■忘れちゃいけません
でまぁ、「バイクの整備に使う工具とは!」って大上段に構えてる以上、車載工具にも触れとかなきゃいけねぇと思いましてね。
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オートバイには純正で工具が付属してくる。これが車載工具って奴だ。
「俺のバイクには付いてねぇ!」って思ってる方は一度取扱説明書読んで下さいな。新車なら国産外車問わずどっかに入ってるはずなんでね。
んでまぁ、何かと軽んじられる事が多い車載工具なンですが、そうそう莫迦にしなもンじゃぁない。
なぜかってぇと、そのバイクを弄るのに最低限必要なものが入ってる。そして入っているもので必要なものが判るとも言えるわけだ。
ま、本当に最小限でしかねぇのは忘れねぇようにしなきゃいけませんがね。
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さて、そんな中に入ってる工具はといえば……どうだろうねぇ?国産の中間排気量だと、
……くらいのものかねえ?
全体的に安っぽいのは仕方無し。原価が原価だし、先に書いたとおり最小限でもある。
これには格納スペースの問題もあるかもしれねぇンですけどね。
そういやぁBMなんちゃらみたいな高級バイクには、それはもう豪勢な工具が付いているなんて噂も聞きますな。まぁこちとらそっち方面にはとんと疎くてわからねぇンですがね。
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さて、ンで車載工具で一番重要なのはここ、その車種固有の工具。
ちょくちょく弄る場所に普通の工具が入りにくい。
妙なサイズ・規格のボルトが使われてる。
そんなバイクには、妙な形状だったり、変なサイズの車載工具が入ってたりする。
これがねぇ、最初はわからないんだ。
「なんでこんなメガネも掛けられねぇトコにボルト付いてンだよ!」って散々憤った後、車載工具の中に専用のレンチ見つけて呆然としたりするんだ。
見慣れない工具を見つけたら取説を熟読しといた方が良いでしょうな。
んで困るのは、中古車買って車載工具が無かった場合なンだよねぇ。
とりあえず標準的なもンは揃えるとしても、先の「専用品的なもの」の有無は自分で見つけるしかない。
そしてそれは実際その工具を使う機会が来ないと発見できないし、最初に発見するのは出先でトラブルが起きた時だったりするわけでね。
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さて、そんな車載工具。多少整備に慣れてきたら入れ替えをしてもいい。
グリップの太いドライバーがあると仕事が捗るし、オープンスパナの代わりにメガネ入れとくと作業は圧倒的に楽になる。
でもまぁ、入れ替えるよりは足す方が安心かねぇ?先の専用品の例もあるからねぇ。
ま、あんまり増やすと元の場所に収まりきらなくなって、別途持ち歩かなきゃいけないハメになりますが。
そうそう、ちょい別の話になっちまうンですが、車載工具と一緒にハリガネ、ガムテープ、タイラップの類を入れとくと大変に安心できる。
車載工具が必要になるのは出先でのトラブル。そしてその時一番使えるのがこの手の部材だったりするんでね。
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最後に語っておきたいのがこれ、プラグレンチ。
プラグレンチだけは車載・純正の奴が一番良い、使いやすい、便利。
例え見た目安っぽかろうがね。
プラグ周りの構造ってのは車種によって大きく違う。だからその車種専用に作られた奴:純正品が一番使いやすいってわけだ。
空冷単気筒でプラグキャップが外から丸見え!なンてバイクなら市販の品でも大丈夫だが、隙間なしのマルチ気筒だと合うのを見つけるのはなかなか難しいもンなんですよ。
ともかく、車載・純正のプラグレンチは無くさないようくれぐれも気を付けてくださいな。
プラグレンチを回すには、スパナをかけたりドライバーを刺したり
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■章■
TOP
01 ドライバー
02 メガネレンチ
03 スパナ(オープンレンチ)
04 ヘキサレンチ(六角レンチ、六角棒スパナ、アーレンキー)
05 浸透潤滑剤
06 ボックスレンチ・ソケットレンチの1、コマ・ソケット
07 ボックスレンチ・ソケットレンチの2、ラチェットハンドル・延長ハンドル
08 プライヤー・ペンチ・ニッパー
09 圧着・電工ペンチ
10 モンキーレンチ・ウォーターポンププライヤ
11 車載工具・プラグレンチ
12 予備工具
13 電動工具
14 結束バンド(タイラップ・インシュロック)
15 導通チェッカー・検電テスター
16 シリコンスプレー
終わりに
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