■増える一方
ええ、「予備ってなんだよ!はじめての工具の話じゃないのかよ!」って言われるのは重々承知で書くんですがね。
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これまで書いたとおり、素人がバイクを弄る分にはホムセン工具で充分だ。
1本298円、1セット980円なんて奴を買っとけば、日常の整備は滞りなく行う事ができる。
ところがねぇ、人間って奴は業(ごう)が深くてねぇ。
「ドライバーの2番だけメーカー品にしようかな」
「10-12のメガネ、もう一本あると便利だよな」
「あ、ボックスのセット品が安いわ、買っとこ」
とにかく増えるんだ工具って奴は。俺は「こいつらが仲間を呼ぶんじゃぁ?」って疑ってますがね。
なンで、気づくと同じようなサイズの工具が何本も工具箱に収まってる。
それはもう「全部合わせたら高級品が1本買えたかも?」とか思っちまうくらいにね。
そして、こうして溜まった・余った工具にも使い道がないわけじゃない。
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1つは先に書いた車載工具。これを充実させるのに使えるわけだ。
一度ちゃんとしたドライバー使うと車載のは頼りなくて仕方ない。レンチの類も同様。
出先で整備が必要になった時に使いにくい工具でイライラするくらいなら、あらかじめ車載工具に追加、もしくは一式用意しておけばいい、って事に気づくわけだ。
「一式用意じゃなく、普段使ってる工具をツーリングの時だけ持っていけばいいのでは?」ってのは、実際やってみると判るンだが凄い面倒。
「これは要るか?いらないか?」と選別するのが面倒くさい。
帰ってきてから元へ戻すのが面倒くさい。
まとめてポンって持っていけるのを別途作っておくのが圧倒的に気楽なわけで。
まぁ北海道行きのような特別のロングツーリングの時には、腰据えての工具の選択をやるんですがね。
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そしてもう一つは……いや、これ書くとプロとかマニアな人に怒られちまうンですが……強引用とでも言うかな。
ナメたボルトに安いメガネをハンマーで叩き込む
インチキなサイズのネジ用にドライバーの先端をグラインダーで削る
固着したシャフトを古い延長バーで叩き出す
そんな正常ではない強引な使い方。
いや、「そんな使い方すべきじゃない」とか「そもそもそんな状態になる方が悪い」ってのは承知の助。
だけどねぇ、実際そうなっちまうわけだし、そン時強引に使える奴があると助かるのも間違いないンですわ。
だから、折れた・曲がった・壊れた、なんて工具もとりあえずとっておくといい。
使い道はきっとあるんでね。
……あぁ、でもそんな風に思ってるからまた工具が増えちまうのかもですなぁ……
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■章■
TOP
01 ドライバー
02 メガネレンチ
03 スパナ(オープンレンチ)
04 ヘキサレンチ(六角レンチ、六角棒スパナ、アーレンキー)
05 浸透潤滑剤
06 ボックスレンチ・ソケットレンチの1、コマ・ソケット
07 ボックスレンチ・ソケットレンチの2、ラチェットハンドル・延長ハンドル
08 プライヤー・ペンチ・ニッパー
09 圧着・電工ペンチ
10 モンキーレンチ・ウォーターポンププライヤ
11 車載工具・プラグレンチ
12 予備工具
13 電動工具
14 結束バンド(タイラップ・インシュロック)
15 導通チェッカー・検電テスター
16 シリコンスプレー
終わりに
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