■YAMAHA SEROW 225WE (4JG6) セロー メンテナンス編

 

ボアアップ後キャブセッティング記


ボアアップ後キャブセッティング記
いや、それはもうずいぶんな回数バラしました
 

 

 

garage Ak!rA

 

<2014年4月>

このあたりでよしとしておきましょう

 故障→修理(部品交換)→236ccボアアップと長々続いてきたセロー復活のための作業。その集大成がこのキャブ セッティングとなる。

 細かい話はさておいて、とにかくまずは決まったその結果を。

・メインジェット(以下MJ)=#125→#150 #155
・パイロットジェット(以下PJ)=#32.5(ノーマルまま)
・ニードルクリップ(以下クリッ プ)=3段→4段(上から数えて)
・エアスクリュー=2回転戻し(ノーマルまま)

※ちなみにエンジン周りの仕様詳細についてはここここあ たり参照。(あと、この本文中にも追加あり)


 セッティングにあたっては当然WEBをあちこち見て回ったのだけれど、セッティングの値をず ばり書いているところは少なかった

 まぁセッティングの良し悪しなんてのは乗り手や個体によって異なるもの。
 それに素人にとっては「本当にこれでいいの?」だろうし、玄人にとっては飯の種のはずなので、これは仕方ないところだろう。

 またその貴重な「ズバリサイト」でも、セローをボアアップしている人は大抵キャブも変えてしまっている(PWK28とかに)ので、ノーマルキャブの俺にはあまり参考にならなかった。なので…

…「ま、結局のところは自分で試行錯誤するしかないんだよね」


 さて、セッティングの方法としては、当然だけれど「まず乗って」「換えて」「また乗る」の繰り返し。
 これがもう面倒臭くて……というのをくどくど書いても仕方ないので省略。


何度もバラしたので念のためOリング類も交換したりとか

 で、先のセットの結果(乗り味)はこんな感じ。

 下の領域はほぼ完璧。

 始動は一発でばっちぐ~。(もちろん冷間時にはチョークを使用する)

 アイドリングはド安定。信号待ちでエンジンが止まってしまう心配はゼロ。もちろん冷間でも温まったあとでも。

 赤信号で急ブレーキをかけて停止した拍子にスコンとエンスト、というのはよく聞くしうちのセローでも時々あった事なのだけれど、これが見事に無くなった。

 この辺りは確実に以前より良くなっている。下(小開度)の設定は変えていないのに何故なのだろう?

 上はまぁまぁといったところ。

 開度大での巡航に違和感はなし。スロットルガバ開け時にも(ゆっくりではあるけれど)きちんと回転はついてくる。

 最高速は110km/h前後で以前と変わらず。ただ、タイヤをD605あたりに戻せば上がる予感もしている。

 肝心の低~中速のピックアップについてはほぼ不満なし

 MJが決まるまではボコついたり咳き込んだりしていたのだけれど、#150にしてからは無くなった。

 セローの持ち味であるアイドリング+α辺りの粘りも健在で一安心。
 なにしろこれが無くなるとセローじゃ無くなっちゃうわけだから。

 さて、もしかするとMJとクリップはもう少し上げても(濃くしても)いいのかもしれない。

 だが、季節的にはこれからより濃くなる(空気が薄くなる)時期になる。
 なので更にMJを上げる代わりにマフラーをノーマルに戻してみ た。

 そうしたらまたちょっと良くなった気が。せっかくなので当面はこの仕様でいこうと考えている。
※この機会にRSVサイレンサー内の見直しも検討中。


 全体として考えると、パワー・トルク感は好調時のノーマルと同じくらいの気がする。

 「排気量が上がってるんだぜぃ!」という迫力には欠けるけれど、もともとそれが目的ではないし、神経質なエンジンになっても困るのでこのくらいの方がノーマル同様ズボラに乗れて良いかもしれない。

※それとも俺が気づかないだけでパワー上がってるのかなぁ?確かにゼロスタートでは「ふっ」と前に出るんだよなぁ…(ぶつぶつ)


 それにしても、MJがノーマルに比べて+25+30番というのはずいぶん大きい気がする。

 そしてなんとなくなのだけれど、その大部分はボアアップとかヘッドチューンとかではなく、1KHインテークで食われている気がしてならないのだ。

 以前も書いたのだけれどこのインテーク、付けただけで混合気がものすごく薄くなってしまうような…
#WEB探すと皆気軽に交換してるっぽいんだけどねぇ?

 他に気になる点としては、エンジン音がやや大きい点。

 ボアアップすれば音が大きくなるのは当然だし、何より素人が組んだから仕方ないとはいえ、「どこか間違ってるんじゃぁ?」的な不安がないわけではない。
 これは今後経過観察という事で。


…というわけで、これがベストではないけれど、「不満が無い」を目的とするならば達成できたと思う。

 贅沢を言えばきりがないけれど、ま、5万km超えた空冷単気筒250としてはこの辺りで充分なんじゃないでしょうか。

 今後もベストのセッティングを探っていくとして、「さぁ、これでもうちょっと頑張ってくれよ、セロー」


次は見た目もちょい変わる予定で

<後日追記>
 その後もいろいろ弄りました→キャブリセッティング記



 

 

 

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