■ツーリングレポート VMAX1700 静岡、山梨

 

第5回 VMAXオーナーズミーティング参加記


祝!皆勤賞

 

 

garage Ak!rA

 

<2011年8月20日(土)>

サーキットイベントとしては最終回なんです

 朝6時前、ウエット路面の北関東道を西へ向かってひた走る。
 ウエットとはいっても水しぶきが上がるほどの濡れではない。当然カッパも不要。シールドに付くのは細かい霧で、時折ヘルメットを左右に振って水を切る。

 「いや~、それにしてもVMAXの乗り心地はいいなぁ…」
 ま、つい3日前までずっとセローに乗っていたからねぇ。


 今日はヤマハ主催のVMAXオーナーズミーティング(以下オナミ)の日。場所はもちろん静岡の富士スピードウェイ(以下FSW)

 都合5回目(FSWで4回、第4回目のみ岡山国際)になるオーナーズミーティングは、サーキットでの開催は今回で最後になるとのこと。
 そうと聞けば(お盆休みの直後とはいえ)ここまで皆勤賞の俺が行かないはずもない。そして何より、その晩には所属しているVMAXオーナーズクラブ(以下VOC)のお泊りオフが予定されているのだ!


 東北道へと入り、若干ペースを上げ、埼玉県へ入った辺りで雨の雰囲気は無くなった。

 朝飯も食べずに出発したので羽生SAへ寄るも店は全部閉まっている。しかもラサールだかセザールだか(パサールです・再)という大規模店舗は下り線だけで、ここ上り線は普通のサービスエリア。
 う~ん、比較的近くだとかえってこの手の情報に疎くなるんだよな。

 それではと蓮田SAに飛び込み、こちらは開いていたパン屋でごそごそと買い込み朝食にする。
 あーやっぱちゃんとしたコーヒー飲むと落ち着くわ。


空はこんな雰囲気のまま

 その先首都高C2はちょい混み、山手トンネル出口も軽い渋滞。だがハンドル幅の狭まったVMAXには問題なし、さくさくと抜けさせていただいた。

 東名高速へ乗り換えたところでメーターをチェックする。「今の距離からすれば大丈夫そうだな」
 VMAXの最大の弱点といえば航続距離
 東北道から首都高、東名というルートを使った場合、いつも海老名SAで給油するようにしているのだけれど、理屈からいうともう一つ先の足柄SAまでガソリンが持つはずなのだ。
 今日は途中の首都高の渋滞もさほどではなかったし、足柄まで走るのを試してみるとしよう。今日ならバッグの中にはいざと言うときのガソリン1L缶も積み込んであることだし。

 えんやら走るペースはちょい落として1.5KS程度。途中10kmほどの事故渋滞に巻き込まれて慌てたが、ゆっくりすり抜けしていく分には燃費にさほどの影響はなさそうだ。

 結局、足柄SAまで走ってもリザーブランプは点灯しなかった。
 給油量は10.7L、リザーブまであと0.3L。実際的にはここ辺りまでが限界かな?
#結局は首都高の混雑次第なんだよなぁ…(ぶつぶつ)


 時間はまだ9時。オナミの受付開始は11時だし、ここからFSWまでは1時間とかからない。
 なのでゆっくり休憩しようかと思っていたのだけれど、某mixiをみたら既に先走って到着している人がいる様子。そうか、んじゃ俺も行っちゃおうかな。

 御殿場ICを降りてからFSWへの道は迷うことなし。まぁ4回目だからねぇ(笑)


到着ぅ~

 早すぎて準備はまだかな?と思っていたのだけれど、既にテントも係員の方も準備万端だった。

 いつものVIP待遇に恐縮しながら受付を済ませ、参加費を払い(今回は初回参加の方のみ無料)、記念品を貰う。
 それではとPITへVMAXを…って、ああ、撮影とかするんですか?

 よく判らないうちに別ピットへと誘導され、プロの方に撮影していただく。
 う~、こんなちゃんと撮ってくれるなら、山積み荷物とツーリング仕様の格好じゃもったいなかったなぁ…


なんかこんな感じだったらしいです。
(プロの方の横から撮影:こたろー氏)

 あらためてVMAXをピット駐車。荷物を下ろしてほっと一息。先走りの某氏(まぁこたろーさんですが)とやれやれどうもどうもと話をする。
 天気はまぁまぁな感じ、このままの状態でいてくれるとありがたいのだけれど。


でもさすがに早すぎました(笑)受付3番目だったし。


 時間と共にVMAXが続々と集まってくる。
 今回は少ないのかな?と思っていたのだけれど、聞けば総数約100台。そして初回参加の方が約半数と嬉しい状態になっているとのことだった。
 うんうん、お初の方が多いってのは良いことですよ。

 そのお初の方、毎度の方、そしてヤマハな方々やパーツ関係な方々とあれこれ世間話。
 雑誌や公式サイトには絶対載らない話がさくっと聞けるのもこういうイベントの面白さなのだ。


受付前も大混雑に


ピットもいつの間にやらこのとおり


外のショップとか


デモカーとか


撮影する人を撮影してみたりとか


 たっぷり3時間(!)の雑談を楽しんです最中、無常にも空からは雨が落ちてくる。「止まないか」と念を送ってみたのだけれど効果なし。「こりゃぁよほどの雨男がどこかに潜んでいるんだな…」(可哀想なので誰の事かは言わないでおこう)

 13時からは最初のお楽しみである昼食会
 バイキング形式の食事を摂りながらヤマハの方々の話を聞き、抽選会&ジャンケン大会に心を躍らせる。(そして残念ながら成果なし)
 最後にちょいとだけ時間を頂いて、VOCの広報・宣伝に参加してみたりもする。


食事の後はイベントを


 食った食ったとレストランを出ると…を、雨が上がっているじゃないですか!

 もちろん路面はウエットのまま。だが雨粒が空から落ちてくることはなく傘も不要。うん、これならコース上も思っていたほど悪い状況ではないのでは?

 それっとツナギを着こんでブリーフィングをうける。
 今年は定例の「過去、コース上に携帯電話等を落したかたがいて…」の注意がなくてちょっと残念。(可哀想なので誰の事かは言わないでおこう)


お世話になりますイントラの方々

 さぁ、いよいよメインの走行会だ!

 参加するグループはもちろん特攻野郎(違)Aチーム。それもA2というグループの先頭(インストラクターさんの直後)に付けられて嬉しくなる。インストさんの後ろって一番走りやすいんだよなぁ…
#だが追尾に失敗すると後ろの人の迷惑にもなってしまうという諸刃の剣的立場でもある。


さあ行きますか!


こちらはCグループご一行様

 コースイン。左足をちょいと上げてピットロードを出る。

 思ったとおり路面はウエットではあるがヘビーな感じではない。水はねもさほどではなし、シールドに付く水滴もわざわざふき取る必要もないくらい。よ~し、これなら楽しめるかも。

 そしてそのとおり楽しめたのだけれど、その一番の要因は我々のグループについてくれたイントラさんのおかげでしたとさ。


 1コーナーからのインフィールドは、正直とてもゆっくり回る。特にRの小さいコーナーはかなり手前からブレーキング、ウエット路面なのでこれはとても安心できる。そしてホームストレートでは・・・「うっひょ~」

  全 開 だ。

 イントラさんの乗るのはYZF-R1。軽量・ハイパワーのモンスターマシンが最終コーナーをゆっくり回った後に全開加速する。
 「は、速ぇぇ…」

 引っ張られる俺も当然全開だ。
 今日のペースだと最終コーナーの立ち上がりは3速。ここからスロットルをガバ開けするのだけれど、車体が垂直になる前にフルパワーをかけるととんでもない目に合う。(←1度危なかった)
 前を行くR1から3拍おいて(1拍だと危ない)全開、「うっは~!」

 「ウエット路面で全開をかける」という行為を久しく行っていなかったので最初は正直ビビリが入る。
 ちょっとでも滑ったら死ねるよなー、とか、タイヤ新品で良かったなー、とか、これブレーキングどうするんだ?とか。

 そのブレーキは、もちろん1コーナーのはるか手前から開始する。それもいきなりブレーキレバー握るのが怖いので、まずエンジンブレーキとエアブレーキ(←俺の上体)で減速してみたりする。

 なんとなく体がウエットモードに慣れてきたかな?というあたりで1本目が終了。
 最高速は235km/h付近。あ~でもこの路面でこの安定感ってのは凄いぞVMAX。


 2本目、天候そのまま、なので路面状況は更に改善、当然ペースも上がる
 インフィールドもペースがあげられる。もちろんサーキットレベルからは程遠いペースなのだけれど、加減速にメリハリが付けられる。
#受身形なのは全部イントラさんに合わせて走ってるからです、ハイ。

 できるだけ付いていこうと頑張ったのだけれど、130Rあたりを4速そこそこのスピードで回っていくのがどうにも怖くて間が開いてしまう。
 う~、ハード的に行けるのは判ってるんだがハート的に萎縮しちゃうんだよなぁ…(←韻)

 直線は相変わらずの全開走行。こちらはちょい慣れてきたので加速区間が長く取れるようになった。
 そのおかげか最高速は255km/hまで上がった。この様子なら確かに晴れていれば270km/hは越えそうな気がする。

 走行終了。
 「うひー、ちょい怖かったけど凄ぇ楽しかったぁ!」 

 正直、この路面状況でチキンハートの俺がこんなに楽しく走れるとは思わなかった。きっちり引っ張ってくれた(途中千切れかけたけど)イントラさんには感謝感謝である。
#そしてもちろん、(多分)リミッターカットされたR1を持ち込んでくれたヤマハの中の人にも。


「いえ~い」(古)


毎度お馴染み「VMAX」


 他のグループの走りを見ながら皆とわいわいとやる。
 見ていた人によると、Aグループはやはり他のグループとはちょいペースが違っていたらしい。
#ま、その分楽しかったわけですが(笑)

☆ 

 17時。コース上で記念撮影。全体とは別にVOCの記念撮影もしてもらってご満悦。

 サーキットでのオナミは今回で終了。なのでFSWの本コース上に立つなんてことは今後しばらくないだろうとガッツポーズをしてみたり。そしていま一つ格好良くないのはいつものとおり。


全員のが終わった後、VOCだけでも撮ってもらいました


1人ではしゃいでみたりとか


負けじとはしゃぐ人たちとか

 さて、このVMAXオーナーズミーティング、次回からはどんなイベントになるのだろうか?
 どこかへ集合になるのかツーリングになるか、はたまたそれともキャンプとかか?今から楽しみで仕方が無いのだけれど。


 荷物をまとめ、どうもどうもと挨拶して出発する。

 また軽く降り始めた雨にカッパを着こんで一路湖畔の宿へと向かう。さあ今夜は宴会だっ!
※どんな宴会だったかは画像にて判断してください(笑)


あ、なんか居る…

※当日の模様はヤマハのblogでも紹介されてます。

2日間の走行距離:650kmくらいかな? 
本日の教訓:来年が楽しみだ~


 

 

 

■ ご注意 ■
 ツーリングレポート中の数値・金額・時間・時刻等の表記は、特に記載のない限りツーリング当時のものであり、現在とは異なる可能性があります。

 

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