■ツーリングレポート セロー 群馬

 

栗原川林道走破記


晴天万歳

 

 

garage Ak!rA

 

<2016年5月>

久しぶりですね

 「セロー250を買ったので林道を走りませんか?」というお誘いを受ける。

 場所は群馬県、皇海山・栗原川周域
 そういえばと思い出す。確か9年ほど前、あの辺りへ出かけて本気転倒やらかして肋骨折ったぢゃあるまいか。

 「ええいリベンジじゃぁリベンジじゃぁ!」

 セロー250のお披露が楽しみなのは言うまでも無し。加えて今年はまだセローで遠乗りしていないわけだから。

 群馬県太田市のコンビニへの集合時刻は8:30am、そして予定どおりその20分前に到着する。

 セローだからとここまで下道でとことこ走ってきたのだけれど、柔らかい日差しと風が実に気持ち良かった。

 自宅を出た早朝は霧が深く、気温も低くて心配したのが嘘のよう。どうやら今日は絶好のツーリング日和になりそうだ。
 それを示すかのように、コンビニ前の国道を多数のバイクが西へ東へと走っていく。

 今日の服装は長短Tシャツレイヤードにフルパッド入りのパーカー。下はパッド付きジーンズにガエルネED-PRO
 手には3シーズングローブをしてきたけれど、この分なら更に暑くなるだろうとリアボックスからメッシュグローブを引っ張り出す。

 日向ぼっこしながら100円コーヒーを啜っていると件のセロー購入者であるHARUさんが到着された。

 いやいやどうもどうもとご挨拶。
 250ccのFIセロー(通称フィセロ)、オプションで付けたというスクリーンは俺のと同じツーリングセロー用のアドベンチャースクリーン
※もちろん250にならボルトオン(笑)


新旧そろい踏み

 それにしても緑のセローとは意外だった。HARUさんのことだから30thのオレンジあたりと勝手に考えていたのだけれど。
※色のイメージってあるよねぇ…(しみじみ)

 「セローはあれがこれがそれが」とやっているころへ、ODEONさん(シェルパ)ちばこまさん(DRZ)到着。
 こちらもお久しぶりのようなそうでもないような(笑)


全員集合

 ODEONさんのリアボックスには何故か蓋代わりに下野新聞(栃木県での主要新聞)が。
 なんでも蓋を無くしてしまったそうで。「でもこれで完璧です」との由。


そうですか、消費税増税は延期ですか

 ちばこまさんは新品のガエルネで。
 そうそう、俺もED-PRO買う時にそのトライアル用(?)は気になったんですよねえ、防水性もあるみたいだし。
#ED-PROは濡れ場(≠エロ)でびしょびしょになる(≠エロ)からなぁ。


 それではと出発になる。

 目的の林道までは国道&県道でまったりと。
 群馬県とはいえ、太田・桐生・大間々辺りは俺も土地勘がある場所だ。「おお懐かしい」とか「新しい道が!」とかきょろきょろ見まわしながら走る。

 桐生市内で念のため給油。
 案の定3Lしか入らなかったけれど山の中へ入る前には満タンが原則、そう、それが例え燃費の良いセローでもね。

 目的の栗原川林道入り口。「あれ?閉鎖かな?」と思ったのは北海道でも見た鹿ゲートだった。

 施錠はされていないので遠慮なく開けて入って閉めて。さて、んじゃ行きますかね。


開けていただきました


行きますか

 それっとスタート。俺にとっては久しぶりの本格林道、慎重に走る。

 ガレ具合は程々。ゆっくり走れば問題はなさそうだけれど、久しぶりで嬉しくてついついペースが上がってしまう。

 タイヤの空気圧はオン用設定のまま。
 今日はポンプを持ってきているので落としても良いのだけれどガレ石が多いとリム打ちが……というより、「だって面倒くさかったんだもん。」
※まぁポンプはパンク時用ということで。


 4台という台数、そしてベテラン揃い(除く俺)ということで余計な心配は一切不要。
 各自勝手に走って止まって写真取り合ってまた走るという気楽な林道ツーリングだ。
 「あー、森を抜けてくる風が気持ち良いわぁ。」


雰囲気よさそうな場所で停まって・・・


後ろからくる人の画像を撮ったりとか

 最初の休憩はちょっとした広場で。

 買っておいたおにぎりを齧り、案の定上がった気温(&体温)にぐびぐびとお茶を飲む。
 「あー、森を抜けてくる風が気持ち良いわぁ。」(2)


休憩IN


空が青いわ

 走って停まって画像撮って…を繰り返す。
 そうそう、そして記念碑の類は一応抑えておかないといけません。

 
撮ったり撮られたり


撮る人を撮ったり

 更に走って林道の中間地点、登山道の入り口にもなっている場所。
 ここに多数の四輪車が停まっていて驚く。

 そうか、それでこんな山道で2台とはいえ対向車があったのか。
 にしても俺はここまで自家用車で来るのは願い下げだな、例えクロカン的な奴だったとしてもさ。(途中、脱輪放置されている四輪もあったし)


登山道入り口は


この賑わい


皇海橋越しのSKYが定番だと聞いたので


撮ったり撮(略)

 次のポイントは素彫りトンネル
 おお、これがその有名な奴なんですね。


なるほどなるほど


反対側からだとトンネルの向こう側が緑一色


そしてなんでポーズがおネエ的なんだか

 その後も楽しく走る。

 しかしこう天気が良く乾燥していると砂煙が激しい
 あまりまとまっては走らなかったのだけれど、それでも体は真っ白に。
 うげげ、こりゃ帰ったら全部水洗いしないといけないな。

 もう一度休んで、「ああ森を(3)」とやってからの下り。
 荒れは同じくらいだがところどころが舗装済。これから舗装部分が延びていくのだろう、オフ車的には残念なことだけど。


開けると見事な景色が


連荘自己責任


走破完了

 国道へ出てふうと一息つき、次の林道へと向かう。

 国道から県道。もちろん舗装路だから気を張らなくても大丈…「お~い、前のトラック!荷台のエンビパイプが崩れたぞおっ!」
※危うく道路上で倒木越えさせられるところだった。

 おりゃ~と突入した次の林道は、さすがに栗原川より狭い&荒れていた。

 ゴロゴロの石と溝にタイヤを取られながらうひゃひゃと上る。
 景色はごく良いのだけれどよそ見をしてると間違いなく転ぶので一生懸命走る。


撮影は停まれる場所に出てから


ふう…

 頂上で休憩。そして先頭を走っていたHARUさんが一言、「熊がいた」
 黒い獣が路肩を走っていったとのこと。おー怖、今年は人里に出てくるのが多いって聞きますからねぇ。

 その先、下りはまた荒れ荒れで。

 本気にヤバかったのが1回、中ボス(なんじゃそりゃ)が3回くらい。
 俺的完全装備だから転んでも多分体は平気だけれど、今日はデジイチ抱えてるからこれだけは死守しなければ。

 途中の休憩は素敵な水場、真夏なら水遊びに良さそうな岩場だった。

 ばしゃばしゃ遊んで、水溜り(海で言うところの潮溜まり的な閉鎖区間)に隔離され、干からびるのを待つのみだったオタマジャクシの大群を皆で救助、本流へと戻してやる。
 ふふふ、これで今夜俺のところには「今日助けていただいたものです」と妙齢の女性が訪ねてくること間違いなし。(確か青森でも似たような事を)


ロケーション良し


水文句なし

 最後の難関をえいっと下って(?)林道は終了となる。
 やーお疲れ様でした。やっぱダートは楽しいですねぇ。


えいっ
(撮影:ODEON氏)

 街中まで出て、遅めの昼飯をとりながらのバカ話がまた楽しい。
 「ええ、俺がこの辺りを一人で走るとろくなことにならなくてですねぇ…」(以下繰言)

 解散は14時半というあたり。

 地元(じゃないけど)のharuさん、高速で千葉まで帰る(!)ちばこまさんに手を振り、茨城へと帰る(!)ODEONさんと共に日光周りのルートへと入る。

 沼田付近から国道120号を北上。
 一番面倒臭かった峠に大きなトンネルができてすんなり抜けられてびっくりして、標高2000mの金精峠をえいこら越えて、いろは坂の下りでZ1000を押さえて右端キープで一気下り。
 「あーこういうのも楽しいわぁ…特に下りにパワーはいらないからな!」

 R293までお送りしてODEONさんともお別れになる。
 ゴム紐でくくられた新聞紙蓋はまだまだ大丈夫そう、うん、さすがは下野新聞。

 手を振って分かれたら、さて、んじゃ俺はちょい足を伸ばしていつもの20kmダートルート(ここからだと10kmくらいだけど)を使って帰るとしますかね。

 いつもの川沿いを快走する。「あー風が(4)」

 そして道が土手の上へとあがり舗装になったところで、路面に長々と寝ていたシマ蛇を踏んでしまう。
 「ごめんよ~、まっすぐだったから棒にしか見えなかったんだよ~」
 ま、あの位置じゃいずれにせよ避けられなかったんだけどさ。
#昼間おたまじゃくしを助けた分は多分これでチャラだな…orz

 自宅への到着は夕方。

 丸1日遊んでちょい疲れもあるけれど、さすがにこの砂埃を放っておくわけにはいかなさそう。

 「さーて、んじゃホースを引っ張ってくるかあっ!」


お疲れ様でした

<追記>
 今日走ったルート上で大きな事故があった。
 バイクと軽自動車の衝突で亡くなった方が4人とか。
 「昔バイクで事故っちゃってさあ」なら笑い話にもなるけれど、それも命あってのこと。
 普段から気をつけているつもりではあるけれど、今後も気を抜かずより慎重に走らなくては。



本日の走行距離:350km (うちダート、35+10+10km) 総給油回数:3回
本日の教訓:梅雨前の時期の山最高!

  
 

 

 

 

■ ご注意 ■
 ツーリングレポート中の数値・金額・時間・時刻等の表記は、特に記載のない限りツーリング当時のものであり、現在とは異なる可能性があります。

 

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