすことも考えた。だが2日のスケジュールでそれはもったいなさすぎる。
うん、やはり出かけよう。そしてさくっと大佐渡を一周して、夕方には佐渡金山へ行こう。坑道見学なら天気はさほど関係ないだろうし。
そうと決めたらいそいそと出発の準備。今日も昨日ほどではないが気温が低い。雨でもあるし、ありったけの服を着込むとしよう。
上半身はアンダー、インナー、ミドル、ウインドブレーカー、パーカー。
これに雨具を加えてトータル6枚。全部長袖だから腕はパンパンだ。でもまぁさすがにこれなら寒くはないはず。下半身とグローブにはちょい不安が残るけど。
★
7時過ぎ、宿を出る。
ポツポツ雨の下を走りまずはコンビニへ。あー、熱いコーヒーを飲むと力が湧くぜ!
本降りでないのが救いではあり
コンビニの軒下で雨宿りしながら飲んでいたのだけれど、周囲をツバメが飛び回る。巣作りの場所探しかな?邪魔してごめんなあ。
★
出発。予定通り大佐渡を時計回りに回っていく。
ポツポツ雨は傘をさして散歩するなら気にならない程度の降りではある。
だがバイクで走っていると、例えセローのペースであっても結構な勢いで前からバシバシ当たってくるものなのだよ。
下調べの際に気になっていた姫津大橋を遠目から観察。うん、ここは晴れたらまた来よう。
ループ状の綺麗な橋だけど、この天候じゃアレだしね
先のとおり、今日の予定は海岸線を使っての大佐渡一周。
唯一内陸に入るのが、楽しみにしていたドンデン山・ドンデン線で……「え゛~っ!通行止めなのぉっ!」
ああ無情
「ゴールデンウイークに冬季通行止めってどういうことだよ!大雪の志賀草津道路だってもう開通してるンだぞ!」と憤ったところで状況変わらず。
ああ読み違った読み違った。仕方ない、このまま先へと進むとしよう。
<余談>
後で気づくのだけれど、ドンデン線は頂上から東側が通行止めで、今いる西側から頂上までは登れたらしい。
気づいていたら上がったかな?いや、でも雨の中ピストンする気にはなれなかったかもなあ。
★
海沿いの道をゆっくりと走る。
今走っている県道45・佐渡一周線にはトンネルが数多くある。
そして新しく大きいトンネルの脇には、塞がれた小さなトンネルとそこまでの旧道が見て取れる。むー、晴れてればいろいろ覗いて行くんだけどな。
でもまぁ塞がれてないトンネルがあれば……
……見には行っちゃうんですけどね
★
ルート継続。
心配した下半身の冷えは大丈夫そう、だがやはりネオプレーングローブ1枚の指先が冷えてくる。夏の雨なら気にならない濡れも冷えを助長させる。
「今年の梅雨にはちゃんとしたレイングローブ買おうかな……」(逃避)
北へ向かうにつれ、道は細くなっていった。
1.5車線になったルートをゆっくりと進む。この雨だというのに元気に走っている自転車部隊頑張れ。そして電動カートに乗ったおばちゃんは、傘の代わりに頭の上にタオルを乗せていったいどこへ向かうのだろうか(さて)
場所のせいか天候のせいか交通量は激少だ。
左手には雨に煙る海岸線。物寂しげな風景はなかなかに風情がある。ふむ、見方によってはラッキーな天気といえるかも(言えない)
イイケシキダナー(雨だけど)
★
大野亀、二つ亀と景勝地を過ぎていく。
草地の丘を越えていくのはちょい北海道的な雰囲気も感じさせる。
「今年は行けるかねぇ?夏の北海道へさ……」(再逃避)
大野亀
二つ亀は丘の上から
★
10:00am、大佐渡の北端にたどり着く。
ありゃ?雨なのに意外に早く付いちゃったな。距離読み違えたかな?
北端を過ぎると道は島の東側へと移る。
東は西に増しての狭い道、場所によっては1.5を切って1.2車線位の幅しかない。
そしてこんな狭い道なのに、なぜか大型消防車が行ったり来たり。
そういえばここまであちこちの集落で消防団と思えるおっちゃんたちが集まっていた。火事ではなさそうだし5/1だし、何か行事があったのかも。
大型車だとすれ違えなくて大騒ぎ
★
程なく先のドンデン線の反対側へと到着する。こちらには通行止めの標識は無かったけれど、GoogleMAP様で見ると明確に×印が付いていた。
※そしてここで反対側には×が無い=通れることに気が付いた。
道はやっと広くなり、市街地へと入って行く。
この先は昨日着いた両津港、なのでこれで大佐渡を周ったことになる。
「ありゃ?意外に早く回れたちゃったな、距離読み違ったかな?」(再)
この辺り、海の向こうも佐渡ヶ島(小佐渡)なので脳がバグります
ともあれ時間に余裕ができたのはありがたい。それでは予定通り佐渡金山へ向かうとするか。
★
佐渡金山。
雨は相変わらず降り続いているけれど駐車場はそこそこの混雑。意外にバイクが多いのは俺同様の考えのライダーが多かったのだろうか。
合羽を脱ぎ、そのままサイドケースへ放り込む。
「あー、この手の事が物臭できるって楽だわ~」(やっぱり付けて良かったサイドケース)
代わりに引っ張り出した傘をさして案内所へと向かう。
入場券は何種類かあるのだけれど、せっかくだからと2コース回れる「共通券」を購入する。
この天候なのに結構な混雑、まぁゴールデンウイークですから
入場券も金色でした
★
どれどれと中へ。
まずは江戸時代の炭鉱周遊コース。
坑道は狭く、閉所恐怖症だとちょいクるかもしれない。要所要所には人形と解説看板あり。
「暗いよ~狭いよ~」(面倒)
リアルな人形と説明が
頭上にご注意ください
こういう仕事場は嫌だなぁ(当然)
意外にといっては失礼だけれど、坑道見学は大変に面白かった。
人形はもちろん、何もない場所でも壁面とか頭上とか「削った・掘った」のがリアルに感じられて興味深い。まぁ実際リアルなのだけれどね。
※補強はされているだろうけど。
坑道を抜けると土産物屋があるのはこの手の施設では当然のこと。
いくつかスーベニール的買い物を。バイクなので食べる系orかさばる系はパスということで。
★
次は明治以降の坑道になる。こちらはちょい広くてトロッコの線路も引かれていた。
って思ったけど画像見直すと狭いですね
酒の熟成も行われているようで
トロッコが置かれてました
うん、やっぱ狭いわ
画像のとおり、こちらは壁面がコンクリート化されている場所も多かった。
先の坑道を時代劇的とすればこちらは近代風。
同じ山で雰囲気が違うのが実に面白い。
あれこれ見回って至極満足。うん、やっぱ佐渡来たらここを見に来るべきですな。
……だそうです
(お急ぎじゃなかったけど今日はこれを選択しました)
★
「良かった!面白かった!」と坑道を出たのが13時前と言うあたり。
遅くなった昼飯はこの周囲でと思っていたけれど、付属の食堂は今日は営業していないらしい。
※コロナ禍の影響かどうかは不明。
ふーむ、これまた読み違えたか、んじゃどうしようかな?昼飯をさ。
合羽を着こみながら考えたけれど良い案は浮かばなかった。
しとしと雨は相変わらず。んじゃま、予定のルートは走ったし、観光もできたし、宿に帰ってしまおうか。
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途中のコンビニでそれらしいもの(?)を買い、宿へと向かう。
ついでに昨日見つけたGSで給油。まだ200kmも走ってはいないけど、ここで入れておくと明日安心して走れる事は間違いなし。
宿着は14時過ぎ。さーて、んじゃ合羽を干したら、この後は飯食いながらタブレットにダウンロードしておいた小説でも読んで過ごすかな!
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■今日の走行距離:150kmくらい 給油回数:1回
■今日の教訓:雨だったけど結構楽しめました!
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今日のルート
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■ ご注意 ■
ツーリングレポート中の数値・金額・時間・時刻等の表記は、特に記載のない限りツーリング当時のものであり、現在とは異なる可能性があります。
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