☆ これまでの ☆
バイク紀行
その7
(2002/1~2002/12)
<2002年12月下旬>
■ 【隼】
「冬休み冬休み冬やすみぃ~…」ここ3ヵ月程がんばって仕事したかいあって、どうやら無事に年末年始休暇に入ることができた。
幸いにして今日の空は晴天。北関東の風は冷たいが、ユニクロのインナーパンツに皮パンツの組み合わせなら万事OK、どれどれと年末の街へと走り出す。
相変わらずあてはない。ふらりと本屋へ立ち寄り文庫本を購入。馴染みの喫茶店で遅めのランチをとりながらゆっくりと読書に勤しんでみる。う~む、久しぶりに贅沢な時間を過ごしてますな。
帰りは遠回りしてワィンディングを軽く流し、自宅へと到着。
がらがらとガレージのシャッターを閉じる頃、西の空には真っ赤な夕焼け。どうやら明日も良い天気になりそうだ。
<本日の走行距離=80km><本日の教訓=ああ、あと8日も休めるなんて素敵…>
<2002年12月中旬>
■ 【隼】
本当に久しぶりに取れた週末の休暇。
溜まりに溜まった郵便物の中には「セール」の文字も鮮やかなダイレクトメール。買わなければいけないものは今のところ無いのだが、V魔用のハンドルでも見に行くかと埼玉のライコランドを目指して走り出す。
服装は皮パンツに冬ジャケット。12月の風は冷たいが、今日のように日差しのある日中なら革パンツでも寒く感じることはない。
のたのたと国道を南下する。さすがは師走、交通量は多い。道幅のたっぷりとある国道4号バイパスは、いくら混んでいても通常なら追い越しすり抜けに何の苦労もいらないのだが、今日はそう奔放には走れない。何故なら、赤い回転灯を付けた白いVFRの姿が妙に目にとまるからだ。
交差点の角、陸橋の下、路側帯。白いVFRに停められてなにやら商談中(?)の4輪車も多数発見される。ううむ今日はゲンが悪そうだ、行かねばならぬ義理もないし今日は引き上げるとするか。
小山市手前でUターン、とはいえそのまま帰るのでは芸がないので、国道294号へと渡り北上する。
烏山町からR293へ抜けようと思ってふと思い出す。そういえば今日この辺りへCBにょろさんときくりんさんがZXRの慣らしに来ているはずである。運がよければ会えるかな?と八溝グリーンラインへと乗り入れてみる。
この道路は典型的な「広域農道」だ。名目は農作業用なのだが、例によってそこそこの曲がり具合とアップダウン、バイクで走るとなかなかに気持ち良い道なのだ。
先日の雪の影響だろう、日陰に残るウエット路面と路肩の砂にだけ気をつけながら快走する。この辺りを走るのは久しぶり。舗装も新しくなっているし、何時の間にやら新しいトンネルも通っている。うむ、日光や塩原の「栃木県北部」ばかりではなく、偶には東部も探索しないといけないな。
残念なことにCB&ZXRのペアに出会うことはなく、氏家町へと抜け出る。さて、自宅へと戻る前にどこかで熱いコーヒーでも飲んでいくとするか。。
<本日の走行距離=130km><本日の教訓=もういくつ寝るとお正月?>
<2002年12月中旬>
■
仕事が忙しくてまったくバイクに乗れていない…というか、自宅へさえも戻れないほど忙しいのだから困ったものだ。
やっとのことで家へと戻ったとある週末の夜。今の俺には冬場の深夜にバイクで出かける気力はない。暖房の無いガレージにおんぼろフィールドコートを羽織って引きこもり、日ごろサボりがちな日常メンテに励んでみる。
隼はブレーキオイルとクラッチオイルが交換時期だ。リアブレーキパッドもそろそろ交換してやる必要がある。
チェーンとスプロケはまだ大丈夫だが、いざ交換ともなれば結構な費用が予想される。価格だけでも後でチェックしておこう。
V-Maxはそろそろ冬眠の準備。バッテリーは10月に交換したばかりだが今年も外して部屋へと持ち込む事にしよう。
予算があればフロントブレーキ周りを一新してやりたいのだが…ま、とりあえずは保留かな。
ちょい錆びが目立ってきたハンドルバーは思い切って交換してやっても良いだろう。そういえばバー付きの奴がライコランドで安く売っていたはずだ、休みが取れれば買いに行けるのだが…。
<本日の走行距離=0km><本日の教訓=正月休みはなんとかなる…かな?>
<2002年11月中旬>
■ 【V-Max】
ちょい乗りのついでにガソリンスタンドへと向かう。
実は近所に「セルフサービス」のスタンドが出来たのだ。4輪では何度か使った事はあるものの2輪では未経験のセルフ給油、何事も経験が大切である。
さすがは新しいセルフステーション、カード払いも簡単に指定できた。給油ガンを外して給油口へ。やってもらう分にはなんという事のない給油だが、自分でやるとなると結構気を使う。4輪と違ってタンク容量が少ないので(ストッパーが効かずに)溢れてしまわないかとちょっとドキドキ(笑)
ともあれ、無事満タン完了。バイクは普通のGSへ入ったところで車のようなサービス(窓拭き、ゴミ捨て等)を受けられるわけではない。自分のペースで給油できるセルフ方式は、意外とバイク向きなのでは?と思ってみたりする。
<本日の走行距離=20km><本日の教訓=慣れればこっちのほうが気楽かも>
<2002年10月下旬>
【V-Max】
某所にて知り合った方々とショートツーリングに行くことになる。
某氏の新車(YZF-R1!)慣らしを兼ねてのツーリングなのでどうやらまったりペースになるらしい。うむ、それならV-Maxで出かけるとしよう。
当日朝、空は晴れ上がっているものの気温は低い。TVの天気予報からは「猛烈な寒気が流れ込んで…」などという言葉も聞こえてくる。革ツナギのパンツだけ履き(←ツーピースはこういうときに便利である)上には今年初めての冬ジャケットを纏い出発する。
待ち合わせのコンビニエンスストアに集まったのは総勢7台、"プチ"ツーリングにしては盛大な台数だ。
車種は様々。オフ車ありレプリカ車あり。排気量も250から1200までと幅広い。今日はまったり走行に徹する予定なので、最後尾から皆さんの走りを観察させていただこう。
ゆるゆると出発する。宇都宮市から鹿沼市へ。この辺りから今市市へと抜けるルートは俺も不案内。「おお、こんなところに裏道が」「へぇ、この道はここに繋がっているんだ…」道案内に感心させられることしきりである。
今市市から鬼怒川温泉。龍王峡の手前から塩谷町へと抜ける県道63号、ここだけは毎度お馴染みのルートとなる。
相変わらず荒れ気味の狭い道をえんやらやぁと登っていく。 この辺りの紅葉は丁度見ごろ。晴れ渡った空の下、V4エンジンをどろどろ言わせながらのんびりと走る。風は相変わらず冷たいが日差しはやわらかだ、ああ、眠くなりそう…
峠頂上の路肩にバイクを停めての休憩タイム。当然のようにバイクの品評会となる。
う~む、やっぱすごいなぁ、R1。02年型から適用されたLEDストップランプもそうだが、各部から無駄な部分がこそぎ落とされている事が見て取れる。
ナンバープレート&ウインカーユニットなんぞはボルト2本で外れるんじゃないだろうか?サーキットで使うときはもちろん、カスタムするときにも便利そうだ(笑)
「いや、簡単に曲がりますよぉ」とはオーナー氏。そう、これだけ軽くてコンパクトなら峠は楽しいでしょうねぇ。
わいわい騒ぎながら出発。峠を降り、公園の売店でジェラードを試す。お勧め品の黒ゴマ味が実に旨い。う~む、こんなところがあったとは知らなんだ、これから時々寄ってしまいそうだ。
栃木県民の森周回ルートに入ったあたりで、あれだけ晴れていた空が突然掻き曇り、ぽつりぽつりと雨まで落ちてくる。
どうやら寒冷前線の通過のようだ。んじゃま時間も丁度良いし、お昼にするとしましょうか。
山を降りた場所にある中華料理屋でしごくゆっくり昼食を摂る。時間に追われるツーリングではないのがありがたい。
膨れた腹を抱えて外へと出ると、雨はすっかりとあがり陽も差し込んでくる。
半日のプチツーリングはここで終了、順次流れ解散となる。「んではまた」と手を振り別れて行く面々。まったりツーリングってのも悪くないよな…
<本日の走行距離=170km><本日の教訓=そろそろ本格的な冬装備が必要ですな>
<2002年10月下旬>
【隼】
ころころと変わる天気予報、女心と秋の空とはよくぞ言ったものである。
やっとのことでもぎ取った完全な連休。土曜日は雨でくさっていたものの、日曜日は一転見事な秋晴れとなる。この天気で出かけなければバイク乗りではない、革ジャンパーを引っ掛け、隼で走り出す。
この時期のお出かけといえば、もちろん日光への紅葉見物である。しかし時刻は既にお昼近く。まともなルートで日光へ出かけたら観光渋滞で身動きが取れなくなる事間違いない。ちょいと考えて、久しぶりに鹿沼市経由のルートを使ってみる。
鹿沼市のバイパスを抜け、古峰ヶ原神社方面へと向かう。
思ったとおり交通量はさほどではない。市街地を抜け、田園地帯から山間部へ入るにつれ、交通量は益々減りほぼ一人旅となる。うむ、田舎道はこうでなくちゃぁいけません。
素晴らしい青空のもと、時折ツーリング途中と思われるバイクとすれ違う。
青い隼、緑のZXR、3型カタナなどの後からは、大型バンパーを付けたVFRがやってくる。巷で白いVFRに乗るライダーには、白いジェットヘルを使わないことを切に願いたいと思う。
古峰ヶ原神社鳥居の手前から林道へと入って行く。鹿沼から日光への裏道は何本かあるのだが、この道は人気が無くて割と気に入ったルートなのだ。
1kmも走ると道は急に細くなる。それにしても…う~ん、こんなに細かったかなぁ?
路肩から伸びる秋草のせいもあるのだろう。もともと1車線の道路だが、普通四輪車だと両脇を草で擦ってしまいそうな狭さである。加えて昨日の雨で濡れ積もる落ち葉、日陰に生えた苔、いつぞやの台風の名残なのか崖崩れ跡にころがるガレ石…となかなかに走り応えのある路面になっている。
1,2速でそろそろと走る。時折広くなる場所で路肩に車を停め周囲を見物中なのは四輪駆動車ばかり。隼で走っていくと皆びっくりしたようにこちらを向く。いや、ここも一応舗装路なんですから。
えんやらやぁと峠の頂上へ。見渡す山はまだ少々紅葉には早いようだ。これなら来週来ても楽しめるだろう。
日光方面へと峠を下る。途中、道路脇に停まった乗用車の窓から猛烈に手を振られる。何事かと停まると運転手の女性に「すいません、この道何処へ通じているんですか?」と聞かれる。
「鹿沼まで抜けられますよ、狭いですけど」
「この車で行けますかねぇ?」
「まぁ通れますけど…擦るかもしれませんね」
「・・・」
日光からの抜け道だと思い四輪駆動車について走ってはきたものの、道が狭くなり不安に思ったようだ。Uターンを始めた四輪車を後に先へと進む。
程なく着いた日光いろは坂。日光市内の混雑は回避できたものの、さすがにここの大渋滞は避けようがない。
勝手知ったる…を良い事に極悪すり抜けを敢行、この時一番邪魔になるのは、実は前を譲らない他の2輪車だったりする。
隼の軽いクラッチに感謝しながら毎度お馴染み半月山へと登っていく。こちらの交通量は激少、知られていない場所というのはありがたいものだ。
頂上で見事な空の下に広がる男体山と中禅寺湖を見ながら小休止。一旦降りて湖畔を走り、いつもの撮影ポイントへ。
ここはダートではあるが落ち葉の具合が実に良い。紅葉は真っ赤…というわけにはいかなかったが、なかなか情緒のある雰囲気である。やれやれ、これで隼ページのトップ画像をやっと更新することができるだろう。
画像撮影の後、缶コーヒーで一息ついたらとっととUターン。いろは坂の下りは2輪車なら渋滞に関係なく下っていく事ができる。
さくさく走って日光市内から今市市、ちょっと峠で遊んでからの帰宅は午後5時となった。
う~む、今日はそこそこの距離は走ったものの、移動に徹して「走り」は今ひとつだった。ま、良い画像が撮れたのでよしとするか。
。
<本日の走行距離=210km><本日の教訓=紅葉は来週まで楽しめそう>
<2002年10月上旬>
【隼】
休日出勤の日曜日、おりゃあと仕事を片付けて、なんとかお昼には自由の身となる。どぉれ、気晴らしがてらちょい乗りにでも出かけるか。
特にあてもなく隼を走らせる。空はあいにくの曇天だが革ジャンパーには丁度良い気温である。交通量も少ない。広いバイパスとはいえ、一般道で隼を1万回転まで回せるというのは田舎の特権に違いないだろう。
遅めの昼食を軽くとり、本屋を一回りする。
読みたい本、漫画の類、特にシリーズ物の続きで未購入のものが沢山あるのだが、いかんせん今の俺には時間が無さすぎる。もう少し落ち着いてからゆっくりやっつけるとしよう。
夕刻、日が翳らないうちにといそいそ帰宅。それにしても日の入りがずいぶんと早くなったものだ。これからはクリアシールドの出番が増える事だろう。
<本日の走行距離=100km><本日の教訓=日が落ちると冷えるよなぁ>
<2002年10月上旬>
【ガハハ親父号】
バイクではないのにバイク紀行とはこれいかに。
10月、秋も深まり行楽には絶好のシーズンである。3連休の天気予報も見事な晴天、それではとお馴染み「秘密のキャンプ場」でのまったりキャンプを計画してみる。
ところが爆忙仕事の為に、前日の帰宅は深夜(というか早朝)となる。
朝まで3時間程は寝られたものの頭はぼ~っとしたままである。ううむ、これではバイクで行くのは危ないだろう。何より荷物をまとめる気力がまったくない。
「ガハハ親父号」(TOYOTA CROWN)にキャンプに関連していると思われる品をいいかげんに突っ込み、とりあえず出発する。
現地まではほんの30分。いざとなれば自宅へ荷物を取りにいく事も可能な距離がありがたい。
先週は先客がいてびっくりしたテントサイトだが、幸い今日は閑散としている。ほっと一息つきテントを仮設営。「ここは俺達の場所だもんね」の宣言をしておこう。
管理事務所で受付をし料金を払う。管理人のおやぢさんによれば例によって予約などは入っていないとの事だったが、なにしろ今日は抜けるような青空だ。貸切というわけにはいかないだろう。
さて、場所も無事確保できたことだし…と、一旦街中へと降りていく。
朝昼兼用の食事を軽く取り、暇つぶし用の雑誌を買い込んでキャンプ場へと戻る。集合時間までにはまだまだ時間がある、睡眠不足の解消に昼寝と洒落込んでみるか・・・
・・・と思ったテントサイトには、既にKINYAさん(V-Max)の姿があった(笑)
どもどもと挨拶するうちamiさん(GSF1200)も到着。集合時間の2時間も前だってのに早いですねぇ、お2人。
3人で芝生に横になってのまったりタイム。快晴の空には雲ひとつない。風もなくおだやかな日差しがぽかぽかと照りつける。う~ん、贅沢な時間だねぇ。
時間ぴたりにANKさん(W650)登場。わいわいやった後はもちろん温泉タイムである。
4人を乗せたガハハ号が発進、一路矢板市内を目指す。クアハウスの露天風呂で汗を流し、スーパーで(山のように)食材を買出す。ガハハと笑いながらキャンプ場へと戻ると…をを、仕事帰りにしては早かったですね、CBにょろさん(CB400four)。
焚き火用薪の手配をするうちに、きくりんさん(CARDINA)到着。さぁこれで全員集合だ。
ビールが開く。ワインと日本酒が開く。食い物も薪もたっぷりとある。2輪免許取得中のきくりんさんをネタに盛り上がる。空には細い三日月と振るような星空。ああ、幸せ。
放射冷却のせいで日中とはうって変わった寒さとなった深夜。 昼寝できなかったせいで午前0時を過ぎると頭がふらふらとし始めた。
んじゃ寝ますかの声が聞こえたのが午前1時。それにしても冷えてきたなぁ、酔いと寝不足で爆酔モード…と思いきや、あまりの寒さに時折目が覚めてしまう。
いつものとおりTシャツ&トランクス姿でシュラフへ潜り込んだのが失敗だったようだ。今更着込むのも悔しいのでそのままうつらうつらする。
翌朝、起床したのは山間のキャンプ場に日が差し込んでくる前の事。 ううむ、寝たような寝ないような(笑)それでも遊びの時にはきちんと起きられるんだよな。
焚き火の残り火を楽しみつつ、食事に後片付けにと動き回る。バイクだとパッキングに気を使うものだが、車でくると適当にできるのがありがたい。
解散は11時近く。「んじゃ次は来月って事で…」
あ~眠いなぁ~、さて、んじゃ自宅へ戻って隼に乗り換えて、埼玉のライコランドのバーゲンにでも行くとしましょうか(笑)。
<2日間の走行距離=70km><本日の教訓=最高の天気でしたね>
<2002年10月上旬>
【隼】
世間は休日らしいとある日の午後、やっとの事で半休が取れる。
とはいえ何をするにも中途半端な時間帯だ、んじゃま山の具合でも眺めてくるか。
国道を北へと向かう。いつもの日光ではなく、矢板市から八方ヶ原へと登っていく。
栃木県の北部とはいえこの辺りは紅葉にはまだまだ早い、深い緑に囲まれたワィンディングをゆらゆらと走る。
山を登りきらずに途中から県民の森方面へ。快適な峠道、雲はあるものの程よい日差しと気温、路面は良好、なのだけれど…う~ん、乗れてないなぁ…
走りがどうにもぱっとしない。バイクの調子云々より、乗り手の問題なのだろう。仕事の疲れが出ているのだろうか?
まぁこんなコンディションの時に無理をするとひっじょ~に痛い目を見る事は身に染みているのでまったりと走る。
ぐるりと一周した後、思いついて「秘密のキャンプ場」へと立ち寄ってみる。来週のキャンプの下見のつもりで寄ったのだが…なんと、先客が居るではないか!(笑)
ここはオンシーズンという言葉のないキャンプ場のはずなのだが、今日はバブル4駆&コールマンテントのご家族連れが2組もいるようだ。
うぅむ、これは油断が出来ない。メインの焚き火サイトを死守する為にも、来週は朝一で場所取りに来ることにしよう。
<本日の走行距離=120km><本日の教訓=秋だというのに仕事がねぇ・・・>
<2002年9月下旬>
【隼】
今とある休日。とはいえ今の俺には休日も平日も変わりは無い。
日中きっちりと働いて帰宅した後、ちょいと市内にヤボ用が出来る。もう夕方だし四輪を使っても良いのだが…天気もそう悪くないし、バイクで出かけるとするか。
隼でふらりと走り出す。このところ急に早く感じるようになった日の入り、赤く染まる西の空を眺めながらゆっくりと走る。
行楽帰りの車で混雑する国道、ツーリングの帰りなのかリアシートに荷物を満載したバイクも走って行く。そうだ、そろそろ秋のキャンプの予定も立てないとな。
ヤボ用を済ませた後はちょいと遠回り。パーツ屋に立ち寄りウィンドウショッピング。
そろそろ3シーズン用のグローブが寿命のはずだ、秋のセールでも始まったらまた覗きに来るとしよう。
<本日の走行距離=50km><本日の教訓=涼しくなってきたねぇ>
<2002年9月下旬>
【V-Max】
今日は9月の2つ目の3連休。とはいえ仕事に(&遊びに)大忙しで、遠出など夢のまた夢である。それでも見上げる空はなにやら秋晴れ。どれ、ちょいと近場でお茶を濁してくるか。
Tシャツの上にジャケットを引っ掛けて日光へと向かう。
休日の午後の日光街道は、ご家族ご一同様の四輪車で結構な賑わいである。普段乗らない人が運転しているせいだろう、ふらつきながら走る車、ウィンカーを出さずに曲がる車、後ろが詰まっているのにゆっくり景色を見ながら走る車となかなかに混沌とした交通状況。楽しい旅行なんだろうからもう少し周りにも目を配ってくれるとありがたいのだが。
毎度お馴染み日光いろは坂は、1kmも手前から大渋滞であった。
実は現在、数週間前のがけ崩れで登りの第二いろは坂が通行止めになっているのだ。ではそれがわかっていて何故訪れたのか?いや、だって第一いろは坂を逆から上る機会なんてそうざらには無いもので。
ゆらりゆらりとすり抜けて渋滞の先頭へと出る。そこはいろは坂の上り口、交通整理のおぢさんが旗を片手に所在無げに立っている。どうやら30~40分おきに上りと下りを交互通行させているようだ。まぁ確かに、この狭い第一で対面通行をさせるわけにはいかないだろう。
他の数台のバイクと共に上り側通行を待つ。10分程で下ってくる車の流れが停まり、無線で知らせを受けたおじさんが旗で我々を促す。どれ、んじゃ上りますか。
初めて逆から登る第一いろは坂は…お~怖わ!
道がまったくわからない。下りの記憶からおおまかな見当はつくものの、まったく知らない道を走っているのと同じ感覚である。
加えて「こんなにすごかったっけ?」と思うほどの斜度。下りの時には見通しよく感じるヘアピンも、上りからだと前に塞がる壁のよう。う~む、こりゃぁ小排気量だと苦労するだろうなぁ…
ペースはまったく上がらない。道がわからないせいか乗れていないせいか、スムーズというには程遠いライディングである。交互通行なので対向車を気にする必要はないのだが、車線を使い切って走ることさえできない。前を走るBMW(GS1150)に付いていくのが精一杯だ。
良く言えば新鮮、悪く言うと腕の無さを思い知らされて頂上へと着く。上では下と同じように通行を待つ大渋滞、まぁがんばって30分待って下さいな…
中禅寺湖周辺をふらふらと散策する。この辺りはあれだけ混雑していたいろは坂周辺が嘘のような静けさだ。紅葉にはまだ早い湖畔だが、渡ってくる風は完全に秋、もしくは初冬の気配である。次に来るときには長袖のアンダーに皮ジャンを着てくることになりそうだ…
<本日の走行距離=約90マイル=約144km><本日の教訓=紅葉渋滞までもう少し>
<2002年9月上旬>
【V-Max】
「明日の天候は大きく崩れるでしょう」自信たっぷりだったの昨日の気象予報官の言葉とは裏腹に、空には大きめの雲がぽかりぽかりと浮かぶものの雨の気配はまったく無い。う~む、んではバッテリーのチェックかたがたちょい乗りに出かけるとするか。
4週間ぶりのV-Max、最近さすがにパワー「感」は落ちているものの、街乗りではなんの不満も無い。
完全充電の新品バッテリーで信号待ちのアイドリングもぴたりと安定、隼とは違うお気楽ポジションが楽しい。うん、やっぱりV魔もいいねぇ…
市内の本屋でパソコン周辺機器の情報収集。その後はPC屋へ出向いて無線ルータを品定めする。地方だからとずいぶん待たされたが、来週からは我が家もいよいよADSL化されるのだ。
ルータとLANの手配をあれこれ考えながら帰宅する。9月は仕事も忙しいが遊びもそれに輪を掛けて忙しい。
手始めに来週末はV-Maxメーリングの全国大会がある。頼むぞ晴れろよぉ>天気。
<本日の走行距離=80km><本日の教訓=空が高いねぇ…>
<2002年8月中旬>
【V-Max】
快晴の週末、さほどのあてもなくV-Maxで自宅を出る。
7月末から続いていた常識外れの暑さもやっと一段落。今日の気温はまだ30度程あるが、高い空には秋の気配もちらりほらり。これから次第に涼しくなっていくのだろう。
ぽこぽことMAXを走らせる。お盆も過ぎ、Uターンラッシュも落ち着いた郊外の国道の交通量は微々たるもの。Tシャツの胸元から入り込む乾いた空気が気持ち好い。
そういえばと思い立ち、隼を購入したショップへと立ち寄る。前回隼のリアタイヤを外した際、ホイール内のハブダンパーが劣化して縮んでしまっているのに気づいていたのだ。
注文を済ました後店長と立ち話、先週行ったという乗鞍までのルートをお聞きする。何を隠そうこの俺も来週末に行ってみる予定なのだ。
晴れるといいなぁ、乗鞍。今日のような天候なら文句なしなのだけれど。
<本日の走行距離=80km><本日の教訓=ロングツーリングのシーズン到来…か?>
<2002年8月上旬>
【隼】
暑い…言っても仕方ないのだがとにかく暑い。
文庫本を探しがてら隼でちょい乗りに出かけたものの、あまりの暑さに冷房の効いた本屋から出る気が無くなってしまう。「くそぉ、そっちがその気(?)なら、山へ行って涼んでやるぅっ!」
「自宅でゆっくりと過ごすアンニュイな午後」の予定を変更して一路日光へと向かう。Tシャツ1枚姿なのでゆっくりと走る…とこれまた暑いんだよねぇ…
市内から日光へと抜ける裏ルートの一つを走る。
途中のとある峠。新しくトンネルの通ったバイパスを避け、あえて日の当たらない旧道を走る。
通る人も無い旧道は路肩から夏草が伸び、頭上には樹木の枝が覆い被さる。人気は皆無、時折ざわざわとした風が隼を追い越していくのみだ。
峠の頂上付近には雑草に覆われた祠が一つ…不意に背筋がぞくりとしたのは何故だったのだろうか?「くわばらくわばら…」(使用法異)
1時間ほどで到着した日光中禅寺湖畔はさすがに涼しかった。 いつもの場所に隼を停めて、冷たい烏龍茶を片手に買ってきた文庫本を読みふける。
この時期心配な入道雲の姿は無い、どうやら今日は夕立の心配をしなくてすみそうだ。
<本日の走行距離=140km><本日の教訓=夏の高地はいいねぇ>
<2002年8月上旬>
【隼】
某所にて知り合った方達とツーリングに出かける事になる。
まったく見知らぬ人ばかりのツーリングというのは実に久しぶりである。いつものメンバーでのまったりとしたツアーも良いが、ちょいと緊張する(?)こんな雰囲気も楽しいものだ。
参加した10台程のマシンは、ほとんどが大排気量のスポーツタイプ。乗り手もほぼベテランと言う事で、余計な気を回さずに走ることが出来る。
一参加者として、列の後部から皆さんの走りを観察する。
「ふ~ん、そうかぁ…」「成る程ねぇ~…」などと勝手に一人で頷きながら走る。これもまたなかなかに新鮮な感覚。
残念な事に、コース前半の馴染みの日光は夏休みの行楽渋滞だった。中盤の金精峠は軽く流して、途中でとうもろこしと蕎麦を楽しむ。
後半の群馬の赤城近辺は、多少空いてはいたものの、見知らぬコースなので「ええぃ、行っちゃえぇ走り」(意訳)はヤメておこう。
夕方からは雨。今日は覚悟の上なので、もこもこと雨具を着込んで走る。
日の落ちかけた頃解散。丸1日ご一緒させていただいた方々にどもどもと挨拶をする。ありがとうございました、今日は本当に勉強になりました(←皮肉にあらず)
自宅へ到着する直前、珍しく猛烈な豪雨(&雷)に遭う。とはいえ雨具姿なので慌てる必要もなく、却って中途半端に汚れていた足回りがきれいさっぱり洗われて結果オーライ。
うむ、これぞ怪我の功名である。
<本日の走行距離=305km><本日の教訓=勉強になるよなぁ・・・>
<2002年7月下旬>
【隼】
暑い、暑いぞ…。
陽もすっかり落ちた20時過ぎとはいえ、ろくなベンチレーションの付いていない革の上下はやはり暑い。フルフェイスのクリアシールドの内側で、舌をぜぃぜぃ言わせながら東北道を南下する。
今夜、神奈川県の第三京浜保土ヶ谷PAに名古屋からビーバス隊が来るのに合わせ、V-MaxのMLや神奈川近郊の知り合いが集まるという。
「んじゃ偶には革のキメキメ(?)で行くかぁ」などと格好付けて出かけたはいいが、どうやら真夏のこの季節を少々甘く見すぎていたようだ。
SAでポカリスエットをがぶ飲み、上着のファスナーを半開したまま走り出す。
7月最後の土曜日の夜、今日はあちこちで花火大会が行われているようだ。高速道路の高架から見下ろすと、遠くでぽつりぽつりと開く花火。いいねぇ、夏だねぇ。多少なりとも暑さを忘れる瞬間である。
工事&事故渋滞の首都高へ突入。川口線から湾岸線、そういえば東京の夜景をじっくり眺めながら走るのは久しぶりだ。暗い夜空と明々と光るビル街との対比が美しい。羽田トンネルからベイブリッジ、四輪なら素敵なデートコースなのだが。
時間通りに保土ヶ谷PAへと到着。やれやれと上着を脱ぎ、続々集まってくるメンバーと挨拶を交わす。
週末夜の保土ヶ谷には初めて来たが、成る程バイクの賑わいは凄い。マナーはそう悪くは無いが、これだけの台数が集まっていると、一般民間人(?)にはかなりのプレッシャーになる事だろう。
なんやかんやと2時間程騒ぐ。神奈川メンバーは明日早朝から伊豆箱根方面にツーリングとの事、いやはや元気なことである。
さて帰るかと走り出したのは夜中の1時。さすがに気温も下がり、往路のように汗だくになるようなことはない。
こんな時間だというのに混雑している首都高を抜け、こちらはさすがにがらがらの東北道を「吹っ飛んで」帰る。
隼は、マフラー軽量化のせいかはたまたバランスのせいか、2.0NS以上でフロントの接地感が今ひとつ薄い。エンジンが好調なだけにちょいと気になる。後でサスペンションを見てやることにしよう。
<本日の走行距離=約410km><本日の教訓=いや、今日も走った走った・・・>
<2002年7月中旬>
【隼】
雲は薄く広がるものの雨の気配は感じられない7月の週末。「まだちょっと早いよなぁ?」とは思いつつ、金精峠の向こう側、通称「とうもろこし街道」まで焼きとうもろこしを食べに行く。
先日の台風の影響で、日光いろは坂はところどころウエット路面。山側から湧き出した水が道路を横断して流れている。
「うう、せっかくこの前洗ってやったのに…」隼の下回りを気にしつつ、更に峠を登っていく。
中禅寺湖から戦場ヶ原、その先の金精峠を走るのは今年初めてである。
比較的少ない交通量に気を良くしつつ走る。標高1850m、頂上のトンネルの中は相変わらずの冷気で、カウルの中に体を押し込めて走り抜ける。
その先はもう群馬県、右手にいくつかの沼が広がるこのあたりは適度なコーナーの続く快走コースなのだが、去年に比べると路面が妙に荒れている。冬場にチェーンで走る車が多かったのだろうか?まぁ慌てず急がずゆるゆると行くとしよう。
時期的にやはりちょっと早かったらしく、到着した「とうもろこし街道」沿いで営業している屋台はほんの数軒であった。
1軒の軒先に隼を停め焼きとうもろこしをオーダー、焦げる醤油のにおいに鼻をヒクつかせ、程なく焼きあがったとうもろこしに齧り付く。うむ、旨し。
歯に挟まったとうもろこしの皮をシーハーやりながら考える。いつもならこのままUターンしてしまうのだが、今日は少々走り足りない気がする。「うし、このまま先へ行ってみるか」
「日光ろまんちっく街道(とうもろこし街道はこの一部)」を爆走。群馬県沼田市から何故か関越道に乗り、一気に東京方面へ南下する。
隼での高速道路走行は久しぶりである。巡航速度は1.6~2.2NS、丁度良い緊張感を得られる速度域だ。
週末の午後の高速の下り、バイクも多数走っている。荷物満載オフローダーやアメリカンの集団、ネイキッドのペア等々が次々と現れる。追い越し車線を全開(2.0NS弱)のまま走り続けるNSR250としばしランデブー、すごいよなぁ、よく気力が持つよなぁ・・・
覆面な車に気をつけて走っている最中、電光掲示板に「雨注意」の表示が現れた。「雨?全然そんな気配はないぞ?」・・・空は相変わらず明るい。誤表示かな?と思っていたのだが。
突然、ぽつぽつと降り出してくる雨。「嘘だろ?おい」
雨粒は次第に増え、結構「しっかりとした」雨へと変わる。ちらりと見上げる(←風圧が強くて真上は見上げられない)空には相変わらず雨雲の気配はない。「いったいどこから降って来るんだ?この雨は」
不可思議な天候だが降っているのは紛れも無い事実。幸いにして気温が高く焼けたアスファルトは少々の雨では濡れる気配がない、この速度だと少し伏せれば体が濡れる心配もない。まぁこんなこともあるさとそのまま隼を走らせる。
雨の区間はそう長くはなく、川越ICで高速を降りる頃には降り止んだ。やれやれと渋滞の国道16号を今度は東へ向かう。せっかくここまで来たのだ、埼玉県上尾市のライコランドへでも寄ってパーツの見学でもしていこう。
ライコの駐車場へと着いたとたん、またまた細かい雨が降り出しくる。ぽっかりと1台分空いていた屋根下の場所へ隼を滑り込ませる。う~む、絶妙なタイミングだな。
ライコランドはボーナス(←俺は貰えない)目当てのセール中であった。
その場の雰囲気と15%OFFの表示に惹かれ、ふらふらとSBSのブレーキパッドを購入してしまう。更にパーツクリーナー、挙句の果てにオイル4Lまで購入。う~む、いったいドコが見学だけなんだ?俺。
大荷物をリアシートに括り付けて出発する頃、雨はあがり空からは薄日がさして来る。
国道16号から4号バイパスへ乗り換えて北上、勝手知ったる道を一路自宅へと向かう。
何気に走り出したけれど今日は結構走ったよな…さて、帰ったらまず洗車して、その後オイル交換してやらねば。
<本日の走行距離=約410km><本日の教訓=走った走った・・・>
<2002年7月上旬>
【隼】
前日の帰宅は午前2時。へとへとになってベッドへ飛び込んで、翌朝目覚めたのは10時過ぎ。どうせ今日も曇りだろうしなぁ?と外を見やると…見事な青空に白い雲がぽかりぽかり。ううむ、これは出かけないわけには行かないな。
隼で北へ。 日光街道は相変わらずの混雑模様。メインの裏道(←矛盾した表現)が使えないのでサブの裏道を組み合わせて走る。
馴染みのいろは坂の混雑はそこそこで、走るのに苦労する程ではなかった。新しいタイヤはやはり良い、倒しこみが一発で決まるし、スロットルを開けてやるとリアからぐりぐりと曲がっていく。天気も良し、うむ、気持ち良い。
あまりに気持ちが良いので帰りは遠回り。再来週に予定している「餃子オフ」の下見に鬼怒川温泉方面へ回ってみる。
当日のコースを逆走、路面状況が心配だった「細い峠道」は…まぁ、予想していた程度の荒れ具合。
矢板までの所要時間はほぼ予想通り。よしよし、これで準備は完了っと。
<本日の走行距離=約220km><本日の教訓=ツアラーの姿が少なかったのはやっぱり天気予報のせい?>
<2002年7月上旬>
【隼】
梅雨の晴れ間は貴重である。
厚い雲間から時折ちらりと覗く太陽。夕方までは大丈夫でしょうとの天気予報。本を買いに出る用事があるのだが・・・ん、ならバイクで行くとするか。
隼で南へ。街中の混雑が嫌なので、ちょいと離れた郊外の本屋を目指す。
GパンにTシャツ1枚の軽装なのでゆるゆると走る。今日は気温も高いが湿度も高い、信号待ちの間にもじっとりと胸周りに汗をかく。
しかし走り出すとあっという間に乾いていくTシャツ、う~む、風の威力ってすごいよな。
お目当ての本を購入し、近くのコーヒースタンドでぺらぺらとめくる。バイクで感じる風も気持ち良いけれど、涼しさという面ではさすがにエアコンの冷気には敵わない、ああ、極楽極楽。
帰り道、自宅近くのスタンドで給油。タンクにガソリンが流れ込んでいくにつれ、挟んだ太ももが心地良く冷えていく。うむ、これを感じるようになると夏も本番だ。
<本日の走行距離=約80km><本日の教訓=車じゃこの感覚はわからない>
<2002年6月下旬>
【隼】
梅雨真っ只中の日曜日、空には雲が広がるものの、雨の落ちてくる気配はない。「軽くタイヤの皮むきにでも出かけるか…」
先日交換した前後タイヤは未だ1mたりとも走ってはいない。足回りのボルト&ナットをもう一度確認し(←自分で自分を信じていない)ゆっくりと隼を走り出させる。
国道を北へ。天気も天気だ、遠出はせずに近場の山道を一回りしてくるとしよう。
市街地から峠道へ。心配していた路面も昨日の雨の影響は無くきれいなドライ、タイヤの慣らしには絶好のコンディションである。
ブレーキングで無理をせず、コーナーではゆっくりと倒しこみ、立ち上がりのアクセルオンも1呼吸置いてから。
バンクさせてやらないとタイヤの皮むきにはならないが、かといっていきなり倒すと酷い目に合う。この辺の加減がなかなかに難しい。
フォームはリーンウィズ、上半身はちょっとアウト気味。見た目は格好悪いが、見通しの効かない峠道だと結構有効なフォームである。
峠の頂上でチェックすると、前後とも皮むき具合は9割といったところ。ま、これ以上はちゃんと革のウエアを着ている時にやるとしよう。
ゆるゆると帰宅。結局雨は降らず涼しい風だけが吹き抜けていく。こういう天気だけなら梅雨も悪くないんだけどねぇ…
<本日の走行距離=約120km><本日の教訓=やっぱりいいね、新しいタイヤって。>
<2002年6月上旬>
【V-Max】
またもや快晴の土曜日。う~む、この時期梅雨の気配も感じられないというのはいかがなものだろうか?
ヤボ用を片付けに(2週連続で)日光へと向かう。前述のとおり裏道が通行止めなので仕方無く国道をぽたぽた走る。午前中の日光街道は結構な混雑ぶり、工事個所が多いのも混雑の要因になっているようだ。
青空のいろは坂、日光市内に比べれば車の数は随分と少ない、どれ、行ってみるとしましょうか。
隼に比べればパワーもブレーキもバンク角も1ランク2ランク下のV-Max、しかしその楽しさは隼に引けを取るものではない。
早めのブレーキ、早めのスロットル、バイクは極力寝かせずに回る。これだけで峠が実に楽しく走れるのだ。
1本登って降りてちょいと休憩。下の駐車場でぼ~っとしていると見覚えのあるV-Maxが現れた。先週もお会いした(挨拶だけだったが…)かきもちさんである。
どもどもと挨拶、今日は新品のタイヤの皮むきに、朝5時半から霧降あたりを走り回っていたらしい。いやぁ、元気なんですねぇ…(笑)
せっかくなのでと一緒に走り出す。後ろから追われるとついついペースが上がるのはバイク乗りの宿命なのだろうか?(笑) 久しぶりにがりがりとステッププレートを擦りながら峠を登る。
ぐるりと降りてまた同じ駐車場。あれこれV-Max話の後お別れ、ふふふ、かきもちさん、お待ちしていますよ「餃子オフ」(笑)
もう一度峠を登って戦場ヶ原まで上がりヤボ用を片付ける。近隣の枝道をふらふら走ってからゆっくりと帰宅の途に付く。今日は夕立の心配もなさそう、どれ、市内のパーツ屋にでも寄っていくとするか…
<本日の走行距離=140マイル=約224km><本日の教訓=暑い、暑くなってきたぞぉ・・・>
<2002年6月上旬>
【隼】
快晴である。
梅雨前の貴重な晴天。上げたハンドルのチェックを名目に、いそいそと隼で日光へと向かう。
今市市から先、いつもの裏道を走っていると「工事中・全面通行止」の看板が現れた。「そういえばこの前通った時に工事してたよなぁ…ここも広くなってメジャーな道になっちゃうのかなぁ…」
残念残念と頭を振りながら国道へ戻り、日光市内からいろは坂へと向かって行く。
お昼前のいろは坂、交通量はまぁそこそこといったところ。よっしゃぁ~と気分を変えて走り出す。
今日は前回来た時より「乗れて」いるようだ。コーナーリングスピードもそこそこのるし、リアタイヤからぐりぐり回っていく感覚も思い出す。
ブレーキング時のハンドルの自由度が上がっているのはハンドルスペーサーを入れた効果なのだろう。若干とはいえハンドルを上げたのはどうやら正解だったようだ。
1本目の頂上付近、明智平の駐車場から出てきた皮ツナギ姿のGSXR(1000)が後ろに付く。下りへ入ってもしっかりと付いてくるので「どうぞお先に…」と道を譲る。ふふふ、下りは無理をしないのだよ、私は。
下の駐車場で、そのGSXRと2台揃ってUターン。んじゃ一緒に行きますか。
登りだと車重のハンデはトルクで帳消しにできる。道を知っている分だけこちらが有利だろう。
前へ後ろへのランデブー走行。あちらも走行マナーが良くて安心して走ることができる。うむ、楽しいぞ。
※後で声をかけてみると、GSXR氏は私より10は年配の方でした。いや、さすがですな。
結構なスピードで登っていく途中、見覚えのあるV-Maxに追いついた。色といい仕様といい、VMAX
FILEの撮影会でお会いしたかきもちさんにそっくりである。
追い越し際、ヘルメットのシールドを上げて挨拶するが気づかれなかった様子。「お遊び中」じゃなければ停まってご挨拶したんですけどね…
ひとしきり走り回り、はて、これからどうしようか…とぽたぽた走っていると、なにやら珍しいバイクが走っているのに気が付いた。
モトグッチのV10チェンタウロ、その前を走るのはジレラのDNA180。お馴染み群馬県のichigiさんmiyuさんご夫妻と偶然の遭遇である。
どもどもと挨拶、今日はモトグッチの集会&miyuさんの練習(?)に来られたとの事だ。んじゃ静かな所でゆっくりしますかと、半月山を3台で登って行く。
真っ青な空と中禅寺湖、正面に男体山がどか~んと見える駐車場で、風に吹かれながらの噂話。
シリンダヘッドスライディングパッド(謎)や、足つき向上厚底ブーツ(謎2)など、7月に予定されている「餃子オフ」に向けての準備は着々と進んでいるようだ。楽しみ楽しみ。
いろは坂下までご一緒した後、足尾を抜けて帰るお二人とお別れする。俺もそのまま宇都宮へ。
うむ、今日は良い出会いの続いた一日であった、善哉善哉。
<本日の走行距離=200km><本日の教訓=バイク乗りっていいよねぇ・・・>
<2002年5月下旬>
【隼】
どピーカンに晴れ上がった日曜日。日差しは完全に夏のソレで、午前中屋外であれこれしていたら真っ赤に日焼けしてしまった程である。うむ、この天気で出かけなきゃ嘘だよな…
隼を引っ張り出してエンジンスタート。暑いので上半身はTシャツ1枚のみ。ま、遠出しなけりゃこんな格好でも大丈夫でしょう…
…しかし、気づけば何故か埼玉のライコランドに居る俺(爆) いや、あんまり天気が良いんでねぇ…片道100kmってのは遠出になるのかな?
隼のパーツを眺めてため息をつき、V魔のパーツを眺めてため息をつく。
いつかは買わねばと思っていたK&Nの隼用エアフィルター(35%off)を購入、リアシートに括り付けて店を出る。
帰り道、国道4号を北へ向かって吹っ飛んでいると、あれだけ綺麗に晴れ上がっていた空がなにやら怪しくなってきた。
前方に広がるのはどう見ても雨雲、それも結構ヤバそうな奴である。
対向車線に気を配る。北からやってくる四輪車はまだ濡れている様子が無いが、しばらく走るうちに雨具を着込んだライダーの姿がちらりほらり。「ヤバ、こりゃこの先は雨だわ」
Tシャツ1枚で走り出したのだ。雨具など持っているはずもない。自宅までまだ40kmはある。さて、どうしようか。
とりあえず加速、間に合うかな?と考えつつ「ごめんなさいkm/h」で先を急ぐ。と、ポツ…とスクリーンに雨粒が…「や~めたっと」
手近なガソリンスタンドに飛び込んで給油。「休憩させてください」とヘルメットを脱ぐ。
隼を屋根下へ停め、休憩所でコーヒーを買い、やれやれと一口啜ったその瞬間。
どっしゃ~っ!
豪雨である。それはもういきなりの物凄い雨。スタンドのすぐ前の国道を走る車が白く煙って見えないほどの雨である。
「かんいっぱつの"ぱつ"ってのは髪の毛のことだったよなぁ…」とのん気に考えながらコーヒーを飲む。
土砂降りの雨に国道にはあっという間に水が溜り、トラックでも通ろうものなら盛大な水しぶきが上がる。その中をずぶぬれで走って行くバイク達。「お~い、風邪ひくなよぉ~」
1時間ほどで雨は止んだ。みるみるうちに雲が流れ、夕日が輝き、路面が白く乾いてくる。
スタンドの店員さんに礼を言って出発する。路肩は濡れているもののレコードライン(笑)は問題なし、その後5分と走らないうちに国道は完全にドライ路面となった。
雨上がりの涼しげな(ちょっと寒い)気温の中をゆっくりと自宅へ向かう。
「あ~よかった、隼を汚さずに済んだぞぉ…」(←洗うのが大変らしい) ・・・
<本日の走行距離=210km><本日の教訓=暑くなってきたよなぁ>
<2002年5月中旬>
【隼】
暖かな休日の朝、ふと気づく。「今年はまだ日光へ出かけてないぞ…」
いかんいかん、そんなことではいかんと隼を引っ張り出す。
先日ちょいとグズり気味だった隼だが、今日は妙に調子が良い。3~4速2000rpmでのじりじり走行も、そこからの加速も実にスムーズだ。「う~ん、こりゃぁやっぱり添加剤が効いたんだろうなぁ」
日光いろは坂は午前中とはいえ、時間が遅い為そこそこに交通量があった。コキコキと首を回してからコースイン。久しぶりのいろは坂だ、まずはゆっくりと行こう。
スムーズに吹け上がる隼のエンジン、2輪用車線を塞ぐご家族ご一同様四輪をかいくぐって走る、だが。
どうにも「乗れていない」のだ。姿勢(バンク角)が決まらない、スロットルワークが巧くいかない、結果として速くない。
ハードウエアに問題は無い。ソフトウェアの問題だ。
突っ込み速度が「見えて」いないのでブレーキングが巧くいかず、コーナーリングスピードが一定でない。トラクションがかからないからサスが沈まない、従って曲がらない。
理屈はわかっているのだ、しかしそれに体が付いていかない。「歳かねぇ、やっぱり・・・」
3本程走るうち、そこそこ感じを取り戻しはしたものの、結果としては「全然ダァ~メ」。ま、偶にはこんなこともあるでしょう。
こんな日に深追いすると手酷い目に会うのはよ~っくわかっている。今日は早めに引き上げるとするか。
パーツ屋経由で帰宅。う~む、これは梅雨入り前に一度きっちり走りに行かねばイカんかなぁ・・・
<本日の走行距離=200km><本日の教訓=基本からやり直しましょう>
<2002年5月上旬>
【隼】
日常の雑事が思いの他順調に片付き、ぽかりと空いた週末の午後。外には5月の青空が広がっている。おし、隼でちょい乗りにでも出かけるか。
ガレージから引っ張り出した隼は、何故か訳あり純正シングルシート仕様。う~む、久しぶりに付けてみたけど、やっぱり格好はこっちの方が上だよな。
リアカウルの「こぶ」に傷が付かないよう、ウエストバッグを横にしめてふらりと出発。
今年初の3シーズンジャケットにメッシュグローブの格好は、涼しいものの寒い感じはまったくない。今日は夏の気配がちらちらと垣間見える暖かな陽気である。
本屋から喫茶店といういつものコース。久しぶりの隼だが、なにやら今日は少々ギクシャクした感じがする。
2000rpm前後がちょいと神経質だし、アイドリングもグズり気味。これはスロットルポジションセンサーがズレたのか、同調が狂ってきたのか、近々メンテ&同調を見てやる事にしよう。
ともあれ、回転をあげれば気難しい事は一切無い。圧倒的なトルク感と爆発的な加速は健在、楽しく郊外を走り回る。
夕刻帰宅。そういえばそろそろはじめての車検の時期である。つらつら考えるが、車検の前だからといって別段する事はなさそう、いやはや、新しいバイク(…というほどではなくなりつつあるが)は手間のかからないものである。
#ブレーキパッドがそろそろか?
<本日の走行距離=80km><本日の教訓=試してみるか、アレを・・・(謎)>
<2002年4月中旬>
【隼】
なかなかに上天気な週末の午後。いつもであればふらふらとバイク出かけるところだが、こう遊びまわってばかりではお天道様に申し訳が無い。よし、偶にはゆっくりと洗車でもしてやるか。
ガレージから隼を引っ張り出しレーシングスタンドで直立させる。バケツにウエス、ブラシ等の洗車用品と共に、折り畳み椅子の上にはラジカセをセット。FMの音楽を聴きながらの洗車というのもまた乙なものである。
カウルとスクリーンは「水のいらない洗車ケミカル」を使って汚れを落とす。フルカウルの隼にはあまり水をばしゃばしゃかけたくないからだ。週に一度しか乗れないバイクに水分が残るのはどうにも心配なものである(ネイキッドのV-Maxは乾きやすいから平気なのだが)。もちろんその後はあらためて固形ワックスで仕上げるのだ。
足回りはチェーンクリーナーで磨く。リアと異なりスタンドで上げられないフロント側は磨くのがとても面倒だ。
「フロントスタンドがあればなぁ…フェンダーももっと軽い感じでもいいよなぁ…A-TECHからカーボンのがでてたよなぁ…」(←考えるだけなら只です)
リアは、ホイールとともにチェーン、スプロケットを磨く。純正のゴールドチェーンが輝きを取り戻していくのは見ていて気持ちの良いものだ。
「スプロケもチェーンに合わせて金色ってのもいいよなぁ…AFAMは好きじゃないんだよなぁ…サンスターから出てたかなぁ…」(←考えるだけなら只です)
相変わらず掃除し難いマフラーサイレンサーは、CRC556を吹いて汚れを取る。
「ヨシムラトライオーバルのワンエンドってやっぱりポン付けだとダメかなぁ…2次エアシステム殺してもダメかなぁ…」(←くどいようだが考えるだけなら只です)
FMから流れる声が、山下達郎から福山雅治へと変わる頃、隼はきれいに磨きあがった。
ちょっと離れたところからバイクを眺めてみる。うむ、満足満足、格好良いぞ(笑)
これで来週のイベントにもきれいな隼で乗りつけられる事だろう。
<本日の走行距離=0km><本日の教訓=でも高速道路走ると虫がびっしり付いちゃうんだよなぁ・・・>
<2002年4月中旬>
【V-Max】
薄く残っていた雲がゆっくりと流れ、次第に太陽が顔を覗かせてくる。
今日は毎年恒例のバーベキューオフ。お天道様に嫌われているオフ会だけに空模様を心配していたのだが、どうやら今年は大丈夫そうである。
朝一番に近所の餃子屋を叩き起こし、差し入れ用の宇都宮餃子を10人前購入する。(←前日買い忘れた)
餃子を炊事用具一式と共にディパックに放り込み、V-Maxの荷台に括り付ける。どれ、んじゃ出かけるとするか。
会場は埼玉県の秋が瀬公園。 自宅からだと片道80マイル弱(約120km)だから一般道のみでもさほど時間はかからない。まぁゆるゆると行くとしよう。
日曜の朝だというのに宇都宮近辺の国道4号バイパスは快調に流れていた。追い越しやすり抜けはまったく必要ない。春の風を楽しみながら、車の流れに乗ってMaxをぼ~っと走らせる。
オイルを交換したばかりのエンジンは今日も快調だ。ちょいとガスが濃い気もするが、これは洗いたてのK&Nエアフィルターにオイルをつけ過ぎたのかもしれない。まぁ、そのうち落ち着いてくるはずなので、しばらく走って気になるようだったら洗いなおしてやろう。
南へ向かう自分とは逆に、北へと向かうバイクも多い。
絶好のツーリング日和のせいだろう、ソロライダーはもちろんだが、10人以上のツアラー軍団やタンデムも目に付く。いよいよ本格的なバイクシーズン、今日あたりは日光いろは坂も大勢のライダーで賑わっている事だろう。
国道4号から国道16号へ。 曲がってすぐのコンビニで缶コーヒーの休憩をとる。
ちょいとバイクから離れた場所から眺めていたら、ワンボックスの中にいる少年が、車のウィンドゥに額をべったりとつけてMAXを凝視しているのに気がついた。画に書いたような「トランペットが欲しい黒人の少年」状態。隼も子供にウケがいいけど、V-Maxもなかなかの人気のようだ。
埼玉県春日部市から先は、多少混雑するものの立体交差化が進み走りにくい事はない。国道17号へ入ればそこは片側3~4車線のきれいなバイパス、一見楽そうだが今日は日曜日。サンデードライバーの動きには要注意っと。
17号から埼玉大学方面に曲がれば目的地はすぐそこである。 さぁ、久しぶりに会うメンバーは皆元気だろうか。
<本日の走行距離=約180マイル=約288km><本日の教訓=スモークシールドも良いけど、クリア+サングラスもなかなか・・・>
<2002年3月下旬>
【V-Max】
ばらばらと音を立てて大粒の雨がガレージの屋根を叩く。閃光と共に落雷の轟音が響き渡る。春雷というよりは真夏の夕立のようなこの空模様、ううむ、今日の降水確率は0%のはずだったのだが…。
「3月は忙しいぞ2連荘キャンプ」の2つ目、今日はいつものキャンプ場でのいつものキャンプの日なのだ。
あまりの雨にガレージで悩んでいると、主催者amiさんから連絡が入る。「今、途中で雨宿りしてま~す。凄い雨で~す。」いやいやお疲れ様です。でも…ヤるんですね?(笑)
天気予報によればこれは通り雨。今は丁度お昼だが、午後には止むでしょうとの事。俺はまだちょっとしたヤボ用も残っているし~現場も近いし~遠方からの参加者には申し訳ないけれど雨がやんでから出発しよっと。
成る程、2時間ほどで天候は回復した。雲が流れ晴れ上がっていく空。路面も次第に乾いていく。おし、んでは出かけよう。
先週と同じ仕様のMAXで出撃、田舎道をゆっくり北へ向う。
例によって気温はそこそこ高い。先ほどまでの雨が嘘のようにやわらかな陽光の差し込む田舎の農道は、実に気持ちの良いものだ。
「秘密のキャンプ場」近くの林道。反対側から大型バイクの集団がやってくる。amiさん@GSF1200、カクチさん@隼、アキオさん@GPZ1100の3台だ。
雨宿りを繰り返しながら辿り着いたと言うお3方は、既にテント設営を終了して風呂に出かける途中との事。「では後に買出し場所で…」と別れ、俺は一人キャンプ場へと向う。
いつものキャンプ場は…いつものとおりであった。
3月下旬という時期のせいもあるが人気は皆無。近くの川原で釣り人が何人か糸を垂れている他は実に静かなものである。
えんやらやぁとテントを設営し、はてと考え込む。 他の連中は今ごろ風呂の中だろうし、待ち合わせにはちと早い。
「そういえば左のステップがちょい緩んでいたよなぁ…」と車載工具をごそごそと取り出す。
V-Maxのステッププレートを取り外して調整&増し締め。工具入れの中にヘキサレンチを入れておいたのはやはり正解であった。いざという時に頼りの車載工具、GWのロングツーリングに出る前に、もう一度中身の確認をしておこう。
1時間ほど無心にメンテする。ふと気付くと…「いかんいかん、遅れてしまう」
あたふたと後片付けをして出発。荷物一式を降ろして身軽になったmaxで待ち合わせのスーパーへと向う。風呂上りで頭から湯気を上げているメンバーと合流に無事成功。
今日は酒はもちろんとしてメインは…やっぱパスタかな? 毎度の事で到底1泊用とは思えない食材を積み込んだ4台のバイクはキャンプ場へ戻る。と、そこにはバーベキューコンロに炭火をおこしている1人の姿が・・・(自分には)お初のでんさんであった。
「いやいや」とか「まぁまぁ」といったあまり意味のない挨拶をかわしながら各々焚き火(予定地)の前に陣を構える。
あたりは次第に暗くなり、心配していた風もない、焚き火には絶好のシチュエーションである。既に付近から集められてきていた小枝に点火、ぱちぱちと音を立て燃える火はやっぱり良いものだ。
炭火ででんさんが次々と焼き上げるヤキトリを肴にビールが進む。
アキオさんがワインを持ち出し、amiさんは飯を炊く。そしてカクチさんは油を温めて…もしかして唐揚げ&テンプラですか?それは。
食べて飲んで笑っての相変わらずの大宴会。4輪&日帰りのでんさんは飲めないのが実に悔しそうだ。例によって深夜まで続いた宴会が終わったのは、午前3時に近かったと言う。
翌日はキャンプ場の上にからりと晴れ上がった春の空が広がる。う~ん、気もち良いねぇ帰りはゆっくりと走って行こう。
<両日の走行距離=約50マイル=約90km><本日の教訓=焚き火はやめられないよなぁ…>
<2002年3月中旬>
【V-Max】
こちらも掲示板でお馴染み、博さんから「キャンプやりませんか?」の頼りが届く。
場所は神奈川県。 栃木県からだとちょいと距離はあるが、いつも北関東のオフに参加してくれている博さんのお誘いとあれば断る訳にはいかないだろう。幸いここしばらくは3月としては気温が高い日が続いている。神奈川県まで下れば更に暖かいに違いない。
久々にキャンプ用品を引っ張り出してV-Maxに積み込む。曇り空の下、集合時間に合わせてゆっくりと出発、北関東自動車道路から東北道というのはおなじみのルート、蓮田SAでの給油も毎度の事である。
東北道蓮田SAは改修工事の真っ最中であった。新しく出来た2輪専用ゾーンへバイクを停める。屋根が付いていないのが残念だがこの手の専用ゾーンは実にありがたい。これも近々実施されるはずの「高速道路タンデム許可」を見越しての改修・・・というのは考え過ぎだろうか。
軽く昼飯を取り出発。さて、首都高の混雑はどんなもんでしょ?
川口JC先の表示板では、箱崎付近が真っ赤な渋滞表示に染まっていた。これを迂回して高速湾岸線から国道1号という手もあるのだが、ま、急ぐ旅じゃなし、信号が無いだけましでしょうと環状線へバイクを走らせる。
案の定、箱崎手前から繋がる車の列。それを尻目に「はいはいごめんなさいよぉ」とMAXですり抜けていく。
荷物満載とはいえ、サイレンサーがカチ上がったうちのV-Maxはすり抜けはさほど苦ではない。ハンドルが入れば後ろは抜けるし、高めのハンドルは自由がきくからだ。
無理しないペースでC1環状線を抜けて3号渋谷線、さほどの混雑ではない東京料金所を抜けるとそこはもう東名高速である。
3車線の東名高速はほどほどに流れていた。ウエストバッグに括り付けてある時計をちらりと見やるとまだまだ時間に余裕がある。港北PAでまたまた休憩、ここのPAも何故か改装工事中であった。
補修中の歩道脇におかれたベンチに腰掛けてソフトクリームを舐める。多少は雲が薄くなった空からは時折日も差し込み始める。やっぱり暖かいよなぁ、こっちの方は。
時間を見計らって出発。東名高速を下り、本日2度目の給油。地図で集合場所を確認する。
指定されたコンビニはすぐに見つかった。時間も早いので近隣をぐるりと一回りしたのちコンビニへ。やれやれとヘルメットを取ったところへANK@GSFさん到着、どもどもと挨拶する。主催者夫妻の噂話に花を咲かせているところへ当事者のお2人が到着。奥さんとはお初だが、あまりそんな気がしないのはいつもの事だ。
最遠距離、名古屋から参加のつちもとさん@V-Maxの到着を待って一同出発、途中で食材と酒を買い込んで、現地の河原へ到着したのは30分程後の事である。
テント設営、薪の手配と、キャンプ慣れした(?)メンバーにより準備は順調に進む。夜の宴会もいつもの事。日帰りメンバーの参加と共に、ちょっとした闖入者(謎)があったものの、まぁまぁ何事もなく済んだのはなによりであった。
#う~む、俺も歳をとったものよ…(←自戒)
翌日もうす曇りではあったが気温は高い。大騒ぎをしながら朝飯を喰らい、荷物をまとめる。
帰りは博夫妻に誘われて、つちもとさんと2人で自宅へお邪魔することになる。ぐるりと一回りして、音に名高い「ヤビツ峠」を下る。友人連中からの噂でしか聞いていなかったこの峠、一度通ってみたかったんだよね。
ぽつりぽつりと花(桜を含む)の咲く始めた峠をゆるゆると下り、博夫妻宅へ。BMWとカワサキ乗りの夫妻の部屋に何故V-Maxのイラストと模型が飾ってあったのかは今をもって謎である。
4人で昼飯を摂った後、博夫妻にではではと手を振り出発する。東名のIC手前でV-Maxが2台揃って給油の後、名古屋へ戻るつちもとさんとは北と南(東と西か?)へお別れだ。
さぁて、帰り道だ。只今の時刻は午後4時を少しまわったあたり。自宅までの距離は200kmとちょい。9割方は高速道路だし、首都高速さえなんとかなれば7時からのTV番組「鉄腕DUSH!」に間に合うだろう。
東名高速をひた走る。最初の渋滞は厚木付近、3車線をふさぐ四輪車をすり抜けていく。
一旦解消された渋滞は、東京料金所先で復活してしまう。このあたりは2車線で幅も狭く、すり抜けはなかなか面倒だ。
ふとバックミラーを見やると、次第に近づいてくる(YZF)R1の特徴的なヘッドランプが目に入る。すり抜けの先頭というのはなかなか気を使うものだ、よ~し、引っ張っても~らおっと。
一旦右へ避け、R1、その後ろのCBR(RR)、TL-Rの3台に道を譲り後ろに付く。
いや、この3台の飛ばす事飛ばす事。道を知り尽くしているらしく実にスムーズに四輪車の間を抜けていく。見切りも早く、安心して後ろから付いて行ける。C1環状線で外回りに行く自分と内回りを行く彼らに別れるまで、かなり「いいペース」で走る事が出来た、感謝感謝。
環状線の長いトンネルの手前、左手でサングラスを外し、ウエストバックに放り込む。逆方向からの為か比較的すんなりと抜けた箱崎JC。川口線をぐわっと走って東北道へとなだれ込む。
蓮田SAで毎度の給油の後、本線への合流と共に、後ろから赤いポルシェが追い越し車線を突っ走ってくる。うむ、ペースもいいし、これまた引っ張ってもらうとしよう。
本気になられたら到底追いつけない相手ではあるが、幸いあちらはそんなに急いではいなかったようだ。追い越し車線を走るポルシェを、こちらは走行車線を使って追って行く。栃木の山間でちょっと離されたが、まぁまぁのペースで北関東道へ。うおおおお、このペースだとJCのカーブがすごい急に感じるぞぉ。
終点まで走ればそこはもう宇都宮。「ここからは一般道一般道・・・」と自分に言い聞かせながらペースを落とし、自宅近くのGSで最後の満タン給油。うむ、高速道路とは言え、回転を上げて走るとやっぱり燃費は悪くなるな。
自宅への帰着は18:30。よし、間に合ったぞ、鉄腕DUSH。
<両日の走行距離=約260マイル=約416km><本日の教訓=いかんなぁ、大人気ない態度は…>
<2002年3月上旬>
【V-Max】
掲示板でもお馴染み、群馬のichigiさんが自宅にガレージを完成させたと言う。それではと見学かたがたお祝いにお邪魔することにする。
V-Maxのキャリアにお土産の一升瓶を括りつけ出発。今日は抜けるような青空、気温も高い。3月のツーリングとしては絶好の日和である。
ゆっくりと群馬県へと向かう。あまりの天気のよさに高速を使うのはヤメて下道オンリー。その昔仕事で散々通った国道293号線をのたのたと走る。
今日は休日にしては交通量が少ない。V-Maxの低い排気音に鳥のさえずりがハミングする。う~む、平和だねぇ…
2時間ちょいでichigiさん宅へと到着、奥さんのmiyuさん共々のお出迎えに恐縮する。
昨年新築したご自宅とお目当てのガレージを拝見。うちのような出来合いではなく、しっかりと梁の入ったガレージは、自分でメンテ(改築)するのにも便利そうでうらやましい限りである。
敷地も建物も実に広々。「庭が広すぎてどうしたらいいかわからない」とはichigiさん談、いや、それは贅沢な悩みですって(笑)
その他、あ~んなものやこ~んなものまで拝見。う~む、ichigiさん、そうきましたか…(謎)
リビングでゆっくりとコーヒーをご馳走になり、日が暮れないうちに帰宅の途につく。
帰りはさすがに高速を利用。妙に調子の良いエンジンに、北関東自動車道で久しぶりの最高速テストを行ってみる。
スクリーンに潜り込んでスロットルを開ける。うむ、確かにいつもより調子は良いようだ、長い直線でスロットル全開、ヨれるフレームをくるぶしと膝で押さえ込む。
結果はなんと2.2NS(NewSeigen:意訳)。ううむ、これは買ったばかりの時と同じ数字ではないか。しかもスロットルにはもう少しの余裕さえあったのだ。あと500m直線が長ければ+10km/hくらいはイケたかも・・・
すごいすごいと自宅到着。この調子ならゴールデンウィークのロングツーリングにもまったく問題はなさそうである。
<本日の走行距離=約130マイル=約208km><本日の教訓=シールドには春の虫がびっしりと…>
<2002年2月下旬>
【V-Max】
休眠中のMaxのバッテリーに補充電をしてやる。
ばっちりグリーンランプが点るまで充電した後、充電器はガレージへ格納。その時、ふとMaxのRC30用ブレーキマスタシリンダに巻いてあるリストバンドが伸びきっているのに気付いてしまう。
80年代ライダーの定番とも言えるこのリストバンド、だらりと伸びきっているのはどうにも格好悪い。バッテリーも充電したところだし、どれ、ちょっとMaxで買ってくるか。
久しぶりのV魔出撃、長めの暖気とエア圧確認の上出発する。
隼とはまったく異なるドロドロ感は実に久しぶりである。ゆるゆると町中を流し、郊外の直線ではレッド手前まで回してやる。うむ、悪くない悪くない。
ショップで黄色のリストバンドを180円で購入。新しいバンドを巻いて帰る途中に気付く。「そういえばこれ、100円ショップにも置いてあったな
・・・」
<本日の走行距離=約40マイル=約64km><本日の教訓=誰が始めたんだっけ?このリストバンド>
<2002年2月下旬>
【隼】
まだ2月だと言うのに今日は妙に気温が高い。地元のFM局によれば日中の気温は12度との事、今日は髪を切りに行く予定だったのだが、よし、それならバイクで出かけるとしよう。
馴染みの床屋まではバイクで20分。皮ジャンにジーンズ姿の軽装だというのにまったく寒さを感じない。う~む、このまま春へ傾れ込むというのは…ないんだろうな、やっぱり。
20年来のお付き合いである「理髪店主」とあれこれ世間話をしながら1時間ほどで調髪完了。短くなった髪にヘルメットが妙にゆるく感じてしまう。
せっかくなのでと市内を一回り。本屋からパーツ屋、喫茶店というのはいつものルート。
暖かいとはいえ日が落ちればさすがに冷え込む北関東、さて、早めに戻ってガレージの整理でもしてやるか・・・
<本日の走行距離=約60km><本日の教訓=花粉も飛び始めたらしいけど>
<2002年2月中旬>
【隼】
平日はみっちりと仕事、休日はスキーに温泉と、ここのところまったくバイクに跨っていない。幸いにして今日は晴天、どれ、久しぶりにその辺りを流してくるとしよう。
隼をガレージから引っ張り出し、念の為にとタイヤのエア圧をチェック。う~む、案の定2.3キロ程度しか入っていない。
隼の指定エア圧は前後とも2.9キロ、まぁこれは超高速用設定(?)なので通常は2.7~8程度にしておくのだが、それに比べても低すぎる。空気入れをセットしてせこせことエア補充、やっぱり冬場はマメにみてやらないとダメだよな・・・
軽い暖気の後走り出す。気温は比較的高く、ジーンズ1枚でもさほど寒くは感じない。
郊外の本屋で新刊本を眺め、喫茶店でコーヒー休憩。晴天のせいか今日は国道を走るバイクの姿が妙に目立つ。あ~早くツーリングシーズンにならないかなぁ・・・
<本日の走行距離=約70km><本日の教訓=一番寒い時期は過ぎたのか?>
<2002年1月中旬>
【隼】
気温は低いがからりと晴れ上がった休日、昼飯の後の一走り…とばかりに隼を引っ張り出す。
特にあてもなく走り出す。上半身には冬ジャケットを羽織ったものの下半身は面倒なのでジーンズ1枚。カウルを回り込んでくる風はさすがに冷たく、無意識のうちにニーグリップしてしまう。
空いた国道を気持ちよく流す。一般道だというのにこんな高回転域が使えるのも田舎ならではの特典だ。
市内をぐるりと回って郊外の本屋へ。お目当ての文庫本を買い込み、近くの喫茶店で読みふける。
気づけば大きく傾いている太陽に慌てて帰宅。今日も隼のエンジンは快調だが、冬のうちに一度同調を取ってみたいものである。
<本日の走行距離=約60km><本日の教訓=やっぱ6000から上だよなぁ>
<2002年1月上旬>
年も明け、のらりくらりとすごす正月休み。どれ、偶にはガレージの掃除でもしてやるとするか。
先日のキャンプ以来、ガレージ内に干しっぱなしだったテントとフライシートを畳みパッキングする。バッグ内のペグは曲がりを直し、ポールと共に汚れを落として軽く浸透潤滑剤をふっておく。
作業机脇に1年程溜め込みっぱなしのゴミも捨ててしまおう。廃油とスプレー類の空缶もまとめておき、休み明けのゴミ収集日に出せるようにしておく。
繰返し使っていたウエスも思い切って処分。後で古Tシャツから新しいウエスを切り出しておこう。
オイル交換用に使っている洗面器とバケツを洗って干す。パーツやらケミカルやらの乗った棚は相変わらずの混雑状況だが、ま、これは仕方が無いか。せめて分類分けしておいて使うものを手前に配置して置こう。
床をざっとほうきで掃いて、窓に西日除けに吊るしてあるスダレも新しいものへと交換する。
半日をかけて多少はみられるようになったガレージ内。うむ、これでこそ新年である。
<本日の走行距離=0km><本日の教訓=年が明けての大掃除>
<2002年1月1日>
【隼】
3:30am。空は満天の星空に大きな満月。どれ、初日の出を見にでかけるか。
完全冬装備で隼を走らせる。大晦日の喧騒は過ぎ去り、初詣には少々早いこの時刻、国道4号線を走る車はごく僅かである。
エンジンの回転を上げる。6000から8000の回転域だと、右手とエンジンがダイレクトにつながっているような感じがしてすこぶる気持ちが良い。グローブの指先とブーツの爪先から忍び込んでくる冷気を振り払って走る。
無料化された新利根大橋から春日部付近へと南下するにつれ、気温が上がるのが肌で感じられる。元旦の早朝とはいえ、氷点下の栃木県から比べれば十分に「暖かい」のだ。
東京都内へと入り、上野から日本橋。レインボーブリッヂを走り抜け、おなじみの海浜公園への到着は6時丁度。東の海岸に陣取って朝日を待つ。
7時前、日が昇る。
あいにくの曇り空で丸い太陽を拝むことはできなかったものの、赤く染まる空はなかなかにきれいであった。「今年は良い年でありますように…」
さあ、今年も走るぞぉ!
<本日の走行距離=270km><本日の教訓=寒いけど気持ちの良い元旦であった>
<2002年1月1日>
あけましておめでとうございます。
21世紀も2年目となりました。
世間は不景気でおおわらわですが、ま、バイク位は楽しく乗りたいものです。