■酔狂すぎますか?
現行セロー250のオプションバージョン、「優れた積載性と機能性を高める装備をプラスしたアクセサリーパッケージ」(ヤマハサイトより)として売られているのが、その名もツーリングセローだ。
標準車両に巨大キャリアとライトガード・スクリーン(あわせて「アドベンチャースクリーン」)、ハンドガード、エンジンアンダーガード(スキッドプレート)等々が付けられたツアラー仕様で、アルプスローダー的なスタイルがなかなかに格好良い。
発売された当初は俺も興味津々で調べたものだ。
※確かツインリンク茂木のmotoGP会場で見たのが実車としては初めてだったんだよなぁ。
2012年のMotoGP会場にて
(向こう側に'12VMAXも)
これに付けられたオプション部品は個別に購入もできる。
つまり、ノーマルセローをツーリングセロー化することが可能なのだ。
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さて、もちろんこれは250ccセローでの話なのでうちの225セローには関係ないのだけれど、「うん、でもあのスクリーン周りは気になるんだよな」
実は、うちのセローにもスクリーンを付けようと思っていた時期がある。
オフ車にスクリーン?と思う人もいるだろうが、先のとおりアルプスローダー的な車両(テネレとかVストとかムルチンとか)に装備されていて便利そうだし格好良い。(←俺目線で)
スクリーンが付いているとツーリングで楽になるのはVMAXでも経験済み。特に高速道路では有効そうだ。
#乗り手にだけでなくバイク的にも負荷が減る気がする。
当然ガレ場やヤブ漕ぎでは邪魔&傷になるだろうが、そこへ行く時は外せば良いのだ。
ただこれまで、225セローに付けられる市販スクリーンにはいま一つ食指が動かなかった。
スクリーンを付けるのであれば、オン車のようにメーター上にべったりではなく、せり出すように距離を置いて取り付けたい。
※ワイズギアの225セロー用スクリーンはこの↑メーター上形式
大きすぎず小さすぎず、もちろん実用車風にはならないように…と考えると、ステーから何から自作するしかないと思っていたのだ。
ところがふと気づくと、まさにそんな仕様な奴が250のオプション品「アドベンチャースクリーン」としてあるじゃないか…って、
「ってかさ、単純に面白いじゃん!225に250のパーツ付けちゃうってのはさ!」(←それかよ)
★
…と言うわけでパーツを購入する。
もちろん当然当たり前言うまでも無く中古品。
新品のアドベンチャースクリーンは20K円越え、うちのオンボロセローにはとてもとても…(以下繰言なので略)
取りつけはもちろん現物合わせで。
実は買った時にはちゃんと付くのかどうかも定かではなかったのだよ、はっはっは!
※WEB上に「付けられた」という事例がないわけではないのだけれど…いまひとつ詳細が不明で。
ただ、型は違えど、250と225では基本的なジオメトリにさほどの違いは無い。
フォーク径と幅も同じだったはずなので、なんとかなるだろうとは考えていた。
ライトガード部分、通称「鳥居」
どうしてそう呼ばれるかは判りますよね?
★
ガードの取り付けは上下2箇所ずつの計4箇所。
ステー下の2箇所はインナーフォークにステンレスバンド留めなのでどのようにでもなる(はず)
問題は上部。恐る恐る仮あわせしてみると・・・「うわ~、惜しいな~」
幅も径もどんぴしゃり
上はこんな感じに
ガード本体は恐ろしいほどぴったりと合った。
ライトをきれいに避けてウインカーも問題なし。
高さ丁度で干渉箇所ゼロ。
「もしかするとこれ、225用なんじゃあ?」と思うくらい綺麗にハマってしまったのだ。
唯一ダメだったのが、上記画像のアッパーブラケットに共締めするボルト穴。
本来2つ使うはずのボルト穴。その片側しか使わないのはとりあえず問題なし(強度的に)として、その穴が微妙にズレている。
ズレの大きさは約3mm。
微妙とはいえ、さすがにこのままでは取り付けはできそうにない。
★
うーむと考える。
下側はアンダーブラケットに乗せる形なので、今の状態ではガード本体をこれ以上下げることはできない。 ズレが下側なので穴を拡大・長穴加工することはできない。(ステーが割れてしまうので)
アンダー~アッパーブラケット間の距離が伸びればいいのだけれど、ここは三叉で固定されている。
「アッパーブラケット下にスペーサーを突っ込めば上下間の距離稼げるけど、スクリーンの為にそこまでするのは主客転倒だよなぁ…」
ここにスペーサーを入れれば…ですけどね
ぎりぎりまで悩んだけれどやはり上記は却下とする。無難にパーツ側を加工しよう。
となると、上部ボルト穴は先のとおり加工できないので下部側しかない。「仕方ない、切るか」
この鳥居、中古ではあるのだけれどとても綺麗でゴリゴリやるのはできれば避けたいところ。だが「"付かないパーツはただのゴミ!"(←命名俺)だからな!」
グラインダー出動。
切り幅は3mm+余裕1mmとしてみた。
きっちりとマーキングを
綺麗に切れました(俺基準)
この後ヤスリで仕上げます
バリ取りした後、フォークにあたる側には薄いゴムを貼って傷防止&振動防止に。
ようし!と再度のセット。
「右よし!左よし!お前によし!俺によし!全部よし!」
おお、やるじゃん!俺!(自画自賛)
切ったのはこの部分。結果本体が下がってボルト穴がぴったりに。
★
ボルトを締め込み、下の部分をステンレスバンドで固定すれば鳥居:ガードの取り付けが完成する。
あとはスクリーンを付けるだけ…っと。
ステンバンドの向きをいろいろ試していて作らなくていい傷を作ったりとか
スクリーンはもちろん問題なし
その他、全体にシリコンスプレーをかけたりとかキャップの類を接着剤で抜けないようにしたりとかスクリーン磨いてガラスコートしたりとか取り付けに樹脂ワッシャかましたりとか。
いろいろやって、「よ~し、完成ぇ~」
しげしげと眺めたら、さて、んじゃブレの確認も含めて走ってみますかね。
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乗ったときの位置関係はこんな雰囲気
★
ブレは問題なし。
振動の大きいバイクだから信号待ちでスクリーンの先がぷるぷるはするけれど、不安とかそういう感じではない。
視界も邪魔されず。
新品同様のスクリーンの透明度が高いせいもあるが、この位置関係なら今後傷だらけになっても(可能性高し)前が見難くなることはなさそうだった。
デザイン的に前が重く見えるかも?と思っていたけれどそれも感じられず。
金色のガードが浮いて見えるようなこともなく、ごく自然で違和感皆無。
「もしかするとこれ、225用なんじゃあ?」(再)
防風・整風効果は今後高速道路で確認として、この鳥居にはいろいろと付けられそう。
新しいハンドルには付け難かったETCステーとか、今後いろいろと活躍してくれるかも。
※パイプサイズが22.2mmとハンドルと同じなので非常に便利。
また、フロントキャリア(という程の大きさではないけれど)に何を置くか考えるのも楽しそうだった。
※実際に置くかどうかとは別の話としてね(笑)
そうそう、走っている分には問題ないけれど、先のとおりの取り付け方法なので車体を引っ張る時とかにはガードを使わないように気をつけないと。(例:崖から落ちた時)
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…というわけで現時点では充分に…というか、思っていた以上の満足度になった。
いや~、これは取り付けて正解だったわ。機能的にもだけれど、何より格好いいもんね!(←俺基準)
嬉しくて、そのまま桜を見に出かけたりとか
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