■興味はありましたけど
セロー用にメッシュシートカバーを買ってみる。
☆
セローで尻が痛いのにはもう慣れた。
慣れたというか鍛えられたというか。
ずいぶんな回数ロングツーリングに出ていることもあるし、もしかすると近年始めたロードバイク(自転車)のサドルの影響があるかもしれない。
※ロードバイクのペラペラのサドルに比べればオフ車のシートなんて天国みたいなもの(そうか?)
それでもやはり、1日200~300km走ると後半は尻が痛くなる。
ごそごそ前後に動かしたりスタンディングしたり。いろいろ誤魔化しが必要になるのだ。
※マスツーリング中の突然のスタンディングは大抵これが理由。
さて、世の中にはこんな尻の痛みに対応すべく、バイク用のゲルザブ(ジェル素材の入ったザブトン)というものが売られている。
初めてこれの試作品を見た時(東京モーターショーだったかな?)には「へー!」と感心したものだ。
尻の痛み対策としてはこれを買ってもいい。だが、だったら俺は今のシートを加工するだろう。
その方が見た目もいいし、雨の心配やら着脱の手間もない。
事実、以前V-Max1200用に作った事もあるのだから。
「ま、本当に我慢できなくなったら考えよう」とか思っていた某日、ショップで見つけてしまったのが件の品だ。
ゲルザブではない、全面メッシュのシートカバー。
シート上にベルトで留めるタイプだが、全部メッシュ・網なので雨の時にも外す必要は無さそうだ。
能書きとしては「風が通るので尻が涼しい!厚みが増すので痛みも減る!」
うーむ、この手の品も以前から見かけてはいたのだけれど、皆薄くて「これで効果あるのかいな?」と思っていたんだよな。(体重で潰れるからねぇ)
だがこれは結構ぶ厚い、これまでの2倍厚だそうだ。
「でもお高いんでしょう?」と値段を見たら、あらら、こんな金額で買えちゃうんだ。
さすがはコミネ、これなら「とりあえず」感覚で購入してもいいかもな。
#他メーカーだと同様の品はやはりそれなりの金額に。
☆
さくっと購入。
4つほどある種類のうち、選んだのはslim(スリム)というタイプ。
大きい分にはいいからLとかXLも考えたのだけれど、どうせセローにしか使わない。
ならオフ用に設定された(と思われる)タイプが間違いないだろう。
※VMAXには付けん!付けない!付けないはず!付けない……よね?
どれどれ見ると、なるほど確かに二倍厚だった。
「にばい、にばーい!」(昭和)
↑裏から見るとよくわかります
よしとセローのシート上に置いてみる。
背景が汚くてすいません
うん、確かにスリムだ。
シートサイドへの回りこみはごく少ない。でもこれは良いのだろうか?それとも悪いのだろうか。
※サイドが長すぎるとシート裏へ巻き込まなきゃいけないから短い方が汎用性が高い……かな?
取り付けは、外したシートにゴム+ベルクロのベルトで固定するだけの簡単なもの。
だが位置決めで悩む。
普段座っている位置に付ければ良いのだろうけれど、「いつも痛くなるのは尻の後ろ側だし、ならその辺り重視して……」とか余計なことを考えてしまう。
これはカバーがもっと長かったら迷う必要はなかっただろう。
「XLサイズはこれより20cm以上長いからそちらの方が便利だったかな?いや、その分幅もあるから先の巻き込みの心配が……」(ぶつぶつ)
ともあれ取付完了。シートを車体にセット。
一歩引いて眺めてみる。
「凄く、格好悪い、です……」
赤いタグはあとでなんとかしましょう
あっはっはぁ、まぁ仕方ない。機能重視の実用品だものな。
<俺メモ>
・ベルトがレギュレータに当たっている。何かガードを考える事
☆
さて、肝心の座り心地は悪くない。
もちろん激変したわけではないけれど、1枚(2枚?)追加になったのは確かに判る。
手で触るとざらざらした感触だが、俺的標準夏装備のジーンズ下なら違和感はなし。
そしてなるほど、多少スースーするような?
走行中、風はどのくらい通るのだろうか。
ざらざらする分、シート上での尻の移動は難しくなったかもだけれど、アクティブに動く林道ではスタンディングメインなので問題なし(のはず)
というか、林道へ行く時は外せばいいのだ。
カバーの分足つきは悪く……うん、まぁ誤差の範囲内だな。
そして気が付いたのだけれど、メッシュで隙間ができているなら雨の時、合羽の下半身に水がしみ込む可能性が減るかも?
しみ込む原因の大半は、体重による圧力だからねぇ。
※ま、これのテストはあまりしたくないけどね。
というわけで、勢いで購入してしまった(?)メッシュシートカバー。
実際の処どうなのか?は、それなりの距離を走ってみてから判断しよう。
楽になれば良いけどねえ
<続く>
★
■使ってみました
……というわけで北海道をツーリング。計7日、2000kmほど使ってみた感想なのだけれど。
まずは各能書きから。
「エアスルー」先にも書いた通り、これは確かに感じられた。
走っていると股下がムレにくい気がする。「風が凄い通る!」とまではいかないが、ジーンズの尻が汗でべっとりという事態は避けられそうだ。
真夏の炎天下ツーリングではそこそこ有効だと思う。
「振動軽減」「衝撃吸収」「座位分散」つまるところは「尻が疲れないだろ?」
残念ながらこれは感じられず。いつもの距離を走るといつものようにいつもの場所が痛くなる。まぁメッシュ2枚だけのシートだから致し方ないところだろう。
「滑り止め加工」
うん、確かにメッシュシート自体は動かないのだけれど、その上に乗ってるジーンズは滑るよね。
今回のツーリングでは林道もがしがし走ったのだけれど、メリット・デメリット共に特に感じるところはなかった。
先の通りジーンズは滑るのだけれど、それが悪いという印象はない。
むしろ多少滑った方がポジション変更が楽だったりもするわけで(俺の乗り方ではね)
というわけで今後は「普段は外しておく。複数日にわたるロングツーリングでは付ける」になりそうだ。
☆
■雨中の使用では
……というわけで、車両がセロー250に変わった後も継続して使っているわけなのだけれど。
今年の北海道ツーリングで豪雨の中を延々走った感想を書いてみよう。
いや、思い出すのもアレになる雨でしたよ……
※と書いているのは2021年の12月になってからだったりとか。いや、決して書くのを忘れていたとかそういう……(フェードアウト)
★
先のツーレポにも書いた通り、栃木~青森間において400km5時間延々ザーザー降りの中を走るハメに陥った。
そして驚いた事に、あれだけの雨の中を走ったにも関わらず、尻がまったく濡れなかったのだ。
確かに雨具は新品だったけれど、上半身や下半身の前部はそれなりに染み込み・濡れてしまっていた。
だが尻の下は平穏そのもの。縫い目のない雨具パンツのおかげがあるかもしれないけれど、「それにしても?」と不思議に感じるほどだった。
結果的にこのメッシュシートカバー、雨中走行での濡れ防止としてもかなり有効だと思う。
普通の雨でも一番先に濡れてくるのは大抵尻。そして濡れて気持ち悪くなる筆頭もまた尻。
これが濡れにくくなるのはツーリングでは大変にありがたい事だから。
但し注意点を一つ。これ、意外に乾きにくいように思う。
先のツーリングでも、翌日「晴れた晴れた」と嬉々として乗りだしたらGパンがじんわり湿ってきた。
シート生地は乾いていたのでメッシュ部分の濡れが原因のよう。
「メッシュなのに乾きが遅い」というのは不思議な事なのだけれど、ま、実際そうだったのだから仕方ないよね。
ともあれ、今後も使っていこう。「あー、これでもう少し恰好良かったらなぁ……」
#黒シートなら目立たないんだろうけどね
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