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16 シリコンスプレー

シリコンスプレー

 

洗車後にも便利です

 そういえば以前「シリコンスプレーについてはまたいずれ」って書いたのをふと思い出しちまいましてね。

 CRC5-56を「とりあえず1つは持っておくべきもの」と言いましたが、同ンなじように手元に1本置いとくといいのがこのシリコンスプレーって奴なンですな。

 こいつを吹くととにかくツルツルツヤツヤになる。これが大変に気持ちがいい。

 「そりゃぁメンテじゃねぇ!」って言われるかもですが、ツルツルツヤツヤってのは保護膜ができたって事だ。実際にゴム・プラスチックの劣化が遅くなる。

 だから俺ぁ新しいパーツ買ってくると、取り付ける前にばーっとこれ吹いて拭くのがお約束なんですがね。

 場所・材質を気にせず使えるってのも便利なところ。

 ゴム、プラスチックはもちろん、金属塗装面にも問題なし。
 洗車の後、タンクはまぁバイクの顔なんで専用のワックスで頑張って磨くとして、エンジンやら補器類、チューブ、ハーネスなんかにはこれを吹いておくといい。

 保護と共に先のとおりツヤツヤになって見た目もばっちり。
 スプレーだから手が入らねぇところにも届くからねぇ。

 使っちゃいけねぇのは、滑ると困るブレーキ周りでしょうなぁ。ローターとかパッドとか。

 まぁこれはシリコンだけじゃなくグリス全般の話。
 そしてブレーキ周りでもパッドピンとかブレーキピストンとかは積極的に使うべきで、でもこっちはスプレーじゃなくシリコングリスの方が安全……なんて話はまた後で書きますかね。  

 も一つの注意は、ツルツルになるのでステッカーの類が貼りにくく・剥がれやすくなること。
 まぁそれだけ汚れも付きにくくなってるって証拠なンですが。

 んでまぁ、特にお勧めなのが、普段触らねぇ、見えねぇ場所に吹いておくこと。

 シート下とかライトの裏側とか。
 見える場所が汚れりゃ「なんとかすっか」って気になるもンですが、見えない場所は放置しっぱなしだからねぇ。

 新しいパーツを付けたはいいがそれっきり。何年後かに開けたら劣化してて「うわっ」ってのは珍しい話じゃねぇですが、あらかじめシリコン塗っとくとツヤツヤのままで驚きますぜ。

 全体的なデメリットとして考えなきゃいけねぇとすれば(上と矛盾するようにも思えるけれど)「ホコリを呼ぶ」こと。

 細かい埃が溜まり易い、うっすら色が変わったりする。
 だから先のチューブ・ハーネス周り辺りは、時々手で拭いてやる、もしくはあえて水洗い・水を掛けるなんてのも有効だ。
 どちらにせよ、汚れ自体はすぐ落ちるんでね。

……ってなわけで、俺はシリコンスプレーをホムセンでまとめ買い・常備しているわけだ。
 なんてったってオリジナルブランドだと1本198円だからねぇ。

 ああ、最後にこれだけ。
 ツルツルなんで誤解されがちですが、浸透潤滑剤とは機能も目的も違うわけで。
 あっちはあっち、こっちはこっちとちゃんと使い分けしてくださいな。





 

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